2023年7月30日日曜日

センスいいなぁ…と思ったらスクーデリア・エレクトロだった

■2019/08/30 センスいいなぁ…と思ったらスクーデリア・エレクトロだった
■2019/08/30 個性派揃ったMOTORWORKS、元SCUDELIA ELECTRO・L⇔R・スピッツ
(2022/07/26一部追記)

■2019/08/30 センスいいなぁ…と思ったらスクーデリア・エレクトロだった

 テープの整理していて、サニーデイ・サービスが続いた後に明らかに違う感じのイントロ。ビューンビューンって感じのエレクトロニックな感じの凝ったイントロ。センスの良さがあふれる曲です。
 パッと思いついたのは、グレート3かな?と。ただ、男性ボーカルの裏に入っているのが女性っぽい声。グレート3でコーラスなら男だろうな…と(後から、グレート3のボーカルはもっとセクシーだった…と思い出しました)。
 で、歌詞で検索したら幸いすぐ出てくれて、全然違いましたわ。スクーデリア・エレクトロ(SCUDELIA ELECTRO)じゃん。GOOD BYE NAUTILUSという曲でした。

 スクーデリア・エレクトロは正直当時そこまで好きじゃなかった気がするんですけど、今聞くと良いですね。本当センス良いですわ。ボーカルはやっぱちょっと地味かなと思うので、当時良さがわかりきらなかったのはそういうところでしょうね。
 私はスクーデリア・エレクトロの場合は、曲よりもラジオが好きでした。今でもちゃんと名前を覚えていました。石田小吉さんですね。

 で、ラジオが好きだったのは、選曲センスが好きで。音楽好きって感じのしゃべりも好きで、毎週聞いていました。全然好きじゃなかったビートルズの良さがわかったのも、石田小吉さんのせいだったんじゃないかなぁ。
 当時は音楽系はほぼNHK-FM オンリーだったので、この番組もたぶんそうじゃないかなと検索。「ミュージックパイロット」(NHK-FM)(1996年10月〜2000年3月15日)みたいですね。でも、番組名聞いてもピンとこなくて、「そういえば」程度。番組名の方の印象は薄かったようです。


■2019/08/30 個性派揃ったMOTORWORKS、SCUDELIA ELECTRO・L⇔R・スピッツから

 あと、これでWikipedia見ていたら、「2004年 L⇔Rの黒沢健一、スピッツの田村明浩、RaFF-CuSSの堀宣良とMOTORWORKSを結成」というのを知りました。 RaFF-CuSSって知りませんが、L⇔Rとスピッツは大好き。でも、タイプ違いますね。
  L⇔Rもセンス良いですが、ちょっと方向性違うような。スピッツの方は個人的には、センスの良さがアピールポイントといった感じじゃないですね。

 そういえば、確か スピッツの田村明浩さんは見た目で三輪テツヤさんのギターが個性あるように見えるけど、自分のベースの方がクセある、納得できない…みたいなことをおっしゃっていたような。当時この人は性格悪いアピールの仕方するなと思って嫌いだったのですけど、字面だと雰囲気わからんですし、悪意はなかったのかも。で、さっきの二人の流れで、田村さんも音楽にこわだりあって、そういうメンツなのかなーと思ったわけです。

 じゃあ、 RaFF-CuSSの堀宣良さんも見ておこうかと見てみたら、元modern greyだと!!!…唯一全く好みじゃないですわ、すみません。完全に想定外の経歴です。ただ、modern greyも個性はありましたね。合いそうな雰囲気も。Wikipedia見てみると、堀さんは他にF.E.O.D.、ASTRAL LOVEってのいたそうですが、こちらもさっぱりわかりませんでした。

2022/07/26追記:MOTORWORKSのウィキペディアを見てみました。こちらによると、そもそも<2003年頃、当時Scudelia Electroのメンバーとして活動していた石田ショーキチを中心として、スタジオで往年のロックをカバーすることを目的としたバンドが前身>とされていました。
 で、石田ショーキチさんがカバーする…となると、当然ながらビートルズをカバーしないわけがないですね。やっぱりビートルズをやっていた模様です。
 以下が、結成の経緯からCDリリーズまでの経緯でした。

<石田とアマチュア時代からの付き合いだったホリノブヨシ(modern grey)、Spiral Life時代のレーベルメイトで、友人であった黒沢健一(L⇔R)に、スピッツのプロデュースで知り合った田村明浩を加えた4人組として活動をスタート。
 11月、Scudelia Electroのライヴにおいて、黒沢、田村らと(ホリは、当時Scudelia Electroのサポート)ビートルズの「Helter Skelter」などを披露。これに手応えを感じたメンバーは、本格的な活動を開始。
 2004年7月28日に ドリーミュージック より、シングル2枚とアルバム1枚を3ヶ月連続リリース>

2023年7月27日木曜日

庶民派宰相だったはずの菅首相、中曽根元首相の合同葬に1億円かけてしまう

庶民派宰相だったはずの菅首相、中曽根元首相の合同葬に1億円かけてしまう


2020/09/26 日本では災害が相次いでいるものの、政府の支援は十分ではない上に、気象情報を知らせる気象庁がサイトで広告を掲載するほど予算不足。新型コロナウイルス問題も続いており、費用をかけるべきところはたくさんあります。

 そんな中、 「庶民派宰相」などと持ち上げられていた菅首相の自民党政権で、早速庶民は感覚とは程遠い決定がなされました。中曽根康弘元首相の内閣・自民党合同葬について、政府は20年9月25日の閣議で予備費から約9600万円を計上することを決定。9000万円とも報じられていますが、むしろ1億円に近い数字です。

 内閣府は、「過去の先例などを考え、政府が適切に判断した」と正当化。ただし、中身を見てみると、むしろ前例のない規模の可能性が高いそうな感じ。内閣府の合同葬準備室は「首相経験者だからと言って、必ずしも合同葬などを行うとは限りません」と認めています。今の時代に合わないというだけでなく、過去ですら合同葬は絶対やるというものではないのです。

 また、2007年の故宮澤喜一元首相のケースでは、「中曽根氏ほどではないが、その半分以上の経費はかかった」としていましたが、これは逆に言うと、今回が特別だということ。この過去のケースもおかしいと思いますけどね。税金を使わず、自民党だけでやれば良いことでしょう。

 「生前に大勲位を授与されているから」という擁護もあるかもしれませんが、これも内閣府の合同葬準備室自身が「直接関係ない」と否定していました。

(故・中曽根元首相の合同葬に予備費「約1億円」 高すぎる?内閣府「政府が適切に判断した」9/25(金) 20:22配信 J-CASTニュースより)

https://news.yahoo.co.jp/articles/b4d996eede57ae5e615df3dbaf3858b3e5778abc

2023年7月24日月曜日

インドでは牛が神聖なはずなのに、なぜ牛肉消費量が世界有数?

 インドで最も信仰者の多いヒンズー教では、牛は三大神のひとりであるシヴァ神の乗り物であり、殺生は厳禁とされています。しかし、なぜか牛肉消費量は世界有数であり、輸出量にいたっては世界一とされています。
 インド、世界有数の牛肉消費・輸出の不思議:MONEYzine(阪神 裕平、 加藤 秀行 2013年06月09日 14:00)では、この理由をどのように説明しているでしょう?

(1)同じウシ属のスイギュウの肉なら禁忌ではないため。
(2)ヒンズー教徒を抜いた人口でも世界有数の人口を持つため。
(3)ヒンズー教徒であっても、現在では教義を守る人が少ないため。







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答え:(1)同じウシ属のスイギュウの肉なら禁忌ではないため。

 MONEYzineによれば、"国民の8割がヒンズー教徒"。やはりほとんどがヒンズー教徒です。
 しかし、"牛と水牛はよく似ているが、動物分類学上は厳密には異なり、宗教上の制約がない"ため、水牛なら食べられます。
 "インドでは乳製品が好まれることから、水牛を乳牛として、また搾乳ができなくなると輸出用の食用「牛肉」として飼育されている"そうです。これが輸出も多い理由でしょう。

 他の宗教に関しては、イスラム教徒について少し触れられていました。"イスラム教では豚肉はご法度だが、牛肉を食べることを禁じてはい"ません。
 ただ、ファストフードのマクドナルドは、ビーフ「0%」、人気メニューはジャガイモかチキンがメイン、本格的なベジタリアン向け店舗の拡充方針だそうですので、やはりビーフ需要は薄いのだと思われます。

 "水牛を牛肉に含めて考えると"という制約付きですが、"アメリカ農務省(USDA)の推計では、インドにおける牛肉の消費量は、世界でもアメリカ、ブラジル、EU、中国、アルゼンチン、ロシアなどに次いで多いとされている"そうです。
 一方、"インドの2012年の年間輸出量は168万トン"。"ブラジル(139万4,000トン)や、オーストラリア(138万トン)を上回"る1位。しかも、"2013年度には前年比28.6%アップの216万トン"と飛躍的に伸びています。

 ここの記述と雰囲気が異なるのが、インド人も牛肉を食べる。 - カレーなる日々(2012年02月02日 22時52分59秒)。
 こちらによると、ヒンドゥー教徒であってもビーフが好物で食べるという方が出ていました。
 ただ、水牛の話については触れていません。何より「ケララではヒンドゥー教徒も普通に食べます」ということで、地方差と考えるのが妥当だと思われます。

【牛肉に関するクイズ】
 焼肉・牛肉のおもしろい部位名クイズ:以下の中で、本当にある部位の名前は?

(1)タンゼン
(2)ドテラ
(3)ハンテン

焼肉・牛肉のおもしろい部位名:本当にある部位の名前は?(1)タンゼン (2)ドテラ (3)ハンテン

【ヒンズー教に関するクイズ】
 2016年9月7日、インド西部グジャラート州の男性が、国内でのポケモンGOの禁止を求める申し立てを裁判所に行いました。
 その理由として正しいものはどれでしょう?

(1)インドで神聖な動物とされる牛をモチーフにしたポケモンが複数いるから。
(2)菜食主義をとっている人々に卵を与えているから。
(3)ヒンズー教の神をモチーフにしたものだとポケモンがいるから。


【インドに関するクイズ】
 英語が話せる高度IT人材が多く、有名IT企業幹部も多いことで知られるインドの識字率は183カ国中何位?

(1)37位 99.0%
(2)87位 93.4%
(3)137位 75.6%

インドの識字率は何位?英語が話せる高度IT人材が多く、有名IT企業幹部も多数

2023年7月21日金曜日

突然の新型コロナウイルス専門家会議廃止、安倍政権批判封じのためか?


専門家に知らせず専門家会議を廃止の無礼、与党議員すらも知らず

2020/6/30  西村康稔経済再生担当相は、新型コロナウイルスに関する政府専門家会議を廃止すると突然表明。発表することは専門家会議のメンバーには伝えられておらず、記者から質問されて初めて知った専門家会議の尾身茂副座長は、戸惑っていました。新型コロナウイルス対策に協力してきた専門家らに失礼でバカにしているといった反応が出ています。
(先走る西村担当相 根回しなく専門家会議「廃止」 与野党から「唐突」大合唱 毎日新聞2020年6月26日 20時50分(最終更新 6月27日 09時53分)より)

 また、与党にすら知らせていなかった模様。自民党議員は「事前に聞いていなかった」と不満を漏らし、公明党の高木美智代政調会長代理は、記者団に対し、与党に事前説明がなかったとし、「与党の了解の上でやってもらわないといけない」と批判しました。
(専門家会議廃止、与党からも批判続出 「経緯説明ない」 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタルより)


突然の新型コロナウイルス専門家会議廃止、安倍政権批判封じのためか?


 丁寧な説明の上で廃止して、新たな組織を作る…などでしたら、そこまで問題はなかった可能性があります。ただ、あまりにも不自然で唐突な廃止であったため、安倍政権批判を封じるためではないかといった見方が出ています。
 <専門家会議、唐突に幕 政権批判封じ?政府発表前倒し―新型コロナ:時事ドットコム>では、「あっけない幕切れには、政権批判と受け取られかねないその提言を打ち消す思惑がにじむ」としていました。不自然すぎるために、このような見方が出るのは当然でしょう。
 なお、組織変更そのものは、以前から両者で話し合いがされていた模様。専門家会議が批判の矢面に立つ事態が起きていたことはおかしな話であり、私もその是正だけでしたら賛成です。
 専門家はアドバイスはできるものの、実行は政府でないとできないことが多数あります。本来は決定権があり、対策を実行できる政府が批判されるべきことでした。こういう決定権がある責任者ではなく、決定権がない別の人の責任にされる…というのは起きがちで、例えば、会社の上司と部下の関係なんかがそうですよね。

安倍政権は新型コロナウイルスでも隠蔽 専門家会議の「無症状の人からも感染」「1年以上の長期戦」に削除要求していた


2020/07/04  専門家会議と政府との関係では、政府に都合の悪い文言の削除も行われていました。政府が文言の削除要求 専門家会議が認める|日テレNEWS24(2020/6/24)などで報じられています。
 脇田座長らは、専門家会議が3月に出した見解において、新型コロナウイルス感染拡大防止で最も重要であるはずの「無症状の人からも感染する」という情報について政府が削除を求めたこと、「1年以上の長期戦」との文言が政府の意向で削られたことを認めています。
 ただし、 尾身福座長は「政府と専門家が異なることは当然」と擁護。さらに、最終的には、専門家として客観性をもって見解を発表したと正当化していました。専門家会議内でも結構スタンスが異なっているんですが、政府批判どころか、専門家会議はこのようにむしろ政府に忖度しすぎていたところも見られましたね。
 不適切なPCR検査の基準に関する見解を放置していたことについても、現状に合わせた…といった説明をしていました。現状に合わせて不十分な状況を肯定して放置するのではなく、専門家には政府に改善を求めてほしかったんですけど…。

「『Go Toキャンペーン』には触れないように」安倍政権が新型コロナ対策分科会に圧力


 2020/08/04  政府、帰省めぐり矛盾露呈 「お盆」直前、混乱必至:時事ドットコム(2020年08月04日)は、政府内での混乱・矛盾について触れた記事。新型コロナウイルス問題を担当する西村康稔経済再生担当相と経済を優先する菅官房長官とでの対立しているのです。

<西村康稔経済再生担当相は2日の記者会見で、お盆の帰省について「慎重に考えないといけないのではないか」と表明。これに対し、菅義偉官房長官は3日の会見で「帰省を制限する、しないの方向性を述べたものではない」と行動制限の意図を否定した。だが、西村氏は同日、この後の会見で「おじいちゃん、おばあちゃんと会えば感染リスクがある。十分注意してもらわないといけない」と慎重な姿勢を崩さなかった>

 新型コロナ対策分科会では、帰省の在り方が問題提起されていました。無症状感染の多い若年層と、重症化リスクが高い高齢者の接触機会も増えるため、専門家らからは帰省による感染拡大を懸念する声が上がります。専門家と日常的にやりとりしている西村康稔大臣にも影響を与えていると思われます。
 ただ、一番記事で衝撃的だったのは、<政府関係者によると、帰省をめぐる分科会の議論に際し、首相官邸は「『Go To』には触れないように」とくぎを刺している>としていたこと。西村康稔大臣も家族旅行については「感染防止策を講じて過ごすのは問題ない」とする立場で、他の安倍内閣メンバーと一致しており、ここでの矛盾はないのですが、分科会に圧力を与えていたというのが驚き。専門家の意見を採用しない…というのはまだあり得るのですが、意見すら許さないというのはひどく、科学軽視でしょう。ヤバイですわ…。

2023年7月18日火曜日

マスク拒否の市議、これからは神道だと位牌を勝手に捨てていた

マスク拒否の市議、これからは神道だと位牌を勝手に捨てていた


2020/12/03 マスク着用を求められ検便を投げ付けた赤磐元市議の素顔 ワシの好きなようにやるんじゃ(2020年12月02日 11時01分 デイリー新潮)によると、2020年11月4日、岡山県赤磐市の市議(73)が、大腸がん検診で訪れた熊山保健福祉総合センターで、受付女性からマスクの着用を求められて激怒。「検体を出すだけなのにマスクは必要ない」と大声で怒鳴り散らし、便が入った検体袋を近くの机に投げつけたというのが話題になっていました。その後、車へマスクを取りに戻ったそうですが、今度は着用して女性職員の前に現れ、「この若造が!」と恫喝。当然、ネット上では非難の声が殺到しました。

  赤磐市の議員名簿によると、市議は無所属。ただ、赤磐市は党派しか記載しておらず、会派は不明。国会議員は党派と会派でほとんどいっしょなのですが、地方議員の場合、党派は無所属で、会派は自民党系…みたいなパターンが多いんですよね。

 なぜ会派が気になったのか?と言うと、マスクを嫌がる人はアメリカでも日本でも右派に多いためでした。後述するように右派的な要素を感じるところもあります。ただ、市議の場合は、トラブルメーカー的であり、どの会派にも所属していなかったのかもしれません。元記事のタイトル「マスク着用を求められ検便を投げ付けた赤磐元市議の素顔 ワシの好きなようにやるんじゃ」は、他の市議の「『ワシはワシの好きなようにやるんじゃ』という人ですからね」という評からでした。

 トラブルとしては、例えば、委員会でも自分の意見が通らないと、『ワシはもう帰る』と言って出ていくこともあったという話。「集団の中で自分が中心でないと気が済まない人なんです。意見が通らないと、すぐカッとなって怒鳴り散らす」としていた市議もいました。

 1月には、障害者に就労機会を提供する福祉事業所の女性職員とその利用者5人が市役所3階のトイレを清掃していたところ、「議会や委員会がある時はすぐ使えるよう考えられえ」と恫喝。それ以来、事業所は議会や委員会のある日はトイレ清掃を取り止め、仕事が減ってしまうという事態に。市議会は議員辞職勧告決議案を提出、9月に可決されていました。 

 右派は関係ないとは思うのですけど、右派らしさがあったというのは、「かなり昔の話ですが、(引用者注:市議の)家は仏教を信仰していて、仏壇には先祖の位牌が祀ってありました。ところが、彼がこれからは神道じゃあと言い出して、位牌を捨ててしまったそうです。それが原因で父親と大喧嘩になったとか」という話。仏教系新興宗教団体も右派が多いのですが、戦前天皇崇拝に利用された神道の方が右派的には本流でしょう。全国の多くの神社を束ねる神社本庁は、有力な自民党支持団体です。前述の通り、今回は関係ないとは思いますけどね。

2023年7月15日土曜日

究極のデータ野球では負けるチーム作り ジェフ・ルーノウのアストロズ

  野球にデータを持ち込んむことで、セントルイス・カージナルスで成功させた元経営コンサルタントのジェフ・ルーノウさんは、ヒューストン・アストロズのチーム作りを新たに任されました。このときに導き出された"アストロズを強くするための方法"というのが、負けても構わないから一軍の主力選手…つまり、高学年棒の選手をトレードで放出することでした。
 では、この浮いたお金をどこに使おうとしたのでしょう?

(1)質より量で、お買い得な若手選手を多く獲得するため。
(2)チームが数年後に最適となるように、バランスよく必要な選手を補強するため。
(3)二軍やスタッフなどを強化するため。







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答え:(3)二軍やスタッフなどを強化するため。

 二軍ではなく、ファームとメジャーリーグでは呼ばれますが、一軍ではなく「マイナーリーグ」などを強化するという意外な理由です。
 元記事では、"2、3シーズンの間チームが負けてもかまわないのでできる限り一軍の出費を抑え、ここから捻出された資金を「ファーム」「分析スタッフ」「新しい野球学校をドミニカ共和国に作る」などの資金効率の良い部分に分配する"というものでした。

 当然、これは反発を浴びます。他球団のオーナーは、アストロズの試みは「スポーツマンらしくない」としていました。
 また、「ボストンやニューヨークのような場所ではアストロズで行っているような大胆な施策は決し行えないから。なぜならそんな暴挙をファンが受け入れるわけがないから」とも言われます。
 しかし、地元のファンだってこんなことは許せないでしょう。"もちろんヒューストン・アストロズの本拠地であるヒューストンでも、アストロズの方針を快く思っていない人は大勢"いるようです。

 とにかく前述の作戦は実行されました。もともと"2013年シーズンのスタート時、アストロズが選手に支払う予定の年俸合計はリーグで一番少ない2700万ドル(約28億円)でした"。
 しかし、そこから"ルーノウ氏はこの施策に沿って年俸の高い野球選手としては優れた選手たちをトレードで放出し"、"シーズンの終わりには選手年俸の合計額が1300万ドル(約14億円)"とさらに下がりました。
 普通の"チームの合計年俸は約87億5000万円"程度と予測されていますので、衝撃的な安さです。

 これはメジャーリーグに降格がないこと、ドラフト制度があることから可能なことでしょう。1軍は負け続けたものの、マイナーリーグ強化のおかげで"アストロズのファームのレベルは球界屈指のものになって"いきました。
 また、強化目標の一つであったスタッフは、"ルーノウ氏と同じく野球と関係のない仕事をしてきた""エンジニアやコンサルタント、データ科学者、物理学者など"を揃えました。"新しく利用可能になったデータをうまく活用するために集められているスタッフ"だそうです。

 ドラフトに関しては、もう少しエピソードがあります。カージナルス時代の話ですが、"ルーノウ氏はドラフト会議で素晴らしい成果を上げ"ていました。"ルーノウ氏がカージナルスのGMに就任してドラフト会議での選手選考を担当したのは7年間ですが、その間に獲得した選手のうちメジャーに昇格した選手の数は他のどの球団よりも多"かったそうです。
 "2013年10月にセントルイス・カージナルスがボストン・レッドソックスとワールドシリーズを戦った際には、登録リスト上の選手25人中16人がルーノウ氏が任期中にドラフトで獲得した選手"だったというエピソードもあります。

 データ的な話としては、リーバイスのジーンズを販売した経験が生きました。
 人々はジーンズを買うときに見栄を張ったサイズで買うので返品が多くて困っていました。日本人には補足がないとわからないと思いますが、アメリカ人はバンバン返品してくるものなのです。
 これを解決するためにデータ予測で顧客のサイズ感を修正できるようにしました。"このような「データを活用した予測」をカージナルスでも活用"して、ドラフトに使っていたようです。

 また、プレーでの話では、「守備シフト」のことが書かれていました。"アストロズは守備シフトが多いチーム"だそうです。
 "例えば左利きのプルヒッターに対してはショートが二塁の右側に移動することで、ゴロの打率を約30ポイント低下させる"といったデータに基づき、守備シフトを変更しているようです。
 さらに"アストロズの二軍では従来の「5人のピッチャーでのローテーション」ではなく、4、5回を連続でひとりの投手に投げさせ、1試合を2人の選手に投げさせるという「タンデムシステム」を採用"しています。これは結果重視ではなく、"よりピッチングの才能がある選手を発掘できるように"という目的だそうです。

 選手の発掘では、防御率8.94とズタボロのピッチャーを"通常のカーブが毎分1500回転程度で回るところ"を"毎分2000回転と群を抜く回転数をたたき出すはワールドクラスのカーブ"を持つとして獲得したという話もありました。
 このピッチャーには"「ストライクゾーン高めにボールを集める」という一般的な投球論とはかけ離れた指示も出し"ています。"低いボールを打つことにばかり慣れて高いボールは苦手になった打者が増えてきている"と分析し、ファームで"有効であることの確認が取れたので一軍"でも使っているとのこと。

 非常におもしろいのですが、今は従来型の野球への揺り戻しも起きており、"ルーノウ氏の革命が無事成功するのか"どうかは不透明な状況にあるようです。

2023年7月12日水曜日

バイデン勝利と速攻で報じたマスコミ、トランプ大統領派のFOXニュースだった

バイデン勝利と速攻で報じたマスコミ、トランプ大統領派のFOXニュースだった

 
2020/11/06 マスゴミは左翼だからトランプ大統領に不利な捏造報道をしてる…といった主張を見かけます。ただ、そんなこと言う人の方がよほど捏造していることが多いですね。大統領選挙の場合は不正投票だと主張している人も多く出たのですが、右派マスコミがむしろバイデン勝利・トランプ大統領落選とすぐ報じたという話がありました。

  “味方”のFOXにいち早く「落選」報じられてトランプ激怒NEWSポストセブン / 2020年11月5日 17時5分は、ニューヨーク在住ジャーナリスト・佐藤則男さんの記事。佐藤さんは、トランプ・チャンネルとも揶揄されるトランプ大統領派のFOXニュースを見ていたそうです。前日までよりはマシとは言え、選挙当日ですら、トランプ大統領にごますりするような内容の番組だったみたいですね。

 ところが、そんなFOXニュースで突然、FOXの予測・分析を担当する男性が、「2016年の大統領選挙でトランプ氏が獲得したアリゾナ州が、今回はバイデン氏の勝利になりそうだ」と、言い始めてひどく驚いたそうです。深夜11時半くらいの発言だそうですが、これは普通ではなく、大統領選挙で、各州の結果をこんなに早く明言するのは異例だとのこと。慌てて各局の特番をチェックしたものの、どこもそんなことは言っていません。リベラルなテレビ局の方がむしろ慎重だったようです。これだけなら1州だけの話なのですが、なんと事実上のトランプ敗北と受け取られるような話までしていて、ツッコミすぎでした!

