2023年7月6日木曜日

墨を吐く珍しい深海魚アカナマダ 墨は体のどこから吐く?

 アカナマダというのは、アカマンボウ目アカナマダ科に属する深海魚です。このアカナマダの特徴は何といっても、墨を吐くという特技。墨を吐くってタコとかイカしか思いつかないですね。魚でもいるんですね。

 では、このアカナマダは体のどこから墨を吐くでしょう?

(1)口
(2)胸
(3)尻


[魚1]墨を吐く珍しい深海魚アカナマダ 墨は体のどこから吐く?

答え:(3)尻

 汚い。尻からかよ。墨自体が勘弁して欲しいですが、尻からというのは何か嫌です。圧倒的に嫌ですね。

 Wikipediaの記載は以下の通り。
うきぶくろの下方に墨汁嚢を持ち、肛門から墨汁のような液を噴出する奇妙な習性がある。
ただ、私が以前読んだときは普通に「口から」と言われていたんですよね。生態のわかっていない魚ですので後から判明したのかもしれません。

 その他の特徴。
体長は普通、70cmから1mを越える程度だが、大きいもので2mを越える。太平洋と大西洋の暖海域に分布し、日本でもまれに漁獲され、主に北海道函館沖、神奈川県相模湾から鹿児島県沖、高知県沖、山口県沖などで漁獲、もしくは台風などの後に海岸に打ち上げられる事がある。 強く側扁した細長い体や灰色の体色、基底が長く、頭部分の張り出しが目立つ赤色の背鰭といった特徴からフリソデウオ科の魚に似るが、臀鰭があることや前頭部が隆起していることで区別できる。口には幾つか歯が生えている。
見た目は私はリュウグウノツカイに似ていると思いました。しかし、上は"フリソデウオ科の魚に似る"との記載。

 ただ、フリソデウオのところでは、"種的にも、身体面でも、生態面でも、同じアカマンボウ目の魚であるリュウグウノツカイに近く、稀にしか発見されない点も似ている"としています。

 以下のような感じでみんなアカマンボウ目の仲間です。

アカナマダ     アカマンボウ目アカナマダ科
フリソデウオ    アカマンボウ目フリソデウオ科
リュウグウノツカイ アカマンボウ目リュウグウノツカイ科

 あと、突っ込みどころとしては、"墨汁を吐くのは敵から身を守るためと云われ"ているけど、"太陽の光が届かない暗黒の深海で墨汁を吐く意味と必要性"はあるの?というところです。

 深海ではアカナマダを脅かすような外敵もいるかどうかも怪しいもので、宝の持ち腐れではないかと心配されます。いろいろと謎な魚さんです。