2023年5月20日土曜日

ブラッドサースティ・ブッチャーズに元ナンバーガール田渕ひさ子が加入してた!

■2021/11/25 ナンバーガールがブラッドサースティ・ブッチャーズの前座という贅沢さ
■2022/07/17 ブラッドサースティ・ブッチャーズに元ナンバーガール田渕ひさ子が加入してた!


■2021/11/25 ナンバーガールがブラッドサースティ・ブッチャーズの前座という贅沢さ

 昔のMDを整理中。NHK-FMでやっていたライブビートの録音が出てきたのですが、「ナンバーガール 前座」と書かれていてびっくり。ナンバーガールが前座って豪華すぎでしょ!
 正確には「ブラッドサースティ・ブッチャーズの前座」と書いてありました。「ブラッドサースティ・ブッチャーズがナンバーガールの前座」の方がありえないので、「ナンバーガールがブラッドサースティ・ブッチャーズの前座」で間違いないでしょうね。聞いてみると、3曲しかやっていないので確実に前座。それにしても贅沢な前座ですね。

 曲が終わった後の古閑裕さんの説明を聞くと、「(これから)メジャーデビューしてもおごらずに」と言っていたのでインディー時代の終盤ですね。まだ売れていなかった頃。とはいえ、インディーズのときにもすでにナンバーガールは話題ではあったはず。これを録音していたということは、インディーズの時点で私も好きだったんでしょうね。
 古閑裕さんはこの説明の中で「幻のファーストアルバムがぼくのレーベルから再発されているんですよね」とちゃっかり宣伝。宣伝しちゃいけないNHKなのに!
 …ここで出てきた「ぼくのレーベル」というのは、KOGA RECORDSのことでしょうね。ナンバーガールがKOGA RECORDSで出していた覚えはなかったのですが、バンド系が多いレーベルなのでカラーとしては合いますね。KOGA RECORDSは一番好きなレーベルと言って良いくらい、趣味が合いました。

 ところで、演奏した1曲目の「SAMURAI」は向井 秀徳さんが「土佐勤王党という男たちに捧げます」と言ってから演奏。土佐勤王党好きなんですかね。
 土佐勤王党はナンバーガールの地元関係ではなく、その名の通り土佐(高知県)関係。古閑裕さんが説明の中で「博多から出てきて」と言っていたんですが、ナンバーガールは福岡出身といった感じ。向井 秀徳さんもてっきりそうだと福岡出身だと思っていて今確かめたら、出身は佐賀県なんですね。
 一方の土佐勤王党。Wikipediaでの最も簡単な説明は、「幕末の土佐藩において、尊王攘夷を掲げて結成された結社」というもの。武市瑞山(武市半平太)が中心人物でした。ただ、『土佐勤王党 同志姓名附』によれば、盟主は武市瑞山自身ではなく深尾鼎であり、郷士層ばかりではなく上士層も多く含まれていたとのこと。これは初耳ですわ。
 土佐勤王党は、血盟外同志・協力者を含めると500名を超えたともいわれ、土佐における尊攘運動の一大勢力となりました。敵だけでなく、味方も含めて、多数の暗殺も行っていた印象。幕末の志士は大体こんな感じで、過激派反政府テロリスト的なところがあります。
 起草された盟約書には、尊王攘夷思想とともに、安政の大獄により失脚した前藩主・山内容堂の意志を継ぐことが謳われていました。ところが、前藩主山内容堂と思想が一体だったというかというと全然そうではなく、山内容堂はむしろ土佐勤王党を弾圧。武市半平太など幹部はことごとく斬首されています。
 ただ、現代において土佐勤王党のイメージが良いのは、坂本龍馬ブームのためでしょう。旧勤王党員である坂本龍馬、中岡慎太郎らが藩外において頭角を現しました。また、藩内で頭角を現した後藤象二郎や板垣退助らも坂本龍馬や中岡慎太郎と協力し、土佐も結局土佐勤王党の方向性にある程度近づきました。また、このときには日本全体の流れとしても尊皇や倒幕が優勢に。まさに「勝てば官軍」で、最終的に良いイメージになったのだと思われます。

■2022/07/17 ブラッドサースティ・ブッチャーズに元ナンバーガール田渕ひさ子が加入してた!

 ブラッドサースティ・ブッチャーズの方の補足もしておこうかな?とbloodthirsty butchers - Wikipediaにアクセス。初っ端から記憶と違っているところで、まず、メジャーでの活動が多くてびっくり。インディーズ臭(?)のあるバンドなので、なんとなくインディアンで活動していたようなイメージがありました。

<bloodthirsty butchers(ブラッドサースティ・ブッチャーズ)は日本のロックバンド。通称「ブッチャーズ」。トイズファクトリー、キングレコード、ユニバーサルミュージック、東芝EMI、日本コロムビア、自主レーベル「391tone」を経て現在は再びキングレコードに所属>

 また、メンバーを見ていて北海道出身であることにびっくり。カウパーズも北海道なのに!と思ったのですが、そういや、この系統のバンドで評価が高いブッチャーズもカウパーズも北海道…というのは、当時も言っていたような気がしてきました。北海道出身としては、鼻が高いですね。今の今まで、綺麗さっぱり忘れていたんですけど…。
 で、このメンバーのところを見ていて、田渕 ひさ子の名前があってびっくり! 田渕 ひさ子は、ちょうど「ナンバーガールがブラッドサースティ・ブッチャーズの前座」で書いていたナンバーガールの元メンバー。前座をやっていた伝説的バンドに自らが加入…という感慨深そうな形です。
 というか、よく読むと、ボーカルの吉村 秀樹と結婚したんだそうな。でも、この吉村 秀樹は亡くなっていますね。いろいろ知らないことだらけでした…。

吉村 秀樹(よしむら ひでき、1967年1月20日 - 2013年5月27日(46歳没))
    ボーカル、ギター、北海道留萌市出身、B型。2013年5月27日、急性心不全のため逝去。
射守矢 雄(いもりや たけし、1967年3月31日(55歳) - )
    ベース、北海道留萌市出身、O型。現在は射守矢雄と平松学(fOUL)として活動。
小松 正宏(こまつ まさひろ、1970年5月7日(52歳) - )
    ドラムス、北海道留萌市出身、O型。FOE(會田茂一のソロプロジェクト)、SOSITE、Crypt Cityに参加。
田渕 ひさ子(たぶち ひさこ、1975年12月9日(46歳) - )
    ギター、福岡県福岡市出身、O型。元ナンバーガールのギタリストで、解散後に結成したLAMAと並行して2003年加入。のちにブッチャーズの活動と並行してtoddleを結成。吉村秀樹とは夫婦関係にあった。