 <さらに翌4日朝には、やはりFOXの番組で、当確が出ていない残る各州のうち、勝敗を決するキイ・ステートについて、「トランプ氏が勝利するには、ジョージア、ノースカロライナ、ペンシルベニアの3州すべてで勝つことが必須で、それでも恐らく勝利に届かないから、さらにミシガン、ウィスコンシンのどちらかを獲得する必要がある。が、ミシガンとウィスコンシンはバイデンだ。トランプリードのペンシルベニアも期日前投票が加わるとわからない」と、他局に先んじて「トランプ敗北」を匂わす分析を語って、さらに視聴者を驚かせたのである>

 FOXニュースのディシジョン・デスク(結果判定室)のデータ・チームのリーダーの アーノン・ミシュキンさんは、様々な統計的手法を駆使して複雑な予測モデルを組み立てる専門家。ウォール・ストリート・ジャーナルなど、他メディアから取材を受けることも多い有名人で、プロとしてのプライドがあったのかもしれませんね。

 ただ、佐藤さんは最初の発言のときに、いくらなんでも早すぎるし、この担当者はクビになるんじゃないかと心配したとのこと。実際、ニューヨーク・タイムズの報道によれば、FOXがいち早く「トランプ落選」を報じたことについて、トランプ大統領はひどく怒っていたといいます。粛清されるおそれがありますね。

デマ捏造報道でトランプ大統領応援の右派マスコミが手のひら返し「不正投票の証拠はない、敗北を認めよ」

2020/11/09 前回の件、FOXニュースの選挙予測担当者であるアーノン・ミシュキンさんの独断ではなかった可能性があります。FOXニュースとして、トランプ切りに動いていたという可能性ですね。というのも、FOXニュースのキャスター、ローラ・イングラハムさんが最近、「敗北は不愉快なことだ。しかし、もしトランプ大統領がこの国を前進させることに集中するなら、彼のレガシーはより意味のあるものになるだろう」とツイッターに動画で投稿していたというのです。
 保守系メディアがトランプ氏を説得か(猪瀬聖) - 個人 - Yahoo!ニュース(2020/11/8(日) )によると、メディア王と呼ばれるルパート・マードックさんが所有する、FOXを含めた右派系3マスコミの大統領選に関する報道内容のトーンが突然、明らかに変わったと、英紙ガーディアンが指摘。「自身の“レガシー”を守るために潔く敗北を認めるよう、トランプ氏に訴えるメッセージを含んでいる」と報じているそうです。
 説得工作に乗り出したと見られる、ルパート・マードックさん所有の他の2メディアというのは、 大衆紙のニューヨーク・ポスト、そして経済紙ウォール・ストリート・ジャーナル。このうちニューヨーク・ポストは、バイデンさんの二男ハンター・バイデンさんをめぐる「ウクライナ疑惑」を最近報道したところなんですよ。
 ヤフー個人ニュースの記事では突っ込んでいませんでしたが、実はこの疑惑は、以前、政治的すぎて不当だと党内からも批判が出る中で、右派・共和党が証拠を見つけようとして議会で調査を強行して、証拠なしとなった件でした。完全にデマ確定とまで言ってよいかはわかりませんけど、イメージとしては、過去に否定されたデマを投票直前に持ち出して蒸し返した感じで、相当偏っていると思いました。なお、トランプ大統領や日米の支持者が今盛んに訴えている不正投票の主張も、大半がすでにデマと判明したものです。
 ところが、これだけあくどいことをやっていた偏向報道のニューヨーク・ポストも、バイデン陣営が票を盗もうとしているというトランプ大統領の主張は根拠のない言いがかりだとして、トランプ氏を批判する記事も掲載したとのこと。本当でしたら、以前から中立な報道をしていてほしかったのですけど、今になって、いわば手のひら返しに走っている状況のようです。

トランプ大統領派だった右派テレビ局が選挙不正主張の記者会見中継を中断!「証拠を出してから言って」

 同じような話がまたあったのですが、記事のタイトル米司法省長官、選挙不正疑惑の捜査を承認 高官が反発し辞任 - BBCニュースは(2020年11月11日)というものでしたので、先にタイトルの件を紹介します。
 アメリカ・トランプ政権のウィリアム・バー司法長官は、全米の連邦検察官に対し、大統領選で不正があったという訴えについて捜査を認めると指示するメモを出しました。これに対して、司法省で公職選挙法違反の捜査を統括していたリチャード・ピルジャーさんが反発して辞任。なぜ反発したのか?と言うと、司法省と連邦検察官は選挙結果に関わらないという長年の伝統を覆すものであったため。これはおそらく、現政権が関わってしまうと、現政権に有利な方に働きかけられる可能性が高まるためでしょう。
 一方、このページに関係が深い話は、上記に関連する中で出てきた話でした。ホワイトハウスのケイリー・マケナニー報道官は、記者会見で選挙汚職の疑惑について主張したのですが、なんとこの記者会見の中継を右派テレビ局であるフォックスニュースが中断。アナウンサーのニール・カヴートさんは、「おっと、(トランプ政権報道官の)マケナニー氏が証拠となる詳細をあげてくれなければ、これ以上この記者会見をお見せすることはできません」として、証拠に乏しい内容だと指摘したそうです。一刀両断でぶった切ってますね。

トランプ大統領の盟友も批判「国家の恥晒し」「選挙不正の証拠があるなら出すべき」


2020/11/26 未だに大統領選挙の負けを認めておらず、弁護団の中心人物であるジュリアーニ弁護士自身が「証拠がない」と認めているような、根拠のない選挙不正を訴えているトランプ大統領。このため、右派共和党内でも、民主党のジョー・バイデン前副大統領の勝利を認めたり、バイデン政権への政権移行に向けて連邦資金を拠出するよう一般調達局(GSA)に求めたりする声が広がりつつあるといいます。
 とは言っても、右派内でもトランプ大統領と距離がある人たちはいましたので、彼らがそういった話をするならそれほど驚きではありません。特筆すべきなのは、トランプ大統領に近い人たちからもそういった声が出ているということ。例えば、 「バナナ共和国」「恥さらし」…共和党内からトランプ氏批判や敗北認める声 写真6枚 国際ニュース:AFPBB Newsによると、熱心なトランプ支持者として知られるデビン・ニューネス下院議員さえも、バイデン氏について「大統領選で成功を収めた」と右派FOXニュースに語り、遠回しにトランプ氏の敗北を認めたといいます。
 より激しいのは、大統領の盟友だったニュージャージー州のクリス・クリスティー前知事です。「もし不正の証拠があるのなら出すべきだ」と述べ、投票に不正があったという大統領の主張に同調しない共和党の知事を大統領の弁護団が中傷しているとして非難。「率直に言って、大統領の弁護団の振る舞いは国家の恥(恥晒し)だ」と強い言葉で批判しています。「私はこれまでずっと大統領の支持者だった。私は大統領のために2度投票した。だが選挙には結果がある。まるで起きなかったことが起きたかのように行動し続けることはできない」とも強調していたそうです。(CNN.co.jp : トランプ氏弁護団は「国家の恥」、共和党の盟友が痛烈批判より)

2023年7月6日木曜日

墨を吐く珍しい深海魚アカナマダ 墨は体のどこから吐く?

 アカナマダというのは、アカマンボウ目アカナマダ科に属する深海魚です。このアカナマダの特徴は何といっても、墨を吐くという特技。墨を吐くってタコとかイカしか思いつかないですね。魚でもいるんですね。

 では、このアカナマダは体のどこから墨を吐くでしょう?

(1)口
(2)胸
(3)尻


[魚1]墨を吐く珍しい深海魚アカナマダ 墨は体のどこから吐く?

答え:(3)尻

 汚い。尻からかよ。墨自体が勘弁して欲しいですが、尻からというのは何か嫌です。圧倒的に嫌ですね。

 Wikipediaの記載は以下の通り。
うきぶくろの下方に墨汁嚢を持ち、肛門から墨汁のような液を噴出する奇妙な習性がある。
ただ、私が以前読んだときは普通に「口から」と言われていたんですよね。生態のわかっていない魚ですので後から判明したのかもしれません。

 その他の特徴。
体長は普通、70cmから1mを越える程度だが、大きいもので2mを越える。太平洋と大西洋の暖海域に分布し、日本でもまれに漁獲され、主に北海道函館沖、神奈川県相模湾から鹿児島県沖、高知県沖、山口県沖などで漁獲、もしくは台風などの後に海岸に打ち上げられる事がある。 強く側扁した細長い体や灰色の体色、基底が長く、頭部分の張り出しが目立つ赤色の背鰭といった特徴からフリソデウオ科の魚に似るが、臀鰭があることや前頭部が隆起していることで区別できる。口には幾つか歯が生えている。
見た目は私はリュウグウノツカイに似ていると思いました。しかし、上は"フリソデウオ科の魚に似る"との記載。

 ただ、フリソデウオのところでは、"種的にも、身体面でも、生態面でも、同じアカマンボウ目の魚であるリュウグウノツカイに近く、稀にしか発見されない点も似ている"としています。

 以下のような感じでみんなアカマンボウ目の仲間です。

アカナマダ     アカマンボウ目アカナマダ科
フリソデウオ    アカマンボウ目フリソデウオ科
リュウグウノツカイ アカマンボウ目リュウグウノツカイ科

 あと、突っ込みどころとしては、"墨汁を吐くのは敵から身を守るためと云われ"ているけど、"太陽の光が届かない暗黒の深海で墨汁を吐く意味と必要性"はあるの?というところです。

 深海ではアカナマダを脅かすような外敵もいるかどうかも怪しいもので、宝の持ち腐れではないかと心配されます。いろいろと謎な魚さんです。

2023年7月4日火曜日

人間の欲深さを甘く見すぎていた












■タイトル■題名■タイトル■題名■タイトル■題名■タイトル■
自民党と公明党なぜケンカ?小選挙区制見直し選挙制度改革問題

●小選挙区制が理想的というのは幻想、お手本のイギリスでも失敗

 ところで、今の小選挙区制が政治を悪くしているという考え方があり、<a href="http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-1281.html">小選挙区の問題点・選挙制度改革 ~小選挙区制度は失敗だった?~</a>でもその話を書きました。

 関連して、<a href="http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20120116/226167/?mlt" target="_blank">英国の政治は民主的じゃない?かつての“お手本”も制度疲労</a>(要登録  大竹 剛 2012年1月20日(金)日経ビジネスオンライン)という記事もあります。

 現行の英国の選挙制度は単純小選挙区制(Fast Pass The Post=FPTP)であり、それを踏まえて以下をお読みください。
<blockquote> どのような選挙制度を選ぶかは、選挙で何を重視するかで決まる。大きく2つに分けるとすれば、それは、(1)民意を正確に反映する、(2)強い政権をつくる、のいずれかだ。前者を選ぶのなら、得票率で議席を割り振る比例代表制が好ましいとされ、後者ならFPTPなどの小選挙区制に重きを置くことになる。英国は、歴史的に後者を選択してきた。

 だが、今の英国は、そのような環境にない。事実、2010年の総選挙の結果、どの政党も過半数の議席を獲得できないハングパーラメント(宙ぶらりん国会)状態となり、保守党は自由民主党との連立政権樹立を余儀なくされた。「民意を正確に反映できないばかりか、強い政権も作れない。両方の側面で、英国は最悪の状況にある」とロッジ氏は手厳しい。

 ハングパーラメントは36年ぶり、連立政権樹立は戦後初であったために、FPTPが単独過半数の政権を生み出さなかったのは特殊事例のように思われるかもしれない。だが、保守党と労働党が政権交代を繰り返しながら強い政権を生み出してきたと思われがちな英国でも、過去100年、ハングパーラメントは7回(補欠選挙の敗退による過半数割れ2回を含む)も起きているほか、安定的で強い政権と呼べるほど議席数で差がつかなった政権も4回ある。「FPTP が強い政権を作れるというのは、神話に過ぎない」とロッジ氏は指摘する。

 特に過去30年間、FPTPの制度疲労は顕著になってきている。英国が2大政党制に近かった1970年頃までは、保守党と労働党で約90%の得票率を獲得していた。しかし、それ以降は少数政党が得票率を増やし始め、2010年には保守党と労働党の合計得票率は65%まで減少した。つまり、過去30年の間に2大政党制の基盤は崩壊し、2大政党制の下で強い政権を生み出す役目を果たしてきたFPTPも、少数政党が力を付けた多政党制の下では機能しなくなってきた。
</blockquote><div class="br"></div>
 ただ、3党で鼎立(ていりつ)している英国はともかく、少数政党乱立となると、その不都合もまた大きいものです。私も「これがいい!」と選ぶことができず、何とも言い難いものがあります。


●選挙制度改革で政治は良くならない 小選挙区制見直しよりも参議院改革を

 一方、<a href="http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20111227/225682/?mlp" target="_blank">「選挙制度が諸悪の根源は間違い」第2回飯尾潤・政策研究大学院大学教授に聞く</a>(安藤 毅 日経ビジネスオンライン 2012年1月10日)という記事もありました。

 こちらは<a href="http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-1356.html">首相公選制の意義と日本の議院内閣制の問題点</a>を書いた直後に読んだ記事ですが、飯尾潤・政策研究大学院大学教授は、そこで書いたのと同じようなことを指摘していました。

"選挙制度も問題だが、今の政治停滞の原因は、選挙制度によるものではほとんどない"
"衆参で多数派が異なる「ねじれ国会」において、参院が強すぎることが問題の本質だ。
 野党に転落した自民党は、本来は自分たちがまた政権に戻った際に同じ構図に困らないように参院改革の提案をしていくべきなのに、ひたすら政権の足を引っ張ってばかり。
 どうせ、今年の通常国会では赤字国債発行法案を人質にして野田内閣を追い込もうとするのだろうが、仮に政権を奪還しても、その後、今度は民主党側からしっぺ返しをされることは目に見えている。こうした衆参関係の整理に手を付けない限り、政治の混乱は続きかねない"


●中選挙区制に戻して解決ということでもない

 ただ、他の視点も出ていました。

"もう1つの問題は、国会運営が非効率ということだ。議院内閣制なのに、国会審議で政府の言い分が通らない。これでは、責任を持って政権運営ができない。
 大臣がずっと国会に張り付いていなければいけなかったり、日程ばかりが重視されたりする構図もずっと変わらない。機能する国会に向けた改革が必要だ"

"3つ目は、政党の改革だ。とにかくまとまりがなさすぎ、民主党でも身内が足を引っ張っている。きちんと結論に従うような仕組みの整備が急務だ。
 仮に中選挙区制に戻し、個人中心の選挙に戻すと、こうした傾向はますます強まるだけだ。個人的な思いを実現する政治や政党ではだめだという基本的認識が足りなすぎる。
 何でも選挙制度のせいにしてもいけない。ほかの大きな問題にこそ、目を向けるべきだ"

 2つ目の話はよくわからず。3つ目は、<a href="http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-1281.html">小選挙区の問題点・選挙制度改革 ~小選挙区制度は失敗だった?~</a>で書きました。

 そのとき私はどういう結論にしたんだっけ?と読みなおすと、中選挙区制に良いところはあるし、個人的には好きだけど、"中選挙区制に戻して万事解決となるかと言うと、疑問ですけどね"ということで、結局、態度保留でした。


●小選挙区制は完璧でなくてもまだマシか?

 これに関しては飯尾潤・政策研究大学院大学教授の以下の指摘は一理あります。

"私は、衆院は政権選択の場とし、参院は審議できる能力や経験がある人物を選択できる仕組みにすべきと考える。結論的には、衆院は現在の「小選挙区比例代表並立制」の根幹は維持すべきだろう。
 政権選択の場とする以上、政党を中心に動くことが重要になるが、単純比例にすると、有権者は人物を選んで投票できなくなる。
 政治家を育てていくには、小選挙区があったほうがいいと思う。そうなると、今の制度からはあまり変えられない。
 しかも、きちんとした政権を作るには、衆院は選挙での勝ち負けがはっきりしたほうがいい。民主党の失敗は、連立を組み、少数政党に振り回されていることだ。
 仮に衆院の選挙制度を変えると、権力の集中が足りなくなり、政権は一層弱くなるだけだ"

 先のイギリスの例であるように小選挙区制も完璧じゃありませんが、比例代表制を重視しすぎると政権選択にマイナスなのは否定できないでしょう。


●参議院改革の他、憲法違反となっている一票の格差の是正も大事

 いずれにしろ、衆議院と参議院の力関係を適切にするというのが焦点でしょう。

 私は選挙制度改革より、優先すべきことがあると考えており、一つがこの参議院改革です。(<a href="http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-1356.html">首相公選制の意義と日本の議院内閣制の問題点</a>でも書いています)

 それともう一つは憲法違反となっている一票の格差の是正です。この一票の格差の是正は、自民党に不利になる可能性が高く、彼らはこれまた熱心ではありません。

 結局どちらも揉める内容であり楽な道というわけではないのですが、重要性が高いのはこちらです。政治家の方々には是非よく考えてもらいたいですし、マスコミや国民もそのことを訴えるべきです。


●憲法の改正の必要な参議院廃止、維新が公約

2012/3/5:選挙制度改革としては一票の格差是正が最優先だと思っています。一方、それとセットで議論されている小選挙区制、比例代表制などの選挙制度改革は各政党の都合が主体です。

 日本の政権の不安定さの要因としては、本質的には強すぎる参議院のせいだと考えていますので、小選挙区制などの見直しに時間を浪費するのはあまり感心しません。

 参議院改革については、橋下徹大阪市長の船中八策に、憲法の改正の必要な参議院廃止が入っていました。
<blockquote>維新の会、参院廃止を提唱へ 政権公約で既成政党に挑戦状 


 橋下徹大阪市長率いる大阪維新の会が、次期衆院選に向けた事実上の政権公約「船中八策」に「参議院の廃止」を盛り込む方向で調整していることが10日、同会関係者への取材で分かった。「既成政党ではできない改革」を旗印に検討を進める構え。衆院定数削減を唱えながら協議が進展しない国政に“挑戦状”を突き付ける狙いがある。

 参院廃止は八策のうち「財政再建・行政改革」分野の柱に据える。同会幹部らは参院に関し、解散がなく中長期の課題に取り組めるという理念が失われ「衆院選落選者の救済機関」になっている側面があると分析。

<a href="http://www.47news.jp/CN/201202/CN2012021001002586.html" target="_blank">共同通信</a>
</blockquote><div class="br"></div>
●地方VS中央という対立構造から抜け出せていない維新

 "解散がなく中長期の課題に取り組めるという理念が失われ「衆院選落選者の救済機関」になっている"という問題点の指摘はそのとおりで、本来の理念では参議院での政党による党派争いは起こらないはずです。この指摘は良いんですけど、参議院の代わりのポジションに都道府県知事らを据えるって話がどこかであったのには気になりました。

 参議院は廃止なので最初の理念も放棄なのかもしれませんが、都道府県知事の任期なら「中長期の課題」に対応するには不適切です。

 日本の政治は予算の期限の一年先までしか物事を考えられない、という批判があります。さらに衆議院議員はいつ選挙があるかわからないので、結局議員は数カ月先のことまでしか思考できないとも言われます。じゃあ、海外は違うの?ってのは疑問ですけど、とりあえず、長期的な視点というのは必要でしょう。

 また、これに関しては「地方VS中央という対立構造から抜け出せていない」という批判も的外れではなく、そういう意味でも視野が狭いと思います。

 私がそもそも今の国会議員が気に入らないのは、「国会議員」って名前なのに地方への利益誘導を手柄にするような行為があることです。国会議員なんだから国全体のこと考えるべきでしょ。

 私がもともと地方分権を支持する大きな理由として、地元への利益誘導を止めて、財源・権利を与えた上で地方のことは地方に考えさせて、国会議員は国全体の利益という視点で物事を考えるべきだというのがあります。過激過ぎて賛同は得られないと思いますけど、私は一度当選した選挙区からは立候補禁止くらいで良いと考えています。

 国会議員は地方の利益代弁者である必要ではないという意味では、他の橋下徹さんの政策である地方分権はその解消にプラスに働くはずです。「地方VS中央という対立構造」は道州制の実現で、ある程度解決させるべきでしょう。橋下徹さんの維新の公約は、かなり私が賛成しているものが多かったです。ただ、都道府県知事うんぬんの話は賛成できないものでした。


●「衆議院と参議院の違い」を明確にするべき?

 参議院を含めた選挙制度改革としては、以前読んだとき、<a href="http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20090809" target="_blank">国民の代表の選び方 - Chikirinの日記</a>(2009年8月9日)もおもしろいと思いました。

 ちきりんさんは、「衆議院選挙では“国民が国の方向性を選ぶ選挙”ができるようにし、参議院では“少数意見と地方の意見の代表者”も取り入れるための選挙と位置づける」といった考え。

・衆議院は二大政党なるけど、法律を通すためには参院の少数意見の代表者達を説得する必要もある。だけど「リーダーシップ」は明確になる。
・「衆議院と参議院の違い」も明確になる。参院はまさに「数の論理ではなく、多様な意見を代表する良識の府」になる。

 2010年の参議院選挙のときに、これとほとんど同じようなことを書いているものを読んで、その重なりっぷりに驚いたのですが、昔過ぎて思い出せませんでした、残念。当時はこれらの意見がおもしろいなと思ったのですが、今考えると結局少数意見の代表者達の説得がうまく行かないという問題は現状と同じような気がします。

 理想は立派だけど、結局うまく行かないこともあるよねってのは、<a href="http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-1361.html">二元代表制のメリット・デメリット</a>で書いたケースと似ています。


●参議院を弱くして長期的視野に立つ課題をやる議会に

 参議院改革の話に戻ります。とりあえず、私が今一番良いと思うのは、<a href="http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-1356.html">首相公選制の意義と日本の議院内閣制の問題点</a>でも引用した<a href="http://diamond.jp/articles/-/10559" target="_blank">【特別寄稿】前参議院議員 田村耕太郎 「政界再編も大連立も機能しない! 日本の政治を統治機構から変える究極の選択」</a>(登録要 ダイヤモンド・オンライン 2010年12月23日)です。

・衆議院の再議決の要件を二分の一にする
・参議院の役割を長期的視野に立つ課題、外交・教育・マクロ経済政策に限定させる

 上は実質的な参議院の弱体化(無力化?)で、下が参議院の役割自体の限定です。方向性としては、こちらが良いかと。ちゃんと調べていませんが、このタイプは海外で近い制度があるんじゃないでしょうか?

 また、強すぎる参議院=二院の力関係が大差ないというのは日本が例外的なはずです。(解散について書いたものですが、<a href="http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-192.html">イギリスなどの議会の解散</a>では両院制、二院制といった呼び名くらいは見れます)

 おそらく欠点がないはずがないのでそちらも見てからですが、現在のところ私としてはそういった方向性を支持します。

 ただ、<a href="http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-1281.html">小選挙区の問題点・選挙制度改革 ~小選挙区制度は失敗だった?~</a>で選挙制度改革がやってますポーズだけ書いたとおり、こういう制度改革はちっとも話が進みません。一票の格差是正すらできないのですから、ハードルの高い参議院改革なんて夢のまた夢です。最初にも書いたとおり、今は一票の格差是正が最優先ですから、まずは目の前のことに集中してほしいです。


●参議院改革をすべき…は間違い 人間の欲深さを甘く見すぎていた

2018/07/27:「選挙制度改革で政治は良くならない ~小選挙区制見直しより参議院改革を~」と「参議院改革 ~橋下徹市長の船中八策での廃止論、強すぎる参議院の選挙制度改革~」の二つの投稿を合わせました。軽く見直したものの、内容はほとんど変えていません。

 ただ、今読み直すとだいぶ失敗したなという内容。今回、全体のタイトルを「選挙制度改革で政治は良くならない ~小選挙区制見直しより参議院改革を~」をベースにして、「選挙制度改革で政治は良くならない 小選挙区制見直しや参議院改革」に変えました。参議院改革にしても、政治が良くならないのはいっしょだと考え直したためです。

 参議院が強すぎるのは確かではあるものの、合意を無視して独善的な政権運営をされるのはもっと困ります。私は安倍政権の「政治主導強化」を強く支持していたのですけど、まさか政治主導強化によって安倍政権に有利な捏造・隠蔽などが多発した上で、強引すぎる政権運営をされるとは予想していませんでした。

 俗に言う性善説は全く信奉していなかったのですけど、それでも甘かったですね。安倍政権を甘く見ていました。こんなにひどいとは思いませんでしたわ。誠に申し訳ありません。

 人間は多くの場合私利私欲に走りますので、必ずストッパーが必要なんでしょうね。そういう意味では、強すぎる参議院はストッパーになりやすく、むしろこのままの方が良いかもしません。








2023年7月3日月曜日

アルバム6枚出してシングル1枚しか出してないRadio Caroline

■2021/11/28 バンド名以外はかっこいいGYOGUN REND'S、Wikipediaがない
■2022/07/23 アルバム6枚出してシングル1枚しか出してないRadio Caroline

■2021/11/28 バンド名以外はかっこいいGYOGUN REND'S、Wikipediaがない

 過去のMD整理していて、NHK FMライブビートのGYOGUN REND'S(ギョガンレンズ)が出てきました。ロックンロールとかリズムアンドブルースとか、パブロックとかいろいろ言い方ありそうですが、私は「ガレージ系」というくくりで覚えていたバンドです。
 LIVEが始まった瞬間、ガッ!とテンション上がりますね。ベスト10に入るくらい好きだった時期のあるバンドなんで当然なんですが、ここしばらく感じなかっためちゃくちゃかっこいい!という圧倒的な良さです。
 ただ、持たないんですわ。何が持たないかと言うと、私のテンションが…。ライブビートは60分番組なんで、後半は疲れてしまいました。若い頃と違って、年取りましたね。ついていけません。こういうバンドが60分演奏するってすごいな…と今になって思い知ります。最後の説明によると、特にギョガンレンズは激しくライブしたみたいですね。よくやりますわ…。

 ところで、このGYOGUN REND'S(ギョガンレンズ)というバンド名。当時から名前が不思議で、なんとかならんかったのか?と思っていました。「ギョガンレンズ」と言うと、普通は「魚眼レンズ」のことですね。知ってます、魚眼レンズって?
 Wikipediaによると、魚眼レンズは英語でもそのまんまフィッシュアイレンズ。カメラなどに使用する写真レンズで、中心射影方式でない射影方式を採用しているものを指す…と説明されているものの、これではわからない人が大半でしょう。
 広い範囲を写すのに適しているんですが、普通の写真レンズと違って歪んだ写真が撮れるんですね。わざと歪ませることで、広い範囲を描写するといった感じ。Wikipediaでは、画角180度という製品が多いとされていました。
 この魚眼レンズという名称の由来は、魚類の視点である水面下から水面上を見上げた場合、水の屈折率の関係で水上の風景が円形に見えることから来ているそうです。「魚眼レンズ」で画像検索すれば写真がいろいろ見えますし、一目瞭然。ああ、これのことか!と思うでしょう。なかなかおもしろくて、好きな人はハマりそうな世界観です。

 ということで、魚眼レンズはおもしろい特徴的なレンズなのですが、バンド名としてかっこいい名前か?というと、個人差が出てきそう。私個人としては、正直、う~んという感じ。
 ガレージ系の音楽というのがそもそもかっこいいと思うかは個人差がありそうなもので、ダサかっこいい感じもあるのですが、私は普通に大好き。なので、バンド名以外はかっこいいのに!って感じですね。
 なお、カメラのレンズは英語だと「lens」。バンドのギョガンレンズの場合はつづりが「REND'S」で異なります。「ギョガン」の方もそのまんまローマ字の「GYOGAN」ではなく「GYOGUN」と異なっているんですよね。ここらへんの由来は知りません。今度暇なときにでも探してみたいですね。

 とりあえず、由来も載っているかもとWikipediaを見ようとしたら、なんか見つかりませんわ! そもそもWikipediaページがないのかも。「GYOGUN REND'Sがないなんて!」と思いましたが、確かメジャーデビューしていなかったはずですし、普通に知名度としては低いのかもしれません。
■2022/07/23 アルバム6枚出してシングル1枚しか出してないRadio Caroline

 前回書いたように、ウィキペディアにGYOGUN REND'Sの項目はなさそうだったのですけど、ウィキペディア内で検索してみました。すると、最初に出てきたのは、Radio Caroline(レディオ・キャロライン)というバンドでした。やはりGYOGUN REND'Sのページそのものは存在しないようです。
 Radio Carolineの方は、2002年の2月に解散したガレージロックバンド、GYOGUN REND'SのメンバーであったPATCH(ボーカル、ギター)が、thee michelle gun elephant(ベース)のウエノコウジとTHE NEATBEATS(ドラムス)の楠部真也の二人を呼びかけ、2003年1月に結成したものだと説明されていました。
 GYOGUN REND'Sとthee michelle gun elephantのメンバーが合わさったバンドがあるらしいというのは、私もなんとなく聞いた覚えがあり、好きなバンド同士で最高じゃん!と思った覚えがあります。しかし、未だに聞いたことがありません。

 ウィキペディアがあったのはなぜ?と見ると、レーベルがコロムビアミュージックエンタテインメントになっていました。メジャーだったこともあり、ウィキペディアがあったのかもしれません。また、アルバムを見てみると、6枚も出していてびっくり。ミニアルバムを含むのかもしれませんが、かなり精力的に活動していたようです。他にベストアルバムも1枚出しています。
 一方で、シングルが1枚のみで笑いました。ここらへんは、インディーズの感覚そのままですね。レコード会社にはシングルを出せ!と言われそうなものですので、メジャーに行ってもやり方をある程度貫いたのかもしれません。

国会サボり、お前が仕事しろ!失職した派遣労働者を「本当に働こうとしているのか」と叩いていた坂本哲志議員、地元・熊本県で死者・被災者が出たのに、豪雨災害審議中に英語本を読んでサボる

坂本哲志議員、地元・熊本県で死者・被災者が出たのに、豪雨災害審議中に英語本を読んでサボる


2020/07/30 最近自民党で流行している、審議中に「副業」をやる行為。今度は、で自民党の坂本哲志氏が野党議員の質疑中、審議と直接関係のない英語の本を読む…ということが起きました。本人も英語と現代史の勉強目的で分からない英単語に印を付けたりスマートフォンで調べたりしたと認めています。問題になっている中で続けて…というのは、不思議ですけどね。
 この件が特にひどいのが、九州を中心に甚大な被害が出た豪雨に関する衆院災害対策特別委員会であったこと。加えて、坂本哲志議員が多くの犠牲者・被災者が出た熊本県選出の議員であったということです。地元で死者が出ようが、被災者が出ようが知ったこっちゃない…という極悪非道さでした。


お前が仕事しろ!失職した派遣労働者を「本当に働こうとしているのか」と叩いていた


 また、坂本哲志さんは過去の発言も気になるんですよね。2009年に当時、総務政務官だった坂本哲志さんは、仕事と住まいを失った派遣労働者らを支援するために東京・日比谷公園に開設されていた「年越し派遣村」について、「本当にまじめに働こうとしている人たちが日比谷公園に集まってきているのかという気もした」と叩いていたんですよ。
(派遣村:「本当に働こうとしている人か」と坂本総務政務官 - 毎日jp(毎日新聞 2009年1月5日 17時58分)より)
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090106k0000m040018000c.html
 当時、この坂本哲志さんの発言は、ネットではむしろかなり好評で賛同を得ていました。仕事を選ばなければなんぼでも仕事があるのにわがまま言うな!楽に儲かる仕事がほしいだけだろ!というブラックな意見も多かったです。ただ、そんなことを言っていた坂本哲志さんが、真面目に仕事せずに楽して大金をもらっていたというひどい話でした。

安倍首相の国会サボり 新型コロナウイルス問題がある中、国会出席を拒み、記者会見もせず…


2020/08/03 別系統の「サボり」になるのですが、会見開かず 国会出席も拒む中…首相「半休」2日連続:北海道新聞 どうしん電子版(2020/7/29)という記事が出ていました。
 私は首相もちゃんと休むべきだと思うのですが、新型コロナウイルスの感染再拡大が続く中、「6月18日を最後に記者会見を開かず、野党が求める国会出席も拒み続けている」と記事では指摘していました。
 また、この記事では書かれていないものの、そもそも新型コロナウイルスなどの問題がある中で、国会の閉会を強行した経緯があります。例えば、通常国会が閉会 役割を果たさぬ怠慢:東京新聞 TOKYO Web 2020年6月18日 08時01分では、以下のように書いていました。

 <(引用者注:延長が可能な)通常国会が会期を延長せず、きのう閉会した。新型コロナウイルスの感染拡大で、国民の暮らしや仕事が脅かされ、政治の役割は増しているにもかかわらず、国会はなぜ、国民から負託された役割を果たそうとしないのか。(中略)野党側が会期を年末まで、大幅に延長するよう求めたのは当然だ>

 これについては、新型コロナウイルス関連だけでもおかしなことがいっぱいあるなど、安倍政権は問題が多く、国会があるとそれを野党に追求されるため、国会を延長しなかったのでは?と疑われています。国民のための新型コロナウイルス対策より自己の都合を優先した形です。

安倍首相の秘書が広島県内を行脚して河井案里氏への投票依頼、自民党議員が断言

安倍首相の秘書が広島県内を行脚して河井案里氏への投票依頼、自民党議員が断言



2020/07/12 自民党の河井克行・前法相と妻の河井案里参院議員が公職選挙法違反の買収容疑で逮捕された事件。克行議員の逮捕容疑の現金配布先は94人いましたが、逮捕後は次々と否定していた現金の受け取りを告白する事態となっています。
 また、気になるのは、安倍首相の関わり度合いでしょう。安倍首相が関係していることは以前からかなり濃厚だったのですけど、より直接的な証言が出てきています。
 買収の舞台となった県議会議長である中本隆志・自民党県連副会長は、参院選で県連の意向に反して案里議員を支援した自民党本部を批判。河井夫妻側に党本部が1億5千万円を支出したことを問題視し、「中央と地方」の分断を招いたやり方に、「二度とこんなことはしてほしくない。なぜここまで身内に対してしたのか。憤り以上のものを感じる」と怒りを見せています。
 また、重要なのが、中本隆志・自民党県連副会長はさらに参院選公示前から安倍晋三首相の秘書が県内を回っていたという証言。党公認の現職を応援していた企業に対し、「『今回は案里さんを』と頼んだのは間違いない」と断言していました。広島県連は別の自民党議員を応援しており、『今回は案里さんを』という言い方からすると、その議員ではなく河井案里候補を支援するように働きかけたのだと思われます。
 首相秘書が独断で動くということは考えられず、安倍首相の指示があったと考えるのが常識的。こうした証言が敵ではなく、身内から出てくるというのが興味深いですね。
(「首相秘書が投票依頼」と断言 広島の県連副会長が怒り:朝日新聞デジタル 2020年6月30日 21時36分より)

河井克行前法相の指示で安倍首相の秘書が現金を渡したところを訪問、河井案里議員への投票依頼か?


2020/07/19  上記の軽い補足的なものとして、安倍首相の秘書と河井案里陣営は一体となって動いているとわかる話を。 現金提供先を首相秘書が訪問 案里容疑者支援で前法相差配か 2020年7月6日 16時38分 (共同通信) という記事にあった話です。
 まず、一体となっていることがわかるのは、複数の首相秘書が河井案里議員の陣営スタッフと一緒に地元議員を回っていまたということがひとつ。さらに、夫の河井克行前法相は案里議員の陣営が立ち上げたLINEのグループで首相秘書の回り先を細かく指示していた…ということでも、両者が一体となっていることがわかります。
 そして、これに買収事件が絡んできます。河井克行議員が広島県議のスタッフに現金を渡した後の2019年5月、安倍晋三首相の秘書がこの県議を訪ね、案里議員への支援を求めていたことも判明したというのが、このニュースのポイントでした。
 前述の通り、 河井克行前法相は安倍首相の秘書の訪問先を指示していた可能性が高いです。さらに、その訪問先が事前にお金を渡していたところ…となると、金銭による買収と安倍首相秘書訪問による投票依頼というセットで行っていた可能性が高いだろう…という話でした。

最初から安倍首相案件…安倍首相の敵議員を落選させるために河井案里氏を擁立して1億5000万円


2020/07/26 説明が面倒でしていなかったのですが、今回、収賄のような激しい選挙戦となったのは、野党との戦いではなく、自民党同士の戦いであったということが大きいです。自民党の立候補者がひとりであれば問題なかったのですけど、二人いたため、自民党票の取り合いになったんですね。さらに、もともと広島にいた自民党議員が安倍首相の敵であり、彼を落として安倍首相に近い河井案里さんが当選する必要があったというクソみたいな汚い事情が強く影響しました。なので、この事件は最初から安倍首相の問題だったんですよ。ここらへんの面倒くさい話を 安倍政権のお友達人事がもたらした不祥事、歪んだ一強体制  (NEWSポストセブン / 2020年7月12日 16時5分)という記事がうまいこと書いてくれていました。
 記事では、能力に関係なく自分の親しい政治家を重用する“お友達人事”を徹底し、自分に批判的な政治家を排除していくのが、安倍首相の特徴と指摘。今回の事件もこれがバッチリ当てはまります。
 安倍首相が落とそうとしていたのは、かつて安倍首相を「過去の人」と呼ぶなど批判的な発言を繰り返してきた溝手顕正議員。元自民党参院議員会長 という大物議員ですが、その会長職を奪ったのが、まず最初の仕返しみたいですね。そして、お次が問題となった落選作戦だったというわけ。以前書いた中本隆志・自民党県連副会長がなぜ身内にこのような仕打ちをと怒っていたのは、これを踏まえていました。
<2019年の参院選では広島選挙区から出馬した溝手氏に自民党から2人目の候補をぶつけた。その“刺客”に選ばれたのが案里氏だった。首相は案里氏の応援に自分の秘書4人を派遣したほか、自民党本部も河井夫妻に異例の1億5000万円を渡し、金権選挙が展開され、溝手氏は落選の憂き目にあう>

河井案里議員の後援会長、克行前法相は「安倍さんから」と30万円…と証言


2020/08/02 もうちょっと補足。河井克行前法相が地方議員らに金を渡す際、一部に「安倍さんから」として安倍晋三首相の名前を出していた…という証言についても紹介しておきます。
 この証言をしていたのは、なんと河井案里議員の後援会長を務めた人という超身内。広島県府中町の町議でもある繁政秀子議員がばらしていました。会員限定記事だったので詳しいところはわかりませんが、記事タイトルは、克行容疑者「安倍さんから」と30万円 広島・府中町議証言 | 中国新聞デジタル(2020/6/24)でしたので、金額は30万円だったみたいですね。
 なお、これよりかなり前の2020年1月15日には、後援会長「説明を」自民県連幹部「困ってる」 身隠す河井夫妻に批判強まる 広島 - 毎日新聞といった記事も出ていました。河井夫妻が信頼を失っていった様子もわかる感じです。

虎屋 国会同意人事




早稲田大学の研究不正まとめ 盗用8割でも処分に不服の教授など
●処分が甘い早稲田大学らしからぬ…と思ったらいつも通り激甘!

 私はこの件、検索の段階で見えた文字から、別大学の時代の不正について処分を下したんだと勘違いしており、「かなり珍しい処分で、画期的だ!」と思いました。現状、研究機関が変わった後に判明した研究不正は不正当時所属の研究機関から処分を下すことが不可能で、野放し状態になっているためです。

 ところが、これは前述の通り、私の勘違い。不正を行った当時も同じ早稲田大学の所属でした。となると、いつもの早稲田大学と同じで、むしろ甘すぎる処分に見えますね。当時は大学院生であり、懲戒処分はできないでしょうけど、学位の取り消しなどのしかるべき処分ができるはずです。

 記事であった「意図的に行われたとまでは認められず」というのは、解釈次第でどうにかなるところで処分を甘くするときの常套文句。また、不正の当時、大学院生であったのなら、当時の指導教員の指導に問題があった可能性が濃厚。画期的な処分どころか激甘処分でした。















●野党が与党に反対する国会同意人事ルールの重要性、右派が指摘

 ただし、
<div class="box"> 日銀人事の場合は市場の反応をみることができるので、同意人事ルールの撤廃はいい。
</div><div class="br"></div>
 として、高橋洋一さんはこの件はあまり問うつもりはないようです。

 問題視しているのは、公正取引委員会の件です。
<div class="box"> 厳密にはルール撤廃の前であるが、既成事実化が進み、送り込んだ官僚側の勝利ともいえる。民主党は19日、公取委委員長に元財務事務次官の杉本和行みずほ総合研究所理事長を充てる国会同意人事案に賛成する方針を決めた。近々、国会同意人事で正式に決まるだろう。

 民主党が賛成したのは、民主党時代に内定していたからという理由。民主党は脱官僚、天下り根絶を掲げて政権交代したが、日本郵政への財務省からの天下りを認め、脱官僚の看板も下ろし、挙げ句の果ては野田佳彦前首相が財務省の走狗となってマニフェストにない増税路線に転じて、総選挙で惨敗した。であれば、民主党が与党時代の政策は否定されたのだから、天下りの典型である、今回の公取委委員長人事を認めるべきでなかった。
</div><div class="br"></div>
 ここらへんは他の政党へ批判が行かずに民主党が悪いように持って行っていますけど、本来は与党の自民党に一番責任があるのでは?ここらへんは最初に言った高橋洋一さんの立ち位置のせいですかね?

 民主党で内定しようがしまいが、ふさわしくないと思えば次の政権が変更しても良いでしょう。正式決定していたわけじゃないでしょうし、特に強引な変更とは思えません。こういう変化をさせないと、政権交代した意味がありません。


 それは良いとして、財務省の公正取引委員会"植民地化"は弊害があるようです。
<div class="box"> 競争政策の本家本元である公取委委員長を財務省が固定化して天下り先とし、ポストを独占しているでは、ブラックジョークにもならない。

 実際、競争政策にも歪みがでている。独禁法には適用除外という例外があるが、競争政策上好ましくないので年々徐々に縮小している。ところが、財務省関連としてたばこ、信用金庫、信用組合、労働金庫、保険、損保、酒類業組合とあり、他省と比べて際立っている。これらは財務省の天下り先であり、その天下りネットワークを維持することと大いに関係している。はっきりいえば、競争政策は財務省に甘いのである。

 財務省は、公取委委員長のポストは、経産省と対抗のために財務省がいいという。しかし、財務省であっても経産省であっても、天下りネットワークを抱え業界に利害関係のある役人OBは、公取委委員長をやるにはふさわしくない。
</div><div class="br"></div>
 では、誰がいいのか?となりますが、適任者を探すのには困らないようです。
<div class="box"> むしろ公取プロパーのほうがいい。(中略)公取プロパーのほうが独禁法に精通してはるかにできる。(中略)素人の財務省上がりを公取委委員長に持ってくるよりも、長い間独禁法を研究している公取委出身者のほうが、はるかに日本の競争政策上いいだろう。
</div><div class="br"></div>
 まあ、とりあえず、「経産省と対抗のために財務省がいい」は無茶苦茶ですね。財務省でも経産省でもない方がいいです。









高度人材
■タイトル■題名■タイトル■題名■タイトル■題名■タイトル■
●国がブラック労働社会を推進 「安すぎる」と承知の上での求人か

 元の求人に対する<a href="http://b.hatena.ne.jp/entry/www.soumu.go.jp/menu_syokai/saiyou/detail/02ryutsu05_04000136_00002.html" target="_blank">はてなブックマーク</a>では、当然批判が出ていました。また、ブラック労働を推進する懸念も出ています。

te2u 専門卒の初任給よりも安く、少し高いバイト並みの金額。それでいて専門知識を求めるとは。提示する金額は、少なくとも一桁は違う。
launcher 何が困るって、これを錦の御旗にして「総務省でも経験値積めるならこの値段で募集してるんだから、うちもクソ報酬で募集しよー」が増えるんですよ。
osugi3y 非正規雇用を国自身が推し進めていくスタイル。 サイバーセキュリティに安い案件は情報流出が懸念される

 あと、あまりにもひどいの裏があるのでは?といった反応もありました。以下の1つ目は、元の求人のはてなブックマーク人気コメント。2つ目以降は、最初の記事の方の<a href="http://b.hatena.ne.jp/entry/www.huffingtonpost.jp/2018/02/28/soumushou-cyber8000_a_23372873/" target="_blank">はてなブックマーク人気コメント</a>です。

whoge セキュリティ会社が社員に年収の差額は前もって出すから一度辞めてここ行っていろいろコネやら情報もってこい的なやつじゃないの?/しかも人選は役人側とも決まっている空募集パターン
NOV1975 予算に限りがあるなら予算がないのでできません、と言えないのがお役所。予算内で募集したけど来ませんでした、なら許されると思っているのだろう
REV 「規定の値段では、誰も来なかったので予算ください」と言うための官僚語法か
dekaino どこぞの定年になったノンキャリを再雇用する出来レースですかね。

 実際、記者の質問に、総務省サイバーセキュリティ課は、「『安すぎる』という反響があるのは承知していますが、日給は予算の制約の中で決めました」と答えていました。本気で取るつもりはなく、形だけの模様。でも、それによってブラック労働が増えちゃったら困るんですけどね。


●超高給とり役人がやるべきことを激安で

 ただ、サイバーセキュリティ課の回答で最も問題だったのは、なんとこの求人が「エンジニアではなく、政策立案業務を主に担当する事務職員の募集」であったこと。

 なので、本来なら役人がやるべき仕事であること、そして、その役人らは上記とは比較にはならないほどの給与をもらっていると、指摘されることに…。

wrss 本当に政策立案業務がこんな低賃金でいいと考えてるなら、総務省の役人の給料もっと下げれるんじゃない?
siomaruko “政策立案業務を主に担当する事務職員の募集”日給8000円、年収200万以下の非正規に政策立案させるの?それは正規公務員の役目じゃないのか?正規公務員何やっていくら貰ってんの?
somesadsong2 非常勤に政策立案やらすなよ。私達常勤職員は無能の集まりなんですって言っているようなもの。
kantei3 政策立案業務をやらせるとかもっとアカンやろ!「エンジニアではなく、政策立案業務を主に担当する事務職員の募集です。」

 日本のサイバーセキュリティのヤバさも感じる話でした。


 




●従来のマーケティングが効果なし!独占企業が誕生する理由

 しかし、記事の続きを読んでみると、別に価格って話ではないようですね。まず「なぜ、二極分化の法則が成立するのか?」を説明していましたが、以下のようなものです。
<blockquote>  なぜ20世紀後半は、二極分化の法則が当てはまることが多かったのか。それは、二極分化の法則が、二番手グループのチャレンジャー企業が採用する最適戦略の手がかりだったからだ。

 (中略)トヨタがGMをまねて、いち早く全国にディーラー網を敷き、販売力でトップの地位をゆるぎないものにした。このとき、二大ライバルになるためには何が必要か。同じことをするだけでは、フォロワーの地位から抜け出せない。

 「われわれは、トヨタと同じ高品質の車です。われわれの販売店にぜひお越しください」という売り方をしていては、トップとの差は開くばかりである。

 そのようなときの典型的な戦略は、「対立の法則」を利用することだ。 (中略)

 対立の法則とは、何らかの強力な対立軸を設定して、消費者全体を2つの対立するセグメントに分けてしまうことだ。(中略)

 当時の日産は、実際にもそうではあったが、マーケティング面で意識をして技術力の高さをことさらに消費者にアピールし、意識づけしていった。 (中略)

 この対立の法則がうまくはまると、消費者層が二分される。
</blockquote><div class="br"></div>
 えっ、そうなんですか? 日産が技術が高いって初めて聞きました。あまり車には詳しくないのであれですが、弱小のところもみんな個性があるのに日産だけ何だかわからないってイメージでしたわ。クルマ好きの人が乗りたがる車って、他社のような気がします。

 それはともかく、「対立の法則」は週刊ポストと週刊現代の例だとわかりやすいですね。ほとんど示し合わせているようにお互いに違う意見を言いたがるようで、「放射能」が怖くない派と怖い派、STAP細胞問題は怪しくない派と怪しい派で分かれたという実例を見たことがあります。


 しかし、現在そういったことが起きない例が多いというのは、この「対立の法則」が通用しなくなったということです。鈴木貴博さんは以下の4つのような市場の変化が起きたためだとしていました。

 (1) 新市場の成長期が短い(あっという間に成長する)
 (2) 各社の品質が同じか、リーダーだけが圧倒的にコストが低い
 (3) ネットワーク外部性によるプラットフォーム化
 (4) 世代が入れ替わらない

 私の言った価格に対応しそうなのは(2)でしょうか。ざっとまとめると、以下のような感じ。

・品質に差がないため、差別化しづらい。
・機能面で差を出したとしても、すぐに同質化されてしまう。
・同品質でも、規模の論理でトップ企業の生産コストが圧倒。

 (3)のプラットフォーム化に関しては、「1人しか加入者がいない電話には価値がなく、みんなが加入しているからこそ、電話には圧倒的な価値が生まれる」というネットワーク外部性もあるとしていました。SNSの例ですね。

 (4)は本来なら若い世代に浸透させて世代交代したときに逆転するという戦略を取るのだけど、少子高齢化のためターゲットの多いおじさん・おばさんを狙ってしまうというもの。これは別にクリティカルな問題じゃないと思いますし、イマイチピンと来ません。

 ただ、他はなるほど!というものでした。
 

 

 

 
妊娠・出産関連の女性への嫌がらせ「マタハラ」はセクハラより多い

 さて、引用元でのタイトル、そして、私の投稿でもタイトルに入れた「セクハラより多い」の部分です。
<div class="box"> 連合(日本労働組合総連合会)が2013年5月におこなった「マタニティ・ハラスメント(マタハラ)に関する意識調査」の結果は衝撃的だ。

 職場でマタハラをされた経験があるかという問いに対して、74.4%は「ない」と答えた。つまり、25.6%がマタハラを経験していて、これは連合が12年に行った調査での「セクハラされた経験」(17.0%)を大きく上回る。

 世間では広く認知されているセクハラよりも、マタハラの被害者のほうが割合が高いのである。調査の母集団も時期も異なるが、マタハラ経験者が少数派とは言えないことは確かだ。
</div><div class="br"></div>
 具体的なマタハラの内容は以下。
<div class="box"> 連合の調査では、妊娠経験者316人のうち9.5%が「妊娠中や産休明けなどに、心無い言葉を言われた」と答え、他にも「妊娠・出産がきっかけで、解雇や契約打切り、自主退職への誘導等をされた」(7.6%)、「妊娠を相談できる職場文化がなかった」(7.0%)、「妊娠中・産休明けなどに、残業や重労働などを強いられた」(4.7%)という回答が続く。

 さらに、厚生労働省によれば妊娠・出産などを理由とした解雇などの不利益な取り扱いを受けたという労働局への相談件数は、2004年度には875件だったが、2011年度には3429件に増えている。
</div><div class="br"></div>
 心ない言葉というのは、出てきたところだと"職場の男性、女性による「なぜ、あなたの仕事をカバーしなければならないのか」「妊娠したんだ。じゃあ、辞めるよね?」"が具体例っぽいです。

 辞職を迫られたり、評価の低下を恐れて無理をしてしまう……仕事への責任感が強いほど、不利益を受けるという構造です。


 男性や妊娠していない女性にとって、妊娠が特別扱いされるのが納得行かないという気持ちは、私もよくわかるのでこれはかなり解決が難しい問題だろうなぁと思います。
(もちろん、実際に嫌がらせして良いと言っているわけではないです)

 ただ、法律的に既に完全に違反の部分もあり、ここは気持ちがどうこう……という問題ではありません。
<div class="box"> 男女雇用機会均等法では、妊婦の権利は保護されている。妊娠・出産を理由にした解雇は無効であるということにもなっている。さらに、冒頭で、99年の労働基準法の改正で、女性にかかっていた時間外・休日労働・深夜業についての規制は撤廃されたと紹介したが、改正後も妊婦へのこれらの労働は規制されている。
</div><div class="br"></div>
 結構職場の問題って、現行法を厳しく運用するだけで解決に近づくものがあります。怠慢ですね。





隅田川花火大会の費用1億5千万円 地元自治体の支出(税金)が大半
破壊行為、救急搬送 来年は警備がさらに費用かかるかも。


(仁科健吾リポート)
「浅草駅前ですが駅から人が溢れています。帰宅する人が駅に入れません」
帰宅ラッシュは危険を感じるほど大混雑になっていました。

「道の真ん中にはペットボトルなど大量のごみが捨てられています」
道路にはレジャーシートや空き缶など大量のごみが放置されていました。


雷門に行くための、目の前の横断歩道が通行止めになり、ぐるっと迂回しなければいけない状態に。


<4年ぶりの開催とあって警備も厳戒態勢。
過去には、兵庫県明石市の花火大会での雑踏事故や、去年、150人以上が亡くなった、ソウル・梨泰院の事故もありました。会場には“DJポリス”も出動。外国人観光客が多い浅草が最寄りのため、電光掲示板には英語の呼びかけも。
人件費高騰や物価高の影響で、大会運営費は4年前の1.5倍に膨れ上がっています。>

 









●家族待遇の社員、4000万円横領&麻薬栽培でも逮捕されず
●責任感があり驚くほど真面目で半端なく仕事ができる社員だった!

 <a href="http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-870.html">不正をする人は特別ではない むしろ真面目に見える人ほど…?</a>などで、不正をする人というのは「いかにも不正をしそうなタイプだけでなく普通に見える人もやる」と書いています。また、良い社員に見えるからこそ不正を成功させやすいというのもあるでしょう。50万ドル横領した彼もむしろ真面目な社員だと思われていました。(ここだけ2019/06/06追記)

 上田尊江さんの会社設立当初は、まともなオフィスも倉庫も無し。創業期は主人が大型バンに商品を乗せて配達していたがすぐ限界が来ました。そこで、借りていた共同倉庫のオーナーからの紹介で出会った彼に配送を依頼。何回か配送を頼んだところ、丁寧な仕事振りに驚かされるほどだったといいます。

 中国の工場からロサンゼルスの港に届いた商品を取りに行ってもらう仕事を頼んでみると、どんな悪天候でも、ひどい渋滞があっても、さらにはトラックに故障が発生してもやりくりし、無事に荷物をその日のうちに必ず届けてくれるという働き振りだったといいます。日本でも驚くレベルですが、アメリカだと特にありえないといいます。

 そして、配送だけではなく、倉庫も管理できるというので、雇うことに。配達ルートやトラックの知識はあるし、倉庫管理もうまいということで、採用後も素晴らしいものでした。

 さらに、人柄も良かったとのこと。主人や作者が休憩しているときでも、彼はモップを持って倉庫中を掃除。我々の顔を見れば飛んできて、社員として雇われたことでどんなに自分が精神的にも財政的にも救われたかを言い、感謝の言葉が絶えなかったといいます。


●後から元麻薬の売人で殺人罪と傷害罪で服役したと知ったが…

 彼は"カリフォルニアの治安の悪い地域で生まれ育ち、若いときはギャングに入って麻薬の売人"で、自己防衛とのことだったが殺人罪と傷害罪で2度ほど刑務所に入った経験もあったそうです。しかし、"採用当時にそこまで詳しく彼の経歴を聞いていなかったし、過去はともあれ、彼は本当に仕事ができ"ているように見えました。

 "彼は採用した当初から少しずつ弊社の商品を倉庫から盗んでいたらしい"ということで本当は最初からダメだったようですけど、"商品の量は誤差の範囲で、事業に差し障りのない程度"だったのでまだマシと言えばマシでした。

 ただ、これは作者が「目を光らせていたから、なかなか盗めなかったのかもしれない」とのこと。作者は妊娠・出産・育児で在宅勤務に変更していました。作者が業務を減らすために新しく雇った社長がシステム変更をし在庫情報を一切無視し、横領した彼に一任してしまってから悪化したようです。

 ちなみにこの雇われダメ社長は先にクビになっています。この連載ではこういった人にまつわる苦労話が多く、「ベンチャー企業の課題・人材問題」とタイトルに入れた理由にもなりました。


●犯行が判明したにも関わらず全くお咎め無しになった理由とは?

 上田尊江さんの会社はいつもてんやわんやで、毎日が戦争状態。特別なのかわかりませんけど、私はベンチャー企業や中小企業ってたいへんなんだろうなぁと思って読んでいます。でも、これはさすがに日本じゃないだろうと思いたいのが、以下の話でした。

・自白したにもかかわらず、彼は逮捕されなかった。風の便りによれば、今もどこかで配送代行と倉庫管理の仕事をしているらしい。
・なぜこんなことになったのか。まず、警察は自白した彼をいったん自宅へ戻らせた。なんでも「翌日、CEOのところに行き、自分で状況を説明するように」と指示したらしい。
・もちろん彼はそれ以降、姿を一切見せなかった。弊社の問い合わせを受けた警察は逮捕しようと彼の自宅へ向かった。ところが呼び鈴を鳴らしても応答がなかったそうで、警察はそのまま帰ってしまった。

 ひどいなと思ってかなり笑ったのですけど、警察によると「物損のみの事件ではドアを蹴り開けるようなアグレッシブな逮捕はできない」としていたそうです。警察も人員不足なのかもしれませんね。


●信じられないような場所で麻薬の栽培…それでも逮捕されなかった理由

 あと、彼の大胆な犯行がもう一つ。「元麻薬の売人」というのは、元ではなかったのかもしれません。

・麻薬の栽培に手を出していたことが判明、私達は驚愕した。現場はなんと、弊社一番の顧客であったあるカジノにいたマーケティング副社長の自宅。
・転居にあたり引越し作業を安く済ませようと、顔見知りであった彼に頼んでいた。このときに鍵を複製して、留守宅に出入り。そして、マリファナの栽培を始めていた。
・しかし、久しぶりに戻ってきて留守宅の様子を見ると、不審な車が止まっていたため、警察へ通報。家宅侵入の疑いとなると警察の動きは違うらしく、副社長の自宅に踏み込んだ。ちょうどそのとき、元社員の息子と友人がマリファナの世話をしており、2人を現行犯で逮捕した。

 あれ、じゃあ、何で元社員の方は刑務所にいないの?と思ったら、以下の通り。ひどい話です。

・警察は元ウェアハウスマネジャーを取り調べたが、彼は「息子とその友人が勝手にやっていたことで自分とは関係ない」と言い張り、またしても罪を逃れた。50万ドルの盗難も、麻薬の件も、うやむやのままである。


●社員を家族のように扱う…アメリカと日本の問題の違い

 ここで終わろうと思いましたが、人材に関する話がもう少しありました。

・「社員を家族のように扱う」というモットーは取り消した。家族のように手厚くもてなし、社員の気持ちを配慮していくことには限度があるし、会社のモラル維持にあまり役立たない。
・もちろん社員の中には、家族のような扱いをありがたいと素直に受け止め、一生懸命働き、高いロイヤリティを見せてくれるものもいる。
・だが、そうではない社員に振り回されたこれまでの経験から、CEOの主人もCFOの私も、人事はビジネスライクに進め、個人の感情とかプライベートとは切り分けるようにしている。

 以上はアメリカの話ですが、日本では社員を家族として扱う企業文化がブラック企業的体質の素地となっているという、全く違う問題の指摘がありました。<a href="http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-3076.html">終身雇用制度などの日本のイエ文化は、ブラック企業を生み出す源泉</a>で書いています。アメリカであっても日本であっても、経営陣と社員の間には適度な距離感が必要なのかもしれません。

2019/06/06追記:なお、<a href="http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-7585.html">起業家の成功率 年齢は若い方が良い・ワンマン社長が良いって本当?</a>で、日本のベンチャー企業での横領の話をやっています。家族扱いうんぬんはありませんが、横領はどこの国でもある問題ですね。










自転車 ヘルメット 
 愛媛県が高い理由ですが、記事では、以下のように、教育委員会が主導して通学時の着用を義務化して、中学生と高校生の着用率はほぼ100%であるといった説明。一方で、世代が上がるにつれて着用率は低下していて、大人が課題とされていました。

<愛媛県内では、自転車通学の高校生が犠牲となる事故が相次いだことを受け、平成27年以降、教育委員会が主導して通学時の着用を義務化するなど、普及に向けた取り組みが続けられてきました。
 その結果、警察が去年に行った調査では中学生と高校生の着用率はほぼ100%に達しました。ただし、世代が上がるにつれて着用率は低下していて、大人にどう促していくかが普及の鍵になっています。>

 でも、大人も相当着用率が高くないと、59.9%にはならないのでは?と最初思いました。しかし、よくよく考えてみると、大人はあまり自転車に乗らないので、子供の着用率が上がるだけで数字が相当上がるのかもしれません。






 













【王座戦】藤井聡太七冠が土壇場で大逆転 「エアポケットに入ってしまった」永瀬拓矢王座がまさかの失着 23/9/29(金) 11:05配信 デイリー新潮
藤井聡太七冠(21)が永瀬拓矢王座(31)に挑む将棋の王座戦五番勝負(主催・日本経済新聞社)の第3局が9月27日、愛知県名古屋市の名古屋マリオットアソシアホテルで行われ、先手の藤井が81手で勝利した。これで藤井は対戦成績を2勝1敗とし、全八冠独占まであと1勝。日本将棋連盟会長で永世七冠の資格を持つ羽生善治九段(53)の記録(当時は全七冠)を凌駕する前人未到の八冠へ王手をかけた。【粟野仁雄/ジャーナリスト】

ABEMAで解説していた村田顕弘六段(37)は「藤井さんの駒組はガチっとした感じですけど、永瀬さんのほうの駒組はちょっと軽い感じなので、何かのきっかけに一挙に危なくなる可能性がある」などと話した。

 しかし、永瀬が飛車と角、さらに2枚の香車で藤井陣を脅かしてゆくと、次第に差が開いてゆく。

永瀬のリードが広がり、勝利は間違いないと思われた場面、藤井は65手目に「2一飛」と打ち込み、「5一」にいた永瀬の玉に王手をかけた。

 直前までABEMAのAI(人工知能)の予想では、藤井の勝率はわずか2%だった。「3二」には永瀬の守り駒の金がいる。この筋には永瀬の歩がなく、禁じ手の「二歩」にもならない。AIの予想手の第1候補は「3一歩」。筆者もこの手で間違いないと思った。これは自陣の金の下に歩を打つ「底歩」という手で、飛車の横効きに対する「守りの常道」である。

 ところが、永瀬は「4一飛」と飛車で合わせてしまった。この手では飛車で交換に来られてまた何をされるかわからない大きなリスクを残してしまう。ましてや永瀬の玉は、自分の銀で逃げ道をふさいでしまう「壁銀」の状態になっていた。

 ABEMAで解説していた深浦康市九段(51)と村田六段は「えっ。あれっ、えっ、どうして、えっ」ともはや言葉を失った様子。落ち着くと深浦九段は「ひっくり返されましたね。(藤井の)『5六』の角もよく効いているし」と話した。とはいえ、2人とも驚きのあまり解説のしようがないという感じだった。

 土壇場での永瀬の「失着」で、あっという間にABEMAの勝率予想が逆転した。風前の灯火だった藤井が、一挙に攻勢に出る。そして81手目、「3三」の桂の前に歩を打たれた永瀬は、あまり時間をおかず投了した。
永瀬自身の分析は? 

 今回の永瀬の失着は、プロはもちろん素人が見てもわかる。ファンから「軍曹」と呼ばれる生真面目な永瀬らしからぬ一手だった。「1分将棋」の秒読みに追われていたとはいえ、全く慌てる場面ではなかったはず。いわゆる「魔が差す」とはこのことか。

 何が影響したのか、もちろんさっぱりわからない。これまで勝負所での午後のおやつは、藤井は飲み物だけで、相手はスイーツを注文することが多かった。それが今回、永瀬は飲み物のみで、藤井はケーキも注文した。藤井のケーキが思わぬ「僥倖」(藤井が中学生時代に使った言葉)をもたらしたのか……などとつまらぬことまで考えてしまう。

 思わぬ他力本願で土壇場の大逆転が転がり込んだ藤井は、間違っても「失着でびっくりした」などとは言わない。しかし、仲の良い研究仲間による考えられないほどの歴史的な失着に、内心では相当に驚き、混乱もしただろう。もちろん持ち時間を使い切っての「1分将棋」は、タイトル戦だけにあるわけではない。永瀬はいくらも経験してきたはず。それでもやはり、秒読み将棋は怖いことを改めてこの一局で痛感した。

 永瀬は「『3一歩』が第一感でしたが、エアポケットに入ってしまった。対応がうまくできなかったと思います」などと振り返り、局後も冷静に報道対応や大盤解説場でファンに挨拶していたが、その内心はいかがだったのか。エアポケットとはいったい何だったのか。いつか訊いてみたい。

 第4局は10月11日に京都府京都市の「ウェスティン都ホテル京都」で行われる。先手番となる永瀬が今回のショックを克服して巻き返せるか。とはいえ、今回の思わぬ流れから言っても、藤井の前人未到の八冠がかなり高くなってきたことは間違いない。さらに藤井は、早くも10月6日に東京で、小学生時代からのライバル伊藤匠七段(20)の挑戦を受ける竜王戦七番勝負(主催:読売新聞社)の第1局が始まる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5611f470e9e0134e29326004a3deab6cd41af183/comments

永瀬さんが最善手の3一歩を指した場合も、その後の藤井さんの追及に対する応手が発見できなかったとの事が感想戦で明らかになっていました。
失着とされた手を指していない場合も藤井さんの勝利で終わっていた可能性が高かったようです。
AIは発見困難な最善の応手を前提に形成判断しているので大逆転に見えますが、人間同士の対戦では永瀬さん大優勢の局面ではなかったみたいですね。


3一歩で受けても追い込める筋があったということが感想戦で語られていたとのこと。
そして、その状況から王座が押し切る手も有ったが、王座は気づけず竜王名人は気づいていた事も語られていたという。
AIの示す手は細い一本の道を外れずに進めば勝てるよという手順を示すことが多い気がする。


別の記事で、この場面に関しては、
金底の歩でも、岩ほど固くなかった と解説がありました。
飛車を切って、先手にも相当な攻め筋が残っていたようです。

時間をかけて読み切れば、それでも攻めが途切れて
後手の詰み筋にたどり着けたんでしょうけど、

1分将棋となると、さしもの永瀬王座といえども
厳しかったというのが現実ではないでしょうか。


永瀬さんみたいなトップレベル棋士は瞬時に3一歩はいくつかの先手からの詰めろがかかると察知して読んだんだろうな。
調べてみたらそれはもう難解で相当時間かけないと読み切れないような局面のようで。

おそらく第一感の3一歩が難解でそれ中心に読んで6五角の筋がエアポケットという状況になってしまったのかなと。


最近はAIの形勢判断(評価値)がlリアルタイムに表示されるようになって、あまり将棋の内容を理解出来ない方にも(ルールすら分からなくても?)どちらが優勢(勝勢)なのか分かり易くなってきました。

ただ、この評価値もそのまま鵜呑みにしていけない場合もありまして、例えばこの王座戦第三局のように「評価値95対5。正確に受け潰せば完勝だが、一手間違えば即奈落の底への逆転負け。」という場合などです。







 










 
――黒川会長は、黒川家17代目です。18代の光晴さんに経営をバトンタッチされたわけですが、「自分の代で虎屋は終わるかもしれない」というプレッシャーに悩まれたことはありませんか。

「つながる、ということ」というテーマをうかがって、次代につなぐことの意味を自分なりに考えてみました。一言でいえば、「結果的につながった」という事実の連続にすぎないと思っています。

歴史が長いからすごいですね、と言ってくださる方がいらっしゃいますけど、全くすごくなんてありません。歴史があるから、会社の未来が保証されるわけではありません。社員には「大切なのは今だ」と訴え続けてきました。

(経営トップとしての)責任は強く自覚してきましたが、その一方で、先のことはわからないし、なるようにしかならない、という思いも常にありました。

ただ、手を抜いて仕事しても、全力でやっても、先が分からないということは、変わらない。であれば、悔いは絶対に残したくないから、全力でやってみよう、そんな思いで仕事に向き合ってきました。

周囲から見れば、「それがあなたの全力ですか」という批判もあったかもしれません。ただ、虎屋に入社して52年たちましたが、自分なりに息をつく間もなく、仕事に没頭してきました。

つないでいくことの答えは、「与えられた場所で最善をつくすこと」だと思っています。自分ができることをひたむきにやっていくしかない。その結果として、息子の代にたまたま「つながった」ということだと考えています。



――2003年に始めたトラヤカフェでは、和と洋を融合した「あんペースト」を発売しましたが、ロングセラーの人気商品になりました。トーストに塗ったり、ヨーグルトに入れたりなどして食べる商品です。

東京・六本木でトラヤカフェを始めたときは、和菓子業界からは「そんなことをやっていいのですか」「なんで和洋折衷(せっちゅう)のようなことをやるですか」などのご意見をいただくこともありました。社内からも「虎屋の名前に傷がつくのではないか」「失敗したらどうするんだ」という後ろ向きな声が多く出てきました。

しかし、保守的な姿勢を続けて、新しいことに挑戦しなければ、「このままでは虎屋を続けられなくなるのではないか」という不安もありました。「あんペースト」は、伝統的なあんの魅力を若い世代に伝える画期的な商品に成長しました。社員の挑戦心を高める意味でも、大きな意味がありました。



トラヤカフェを立ち上げたときは、公募したスタッフに菓子づくり、店づくりを任せました。「今」という空気感に敏感な店にしたい、という思いもあり、多くの若手社員を起用しました。和菓子の定義として、主に植物性の原材料を使う、ということがあるのですが、トラヤカフェではもっと自由で柔軟な発想で菓子作りをしてほしいと思っていました。

1980年にオープンしたパリ店では、和と洋のコラボレーションを考えながら、現地の方に馴染みのあるミルクやチョコレート、ドライフルーツなどを使ったオリジナル菓子を作ってきたので、その経験を生かしたいという思いがありました。

(中略)
環境の変化に合わせて、柔軟に対応すればいい。本質的でないと感じることについては、過去の成功体験に縛られず、あまりこだわらない方がいい――。心のどこかで、ずっとそう思っています。






 

 

 ●駆除では減らない?クマのゴミ漁り対策はカラスの場合と同じ

追記:クマを町に呼び寄せてしまうものを「誘引物」と言うそうです。これは畑や木になる果実だけでなく、ペットフードや鳥の餌、人間が出す生ゴミのようなものまで含まれます。人間にはクマの餌を用意しているつもりはないものの、クマにとっては「こんなところにごちそうが!」と学習するわけです。

 『クマが出た! 助けてベアドッグ』では、これを「人間は気づかないうちに、クマに『餌付け』しているのと同じです」という言い方をしていました。1998年にゴミ集積所にクマが現れるようになった軽井沢の場合、森の中の宿泊所で穴に捨てていた生ゴミを食べることを覚えてゴミ集積所にまで来るようになったようです。

 この軽井沢では、ゴミ漁りを覚えたクマを捕まえて「人間は怖い」と覚えさせる学習放獣を実施。それだけでなく、2002年からクマが開けられないゴミ箱への交換を始めました。結果、年間最大120件だったゴミ漁りが、2009年には0件まで減ったそうです。

 このうちゴミ箱で対策する…というのは、カラスのゴミ漁り対策の例を思い出しました。クマにしてもカラスにしても素人は「駆除すべき」と言いがちですが、以前のカラスのときには「駆除では減らない」と専門家が指摘。生ゴミを漁らせない対策の方が効果的だと言われていたんですよね…。

若くてきれいな女性をやたらと批判するおじさんの不思議な心理

●親しくもない知り合い程度の男性から突然「結婚しよう」…が2回も ●若くてきれいな女性をやたらと批判するおじさんの不思議な心理
●親しくもない知り合い程度の男性から突然「結婚しよう」…が2回も

:作家の群ようこさんは、男性にモテないイメージ。確か自分でそういった話を書いていた記憶があります。しかし、『この先には、何がある?』によると、2回求婚されたことがあるそうです。ただ、二度とも付き合っていたわけではないどころか、親しいわけでもない知り合い程度の男性からいろいろすっ飛ばして求婚されるというものだったといいます。

 一度目は「本の雑誌社」という出版社を退職して帰ろうとしたとき。仕事で知り合いだったグラフィックデザイナーが追いかけてきてお茶を飲もうと誘われたので喫茶店へ。すると、突然「きみと僕は結婚する運命にある」として、今後のことを相談したいと言われてポカーン。怒鳴りつけて席を蹴って帰ってきたそうです。

 もうひとりは、作家専業になった後。しばらく会っていない顔見知り男性から夜に突然ドライブの誘いがありました。電話番号も住所も教えた覚えがないのに、「そっちに行くから」と言われます。ストーカーじみていて本当は危険なのですけど、なんだかんだで実は人がいい群ようこさんは首を傾げつつ、身支度をして待っていました。

 このときも喫茶店に行きます。ここで注文を済ましたところ、いきなり「結婚しよう」との申し出。あまりにも唐突なので「はっ?」と言ったきり唖然としていると、彼は「やっぱりだめなんだ。いいんだ、わかった」と速攻で自己完結。あっという間に結婚の話は終わって、全く関係ない雑談をしてから帰ったそうです。

 だいぶ変わっていますが、これらは男性が勝手に勘違いして告白パターンと似た感じ。文章を見ると、群ようこさんははっきりした性格で誤解を呼ぶようなタイプじゃないと思うかもしれません。ただ、彼女を発掘した女性は確か、見るからに目立っていた変人という社員ではなく、淡々と仕事していたと言っていた記憶です。
●若くてきれいな女性をやたらと批判するおじさんの不思議な心理

:群ようこさんの『この先には、何がある?』を読んでいると、鷺沢萠(さぎさわ めぐむ)さんという女性作家が出ていました。35歳で亡くなっているせいか、私は知らなかった作家。ただ、上智大学外国語学部在学中に文學界新人賞を当時最年少で受賞し、女子大生作家としてデビューし活躍していおり、かなり売れていた作家さんだったようです。

 <a href="https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B7%BA%E6%B2%A2%E8%90%A0" target="_blank">ウィキペディア</a>によると、1992(平成4)年『駆ける少年』で泉鏡花文学賞を受賞した他、受賞こそしていませんけど、「葉桜の日」などで芥川賞候補に「ほんとうの夏」などで三島賞候補に挙げられたそうです。ほとんどの作家はここまでのレベルにはならず、かなりの上位の売れっ子作家でした。

 この鷺沢萠さんは、出版社主催のパーティーなど、賞の受賞経験がある先輩男性作家に批判やアドバイスを受けることが多かったそうです。じゃあ、彼らは鷺沢萠さん以上の売れっ子作家で、文壇の大御所が親切にアドバイスしてくれているのか?と言うとそうではありません。

 確かに受賞経験はあるのですが、受賞後はまともに活動していない人ばかり。見事に良い作品を書けないダメ作家ほど先輩面してケチをつけてくる…という滑稽なことになっています。かと言って、大御所男性作家が若い女性作家をチクチクいじめる…というパターンだったとしても、みっともない話ではありますけどね。

 この話で思い出したことがふたつ。一つは「批判する人ほど仕事ができない」という話で、今回のパターンにきれいに当てはまっています。そして、もう一つ思い出したのが、若くてきれいな女性ラーメン店店主が、男性ラーメン評論家やラーメンオタクらに批判ばかりされていたこと。鷺沢萠さんも群ようこさんいわく美貌の人だったそうです。

 若くてきれいな女性に対し、下心丸出しでヘラヘラしてお世辞を言いまくるおじさんもどうかとは思います。実際、そういう人もいるでしょう。ところが、そうはならず若くてきれいな女性をやたら叩くことで、自分をアピールするおじさんというのも、不思議なことに結構いるのかもしれません。どちらにせよ迷惑極まりないですね…。
●戦前の人が一番良かったと思う時代は「昭和十三年」 その後は…

:作家の群ようこさんは、三味線・小唄を習っています。『この先には、何がある?』によると、このお稽古では、師匠や姉弟子から聞く昔の浅草の話も興味深いとのこと。で、姉弟子が言っていたという話で印象に残ったのが、「昭和十三年頃が一番良かった」という話です。

 飽くまでこの姉弟子の主観であり、当時の一般的な感覚といっしょだったかわからないのですが、「それから少しずつ変になっていって、あっという間に太平洋戦争」という感覚。たった3年で戦闘状態になったとされていました。一般的にも太平洋戦争は1941年(昭和16年)12月8日から始まった…とされています。

 ただ、以前書いたように、日本では昭和十三年よりだいぶ前からアメリカを醜悪な悪役として描く洗脳っぽい絵本を民間が作っており、一部では戦争に向かって突き進んでいた感じですね。逆に言うと、一般人が知らないうちに、戦争を好む人たちが流れを作っていたとも言えるかも。これは今でも注意しないといけないかもしれません。

 なお、群ようこさんの姉弟子は、「それから少しずつ変になっていって」に絡み、「そしてそれまでの素晴らしかったものが、全部なくなった」とも言っていたそうな。太平洋戦争を美化・正当化する層と日本の伝統を誇る層はかぶりがちですので、「戦争によって日本の良いものがみな失われてしまった」という指摘は感情的に受け入れられなそうです。






 <a href="https://amzn.to/3We5s6a" target="_blank">いつものお茶、いつもと違う猫</a>によると、
作家の谷村 志穂さんは、なぜかよく知らない人に絡まれるとのこと。特にお寿司屋さんで男性から絡まれることがダントツで多いそうです。このお寿司屋さんというのは回らないお寿司屋さんで、1997年の書籍ですので、そもそも回転寿司は今よりずっと少なかったと思われます。

 さて、どういう風に絡まれるか?という話。谷村 志穂さんは、新宿のお寿司屋さんで女性3人でお寿司を食べていました。まず、話しかけられる前からお酒をたくさん飲んでいる男性ふたりが途中から黙り込んで、谷村 志穂さんたちに目線を送っていたので、嫌な予感はしていたといいます。

 男性ふたりは、谷村 志穂さんの親くらいの年齢だとのこと。他の話からすると、このときの谷村志穂さんはたぶん30歳ちょっと。昔は結婚が早かったので、親くらいの年齢とい言うと、50代なかばから後半くらいな感じですかね。まだ定年には達していない…といった年齢じゃないかと思います。

 この男性が「あのね、話しかけてもいいかな」と話しかけてきたので、聞こえないふりをしていましたが、了解を得ずに話を続行。「さっきから不思議に思っているんだけど、君たちはなんで女性だけでいるのか?」というそれこそ不思議な質問をしてきます。女性だけだとなぜ不思議なんでしょう?

 谷村 志穂さんはなお無視しましたが、友人のひとりが「連れてきてくれる殿方がいないから」と話に合わせて答えると、「今の男は情けない」などと延々と若い男性をバッシング。じゃあ、若い女性を尊重しているのかと思いきや、なぜかここから若い女性叩きへと流れていきます。

 「それは強すぎるあんたたちの責任じゃないの?男なんて弱いんだから、上手に操ってやらなきゃ?」というこれまた謎の理論で説教。一方で、「ぼくはちょっと会社を持っていて、この人は有名な評論家なんだけどね」と、聞かれてもいないのに、自分たちは強い男だとアピール。ダサすぎます。

 私は読んでいておじさんたちのあまりの情けなさに笑えましたが、谷村 志穂さんは頭に来て「無礼だし、今の若い男性の方が幸せじゃないか。少なくとも見ず知らずの人に絡まない」などと言い返して退店。男性ふたりは目をひん剥くほど怒っていたそうです。

 一方、女性ふたりは「免疫がないなあ。会社勤めしていると、あんなのは慣れっこだよ」としていました。これが普通という社会はクソなんですけどね。それだけ数十年前の日本はひどかったんでしょう。セクハラだらけの社会でした。今ではさすがにそんなことないと思うのですけど…。

 また、ふたりは「オヤジたちは、寿司屋は男性の聖域だと思っていて、女性がいるだけで嫌がる。女はせいぜい男性に連れられてくるところと考えている」といった話もしていたとのこと。これも嫌な社会ですが、男性が多い領域に女性が入っていくと差別されやすいというのは知られている話で納得でした。



●盗作して掲載料、謝罪文でも全然罪悪感がなく思考が怖すぎる…

:群ようこさんの『この先には、何がある?』で盗作された…という話が出てきました。ひとつは素人のもので、群ようこさんの小説をエッセイ風にして投稿し、ちゃっかり掲載料まで何度ももらっていたとのこと。1回のうち3分の2くらいが盗用というのを何年にもわたってやっていたそうです。

 盗作した人から一応謝罪の文章が来たものの、「たまたま群ようこさんの本を図書館で読んで、こういう文章を書きたいと思って写して投稿した」というまるで罪悪感のない謝罪文。「たまたま群ようこさんの本を図書館で読んで、こういう文章を書きたいと思って」から「写して投稿」への飛躍がやばいですね。

 さらに、その後、この謝罪文には一切書かれていなった事実が判明。それ以前から盗用していたことも判明します。これでもう一度謝罪文が来ましたが、結局、最初と同じような内容で罪悪感なし。非常識すぎますが、群ようこさんは文字からして、自分と同じくらいの年齢か上、つまり、かなりの高齢じゃないかと思われるとしていました。


●著作権知らない業界人たち 断ったものを勝手に許可して発行

:上記と同じ『この先には、何がある?』からの話。前回の盗作騒動は高齢と思われる素人の話だったのでまだ良い(良くないけど)かもしれませんけど、その後出版業界の現役プロでも著作権意識がまったくないとわかる出来事が起きます。これは、アンソロジーの再録という話でのトラブルでした。

 群ようこさんはこれまでアンソロジーを断っていなかったのですけど、このフリーの編集者は面識がない上に、再録願いを出すべき出版社を間違えているといういい加減さで能力に疑問符が生じました。そこで、その理由を正直に書いた上でお断りします。ただ、そもそも問題ある編集者でしたので、これでは終わりません。勝手に発行されてしまいました。

 しかも、これはフリーの編集者だけでなく、出版社の編集者とその上司もひどかったという話。この出版社も仕事がいい加減ということで、群ようこさんが付き合いをやめていた出版社でした。今回、本人の許可なくアンソロジーを許可してしまった…ということで、これまたその判断が正しかったことを証明する非常識さを示しています。

 この発行までの経緯を聞くと呆れますね。まず、群ようこさんにアンソロジーを断られた編集者は、群ようこさんが許可してくれないので、「とにかく許可がほしい」としつこくメールして、群ようこさん抜きで出版社に許可願い。一方、この出版社も非常識なので、本人の許可なく、編集部の担当者の上司が勝手に許可して発行したようです。

 当事者らがみな著作権意識皆無だったわけですが、揃いも揃って罪悪感もなく「私は悪くない」という責任回避な謝罪。日本文藝家協会の著作権管理部が乗り出す大ごとに発展します。この著作権管理部によると、関係者らは全く著作権について理解していなかったとのこと。この人らが出版業界で働いているってやばいですね。

 そういえば、ミステリー作家の東野圭吾さんも勝手にアンソロジーを出されたと以前書いていました。東野圭吾さんの場合は確か全く接触すらなかったはず。群ようこさんの件では他の作家も被害を受けたのではないか?と言う書き方だったので、ひょっとしたら同一案件かも。別件だとしたら、さらに日本やばい…という話です。





●ChatGPT

2023/05/19:もうChatGPT関係なく、BING検索の問題っぽいんですけど、この前びっくりしたのが、スマホアプリのBINGを使っていて「コルドバ」を検索しようとしたときのこと。「コルド」まで打つと、予測変換で「コルドバ」を出してくれたのはむしろ良いんです。ただ、その説明に「スペインの首都」と書かれていてびっくり。思わず二度見しましたわ。

 今やってみても再現されます。やっぱり「スペインの首都」と書かれていますね。なんでこうなった?という感じです。びっくりしすぎて、スペインの正しい首都ってどこ?と考えたときに、とっさには出てきませんでした。リスボンはポルトガルだし、スペインはどこだっけ?と検索してマドリードと確認。なぜこんなことを忘れてしまったのか?

 私がスペインの首都をど忘れしたのは良いとして、コルドバの話。私はそもそもコルドバと言うと、人名であり、そういう都市があることすら知りませんでした。ただ、BINGくんが勘違いしちゃうくらいなので、何かしら理由があるんだろうな?とウィキペディアを確認。どうも大昔にいくつかの国で首都だったのを、BINGくんが誤解してしまった感じですね。

<コルドバ(スペイン語: Córdoba、ラテン語: Corduba、アラビア語: قرطبة‎)は、スペイン・アンダルシア州コルドバ県のムニシピオ(基礎自治体)。コルドバ県の県都である。グアダルキビール川に面する。
 かつての後ウマイヤ朝の首都で、イスラム時代の文化を伝える建築物や街路が遺されている。メスキータやユダヤ人街を含む「コルドバ歴史地区」は世界遺産に登録されている。>
<古代ローマ時代には、属州ヒスパーニア・バエティカの首都であった。現在でもローマ寺院やローマ橋などの遺跡が遺されている>
<711年にイスラム教徒によって西ゴート王国が征服された(グアダレーテ河畔の戦い)。756年に成立した後ウマイヤ朝はコルドバを首都とし、その中心はモスク(メスキータ)であった>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%90_(%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%A4%E3%83%B3)




怪談・空飛ぶ鬼の首と峠のトンネルの子供幽霊が出る理由と正体
■タイトル■題名■タイトル■題名■タイトル■題名■タイトル■


 今回は「峠のトンネルの子供幽霊」の方の話です。こちらもさだまさしさんの子供の頃の話で、長崎の日見峠のトンネル出口に深夜、子供の幽霊が出るという噂。運転していると、車の中を覗き込む…という話です。で、こちらも前回の話と同様、心当たりありまくり。こっちはさだまさしさんら兄弟が正体です。

 その日、両親は車で外出。当然ながら家で待っているように言われましたが、妹が迎えに行きたいと言い、同情した弟も兄のさだまさしさんを説得。3人で車が来る方へとだんだんと歩いていて、ついにはトンネルのところまで来てしまいました。トンネルの中はさすがに怖くて行けなかったそうです。

 しかし、そんなところで待っていても、両親に気づかれないおそれがあります。そこで、車が来るたびに、3人で必死になって覗き込んだとのこと。結局、妹が眠くなって帰ることになり、会えずじまいだったのですけど、このおかげで「トンネル出口で車を覗き込む子供幽霊」ができあがりました。





 佐藤愛子さんの『老残のたしなみ』を読んでいると、1997年(平成9年)2月 - 5月にかけて兵庫県神戸市須磨区で発生した神戸連続児童殺傷事件の話が出ていました。これは、未成年の少年が犯人だったことが衝撃を与えた事件。「少年A」あるいは犯行予告で使われた「酒鬼薔薇聖斗」などの名前で呼ばれることが多いです。

 このように少年による凶悪事件であったことを踏まえてでしょう、この事件の後、小杉文部大臣(現在で言う文部科学大臣)は「心の教育をしたい」とコメントしたそうです。検索してみると、当時の文部大臣は、自民党の小杉隆議員ですね。第2次橋本内閣のときです。

 ここで大臣の言った「心の教育」とは何だったのでしょうか。この当然の疑問について国会である議員が質問したところ、大臣は「ここで申し上げるほどに十分にまだ考えていませんので、追ってよく考えたいと思います」と答えたとのこと。要するに何も考えずに言って、聞かれて初めて「これから考える」との回答。呆れます。
●舌切雀はおじいさんが浮気して若い性悪女に溺れる話だった?

 『老残のたしなみ』で佐藤愛子さんは『舌切雀』で本当にかわいそうなのは、欲張りで悪役とされるおばあさんではないか?という話を書いていました。佐藤愛子さんらしくひねくれた冗談みたいなところはあるのですけど、このとき読んでいた『舌切雀』も「なんじゃこりゃ?」と思うところがあり、佐藤愛子さんの気持ちもわかるところでした。

 まず、佐藤愛子さんは自分の子供の頃の『舌切雀』といろいろ違うところに不満。ただ、これは今の子供向けに改変…というわかりやすい話ではなく、むしろ佐藤愛子さんが昔読んだ『舌切雀』の方が子供向けに改変された部分が多く、このとき(1996年)に読んだ『舌切雀』の方に残忍さを残しています。

 ただ、ウィキペディアを読んでも出てこない改変と思われる部分もあり、それが「なんじゃこりゃ?」というものなんですよね。舌切雀が舌を切られるのは、おばあさんが作った糊(接着のためののり)を勝手に食べてしまったため。これは原作と同じなのですけど、なんと雀は口に糊をつけたまま「猫が食うた」とバレバレの嘘をついています。

 これではおばあさんが怒るのは当たり前。「嘘をつくのはいけないことだ」という雀を悪役とした教訓話にした方が良さげなものです。ただ、嘘をつくのではなく、全く罪のない猫に罪をなすりつけているのですから極めて悪質。いまいち雀に感情移入できないというか、むしろ憎らしいです。

 この後は佐藤愛子さんらしい飛躍があり、おじいさんも心がきれいなわけではなく、おばあさんそっちのけで雀にばかり構うスケベじじいではないか?とのこと。実際、この絵本では、仕事になかなか行かずに雀にばかり構うおじいさんの描写があったそうで、愛に狂ったダメ人間感があります。雀を愛人女の隠喩とすればぴったりですわ。

 ただし、この絵本でも結末としては、性悪雀も愛欲じじいも罰を受けず、おばあさんが一番ひどい目に合うのは同じでした。おじいさんは大判小判をもらった一方、おばあさんはいくつかある結末で最も救いがない殺されエンド。物語としても「(毒虫が)殺してしまいました」で終わり、教訓めいた終わり方でもなかったそうです。


●「まだ使えるから使う」貧乏くさい格好の人の自宅を訪ねてびっくり!

:『老いとお金』(群 ようこ)であった話。群ようこさんの知り合いの友達に、世間知らずで天然の女性がいるとのこと。群ようこさんの知り合いとその友達が出会ったのは、私立幼稚園の入学試験の親子面接でした。こうした面接では、両親も大事だといいます。そのときも母親はスーツなど、気を使った格好をみなしていました。

 ところが、唯一の例外がその天然の女性。もこもこしたワンピースで、しかも、頭にはカチューシャをつけています。周りのお母さんは場違いな彼女を見ていますが、全く気にする様子はなさげ。「これは絶対落ちたな」と友達は思ったのですけど、なぜか試験に受かっていて、後日入園式で再会しました。

 この入園式でもワンピースですので、それ以外となるとさらにひどいことに。エスカレーター式で進学した小学校では、周りのお母さんが化粧も格好も気合を入れている中、なんとキャラクターが大きく描かれたTシャツでお迎えに…。足元は履き古されてくたびれたスニーカーだというのが、またすごいですね。

 こんな人なので、周りのお母さん方からは敬遠されます。唯一かまってくれる群ようこさんの知り合いとばかり仲良くして、ついには家に招かれました。前述のようなエスカレーター式の幼稚園に行く人なので、当然この知り合いも裕福だったのですけど、行ってみてびっくり。高級住宅街にある四階建ての大豪邸でした。

 さらにその後1億じゃ済まなそうな邸宅を一気に2軒現金買いで建てており、貧乏くさい予感を大きく裏切る大金持ち。なんと明治創業の企業の一人娘だとのこと。調度品もすごかったそうです。一方で、食器は商店街の福引やおまけでもらったというものばかり…という落差。お寿司屋さんの店名入り湯呑も愛用しています。

 驚いて尋ねると、「前からあるし壊れてないから」とニコニコ。特に疑問に思っていないようです。また、前述の入園式の服装は「太ってしまい、寒い時期は他に入る服がなかった」という理由。「服を買いに行く服がない」の話をなんとなく思い出しました。あと、カチューシャはバサバサの髪をごまかすためだったそうです。

 食事に関して言うと、この女性だけでなく家族みんなが一番好きなのはなんとファーストフードで、これが外食の楽しみ。高級レストランも話題のお店も興味ないとのこと。なお、海外旅行だけはビジネスクラスとちょっとお高いのは、単にエコノミークラスだと太っていて無理だからという切実な理由。じゃなきゃエコノミーなんでしょうね。



●カンボジアではうんこのことで虎が猫を恨んでいる?なぜ?

 金井美恵子さんの『迷い猫あずかってます』で、本題ではない話が気になりました。南方熊楠の『十二支考 』に「猫 往昔(むかし)虎に黠智(かっち、悪賢い知恵)と躍越法を教へたが、特(ひと)り糞を埋むる秘訣のみは伝へず、これを恨んで虎今に猫を嫉(ねた)むとカンボジアの俗信ず」とあるそうです。虎は猫のように糞をした後、砂をかけて隠す行為をしないということがまずひとつ。本当かどうか知りませんが、これがまずおもしろいところ。さらには、そのことで虎が猫を恨んでいると思われているというのが、おもしろいですね

 『迷い猫あずかってます』では、この後、だいぶ経ったところでも南方熊楠の『十二支考 』の話が登場。これによれば、虎の唐音は「フウ」でその吠え声が由来だとのこと。これは正直そこまでおもしろい話でもないのですけど、おもしろいのが中国の虎の俗称に「李耳」(りじ)なるものがあるという話です。

 「李耳」(りじ)は「狸児」がなまったもの。では、中国で虎は「狸の子」と思われている…という話だとそれはそれでおもしろかったのですけど、中国で狸には「野猫」の意味があるといいます。なので、虎は「野猫の子」と思われていたみたいですね。また、普通の猫は「家狸」の異名があるそうです。

 猫が虎の子…という方がまだわかりますが、逆に虎が猫の子となっています。これがおもしろいと私は思いました。これについて、南方熊楠は仏経に龍をののしって「小蛇子」と呼ぶように、「狸児」は虎をさげすんで子供の猫と呼んでいたのではないかと予想していたそうです。




 金井美恵子さんの『迷い猫あずかってます』によると、言語学者の西江雅之さんは終戦後の少年時代、近所の猫を「狩猟」して、猫の毛皮で防寒手袋を作っていたそうです。私はこの部分をさらっと呼んでしまい、なんとなく野良猫を殺していたのだと思ったら違いました。他人の飼い猫を勝手に殺していたようです。

 これがわかったのは、この直後の部分。西江雅之さんが大人になってシャム猫を飼い始めたときに、近所のおばさんに「家の猫ですのでよろしく」と挨拶したところ、「フン、三十年前、家の猫を手袋にしたくせに!」と怒鳴られたという話でした。「家の猫」はおそらく「うちの飼い猫」という意味。勝手に殺していたんですね。

 ところで、この場所というのは、田舎ではなく東京。「東京の南長崎」と書かれていました。東京に南長崎があるとは知りませんでしたわ。東京都豊島区の町名であり、長崎、西池袋、目白などと隣接。つまり、長崎という地名もあります。人口密度は2万人で、全国でもトップクラスだそうです。





●日本人はむしろ人にぶつかっても謝罪しない人種だった可能性

 檀ふみさんの『まだふみもみず』は、海外の話が多く出てくるエッセイ。これを読んでいて気になったのが、アメリカ人のフランクさに関する話でした。檀ふみいわく、アメリカ人は目が合えば誰でも「ハーイ!」とあいさつ。笑顔を見せれば、必ず笑顔を返してくれるといいます。

 こういうフランクなアメリカから日本に戻ってきて驚いたのが、日本の街にひしめく不機嫌な顔の波。日本ってなんて愛想の悪い国なんだろう…と思ったんだそうな。ちなみにこの書籍を出している幻冬舎は、安倍首相の友人である見城徹さんのところであり、別に左翼系出版社ではありません。

 それはともかく、上記の話そのものは個人的に意外ではなく、特に紹介したかった話でもなし。ただ、予想外だったのが、上記の話に続けて、なぜ日本人は街中で人にぶつかっておいて「ごめん」の一言も言えないのだろうと書いてあったこと。これはよく言われる日本人の行動と逆で意外でした(ちなみに出版は2000年)。



●意外に繊細なサバイバルスタッフ「フランス料理まずい」と自炊

 『まだふみもみず』によると、檀ふみさんは、世界中の秘境でサバイバルな撮影をしてきたという、屈強な日本人スタッフらと、パリで仕事をしたことがあるとのこと。こういう人たちなら、どんな食事でも大丈夫なんだろうと私はイメージしたのですけど、書かれていたのはまるで逆のエピソードでした。

 彼らは「フランス料理なんて1回食べたら、2週間はにおいもかぎたくない」と言って、大量の食材を日本から持ち込んで自炊。そんなナーバスな食事の好みで、サバイバルできるの?と不思議。意外です。ただし、この後、逆に食事に対するこだわりのなさを感じるエピソードが登場します。

 彼らは観光地の土産物をいっしょに売っているようなカフェに、行き当たりばったりな感じで入店して食事。ここはこだわりのなさを感じます。一方で、味にはこだわりがあり、この土産物カフェでステーキを注文して、「うん、やっぱりフランス料理はまずい」と嘆き。なんか妙な感じですね。





●良かった昔の時代なはずの平安時代でも「昔は良かった」と嘆き

 檀ふみさんの『まだふみもみず』によると、作家の田辺聖子さんが「昔の女の人は自分の思いを直接言うと、むきつけ(面と向かって無遠慮なこと)になるので、延々と遠回しに話して、心の綾(複雑な心の動き)を伝えようとした」といったことを話していたそうです。

 田辺聖子さんいわく、『源氏物語』もそんな雰囲気。檀ふみさんはこれを思い出し、最近の若い子は極端に短い言葉で会話をし、自分の心の微妙なひだを伝えるすべを失ってしまったのかもしれないと書きます。さらに、いくつかのマナー違反を挙げて、日本人が失ったものばかり思い出す…としていました。

 このまま終わると典型的な「昔は良かった」なのですけど、檀ふみさんがいいなと思うのはここで終わらず、きちんとオチをつけていたこと。「昔は良かった」に思える大昔の『源氏物語』でも、「古き良き時代は帰ってこない」といった一節があったというのです。

 たぶん人(特に高齢者)は古代から懲りずに「昔は良かった」を繰り返しているんでしょうね。このしょーもない昔は良かった論だけは、いつまでも失われないようです。


●在庫があるのに「在庫はない」と言って売るフランス人の価値観

 檀ふみさんの『まだふみもみず』に出ていた話。フランスのパリでクリスタルの食器を売っているバカラ社に行ったものの、どれもこれも高くて手が出ず。ただ、たまたまグラスが目に止まり、女優仲間の中井貴惠さんの結婚祝いにしようと思いつきます。値段も手頃で、仲間といっしょに買うので、これなら買えそうでした。

 ところが、店員さんは「これは在庫がなくて…」と渋い顔。で、いくつあるか?と聞いたら、なんと72個もあると言われて、吹き出しそうに。商売人が商品として大量に買い付けるならともかく、結婚祝いならそんなにいりません。この場合はわずか6個でした。

 購入後、別の客にも「在庫がない」と言っている声が聞こえます。檀ふみさんはこれがわからず、長い間ずっと不思議だったのこと。確かに不思議です。バカラでは大口顧客に売るのが普通で、それ以外は考えられないのでしょうか。それとも、「在庫がない」と言って焦らせて売るやり方なのでしょうか。

 これを理解するには、あるおばあさんの話がわかりすかったです。おばあさんは丁寧に包んだ中から割れたグラスを取り出し、「どうにか直せないかしら」と悲しそうに聞いたとのこと。どうもフランスでは、揃いの食器を常に数を揃えてずっと長く使っていくという考え方みたいですね。170年売り続けている商品もあるといいます。

 檀ふみさんの買った「在庫がない」食器が安かったのは、製造停止になっていたため。数を揃えてずっと使っていくというフランスの価値観だと買いづらい「訳あり品」だったので、いちいち将来在庫切れになることを断っていたようです。文化の違いだな…と、なんか妙に印象に残りました。






 『半径500mの日常』によると、群ようこさんが子供の頃買っていた有名週刊少年漫画雑誌には、なんでも透けて見える「透け透けメガネ」という胡散臭い商品の宣伝があったそう。群ようこさんは女の子なのでこれはほしくなかったけど、頭が良くなる「エジソンバンド」なるものは欲しかったそうです。

 親は「だまされるに決まっている」と言って、幸い(?)買ってくれず。ただ、群ようこさんは「そんな子供をだますものがなぜ漫画の本に載っているのか」と不思議だったそうな。これは確かに不思議。当時の出版社は子供をだまして稼ぐことにも躊躇なかったんでしょうね。今は大丈夫なんでしょうか。




 群ようこさんの『半径500mの日常』で、日本人旅行者は一時外国人から「ノーキョー」と呼ばれてバカにされるのが流行ってたとのこと。たぶん「トーキョー」のもじりなのでしょうが、この「ノーキョー」が何を意味するのかは本に書かれておらず。旅行客として来てほしくないといった意味での「ノー」とかけているんですかね。

 ここらへんの詳細は不明ですが、群ようこさんが「ノーキョー」と呼ばれてバカにされることに納得してしまう出来事がありました。しかし、海外に行く前の時点でからすでに馬鹿騒ぎ。成田空港の行くリムジンバスの中で団体客のおっさんたちがながら大騒ぎ。飛行機の中でももちろん大騒ぎで、大声で演歌、おまけに乗務員に卑猥な言葉を浴びせています。

 以上は笑えない話でしたが、海外についてからの行動は普通に不思議に思ったもの。経由地のアラスカ・アンカレッジ空港に降りた途端、うどん屋を見つけて叫び、うどん屋に駆け込み。群ようこさんに話しかけてきたおっさんなんかは目的地を誤解しており、海外に何をしに行くのかと純粋に不思議でした。

 一方、おばさんたちはカフェテリアでスイカをむさぼり食っており、これもみっともなく見えたみたいですね。そして、彼らに限らず、空港内の店を右往左往しているのは、日本人の団体観光客だけだったとのことでした。当時(バブル中の1988年頃のエッセイを中心に収録)の日本人の団体観光客の勢いが伝わる話です。




 群ようこさんの『半径500mの日常』であったイタリア人の適当さの話。イタリアから雑誌の入った封筒が届いたのだけど、とにかく切手の貼り方がひどいんだとのこと。1枚が45度に傾き、もう1枚が80度に傾いた上にはるかかなたに貼っています。切手なんて貼っていれば貼り方はどうでもいい…といった感じです。

 一方、日本では「親のしつけがなっていない」「だらしない性格」などと言われかねません。群ようこさんも会社で「まっすぐ貼らないと相手に失礼」と習ったとのこと。さすが日本人、相手に失礼のないように考え尽くされている…と外国人に感心されそうな話です。

 ただ、実際、「切手なんて貼っていれば貼り方はどうでもいい」が真理ではないか?とも思えます。なぜそんなことに神経を使うのか?とよく考えたら疑問。その程度のことで、「失礼な人だ」「だらしない性格だ」「親のしつけが悪い」などと思う人の方が、なんかよっぽどおかしいんじゃないか?という気もしてきます。

 群ようこさんは、おみやげなどの包装紙でも、きれいにはがさないと母からぶたれたそうな。ただ、母親はそうして溜め込んでおいた包装紙を使うでもなく、年末の大掃除のたびに捨てていたとのこと。これを群ようこさんは「表面的な日本人の美徳ごっこ」と表現。我々は本質的な部分を見逃しているのかもしれません。


●千利休時代からの伝統の樂焼は親の作品の写しはつくらせない

 『檀ふみの茶の湯はじめ』によれば、樂焼は千利休が自らの茶の湯の理想を体現すべく作らせた茶碗が始まり。千利休が自らの茶の湯の理想を体現させた茶碗ですので、代々の樂家当主にとっても当然ながらこれが基本。では、そっくり似た茶碗を作るのか?と言うと、そうではありません。

 樂家では当主にならなければ樂茶碗を焼けないのですが、技術を教えないだけでなく、なんと親の作品の写しのようなものをつくらせないそうです。前述の通り、もちろん初代は基本。その基本を消化した上で、「全く新しい自分を創っていく」ものだといいます。

 ちなみに樂家の十五代当主・樂吉左衞門さんは、「茶碗を芸術にした最初の男」と言われているとのこと。逆言えば、以前の茶碗は芸術ではなかったということで、やはり新しさがあるんでしょうね。千利休が好んだ初代である長次郎の茶碗とはかけ離れている…と感じさせる茶碗だそうです。


●「伝統とは、その時代にとって新しいものをつくり続けること」を体現

 前回の続き。こうしてできた作品、美しい作品を見るうちに檀ふみさんは、むかし誰かから聞いた「本当に新しいものは古びない。伝統とは、その時代にとって新しいものをつくり続けること」という言葉を思い出したそうです。私がよく書いている「伝統は変わらないことではない」と通じるものを感じました。

 ところで、前述した樂吉左衞門さんは、茶碗で伝統の樂家の十五代当主なのにもかかわらず、「小さい頃から茶が嫌い」。お稽古もしたことがないといいます。ただ、途中でお茶には目覚めました。ところが、このお茶に目覚めた場所というのがおもしろいです。なんとローマだそうです。

 ローマで出会った茶人は日本人女性ではあったそうなのですけど、その人がイタリア語でやるお茶がとてもしっかりしたもので、お茶を「初めておもしろいと思った」とのこと。檀ふみさんは、とてもしっかりしたお茶なら京都でもありそうなのに…と言っていましたが、樂吉左衞門さんにとってはこれが最初だったそうです。





2023年7月2日日曜日

むかわ 匿名報道 諏訪神社 デマ拡散 女性限定

昭和新山 チェルノブイリ

点滴 チューブ 人形

トルコ

茨城県 サッカー

若者 ゴルフ https://news.infoseek.co.jp/article/moneypost_990478/ 

男は仕事・女は家庭

宮城蔵王キツネ村

営業 嫌

営業 多い会社

 

性犯罪の話広げて、1つの小見出しにするか。それから、次の部分、冤罪で実名報道ならむしろ被害拡大、実名報道の大義名分としては無理がある 。この場合、メディアスクラムは防げないが、マスコミに実名は教えても報道しないで十分。マスコミと報道協定を結ぶ…ということは過去にもあった。

青年会議所 銀行 むしろ私欲

青年会議所 議員

利他行動 足の引っ張り合い 実験

キツツキhttps://twitter.com/livedoornews/status/1622945219892355073

 馬と猫https://twitter.com/Versailles_Farm/status/1626420766354063360










グレートジャパニーズ=すごい日本人? 嫌われる日本人の特徴
●得意満面で自慢話をする人は外国でもやっぱり嫌われる

 上記で"ネガティブ発言の評論には注意が必要"というアドバイスのことを書いたのですけど、その前に別の話を一つ。作者は"「日本が嫌いだ」と、面と向かって言われた"という、ショッキングなことがあったそうです。

 "シンガポール人の多くは日本に友好的ではあるが、やはり、第二次世界大戦時に日本に占領されていた影響もあってか、一部日本に対して否定的な意見を持つシンガポール人がいるのも事実"なのです。

 しかし、というよりもだからこそ、"憶測やウワサでの評価でイメージが固まる前に、入社したら即、仕事に関係あるなしにかかわらず、できるだけ多くの人と無理矢理にでも話す機会をつくり、お友達になってしまうことをお勧めする"と作者はしていました。ここは日本的ではありませんね。

 ただ、"一般的に多い間違いは、入社早々から仕事のスキルや経験をひけらかし、とにかく認められようとアピールに必死になり過ぎること"としていました。これはまた日本人といっしょです。<a href="http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-4486.html">英語でも聞き上手は有効、自慢話は厳禁 謙虚だからこそ出世する?</a>でも似たような話が出てきました。

 やっぱり得意満面で自慢話をする人というのは、日本だろうが、海外だろうが煙たがられるようです。


●部下の悪いところを指摘する上司はダメ上司

 また、また日本的ではないものが混ざっちゃうのですが、日本的な謙虚さは忘れて、暑苦しく話した方が良いとされていました。そして、ここでさっきのあら探し…"ネガティブ発言の評論には注意が必要"というアドバイスが出てきます。

 "時に鋭く的を射ている感があるので、さも素晴らしいことを語っているかのように思えるときがあるが、ネガティブ発言(愚痴)だけを聞いている他人はストレスしか感じ"ないというのは、海外の人でもそうです。だから、「前向き・夢・情熱を三本柱に話をしなくてはならない」とのこと。

 これは特にマネージャーのような立場の人で注意が必要かもしれません。以前にも<a href="http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-4084.html">先輩・後輩は海外に通用しない日本の文化 上司・部下の関係も注意</a>という話を書いています。日本の上司は部下の失敗や悪いところを指摘しますが、海外ではあまり良いことではないようです。

 上司に一番必要なのは部下の良いところを見つけたり、成功を褒めたりすること、悪い点への言及は必須ではなく、どうしても指摘したいのであれば上司が必ず改善の仕方まで用意しておくように…といったことが、そこでは言われていました。結局、単なる失敗の指摘は後ろ向きであり、前向きじゃないって話なんでしょうね。

 「あら探しだけは超一流」は「日本人の性なのか、人間の性なのかは知りません」とさっき書きましたけど、こういう上司の役割の違いを見ると、日本人の性質という面が強いのかもしれません。


●日本企業の人が嫌われるのは無駄な時間を取られるから

2018/01/01追記:もと書いていた話は、非効率な点をどんどん追及してしまう日本人が嫌われるという話が出ていました。が、実際の労働生産性で見ると、日本は先進国で最低クラス。本当に効率的かどうかは怪しいところがあります。

 今回追記したのも、日本企業の人はビジネスではなく、「情報収集のためだけに訪問してきて無駄な時間を使わされるので嫌われている」という記事を掲載したツイートが、話題になっていたためでした。
<blockquote class="twitter-tweet" data-lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr">これは昔からそう。<br>・意見交換したい<br>・お話をお聞きしたい<br>などでお見えになる。ワタシも何度も何度も受けました。帰る時に「今日は大変勉強になりました」。これがどれくらい嫌われるか、どうも私達の国の企業文化の中では分からなくなるらしい。分からないから省みることもなくこの先も続くと思う <a href="https://t.co/o1vhXf1qSR">pic.twitter.com/o1vhXf1qSR</a></p>&mdash; 一般社団法人3Dデータを活用する会 (@3DGAN) <a href="https://twitter.com/3DGAN/status/934917277190721536?ref_src=twsrc%5Etfw">2017年11月26日</a></blockquote>
<script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>
 このツイートに対し、「 海外の方がおかしいですよ。海外では投資の権限などを与えられているということですよね、見る限り。なぜ一社員にそのような権限を与えねばならないのか。中央の意思に反する可能性が出てくるかもしれないのに」という反論が出ていました。

 しかし、<a href="http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-696.html">日本人と欧米人との違い 無駄だらけの会議・上下関係になぜ?と不思議など</a>では、なぜ意思決定権がない人をよこすのか?時間の無駄だろう?何しに来たの?という海外の考え方が出ていました。出張者もお供を引き連れず必要最低限にするなど、海外では合理的なことが多いようです。


●お金を出さずに要求だけする虫が良い日本人

 同じ人は、全く予算を持たずに無料で調査しに来る虫が良すぎる人についての話もしていました。
<blockquote class="twitter-tweet" data-conversation="none" data-lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr">ひとつは3Dプリンターブームのとき。色々話して「新規事業の企画にはやはり実際にやってみないといけません、何かモデリングして出力してみましょう、なに20万もあればかなりのことが出来ますよ」というと調査予算はゼロなのです、と。正直、馬鹿にしてるの?と思いますよね。</p>&mdash; 一般社団法人3Dデータを活用する会 (@3DGAN) <a href="https://twitter.com/3DGAN/status/934920615496056832?ref_src=twsrc%5Etfw">2017年11月26日</a></blockquote>
<script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>
 これにも"ほとんどの日本人が「慎重」な人が多いからでは。それに諺に「石橋を叩いて渡る」。投資して失敗したらの時を考える~では?失敗しても次が有る程の裕福なお金が有れば別ですが"という反論っぽいものが出ていました。

 ただ、こっちも変な話で、無料で働かせている側は得しても、同時に無料で働かされている側が損しているわけです。なので、日本企業はお金がないからという問題ではありません。むしろこういうタダの無駄働きがあるから日本企業が儲からないんじゃないかとも思います。

 <a href="http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-9400.html">会議を多くせよ!CIAスパイの工作手口が日本企業そのものと話題に</a>でやったように、無駄な時間を使うことはそれだけで組織をダメにします。<a href="http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-7971.html">日本は勤勉な国だと思ってたのに…労働生産性、先進国最低レベル</a>といった日本の労働生産性の悪さの一因になっているかもしれません。


●「技術ない、意見言わない、意思決定遅い、金出さない」で好かれるわけない

 日本悪い論になってしまって申し訳ないですし、<a href="http://b.hatena.ne.jp/entry/s/togetter.com/li/1175702" target="_blank">はてなブックマーク</a>でもツイッターのような感情的な反論が出ているかなと思ったのですが、こちらはそりゃそうだろうという反応が人気していました。

dayafterneet 普通に社内でも「情報共有させてください」ってアジェンダ無しにミーティングを入れられ、事前に情報収集や勉強もせずにくるので話が噛み合わず、ただ時間だけが無駄に過ぎる何てことは日常茶飯事で。
kitadon 「技術ない、意見言わない、意思決定遅い、金出さない」で好かれるわけないんだよ。
yoshidashingo 国内でも多いんだなこれが
Gondwana これが恐ろしいことに、社長でも社に持ち帰らないと決断できなかったりするからホント駄目。
ricanam 時間は蛇口をひねればいくらでも出てくると思ってるんでしょう。社内で生産性のない会議を繰り返すのは勝手ですが相手の時間をぞんざいに扱うのは嫌がられるの当たり前
quick_past 時間が惜しくなるような沢山の企業相手の商談の場なのに、単なる興味本位で時間の浪費をさせにきやがった。と思われてますよってことでしょ。資金運用に慎重とか以前の話。事業内容を知りたいならサイト読んどけと。

 あと、企業の成功にはスピード感が大事って話も書いていたを思い出したので、最後にリンク。

  ■<a href="http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-8231.html">もっと早くできるでしょ?営業と技術が対立しない大企業GE(ゼネラル・エレクトリック)</a>
  ■<a href="http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-8466.html">鴻海買収のシャープもう復活?日本企業は中国・台湾に負けて当然 15年連続の赤字の三洋電機は数年で黒字に</a>

 日本では海外よりも長時間労働問題が深刻であるように、時間の使い方というのは問題が多いところなのかもしれません。






●コメント欄では「せっかく女の素足を見られる文化なのに余計なことするな」など

 ただ、最初のサイトのコメント欄では、変な方向で盛り上がっているものが多くありました。
<blockquote>    2. 、    2014年04月08日 15:14
    せっかく女の素足を見られる文化なのに余計なことするな

    3. 名無しのコピペ    2014年04月08日 15:16
    ※2
    お前知らないの?靴を履かない女の素足はゴリゴリだぞ
</blockquote><div class="br"></div>
 確かにそうかも。
<blockquote>    8. 名無しのコピペ    2014年04月08日 15:56
    実際のダメな営業マンと優秀な営業マンってこんな感じなのかな。

    9. 名無しのコピペ    2014年04月08日 15:58
    ジョークにマジレスする人って…

    11. 名無しのコピペ    2014年04月08日 16:02
    人はマジレスする為に生きているのだ!

    12. 名無しのコピペ    2014年04月08日 16:11
    ※11
    なんか明言っぽいけと激しくダサいw
</blockquote><div class="br"></div>
 私も11は何か格好いい!と思ってしまいました。


●マーケティングの名言・心得 レストランで一番重要なもの

 さて、何も考えずに書き始めてこの後どうしようか?と思いましたが、マーケティングの名言ということで。以下から一つ。
<blockquote>マーケッター・マーケティングの名言 厳選集

レストランを開業するのに一番重要なことは、立地でも、シェフでも、機材でも、レシピでもない。「飢えたお客」がいることだ。 [ジェイエイブラハムの格言名言、今すぐ客を探す方法]
<a href="http://systemincome.com/main/kakugen/category/cat158" target="_blank">http://systemincome.com/main/kakugen/category/cat158</a>
</blockquote><div class="br"></div>
 これをそのまんまレストランの話だけで考えると「何言っているの?」という話ですが、最初のジョークやベトナムのイオンの話を考えるとわかりやすいです。欲しいと思う人がたくさんいるところで売るというのは、見過ごされがちでしょう。

 「そんなの当たり前じゃん」と思うかもしれませんが、そうでもないと思いますよ。たぶん皆さんも聞いたことがあるでしょう。日本の「ものづくり」を誇るメーカーがよく言う「いいものを作れば売れる」というセリフを。これは上記で言う「レシピ」あたりを重視して、「飢えたお客」を忘れている例です。

 「いいものを作れば売れる」で失敗した後に、需要のあるものを作らなくてはいけないと気づいて成功した例としては、うちの過去投稿だと<a href="http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-2065.html">バルミューダの優しい風の扇風機GreenFan2、市場に革命を起こす</a>あたりがあります。

 「いいもの」より「ほしいと思われるもの」を「ほしいと思われる場所・方法」で売りましょう。


●電通・岸勇希氏「おいしいカレーを食べさせるにはカレー断ちさせれば良い」

2018/02/14追記:上記の名言の「飢えたお客」って、結局、立地のことじゃないか?と感じるかもしれません。ただ、「立地でも(中略)ない」として、わざわざ分けていましたので、別であるようです。「飢えた客」を作り出すというところまで考えているのかもしれません。

 で、この話を読んでいて、最近書いた<a href="http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-5782.html">電通岸勇希「おいしいカレーを食べさせるにはカレー断ちさせれば良い」</a>を思い出しました。これはまさに「飢えた客」を作り出すという話です。

 この電通の岸勇希さんの話は非常におもしろいと思ったのですけど、ひょっとしたら元ネタがあって、オリジナルではなかったのかもしれません。


●洋画ファン減少でわかるマスマーケティングの重要性

2014/2/25:<a href="http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-4719.html">商品名は意味不明でもいい?洋画の邦題に学ぶネーミングのコツ</a>で載せていた話を、マーケティング関係ということでこちらにまとめ。<a href="http://togetter.com/li/622442" target="_blank">町山智浩さんによる洋画ファンを育てる方法と、邦題は意味不明でいいという解説。 - Togetterまとめ</a>の「洋画ファンを育てる方法」に関する部分です。

 映画評論家の町山智浩さんは、洋画が日本で見られなくなった理由のひとつは、"テレビ洋画劇場がほとんど全滅したので観客が育たなくなったから"だとしています。"偶然テレビで映画を観てしまって映画ファンに自然になっていく"というのが大事とのことです。

 そして、"DVDや有料放送は「入口」にはなりません"としていました。それはもともと見る意志がないと見ないもの、ハードルが高いものだからでしょうね。何となくテレビをつけていて見てしまったという気軽なものじゃないと、入り口としての効果的と言えません。

 また、昼間のテレビ放送も"映画ファンに育てるべき中学生は観られない"のでダメです。昼にテレビを見ている層をつかむということはできても、息の長い需要には繋がらないってことでしょうね。

 私はこれでマス広告とそうじゃない広告のことを連想しました。
<blockquote>マスマーケティング(Mass marketing)とは、対象を特定せず(すべての消費者を対象にして)、画一化された方法を用いて行うマーケティング戦略、マーケティング活動のこと。

エリアマーケティング、セグメントマーケティング、ダイレクトマーケティングなどの反意語とされてはいるが、これはあくまでもマスマーケティングの立場からのとらえ方であり、殊に、ダイレクトマーケティングはマスマーケティングの反意語ではない。

大量生産と大量販売、マスメディアを用いた広告の大量投入を前提としており、市場の成長期にマーケットリーダー(ある市場で最大のシェアを持つ企業)が用いる手法としては有効だが、消費者の価値観が多様化した市場では特定のニーズに応えきれない場合がある。
<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0" target="_blank">Wikipedia</a>
</blockquote><div class="br"></div>
 特にネット広告の登場によって、「マスマーケティングは落ち目」みたいなことを言われることが多くなってきました。ただ、特定のニーズに応えた広告というのは、もともとあるニーズ以上のものは生み出せません。「入り口」「新たな需要掘り起こし」として使えるマス広告ならではの魅力というのは健在でしょう。

 費用対効果から見ると高すぎた、過剰評価されてきたというだけで、マスマーケティングもやはり重要ですね。普通に使い分けていくってのが、正解でしょう。







●広告以外のWebサイトのマネタイズ手法 EC、オリジナル製品、SNS化

 あと、何度もリンクしている<a href="http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-3792.html">サービス業と流通業はブラックな業界 給料の安い仕事である理由は?</a>の話をまた思い出しました。

 デジタルな商品の場合はむしろ利益率が高く、アナログ製品の方が不利だとは思います。しかし、単なる物品の販売サイトよりは、エバーノート型の方が利益率が良さそうです。

 <a href="http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-3792.html">サービス業と流通業はブラックな業界 給料の安い仕事である理由は?</a>でやったように、小売業の給料が製造業より安いのは自ら価値を作り出せないためです。

 エバーノート型の場合、自ら製品の価値を作り出すメーカー的な役割を果たしており、賢いやり方だと思います。


 タイトルを見てパッとこの記事と絡ませたいなと思ったのが、同日のダイヤモンド・オンラインの以下の記事でした。

【梅田望夫氏×武田隆氏対談】(中編) 瀕死のベンチャーがたどり着いた 広告に頼らずインターネットでマネタイズする方法 ベストセラー『ウェブ進化論』著者が『ソーシャルメディア進化論』著者に訊く!|ソーシャルメディア進化論2013|ダイヤモンド・オンライン
2013年10月1日 武田 隆 [エイベック研究所 代表取締役]
<a href="http://diamond.jp/articles/-/42135" target="_blank">http://diamond.jp/articles/-/42135</a>

 こういう記事は往々にして期待外れに終わることもあるのですが、タイトルだけ見ると今回のテーマに合いそうです。
<div class="box">武田 1996年に誰よりも早く起業した弱小の学生ベンチャーは、1998年に一気に押し寄せたインターネットの潮流にあっけなく飲み込まれていきました。(中略)どうせ存在がなくなってしまうなら、「せめてインターネットにインターネットらしい何かを残してから解散しよう」と仲間と話し合い、なかば自暴自棄に開発を始めたのが「Beach(ビーチ)」というコミュニケーションツールでした。

 大げさにいえば、自分たちの存在(アイデンティティ)を賭けた戦いでした。

梅田 そのシステムが、今、日本最大の企業コミュニティモール(2011年矢野経済研究所調べ)となったわけですね。最初から、企業向けを想定していたのですか?

武田 いえ、最初は無料のプラットフォームとして、コンシューマ向けを想定していました。儲かるか儲からないかというよりは、ただ「部屋を主役にするコミュニケーションツール」を世界に提案しようと思ったんです。それで、マーク・アンドリーセン(世界初のウェブブラウザ「モザイク」の開発者)のようになれればそれでいいと思ったんですね。部屋を主役にするという考え方は、とても日本的なアプローチで、他との差別化にもなるだろうし、世界に広がるインターネットユーザーにも喜んでもらえるんじゃないかと……。
</div><div class="br"></div>
 これを日本オラクルを立ち上げたメンバーが設立した、サンブリッジというベンチャーキャピタルがおもしろいと思ってくれました。

 しかし、ベンチャーキャピタルですので、マネタイズしてくれないとさすがに出資できません。

 それで広告を勧められたのですが、武田隆さんは"広告モデルというのは、20世紀のマスメディアに最適化されたビジネスモデル"であり、"インターネットにはインターネットらしいビジネスモデルがあるはずだ"と考えました。
<div class="box">武田 どうにか広告を使わずに収益化できないかとサンブリッジと議論を重ねるうちに、糸口が見つかりました。それは、インターネットの本質は「双方向」なのだから、ビジネスモデルも双方向にすればいい、というものでした。

 ウェブ制作事業を通して、企業の就職サイトなどをつくっていると、その企業の方にインタビューをするわけです。そうすると、社員の方が会社にすごく誇りを持っていることが伝わってくる。でもその誇りや想いは、就活生に届くころにはだいぶ薄くなってしまいます。広告も販促ツールも、その熱さやリアリティは十分に届けられない。企業と顧客が双方向でコミュニケーションできて、今よりも想いが伝わったら、企業も喜んでくれるのではないかと考えたんです。

梅田 そこで企業向け、という方向に転換したんですね。

武田 具体的な手法までは考えきれていませんでしたが、コンセプトだけはできました。ビジネスモデルは「双方向」で行く。オンラインコミュニティを介して、企業と顧客が双方向に関係を構築する。今の流行の言葉でいえば「エンゲージメント」ですね。このアイデアで、サンブリッジが投資に応じてくれました。
</div><div class="br"></div>
 読んでいても正直意味がわからんかったのですけど、その<a href="http://www.beach.jp/html/howtouse/pc/ja_JP/index.html" target="_blank">「Beach(ビーチ)」</a>だと思われるサイトには、

"30社の公式スポンサーによる特別なイベントや3,000個以上のサークルがあなたの参加を待っています。気になるサークルをたくさん集めて、あなただけのBeachを楽しもう!"

 と書かれていました。

 この公式スポンサーから収益を得ているということですかね? フェイスブックの企業アカウントを有料でやる感じかなぁと思いましたが、ちょっとよくわかりません。






●海外ではスウェーデン・カナダなどが相続税廃止 メリットは何?
 また、驚いたことに相続税がない国はスウェーデンだけではなかったようです。

 上記朝日新聞と<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9B%B8%E7%B6%9A%E7%A8%8E" target="_blank">Wikipedia</a>を足し合わせると、以下のような状態です。


■相続税のない国

●もともと相続税のない国

・中国
・インド
・タイ

●相続税を廃止した国

・スウェーデン
・カナダ(相続があった場合には、資産の「みなし譲渡」があったものとして、みなし譲渡益に対して所得税が課税)
・オーストラリア
・ニュージーランド
・イタリア(ただし4親等を超える第三者への相続・贈与には8%課税)
・スイス(一部の州の州税として存在)
・香港(2006年2月より廃止)

●どちらのパターンか不明の国

・マレーシア
・シンガポール
・モナコ
・リヒテンシュタイン
・ロシア

●実質的に相続税をなくした国

・イギリス(生前贈与を利用すれば実質的に相続税を払わなくて済む制度がある)


 思った以上にたくさんの国がありますし、先進国も多いです。

 私は相続税廃止など思いもよらず、そんな極端なと思い、現実的な選択じゃないと思っていましたが、これだけ実績があるのならある程度メリット・デメリットの結果も出ていそうです。


 相続税の意義についてはまた別にやりたいのですが、Wikipediaでは最後のイギリスについて、1974年まで相続税に関する精度が不十分だったために、"世襲貴族などの資産家の富の承継が可能で、貧富の差の拡大を招いたといわれる"と書いていました。

 これは一般的に言われる「金持ち優遇」という方向性であり、よくわからなくなっちゃいますね。

 仮に前半の話と両方が合っているとすれば、相続税がないと貧富の差は拡大するけど、相続税があると一番困るのは中流階級ってことでしょうか? 難しいですね。

 あと、日本はスウェーデンとはかなり状況が違うかも……という話もありましたので、それも次回紹介します。




エネオス1
 この他、同席していた副社長執行役員はコンプライアンス部門のトップを務めており、責任があるとして勧告を受け入れて辞任。さらに、常務執行役員は女性に対する不適切な発言があったとして、月額報酬30%を3カ月間減額だといいます。

 同席していたコンプライアンス部門トップの辞任について、「コンプライアンス担当というだけで結果責任を問われるべきか、落ち度がなければ辞任までは不要なのか、このあたりは組織によって意見が分かれるかもしれません」というコメントが弁護士からついていました。

 ただ、これ、たぶん「コンプライアンス担当というだけで結果責任」じゃないと思うんですよ。というのも、今回の問題の発覚が、内部通報であるため。つまり、同席していたコンプライアンス担当は目の前のセクハラを問題なしと考えて見過ごしており、そこが問題視されたのではないかと思います。

エネオス2
2年連続の不祥事に「まさかこのようなことが」 “酔って女性に抱きつき”で社長解任 ENEOS HDが緊急会見
12/19(火) 19:24配信

同社の発表によると、齊藤社長が懇親の場で酒に酔った状態で同席していた女性に抱きつく不適切行為があったという内部通報が、11月末に寄せられたという。外部弁護士による調査を行った結果、それが事実であると判断。また、須永耕太郎常務執行役員も当該女性への「性別役割分担意識を窺わせるような不適切発言」をしたことが認められたとした。

 同社は19日に緊急会見を開き、経緯について説明。齊藤社長は聞き取りに対し「不適切な行為を行ったことについて、度を越して飲酒したこと自体が問題であり、自制ができておらず、大変恥ずかしく申し訳ない」と話しているといい、弁護士のヒアリングからは記憶がない状態だったことがうかがえるという。

 ENEOSホールディングスでは去年、当時の杉森務会長が女性への悪質なセクハラ行為で辞任している。2年連続の不祥事が企業風土に基づくものかを問われた社外取締役(監査等委員)の西岡清一郎氏は「組織風土に帰着するよりは、会社の幹部の人たち、関係する人たちの意識が不十分であったというところが一番の問題点で、社員の中にそういう風土があるということではないと感じている」と説明。

 一方で、「まさかこのようなことが二度も続けて起こるとは思ってもいなかった」「青天の霹靂」と驚きをあらわにし、「今までの人材デューデリジェンスの手続きが十分だったか。コンプライアンスや倫理に関する研修もみな実施しているので、そういったところももう1回見直した上で、どなたが見ても“この方なら大丈夫”という人材を選任していきたい」と述べた。

 また、次のトップに期待することについて、取締役(常勤監査等委員)の塩田智夫氏は「今回の件で、会社はもう1回生まれ変わらなければいけないと考えている。前社長は“第二の創成”と言っていたが、それよりももっと基本的なところで、きちんとした意思決定がされるようなガバナンス体制とはどういうものなのか。あらゆる角度から選択肢を持って、ガバナンスのあり方を検討していきたい。それを支える経営陣としてふさわしい人材を、向こう数カ月で執行側に考えていただきたい」とした。(ABEMA NEWS)


























2023/12/28追記:<GNI(国民総所得)やGDPは景気実感と乖離 市場GDPだと日本は回復していない>というタイトルで書いていた投稿を見直しながら、少しずつ再投稿しています。


<div class="box">GNIが注目される背景

日本は2005年に総人口が減少をはじめているなど高齢化や人口減少が今後も進むことが見込まれる。このため、今後は労働力人口の減少から国内総生産をベースとした高い経済成長は難しい。こうした中でも対外資産から得られる利子や配当などの所得が増えることによって、国民総所得をベースとした経済成長が持続する。国民総生産 (GNP) に代わって国内総生産 (GDP) が経済政策の目標となってきたが、2006年に経済産業省の産業構造審議会新成長政策部会がとりまとめた新経済成長戦略などで、国民総所得 (GNI) を重視すべきであるという提言が行われるようになっている。
</div><div class="br"></div>
 これに関連した記事を一つ読んだところ、こちらではGNPとGNIの差異を以下のように説明していました。
<div class="box">政策理念と乖離するGNI目標:日経ビジネスオンライン
永濱 利廣 2013年7月25日(木)

 GNIとは、かつて各国の富の測定に使われたGNP(国民総生産)と概念的に等しい。今では国内で生み出された付加価値の総額であるGDPが世界で一般的だが、これに企業や個人が海外から受け取った利子や配当などを加えたのがGNIである。つまり、GDPに利子や配当などの受け取り分から支払い分を引いた所得収支を加えたものがGNIとなる。そして、国民の豊かさを測る1人当たり所得は、国内所得ではなく国民所得のほうが適切としている。

 この背景には、グローバル化の時代にあって、海外から得られる所得が重要になっていることがある。
<a href="http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20130722/251387/?n_cid=nbpnbo_mlp&rt=nocnt" target="_blank">http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20130722/251387/?n_cid=nbpnbo_mlp&rt=nocnt</a>
</div><div class="br"></div>
 さて、"6月14日に閣議決定された骨太方針"では、名目・実質GNIについて"1人当たりGNIを10年後に150万円以上増加させるとした"そうです。

 ただ、このGNIの目標達成が本当に国民にとって幸せであるか?と言えると、難しいところがあるようです。
<div class="box"> 安倍政権の思惑通りに年率2%程度の消費者物価上昇率を実現できれば、低めに出るGDPデフレーターの上昇率も1%に届く可能性が高い(図表2)。こうなれば、GDP成長率は仮に2%でも名目は目標の3%に届き、同時に企業の海外進出や人口減少が続くことになれば、1人当たりGNIの増加計画は達成可能となる。しかし、海外からの利子や配当等の大半を受け取るのは企業であり、企業が人件費を増やさないと、個人が実際に受け取る所得の増加は見込めない。

 今回、1人当たり所得が150万円増えるという言い方をしているが、近年はGNIに占める雇用者報酬の比率は5割程度であり、企業が内外で稼いだ所得も含む。このため、GNIの構成比が変わらなければ、150万円増えたとしてもそのうち約半分が雇用者報酬に回ることになる。

 しかし、統計がさかのぼれる1994年第1四半期と直近の2013年第1四半期のGNIと雇用者報酬の変化額を比較すると、実質ではGNIが57兆円増加しているのに対し、雇用者報酬の増加は17兆円にとどまる(図表3、4)。そして、名目に至ってはGNIが8兆円減少しているのに対し、雇用者報酬は18兆円も減少している。これは、企業が内外で稼いだ所得の増加がGNIの拡大要因となっても、雇用者報酬が増えなかったために、経済成長と国民の景気実感との乖離につながってきたことを意味している。
</div><div class="br"></div>
 GNIが増えたときに雇用者報酬が同じ割合で増えるわけではなく、雇用者報酬はずっとずっと低い程度しか伸びないと考えなくてはいけませんね。

 この後難しい話だなぁというところが続くのですが、"GDPやGNIでは景気と関係ない非市場取引を含むことや、モノやサービスの時価に価格調整や品質調整を施す"といった違いが問題になるとのことです。

 これは結局現在のGDPにも問題があるという話で、以下のように説明されています。
<div class="box"> まず、GDP統計では賃貸と自己所有の居住活動を整合的にとらえるため、自己所有の家でも家賃を払う想定で架空の帰属家賃を計上する。さらに、景気とは全く関係ない一般行政、教育、外交、警察、消防、司法などの政府消費も計上される。

 こうした非市場取引の割合は、日本の名目GDPではこの1994年第1四半期から2013年第1四半期にかけて6.2ポイントも拡大している。実質GDPがリーマンショック前の水準に近いところまで回復しているのに対し、非市場取引を除いた実質市場GDPは依然としてリーマンショック前の水準には程遠い回復にとどまっている(図表5)。つまり、90年代後半以降の実質GDPの増加は非市場取引の増大によるところが大きく、これが景気実感との乖離を生み出している。
</div><div class="br"></div>
 この図表5を見てみます。

 2013年3月の実質GDPはリーマンショック以降最高に近い値で、520兆円を超えています。リーマンショック前は530兆円程度で、最低のときは約480兆円ですからもう一息といった感じに見えます。

 なお、「リーマンショック以降最高に近い値」という曖昧な書き方になったのは、2011年にも520兆円を超えていた時期があり、どちらが上か見えづらいからです。

 ええ、2011年にそんなに回復していたの?実感ない!ってな話ですけど、これがまさに作者の言う「景気実感との乖離」ですね。


 そこで非市場取引を除いた実質市場GDPを見てみると、実質GDPとは全然感覚が違ってきます。

 リーマンショック前の実質市場GDPは360兆円程度、最低が310兆円程度なのに対し、2013年3月は340兆円程度しかありません。

 最低のときから+30兆円ではあるものの、リーマンショック前まではまだ20兆円もあります。つまり、まだ<b>リーマンショック前の水準には全然近づいていない</b>わけです。

 また、実質GDPで見たときのように「リーマンショック以降最高に近い値」ってことは全然なく、2010年以降は2013年3月より高い実質市場GDPは何度も出ています。つまり、現在は<b>リーマンショック以降で見ても特に良い景気ではない</b>ということになります。

 ずいぶんと違うものですね。
<div class="box"> また、モノやサービスの時価を集計した名目GDPに価格調整や品質調整を施したものが実質GDPであるが、こうした調整も景気実感との乖離をもたらしている。品質調整とは、例えばパソコンの単価が20万円で変わっていない場合でも、機能が2倍になっていれば価格は半値になったとみなす統計処理である。従って、機能が2倍になったパソコンの値段が変わらなくても、実質GDPでは2倍の付加価値額として計上される。

 しかし、向上したパソコンの機能をすべて使いこなしている利用者はどれだけいるだろうか。利用者が活用していない品質調整の分は、需要側から見れば架空の付加価値にすぎない。従って、品質調整も含んだ実質GDPは現実よりも過大推計され、景気実感と合わない一因になっている。

 以上の理由から、GDP統計に対する世間の期待と現実の間には大きなギャップがある。実際、名目GDPはリーマンショック以降に底打ち感が見受けられるが、非市場取引部分や価格・品質調整部分を簡便的に除去した名目市場GDPをみると、名目GDPよりも右肩下がりの傾向が強い(図表6)。つまり、人々の平均的な景気実感の水準は名目GDPの減少傾向すらも下回っている可能性がある。
</div><div class="br"></div>
 とりあえず、GDPは目標とするには適していない感じです。
<div class="box"> GDP統計を景気判断のよりどころとする政策当局や企業経営者の意識を変える必要がある。GDP統計は非市場取引も含めた一国の経済活動水準を包括的にとらえるための国際基準統計であり、日本の景気を判断するには問題があると割り切るべきだ。こうした事情を理解している一部の市場関係者の間では、全産業供給指数を重視する向きもある。

 全産業供給指数は、消費、投資、輸出入といった各最終需要の動向を供給面から捉えた統計である。本統計は、供給側の指標である鉱工業出荷内訳表、鉱工業総供給表、第三次産業活動指数及び建設業活動指数を需要項目別に再集計して作成されることから、供給側から見たGDP速報値の性格を持ち、国内経済の動向を把握する上で重要な指標となる。

 本統計は経済産業省が作成しており、2カ月前のものが毎月20日頃に公表される。また、統計作成開始からの動きを見ても、実質GDPと似通った動きをしていることに加え、毎月公表されるため、毎四半期公表のGDPよりも景気動向の変動をより短いスパンで捉えることができ、経済の動きを早く知ることが出来るメリットがある。

 (中略)また、実質GDPでは持ち家の帰属家賃など本来の生産活動ではない部分も含まれる。従って、企業の生産活動を基にした景気実感という観点からすれば、実質GDPよりも全産業供給指数の方が優れているといえる。

 ただ、GDP統計は国際的に見て最も標準的な統計であることからすれば、作成側としてもこうしたギャップを解消する努力が必要だろう。例えば、GDP統計のうち市場取引部分と非市場取引部分を区分し、市場取引部分を核にして世間の景気実感に近い「コアGDP」を作成・公表するといった工夫を検討すべきである。

 特に安倍政権では、“民間活力の爆発”を成長戦略のキーワードとし、民間の活力こそがアベノミクスのエンジンと強調しているのであれば、アベノミクスの成否を見る上では、市場GDPが最も理にかなった政策目標変数ではないだろうか。
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 でも、まあ、政権的には実際の景気を表せる値にすることよりも、目標達成がしやすいGNIの方が良いって思惑が働くような……。





●優秀な社員が会社・仕事を辞める理由 成果主義・給料の問題が原因と分析

 私が一番興味あったのは実はここではなく、辞めた理由・原因です。全体で最も多かった理由は「給与と頑張りの連動がないことが理由」で37.4%でした。

 成果主義は個人的には好きだったものの、ビジネス系の記事を読んでいると悪い情報が多く、もしかしたら悪しきもののかもしれない…という気になっていました。ところが、実際には成果主義的なものが必要とされているのかもしれない!と驚いたのです。

 ただ、初見のときには勘違いしていたんですが、これも結局マネジメント層と経営者層に聞いたものですから、「たぶんそうじゃないかな?」という予測が入っています。実際に社員がこうだと言ったわけではありませんので、過信は禁物です。

 マネジメントではなく、マーケティングでの話ですが、売り手が予想していたところとは全く違うところを顧客は見ている…なんて話は珍しくありません。この前やった<a href="http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-6330.html">アンケート調査では顧客ニーズがわからない理由 消費者自身何がほしいかわからないため</a>なんかもそんな感じの話です。

 また、私は「給与と頑張りの連動がないことが理由」を成果主義と解したものの、実際にそういう置き換えのつもりはなかった可能性もあります。

 さらに私が成果主義の弱点だと思っている、成果主義を掲げてもうまく成果を給料に反映できないという問題もあります。単純に成果主義の問題とは言えない可能性は十分にあります。


 とはいえ、この調査は中小企業のものでした。大企業やライバル企業に転身といった場合は、成果主義はともかく給料の問題が大きいという予測は妥当性を感じます。中小企業はどうしても給料面で劣りますからね。

 また、これは中小企業だけの問題ではないという可能性もあります。最初にリンクした二つの例は引き抜きでした。これは給与面の影響が大きかったと思われます。さらに2つとも中小企業とは言い難い会社の事例でした。(ただし、スカイマークは明らかに業界内では待遇の悪い企業です)

  ■<a href="http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-6304.html">会社を辞める社員を説得しない方が良い理由 退職希望者は追うな!</a>(これはサイバーエージェントの話)
  ■<a href="http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-6305.html">スカイマークが転職のパイロットに訓練費要求 他社にはない対応</a>

 こういう事例を見てしまうと、給料の問題が辞職の原因という分析は無視できません。やっぱりお金ってのは大事ですね。





中国 半導体

 本論と関係ないのですけど、一般的にはイメージが悪い「三国同盟」という言い方をしていたのに驚き。第二次世界大戦のナチスドイツや日本などのファシズム連合なんかで疲れる言葉です。右派陣営からすると、ナチスもファシズムもむしろ望むところで、イメージが悪い言葉じゃないのかもしれませんが…。



非効率でひどいインドネシアの仕事 でも効率化が仕事を奪う?
●人類の歴史は効率化の歴史…本当に効率化は悪いことなのか?

 ただ、非効率化による仕事の分配が本当に幸せなのか?という疑問はあります。現在は非効率なために、タイの観光価値を落としています。効率化するとさらに観光客が増えて豊かになり、他の需要を増やす、つまり新たな働き口ができるかもしれません。また、観光も当然グローバルな競争がありますので、今後の観光客の減少に繋がり、今よりさらに貧しくなる可能性も考えられそうです。

 ところで、そもそも人類の歴史というのは、効率化の歴史でもあります。今は誰も猿人のような暮らしはしていないのですから、これ自体に異存がある人はいないでしょう。もし仮に効率化が必ず失業者を増やすとした場合、このように効率化をずっと続けてきた社会では、働き口はほとんど無くなっていても良さそうなものです。

 ところが、失業率が高いという不満は世界中で聞かれるものの、未だに働いていない人の方が、働いている人よりずっと少ないという状態を維持できています。効率化は一見多くの人から仕事を奪い去ってしまうように見えるものの、長い目で見れば効率化の恩恵により新たな仕事もたくさん作り出している…というのが、その理由ではないかと考えます。

 効率化が一時的には人から職を奪うというのは事実であり、バランスを取る必要はあるものの、効率の悪さが素晴らしいわけではないような気がします。


●無駄な方が仕事が多い方がいい?問題はAI・ロボット問題そのもの

2018/11/25:この投稿で取り上げていた記事は、<a href="http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-3007.html">仕事の効率は悪い方がいい?労働生産性を上げるAmazonに批判 </a>のAmazonの話同様に、非常に引っかかった話です。納得いきませんでした。

 ここらへんの効率化と失業という話は、実はその後盛んに記事で取り上げられるようになります。後に盛り上がった「AI・ロボットが仕事を奪う」そのままの構図だったのです。このAI・ロボットに関する多くの記事によると、過去に新たな技術などが一時的に職業を奪ったことはあるものの、新技術などにより新たな職業も生まれるので失業者ばかりにはならないといった話でした。

 ただし、現在のテクノロジーの場合、仕事を奪うスピードの早さに比べると、新たな雇用を生み出すスピードが遅いとも指摘されています。やはり結局バランスの問題なのでしょう。





良い認可外保育施設もあれば悪い認可保育園も…単純ではない
● 
実は認可・無認可で一番大きいのは金の話の方なのではないか?と思います。作者の場合、"認可外園の保育代は月8万円以上。新しい認可園は家からも近く、保育代も半分程度"でした。

 先の認可保育所と無認可(認可外)保育所の説明ページでも、"保育料は無認可(認可外)保育所が決めることが出来ますので、一般的に認可保育所に比べて高額な場合が多い"としていました。

 認可保育所が安いのは、高額の公的資金補助があるためです。これは質の良い保育をしているから…という建前なのですが、長くやっているうちに形骸化(既得権益化?)してきたり、実態に合わなくなっているところもあるようです。人気の無認可保育施設では、制約の多い認可保育所を敢えて目指さずに、わざわざ無認可を選択しているところもあります。

 質の悪い保育所を支援して、質の良い保育所の経営を圧迫する…という当初の目的とは違うことになると、望ましくないことは言うまでもありません。

 待機児童の問題は長く指摘され続けているものの、多くの関係者は認可保育所以外を活用する選択肢は取りたがりません。「保育の質」の関係で認可保育所が望ましいというわけですが、今回の例のように内容はそう単純なものではありません。

 おそらく無認可は玉石混交ですので、確率としては悪い施設が多いと思います。ただ、単純に認可・無認可で判断してしまうとそれもまた違います。作者の書いていた"認可外も認可も、結局はその保育園によって大きく状況が異なる"という当たり前の視点が抜けてしまっています。

 行政や政治家は認可・認可外にこだわるよりも、もっと大きな視点で保育にとって良いことは何かを考えてほしいです。












 ところで、レグザが高機能化で成功した…というのは、日本企業の正統派パターンでした。逆に言うと、こうした高機能化が通用しづらい現在、世界で純日本企業が負けまくっている原因かもしれません。「世界シェアには名を連ねなかった」とあるので、そもそも東芝時代も海外では売れていなかった感じもありますね。

「我々は、世界市場で戦うハイセンスグループに、レグザの技術力はすごいと認められて入ったと思っています。買収に当たって東芝へ戻った社員もいますが、映像づくりのキーマンは全員残っていますので、基本的に開発力は変わっていません。むしろ、ハイセンスグループ入りしたことで加速しています」(本村さん)
<最も大きいのは調達コストだ。世界シェアには名を連ねなかった東芝1社での調達力と、世界トップクラスの調達力はレベルが違ったと本村さんは語る。さらに製品開発で最もコストがかかる金型へ投資もハイセンスと共有でき、テレビの組み立てもハイセンスの最新鋭工場が使えるなど、メリットは多かった。>

 日本型の高機化じゃ勝てない…という話を書いてしまいましたが、ハイセンスになっても高機能は健在かもしれませんね。「ハイセンスがテレビを主力にするメーカーだったため、映像に対する投資を惜しみなく行う」などとされており、東芝時代よりもむしろ潤沢に開発費をもらっているそうです。

「このエンジン(引用者注:CES 2022で発表した新開発の映像プロセッサ・レグザエンジン「ZR α」)の開発は、ハイセンスグループに入ってすぐに始まりました。通常ハードウェアエンジンは5、6年に1度作り直して、ファームウェアで進化させていくのですが、今回はものすごい投資をしていて、かつての東芝では無理だったろうと思います」(本村さん)








★効果がないがん免疫療法がある理由 十分な科学的根拠がないものが多い
●免疫療法・免疫細胞療法とは

2015/4/27:免疫細胞療法の他、細胞免疫療法とも言われています。今回の記事の中でも「細胞免疫療法」の名前で呼ばれているものがあります。
<blockquote><a href="http://www.paci-gan.com/gan-tiryou/meneki/1430/" target="_blank">免疫療法・免疫細胞療法とは - がんの第4の治療法と期待された医療 | はじめてガン保険</a>

免疫療法とは、比較的新しいがんの治療法で、人間の免疫力を高めてがんを死滅させることを目的とした治療法のことです。免疫細胞療法とも呼ばれています。(中略)

免疫療法の特徴

    免疫力を高めてがんを治す治療法である
    現時点ではエビデンスが無い治療法である
    色々な種類の免疫療法がある
    術後の再発予防や抗がん剤の副作用軽減としても使用されている
    副作用がほとんど見られない
    先進医療に含まれる治療法がある
    自由診療のため費用は全額自己負担となる
    保険外診療クリニックで受けるのが一般的
    抗がん剤と併用されることも多い
    1クール100万円を超えるようなものがある
    <b>詐欺的な免疫療法がある</b>
</blockquote><div class="br"></div>
●膵臓がん末期の60代の男性のケース

 上記の最後では、「詐欺的な免疫療法がある」という困ったことが書かれていました。以下は別記事で書かれていた詐欺的なケースです。
<blockquote> 膵臓がん末期の60代の男性は、治療法がないと告げられた後、友人から強く勧められた活性化自己免疫細胞による治療を受けることを決めた。治療費は事前検査や採血、自己免疫細胞の免疫機能を刺激する培養費などを含め、6回/1コースで200万円超。施設からは培養準備があるからと<b>採血前の一括払い</b>を要求された。万が一、途中で治療を中断することがあっても、<b>返金には応じられない</b>との注意書き付きだった。(中略)

 採血から2週間後、活性化免疫細胞を体内に戻す点滴治療が始まった。車いすと介護タクシーで往復する通院の負担は予想以上に重く、点滴後は口も利けないありさまだった。

 付き添う妻には、とても効いているようには見えなかったが、必死に車いすへしがみつく夫の姿に何も言えなかった。結局、男性は3回目の点滴を受けた2日後に病状が急変。治療を終了することなく亡くなった。

<a href="http://diamond.jp/articles/-/66464?utm_source=daily&utm_medium=email&utm_campaign=dol" target="_blank">家族には後悔と借金が残るがん悪徳ビジネスの非道|ダイヤモンド・オンライン</a>  ダイヤモンドQ編集部【第6回】 2015年2月6日
</blockquote><div class="br"></div>
●免疫細胞療法は悪徳ビジネス?

 今回読んだ中で、免疫細胞療法に最も批判的だったのが上記の記事です。免疫細胞療法は悪徳ビジネスといった感じで決めつけていました。

 細胞免疫療法に批判的な理由は、"すでに強い免疫抑制状態にある末期がん患者にはほとんど意味を成さない"ということみたいです。「多少なりと効果が期待できる」場合はあるものの、それは"同じ末期でも全身状態が良く、しかも分子標的薬などの抗がん剤と併用してのこと"という限定された場合だそうです。

 緩和ケアのために訪問診療を行っていた在宅医は、前述の男性の場合について「毒にも薬にもならなかったと思う」としていました。しかし、家族には"えぐられるような痛みを伴う後悔と借金だけが残された"と、記事では徹底的に批判的な調子でした。


●臨床試験で効果が証明されているものはほとんどない

 がんサポートというサイトでは、免疫細胞療法の将来性に期待をかけている書き方をしていました。(<a href="http://gansupport.jp/article/series/series08/4356.html" target="_blank">【第三十二時限目】免疫療法 免疫細胞療法って本当にがんに効果があるの? | がんサポート</a> 2006年7月)

 しかし、"現在、臨床試験で唯一効果が証明されているものとしては、「肝臓がんの術後の再発予防」"とも書いています。そして、"それ以外のケースでは、残念ながらエビデンスが確立されているとはいいがたいのが実情"とありました。

 エビデンスというのは難しい言葉なんですけど、医学的に良い治療法だという証拠があるといった感じの意味です。逆に言うと、免疫細胞療法は、まだ医学的に良い治療法だという証拠がないという意味になります。

 また、最初のサイトでも、"現時点では大きな有効性は確認されておらず、全ての免疫療法が標準治療になっていません"と書かれていました。


●免疫細胞療法の注意点

 参考文献の書き方がしっかりしていないあまり良くないものですが、Wikipediaでも注意点が書かれていました。
<blockquote><a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%8D%E7%96%AB%E7%99%82%E6%B3%95" target="_blank">免疫療法 - Wikipedia</a> 最終更新 2013年3月15日 (金) 10:44

 注意点

免疫療法は癌の代替療法として広く知られているが、 免疫療法の“療法”とは、特に医師ライセンスを持っていなくても行う事ができる、いわゆる<b>民間療法の場合がある</b>。その実態はさまざまであり、中には<b>無治療と同等</b>のものが存在する。 また、がんを対象にした細胞療法など医療機関が行う治療ではあるが、<b>1クールで自由診療では数百万円になる場合</b>もあり、患者に対してかなりの高額請求をするクリニックも存在する。 総じて、一部を除いて免疫療法は現在<b>科学的エビデンスが十分に検証されていない</b>状態にある。
</blockquote><div class="br"></div>
 こうやって見ると、免疫細胞療法はかなり怪しいように見えるのですが、以上はネットから批判的な情報のみを抜粋したものです。普通に検索した場合はこのような注意点はあまり出てきません。むしろ耳障りの良い免疫細胞療法に都合の良い情報の方がよく目立っていました。

 免疫細胞療法は全部詐欺としてしまうと極端だと思われますが、まだ治療法として確立されていないのは確かそうです。強く警戒されることをお勧めします。







北青鵬、204センチのパワー、規格外の逆転 大相撲夏場所(23/5/23(火) 22:19配信 産経新聞)

<両足が俵の上に乗るほど明生に寄り立てられても、右腕1本で相手を引き上げつつ爪先立ちで残して形勢逆転。最後は、上から押しつぶすような上手投げであおむきにねじり倒した。>
<右でも左でも上手でも下手でも、どんな形であれ、まわしを引けば絶対の自信を持っている>
<同じ伊勢ケ浜一門の浅香山審判部副部長(元大関魁皇)は「見応えのある相撲を取る。お客さんも盛り上がるよね」と評価する一方で、「(相手を引っ張り込んで)膝が伸びきっているところがある。けがが怖い」と語った。実際、北青鵬は十両時代に右膝を痛めているだけに聞き逃せない指摘である>
https://news.yahoo.co.jp/articles/2d3763ca187950f5db820c2a8b778dc6bb69f9c7





アメリカの属国

 また、<米国がどのように侵害の事実を把握したかについては機密保護の観点から日本に知らされていない>一方で、アメリカはスパイはしていないと説明。ただ、過去にNSAが日本企業などに対してスパイ活動を行っていた経緯からか、日本はこの説明に納得していなかったともいいます。

 これ、要するに、今回の中国による「日本政府へのハッキング」を把握したというのも、アメリカが「日本政府へのハッキング」していたからわかったのでは?といった疑念。今回も出てきたように、アメリカが日本で盗聴やスパイ活動を行っていた可能性が高いため、今もまだハッキングしている可能性は高そうです。
 その他、<ネットワーク上からマルウエア駆除を支援するhunt forwardチームの提供を日本に行うも防衛システムのネットワークに他国の軍関係者がアクセスすることについて日本は警戒感を示した>という話もありました。これはさらにアメリカが日本の情報を奪うことの警戒感でしょうね。下手に心を許したら、全部持ってかれそうです。




 前回の自民党の目玉候補はワタミの渡邉美樹さんでしたが、今回はこの方でしょうか?


●元SPEED・今井絵理子氏を自民党が参院選で擁立、産経新聞が報道
<blockquote><a href="http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160205-00000081-san-pol" target="_blank">参院比例 自民、元SPEED・今井絵理子氏擁立へ 産経新聞 2月5日(金)7時55分配信 </a>

 自民党が夏の参院選の比例代表候補として、ダンスボーカルグループ「SPEED」の元メンバーで歌手の今井絵理子氏(32)を擁立する方向で調整していることが4日、分かった。知名度が高く、聴覚障害のある長男(11)を育てるシングルマザーでもあることから社会保障政策の充実などを訴え浮動票の取り込みを狙う。今井氏は沖縄県出身。平成8年に「SPEED」のメンバーとしてデビューし、「Body&Soul」などのヒット曲を連発した。
</blockquote><div class="br"></div>
●過去に安保法制反対の発言ある今井絵理子氏をなぜ?

 ただし、"今井氏の事務所は産経新聞の取材に「今のところそういう話は聞いていない」とコメントした"とのこと。産経新聞の飛ばし記事じゃねーの?という気もしないでもないです。

 また気になったのが、以前は安保法制を批判していたという話。自民党にしても、今井絵理子さんにしても、信念なさすぎ…という話なんですが、やっぱりガセじゃねーかな?と感じてしまう情報です。
<blockquote><a href="http://news.biglobe.ne.jp/domestic/0205/blnews_160205_3120385746.html" target="_blank">自民が擁立調整の今井絵理子、過去に安保法制に反対する発言 BIGLOBEニュース編集部2月5日(金)15時52分</a>

今井は、安全保障関連法案に反対する趣旨の発言をし、炎上した過去がある。

今井は、昨年8月15日の「終戦の日」に自身のTwitterで、「戦争を経験した方で戦争賛成派の方いますか?もしそういう方がいらしたら、どうして賛成なのかを聞きたい。戦争を経験していない人が賛成!というのは、どこか説得力がないでしょ。今の日本の流れを拝見すると、どこかプチ戦争なら賛成!みたいに見えるのはわたしだけでしょうか?」と発言。安保法制の審議が進み、世間の関心も高まっていた時期で、新法案を戦争法案と捉えた発言とみられる。
</blockquote><div class="br"></div>
●突然の政治家転身に批判

 私はしつこくタレント候補・世襲候補を批判しているんですが、反応の中には当然そういった批判も見られました。
<blockquote><a href="http://yukan-news.ameba.jp/20160205-111/" target="_blank">自民党が今井絵理子擁立?報道で「芸能人票集め」批判出る 2016年02月05日 15時42分    提供:アメーバニュース/政治・社会 </a>

政治家への転身については、

「票集めで芸能人立候補はやめて欲しい。政治家はプロ集団であるべき」

「シングルマザーで障害児を育ててる事は凄い大変やろうけど?政治家志望とは関係無いような気がする」

「普段主張している事が党の方針と合っているのならまだしも「票集め」の手段としての話なら腹立たしい。国民に対して、そして今井さんに対しても失礼極まりない」

 などと批判的。
</blockquote><div class="br"></div>
 最後はさっき書いた「信念なさすぎ」と似たものですが、「今井さんに対しても失礼極まりない」の意味が最初わかりませんでした。

 自民党が今井さんに話をつけているわけではなく、勝手に擁立すると発表して人気取りに利用しているという見方でしょうか? 今回の発表は自民党ではなく、産経新聞のものですから、産経新聞が勝手に…という見方でもあるかもしれません。

 いずれにせよ、不可解な話ではあることは確かです。産経新聞は以前、菊池桃子さんが入閣するかもとも報道(関連:<a href="http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-7612.html">1億総活躍会議の菊池桃子、産経新聞が「人気目当てで大臣に」と過去に報道</a>)していましたし、イマイチ信用できないんですよね…。


 

楽天シニア コラム
”健康にいいことは環境にいいこと”

自動車から自転車や徒歩に変えることで、節約・CO2削減へ繋がるかも!としています。
    
環境省「脱炭素につながる新しい豊かな暮らしの10年後」の関連資料をもとに
近距離移動(5km未満)を自転車通勤に切り替えた場合
CO2削減 162kgで 杉の木11本が1年間に吸収するCO2量に相当
1万1782円の節約




世界と戦えた日本IT企業
新潟県の公文書データ10万件が消失 保守業者がテストなしで新機能追加し不具合に
23/4/24(月) 13:20配信 ITmedia NEWS

新潟県は4月21日、サーバに保存していた公文書データ10万件が消失したと発表した。外部からの攻撃によるものではなく、システム保守業者の人為ミスが原因としている。
 県は富士電機ITソリューション(東京都千代田区)が開発・保守を担う公文書管理システムを使用している。消失したのは同システムにおいて3月24日午後9時から31日午後11時59分までに登録した文書の添付ファイル10万3389件。「県民や関係事業者に直ちに大きな影響があるものではない」としている。

 4月10日に、県の職員が添付ファイルを開けない状況になっていることに気付き、富士電機ITソリューションに調査を依頼した。ファイルが消失したのは9日夜ごろで、判明した段階でバックアップ期間(3日間)を過ぎていたためバックアップファイルが残っていないことが分かった。

 原因は、添付ファイルの拡張子を小文字に変更する新機能を、運用テストや社内審査などの必要な社内手続きを経ずに追加したことという。これにより、不要なファイルを削除するプログラムが約10万件のファイルを不要として削除した。開発担当者と運用担当者の間で情報共有もできておらず、県から連絡を受けた際に対応に遅れが出たという。

 現在は、5月7日をめどにデータの復旧作業を行うとともに、復旧できなかった場合の影響を調査している。県は「保守業者の業務執行体制を精査し、必要な対応をとる」としている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/04d60db3b234fd904b18ea41dc38531a63a182eb



























 




















ツイッターでデマ急増…マスク氏、凍結された「問題」アカウント復活 : 読売新聞 2023/02/03 05:00
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230202-OYT1T50258/

「気候詐欺」は、「気候変動はデマだ」「気候危機は存在しない」など、科学的根拠に基づかず信じたい主張のみを展開する人たちの符丁だ。

 国際NPO「反デジタルヘイトセンター」によれば、ツイッター上で「気候詐欺」を含む投稿は2022年11月に約2万4000件に上った。22年1~10月の平均の6倍以上だ。

 偽情報が急増したのは、22年10月に米電気自動車(EV)大手テスラの最高経営責任者(CEO)イーロン・マスク氏がツイッター社を買収したことが一因との見方が強い。マスク氏は「言論の自由」を掲げ、問題投稿を繰り返して凍結されていた数千以上のアカウントを復活させた。復活した一部のアカウントが「気候詐欺」のような問題投稿を繰り返しているとみられる。人種差別や同性愛者を中傷する投稿も増加しているという。同センターは「マスク氏による買収後、ツイッターは誤情報が集まる場になってしまった」と嘆く。

マスク氏は「買収前と比べてヘイトスピーチ(憎悪表現)は減少した」と反論する。だが、国連のフォルカー・テュルク人権高等弁務官は11月、「有害な情報が拡散しないよう取り組む責任がある」とマスク氏に対し異例の声明を出した。
マスク氏は約7500人いたツイッターの従業員を5000人以上削減したと報じられた。買収前まで行われていた悪質な投稿を監視する態勢への影響が懸念されている。
 英人気歌手のエルトン・ジョンさんは12月、「誤情報が野放しになっている」としてツイッターの利用をやめると明らかにした。

 偽情報の増加を懸念した企業が広告出稿をやめるようになった結果、ツイッターは経営状況も厳しくなっている。サンフランシスコにある本社の賃料を滞納しているとして、家主から支払いを求めて提訴された。

 反発を受けたマスク氏は12月、ツイッター上で自らの進退を問うアンケートを実施。辞任すべきだとの意見が57・5%と過半数を占め、後任が見つかればトップを退く意向を示した。

 経営が迷走する間も、危うい情報が投稿される状況は放置されたままだ。英非営利団体「戦略的対話研究所」のジェニー・キング氏は現在のツイッターについて、「誤情報の拡散を制限しようとする姿勢が見えない。誤情報の増加によって社会の分断を生み出している」として、早急に対応を講じるべきだと訴えている。












「絶対に捕まらないようにします」元電通“五輪招致のキーマン”への安倍晋三からの直電――2022年BEST5
文春オンライン / 2023年1月4日 6時0分(初公開日 2022年9月14日)。

 安倍晋三首相(当時)が、汚職体質の高橋治之・元理事を「絶対に捕まらないようにします」と言って連れてきたというのは、以前書いた通り。ただ、今回初めて知って驚いたのが、ふたりの関係が安倍晋三・元首相の父・安倍晋太郎議員の時代からあった…ということでした。

 記事によると、高橋治之・元理事や弟の高橋治則さんは、いろいろな自民党政治家とコネがあったようですが、安倍晋太郎議員は特に仲が良かったひとり。悪い人脈を受け継いだというのは、日本人から搾取していた統一教会問題のことも思い出させます。本当、悪い人とばかり仲良くしている一族ですね。

<治則氏と同じマンションに住み、のちに事業で深く関わった山口敏夫元衆院議員が語る。
「私はノリちゃん(治則氏)もハチ(治之氏)もよく知っていますよ。ハチは電通で派手にやっていましたけど、あれはEIE(引用者注:電子部品を輸入販売していた「イ・アイ・イ」。弟の治則が入社した後、父が社長、兄・治則が副社長に就任)のカネでうまくやっていただけ。兄弟は全然性格も違います。政治家とメシを食う時にはノリちゃんを呼んでいろいろ紹介しました。安倍晋太郎とは以前から関係があったようでしたが、私のお陰で仲良くなった」
 高橋治則氏にとって安倍晋三の父、晋太郎は政治家のなかでも特別な存在だった。治則氏と20年来の付き合いだった知人が明かす。
「2人は頻繁に会食をしていました。『次は自民党の幹事長になる』と治則氏が嬉しそうに話していたことを覚えています。『普通の人だけど幹事長になれちゃうんだよね』と肩肘を張らない関係だった。一度お互いに古い家系図を持って来て突き合わせてみたら、どこかで繋がっていたという話もしていた。平戸がルーツの高橋家とは遠戚関係にあるようでした。秘書として晋太郎さんに付くようになった晋三さんのことも可愛がっていて、『経済のことを何も知らないからな』と言っていろいろと教えてあげている様子でした」>
https://news.infoseek.co.jp/article/bunshun_59659/





顧客 選別
「極端なニーズを持つ女性」に絞るのがポイント? 35歳大学教授がマーケティングの論理を使ってアプリ婚活してみた
文春オンライン / 2023年1月26日 17時0分

<東京都立大学で経営学(企業家研究)を担当する准教授であり、自身の婚活体験をを経営学の視点で分析した『婚活戦略:商品化される男女と市場の力学』(中央経済社)の著者である高橋勅徳さん。
 2023年1月10日に上梓した『 大学教授がマッチングアプリに挑戦してみたら、経営学から経済学、マーケティングまで学べた件について。 』(クロスメディア・パブリッシング)では、マッチングアプリを通じた婚活で学べる経営学や経済学などの学問の奥深さを、実体験を元にした私小説風にまとめている。ここでは、その本から一部抜粋して紹介>

<アプリ婚活でマッチングの成功確率を上げていくためには、通常は最も顧客数の多い平均的な女性を想定し、それに合わせたプロフィール作成とマッチング申込みをするのが合理的に思える。
 しかし、多くの男性が「平均的な女性像=中庸なニーズを持つ女性」をターゲットにしてアプリ婚活を実行した場合、リードユーザー=極端なニーズを持つ女性は「満たされていない」状況にあるといえる。
 だとすれば、実は当たり前のマーケティングの発想で「中庸な婚活女性のニーズ」を割り出し、そこをターゲットにマッチングの申込みを行うことは、実は合理的に見えて多くの男性と競合する非効率的な戦略なのかもしれない。
 逆に、「極端なニーズ」に自分を当てはめてアプリ婚活を行えば「満たされない極端なニーズを持つ女性」とマッチングできるのではないだろうか? 10年ほど前に一世を風靡したブルーオーシャン戦略の婚活バージョンだ……!>

<そこで、あえて登録者の少ないサークル=極端なニーズを持つ女性が存在するサークルに注目してみることにした。その中でも私が属性として該当し、有利になりそうなサークルが、「逆年の差婚OK」と「大学院卒業以上」のサークルであった。
 双方とも、登録者が少ないのはある意味納得である。2019年度の人口動態統計年報で初婚者のうち女性が年上の夫婦が占める割合は24.2% だ。更に、大多数の男性は、女性の方が学歴が高い場合、交際が成立するのが難しいらしい。なんだかな……。>

<新しいプロフィールページを作成し、マッチングの申込方法を変えてから1 ヶ月が経過した。
 写真を差し替えてから目に見えてPV数が増え始め、現在は安定して一日300人前後のPV数を記録するようになった。
 やっとマッチングも数件成立するようになり、4P/4C(※1)、STP(※2)、リードユーザーといったマーケティングを導入したアプリ婚活は、成功に近づきつつある手応えを感じ始めている。
 一方で深刻な問題となっているのが、マッチング成立後のメッセージのやり取りが続かず、マッチングを解消されるケースが続いていることだ……。
 マーケティング論的に言えば、プロモーションに成功して商品の認知度が上がり、顧客が実際にお店に来て商品を手にとって見てくれるところまで来たが、実際の購買行動にまではつながっていない、という状態である。例えていて悲しくなるが>

< マーケティング論の分野では常識になっているが、広告は商品の認知度を向上させるが、実際の購買行動とは相関がないとされている。つまり、数千万から数億のお金を費やしてテレビ広告を流しても、知名度は上昇するが売上につながるとは限らない、ということである。
 実際、マーケティング論でも従来のマス・マーケティングからOne to One マーケティングやマイクロマーケティングへの転換という形で、この問題に対応しようとしている>

<他方で、One to One マーケティングやマイクロマーケティングの考え方は、私自身の持つ大きな問題点を浮き彫りにしてくれる。究極的には「顧客一人ひとり」の属性やニーズに合わせてカスタマイズしたこれらのマーケティング方法は、消費者に「特別な体験」を提供するがゆえに実際の購買行動につながると指摘されている。
 例えば、ある自動車に興味を持つユーザーに対して、自動車メーカー側が「1 ヶ月の試乗体験モニター」のオファーを出す。
 企業から「モニター」として選ばれた優越感と、モニターとして他者にSNS 上でその車の試乗体験を定期的に報告するという経験は、情報を発信する消費者にもその情報を受け取る消費者にも「実際にこのメーカーの車を買おう(車に乗ってみたい)」という意思決定を促していくことになる。マイクロなマーケティングが実際の購買行動につながるのは、その製品やサービスから離れられない「特別な体験」を提供しているからなのだ。
 翻って、私とマッチングした女性とのメッセージのやり取りの記録を見直していくと、なかなかにひどいものだった。
 多くの女性がダイビングやフィットネス、海外旅行について関心を持ってくれているのに、私はろくなことを話せていないのだ。ダイビングやフィットネスは始めたばかりの付け焼き刃であり、海外旅行は実際のところ、学会報告の出張でしかなく観光はほとんどしていなかった。
 せっかくプロフィール上の「私」に興味を持ってマッチングしてくれたのに、実際の私はメッセージのやり取りを通じて「特別な体験」を女性に提供できていなかったのだ。
 これでは詐欺と思われてしまうかもしれない。
 というか、ほとんどそうなのだが……>



■2016/3/9 検索すると、妻の大竹七未と浮気と隠し子の話題ばかり出てくる弦巻健人

 2005年10月10日の高円宮杯全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会決勝 ヴェルディユース     4 - 1     コンサドーレ札幌ユースU-18 で見た選手のメモから。
 と言っても例によってメモは短いですね。
 U-18ということでメモ。攻撃的な中盤。
 このときはあまりうまいと感じなかった選手だったようです。ただ、浮かせてキックして、強く落とすシュートがあったとのこと。これはめちゃくちゃ格好良いじゃん!

 弦巻という名前は珍しいので聞き覚えがあります。J2時代にもヴェルディで見た気がしますね。ただ、プレーの記憶が無いですし、印象に残った選手ではありませんでした。すみません。
 そのうち、このJ2時代のメモも出てくるかもしれません。

 Wikipediaを見てみましょう。覚えなかったのですが、かなり小柄です。

-----引用 ここから-----
弦巻健人 - Wikipedia

生年月日     1987年6月29日(28歳)
出身地     新潟県
身長     172cm
体重     64kg

弦巻 健人(つるまき けんと、1987年6月29日 - )は、新潟県出身の元プロサッカー選手。ポジションはMF。弦巻 拳東(読みは同じ)の名義も使用することもある[1]。妻は元サッカー選手の大竹七未。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%A6%E5%B7%BB%E5%81%A5%E4%BA%BA
-----引用 ここまで-----

 タイにも行きましたが、既に引退しています。

-----引用 ここから-----
ユース経歴
    富士FC
    ヴェルディジュニア
    ヴェルディジュニアユース
    ヴェルディユース

プロ経歴
    2006年 - 2010年 日本の旗 東京ヴェルディ1969
        2007年 日本の旗 ファジアーノ岡山 (期限付き移籍)
        2008年 日本の旗 水戸ホーリーホック (期限付き移籍)
        2010年8月 - 2010年12月 日本の旗 松本山雅FC (期限付き移籍)
    2011年 - 2013年 日本の旗 松本山雅FC
    2014年 タイ王国の旗 アユタヤFC
-----引用 ここまで-----

 プレースタイルが思い出せないので検索したら、妻と浮気と隠し子の話ばかり。じゃあ、先に妻の話をWikipediaから。

-----引用 ここから-----
2012年4月25日、サッカー元日本女子代表で解説者の大竹七未と婚約し[2]、25歳の誕生日である6月29日に入籍した[3]。同年5月に風水師・直居由美里の助言で弦巻拳東と改名[1]。なおサッカー選手の登録名はそのままである。
-----引用 ここまで-----

 妻の大竹七未さんとはずいぶん年齢が離れているんですね。

-----引用 ここから-----
元なでしこジャパン・大竹七未の夫“隠し子”騒動に、現地マフィアの影!?
2015年4月25日 9時0分 日刊サイゾー
http://news.livedoor.com/article/detail/10047154/

 女子サッカー元日本代表でサッカー解説者の大竹七未(40)の夫で、Jリーグでも活躍した弦巻健人(27)が、タイで現地の女性との間に隠し子を作って逃亡したという情報がTwitterに出回り、騒然となっている。

「暴露したのは弦巻の“現地妻”か、もしくはその関係者と思われます。(中略)実際、弦巻は最近になって突如、“現役引退”も発表していますから、周辺は穏やかでありません」(スポーツライター)

(中略)「単なる“単身赴任先の浮気”で済まない可能性もある」と語るのは、タイ事情に詳しい実話誌のライターだ。

「タイ愛人が弦巻のパスポート写真まで公開しているのは、普通じゃない。いまタイはサッカーの強化に力を入れており、弦巻の年俸は3,000~5,000万円。物価を考えると、1億円もらっているようなもの。愛人女性は、最初から金目当てで妊娠に持ち込んだ可能性もある。逃亡だけでなく、現役引退までしていることから、単なる火遊びで済まない深刻さが伝わってきます。執拗なツイートも、自分の背後にタイマフィアが関わっているという暗黙のメッセージとも受け取れ、そうしたタイマフィアには日本の有力ヤクザ組織とつながりがあるグループもいる。きちんとした示談をせずに相手の恨みを買っている場合、金のニオイを嗅ぎつけた闇社会の人間が接触してくることも考えられます」
-----引用 ここまで-----

 何だかえらい話になってしまいました。肝心のプレースタイルですが、検索かけるとテクニックの良さや技術の高さが言われていたものの、浮気などのせいでそんなもの誰も興味ないという状態になっていました。


すみません』という言葉を哲学する」、古田東大准教授

 






腹心・薗浦健太郎「裏金辞職」と「派閥大分裂」で麻生太郎が悲鳴を上げている!
アサ芸プラス / 2022年12月28日 9時58分
https://news.infoseek.co.jp/article/asageiplus_240680/

「将来、自民党を背負って立つ男」と目されていた衆院議員・薗浦健太郎氏が「裏金捻出疑惑」などで東京地検特捜部のターゲットとなり、議員辞職に追い込まれた。この騒動で最も大きな打撃を被っているのが、麻生太郎副総裁だという。自民党関係者が言う。

「薗浦氏は、久々に現れた自民党の若手の大物と言われていました。一方で麻生氏の腹心としても有名で、近い将来は麻生派を率いる派閥長候補としても名前が挙がっていて、次は入閣間違いなしとの声も出始めていた。そんな矢先の疑惑噴出だったのです」

 薗浦氏は東大法学部を卒業後、小泉政権時代などは読売新聞で政治部記者として活躍した。

「180センチ近くある大柄で見た目も際立ち、ズバズバ切り込む姿勢は他の記者を圧倒していました。そんな彼に目をつけたのが麻生氏で、政治家への転身を勧めたのです。それを受け、薗浦氏は読売を退職し、03年の総選挙に自民党公認で出馬(千葉5区)。結果は落選となりましたが、麻生氏が秘書にして経験を積ませ、05年の衆院選に再チャレンジし、初当選を果たしたのです」(政治部記者)

 以降、当選は5回を数え、この間、安倍内閣で外務副大臣、総理大臣補佐官に抜擢されるなど順調に階段を駆け上がってきた。それだけに今回の議員辞職は手塩にかけて育ててきた麻生氏にとって大きな痛手であることは間違いないだろう。だが、問題は他にもあるという。

「麻生派(志公会)のお家事情、つまり麻生氏の高齢に伴う後継者問題です。82歳になる麻生氏は、次の選挙で息子(長男・将豊氏=日本青年会議所会頭)に選挙区を譲るとも言われている。しかし、その息子が仮に議員になってもいきなり『派閥ボス』とはいきません。麻生氏の後、少なくとも5年は誰かが派を引っ張るしかないのです。その筆頭が、松本純元国家公安委員長だったのですが…」(前出・政治部記者)

 ところが、その松本氏は2021年2月、緊急事態宣言下に東京・銀座のクラブに深夜まで滞在していた問題で離党し、その後の衆院選で落選してしまった。次にリーダー候補になってもおかしくはない甘利明氏も、都市再生機構(UR)の口利き疑惑以来パッとしていない。また、一時、志公会の会長代理を務め、麻生氏の跡目と目されていた佐藤勉元総務会長は、朋友の菅義偉元総理に引き抜かれた。

「その他、麻生派では山際大志郎前経済再生担当相も期待されていたものの、旧統一教会問題で閣僚辞任に追い込まれてしまった。ポスト岸田を狙う河野太郎デジタル相は、派内では麻生氏と距離を置き、流れによっては麻生派を割って自ら派閥を立ち上げる気配もある」(自民党関係者)

 そうした中、腹心の薗浦氏が突然消えてしまったことで、さしもの麻生氏も頭を抱えているはず。この負の流れを止めるのは、麻生派と岸田派が合流する「大宏池会構想」とも言われるが、その光はいまだ見えない状況だ。

 麻生氏の苦悩の日々は今しばらく続きそうなのである。

(田村建光)






























 


 

 

右派の産経新聞が<研究環境の軍事的利用懸念 G7科技相会合>という記事を掲載していてダブルスタンダードな印象を受けました。この理由については後述しますが、とりあえず、これは中国を懸念したものだそうです。

 右派の読売新聞の有料記事なんかは<「研究不正流用の懸念」 G7科技相声明…中国念頭に明記 >というタイトルにしていました。以下は、<a href="https://www.tokyo-np.co.jp/article/249755" target="_blank">研究環境の軍事的利用懸念 G7科技相会合:東京新聞 TOKYO Web</a>(2023年5月14日 05時28分 (共同通信))からですが、基本的に同じ内容だと思われます。

<先進7カ国(G7)科学技術相会合は13日、ロシアのウクライナ侵攻を非難した上で「一部の行為者が開かれた研究環境を不当に利用し、軍事的な目的のために流用しようとする可能性があるとの懸念を共有する」との共同声明を発表した。
 会合は12、13の両日に開催。12日は、研究の自由を尊重する一方で、安全保障に関わる重要情報をどう保護するかといった「研究セキュリティー」の問題を中心に議論。>

 大学の軍事研究を禁止するかどうかは、どちらも一定の説得力があります。この記事単独で読んで他の情報を知らなければ、わからない話ではありません。ただ、過去に書いているようにアメリカは軍事研究OKという立場でダブルスタンダードな感じ。検索しても、「アメリカでは基礎研究と軍事研究が共存」といったワードが出てきます。

 また、日本も右派は大学の軍事研究推進に賛成。例えば、右派の産経新聞は<匿名対談 現役学者が告発「軍事研究禁止の実態」>(2021/3/6 02:00)という、日本の大学の軍事研究禁止に批判的な記事を書いていました。その一方で、中国が絡むと懸念…というのは、ダブルスタンダードな印象を受けますね。









むかわ竜 列車



諏訪神社の “7人の権禰宜全員” が辞職届を提出「パワハラ訴訟は継続」【長崎】 | TBS NEWS DIG
長崎放送 2023年2月20日(月) 17:05
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/338524

今月亡くなった諏訪神社の宮司の意向を受け、神社の権禰宜(ごんねぎ)7人全員が20日神社に辞職届を提出したことが分かりました。
権禰宜は上司である禰宜(ねぎ)をパワーハラスメントで訴えている7人で、『訴訟は継続する』意向です。

権禰宜7人は、上司である禰宜2人から「日常的にパワハラを受けていた」として、現在、長崎地裁で損害賠償を求める訴訟を起こしていて、亡くなった宮司は権禰宜7人のため『禰宜2人と仕事場を分ける』などの対応をとっていたということです。
諏訪神社を巡っては、新しい宮司の候補者が“禰宜2人の処遇”をめぐる責任役員側との意見の違いから『内定が白紙』となっています。
また権禰宜が長崎くんちの実務を担っていたことから、今年の開催にも影を落としています。
長崎市の諏訪神社では、2021年から、セクハラやパワハラなどを巡り3件の裁判が乱立しています。

神社の役職は“一般的”に、上から、代表である各神社に(原則)1人の『宮司』、副代表である『権宮司』、宮司の補佐にあたる『禰宜』、その下に『権禰宜』『出仕』と続きます。

係争中の3件の裁判は──
▽ 2021年12月、『権禰宜』らが『禰宜』2人から「パワハラを受けた」として提訴▽2022年1月、神社の女性職員が『宮司』から「セクハラを受けた」として提訴
▽これに対し『宮司』の代理人は「名誉を棄損された」として、2022年9月、女性職員と禰宜2人を提訴しています。
また、2月12日には、諏訪神社の宮司が亡くなりましたが、後任人事についても禰宜2人の処遇を巡って、神社の運営方針を決める責任役員らとの間で意見が対立し、『内定者が白紙となる』など異常な状態が続いています。

これらの問題は、神社の中だけにとどまらず、国の指定重要無形民俗文化財に指定されている秋の大祭『長崎くんち』にも影を落としています。

氏子の代表らは奉納踊を行う条件として『宮司に対してセクハラ被害者への謝罪と辞任』を求めていましたが、2022年9月に『2023年は、宮司が辞任する・しないに関わらず奉納踊を実施する』方針を決めています。




名前がユニーク! 「ブー」「八ピー(はちぴー)」「おかゆ」で総集編?
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2022年8月3日 17時0分
https://news.infoseek.co.jp/article/nipponhoso_377413/

ニッポン放送のイマジンスタジオから素敵なゲストをお招きしてライブショーをお届けする『中山秀征の有楽町で逢いまSHOW♪』(毎週日曜朝5時30分~/司会:中山秀征・アシスタント:石川みゆき)。8月7日(日)は総集編として2022年上半期をふりかえり、初登場したゲストのなかから、高木ブーさん、八ピー&ブルーの皆さん、おかゆさんをご紹介します。

ハッピー&ブルーならぬ「八(はち)ピー&ブルー」は、敏いとうとハッピー&ブルーのボーカルで活躍された古閑正美さんが、80年代の漫才ブームを築いた「B&B」の島田洋八さんと、ゴムぱっちん芸で有名な「ゆーとぴあ」のピースさんとで結成した異色の新ユニットです。

「洋八さんの『八』と、ピースさんの『ピー』でハチピー! よく思い付きましたね!」と中山さんも感心しきり。



芸名「おかゆ」の由来をうかがうと、友達が付けたニックネームで、本名の「ゆか」をひっくり返し、「お」を付けて「おかゆ」になったそうです。

ふるさと・札幌のおすすめの食べ物をうかがうと、「やっぱりジンギスカンですね! 小学校の給食にも出るほど、札幌ではお馴染みです。『だるま』というお店が有名で、羊肉の独特な匂いがありますが、これも美味しさをそそるんですよ」と語っていました。

「札幌からも近い安平町に“赤いひまわり”が咲くんです。これは本物のひまわりとはまったく違う種類なので、恋人だと思っていた相手の愛は何と本物ではなかった……という切ない恋を歌っています」