2023年7月3日月曜日

虎屋 国会同意人事




早稲田大学の研究不正まとめ 盗用8割でも処分に不服の教授など
●処分が甘い早稲田大学らしからぬ…と思ったらいつも通り激甘!

 私はこの件、検索の段階で見えた文字から、別大学の時代の不正について処分を下したんだと勘違いしており、「かなり珍しい処分で、画期的だ!」と思いました。現状、研究機関が変わった後に判明した研究不正は不正当時所属の研究機関から処分を下すことが不可能で、野放し状態になっているためです。

 ところが、これは前述の通り、私の勘違い。不正を行った当時も同じ早稲田大学の所属でした。となると、いつもの早稲田大学と同じで、むしろ甘すぎる処分に見えますね。当時は大学院生であり、懲戒処分はできないでしょうけど、学位の取り消しなどのしかるべき処分ができるはずです。

 記事であった「意図的に行われたとまでは認められず」というのは、解釈次第でどうにかなるところで処分を甘くするときの常套文句。また、不正の当時、大学院生であったのなら、当時の指導教員の指導に問題があった可能性が濃厚。画期的な処分どころか激甘処分でした。















●野党が与党に反対する国会同意人事ルールの重要性、右派が指摘

 ただし、
<div class="box"> 日銀人事の場合は市場の反応をみることができるので、同意人事ルールの撤廃はいい。
</div><div class="br"></div>
 として、高橋洋一さんはこの件はあまり問うつもりはないようです。

 問題視しているのは、公正取引委員会の件です。
<div class="box"> 厳密にはルール撤廃の前であるが、既成事実化が進み、送り込んだ官僚側の勝利ともいえる。民主党は19日、公取委委員長に元財務事務次官の杉本和行みずほ総合研究所理事長を充てる国会同意人事案に賛成する方針を決めた。近々、国会同意人事で正式に決まるだろう。

 民主党が賛成したのは、民主党時代に内定していたからという理由。民主党は脱官僚、天下り根絶を掲げて政権交代したが、日本郵政への財務省からの天下りを認め、脱官僚の看板も下ろし、挙げ句の果ては野田佳彦前首相が財務省の走狗となってマニフェストにない増税路線に転じて、総選挙で惨敗した。であれば、民主党が与党時代の政策は否定されたのだから、天下りの典型である、今回の公取委委員長人事を認めるべきでなかった。
</div><div class="br"></div>
 ここらへんは他の政党へ批判が行かずに民主党が悪いように持って行っていますけど、本来は与党の自民党に一番責任があるのでは?ここらへんは最初に言った高橋洋一さんの立ち位置のせいですかね?

 民主党で内定しようがしまいが、ふさわしくないと思えば次の政権が変更しても良いでしょう。正式決定していたわけじゃないでしょうし、特に強引な変更とは思えません。こういう変化をさせないと、政権交代した意味がありません。


 それは良いとして、財務省の公正取引委員会"植民地化"は弊害があるようです。
<div class="box"> 競争政策の本家本元である公取委委員長を財務省が固定化して天下り先とし、ポストを独占しているでは、ブラックジョークにもならない。

 実際、競争政策にも歪みがでている。独禁法には適用除外という例外があるが、競争政策上好ましくないので年々徐々に縮小している。ところが、財務省関連としてたばこ、信用金庫、信用組合、労働金庫、保険、損保、酒類業組合とあり、他省と比べて際立っている。これらは財務省の天下り先であり、その天下りネットワークを維持することと大いに関係している。はっきりいえば、競争政策は財務省に甘いのである。

 財務省は、公取委委員長のポストは、経産省と対抗のために財務省がいいという。しかし、財務省であっても経産省であっても、天下りネットワークを抱え業界に利害関係のある役人OBは、公取委委員長をやるにはふさわしくない。
</div><div class="br"></div>
 では、誰がいいのか?となりますが、適任者を探すのには困らないようです。
<div class="box"> むしろ公取プロパーのほうがいい。(中略)公取プロパーのほうが独禁法に精通してはるかにできる。(中略)素人の財務省上がりを公取委委員長に持ってくるよりも、長い間独禁法を研究している公取委出身者のほうが、はるかに日本の競争政策上いいだろう。
</div><div class="br"></div>
 まあ、とりあえず、「経産省と対抗のために財務省がいい」は無茶苦茶ですね。財務省でも経産省でもない方がいいです。









高度人材
■タイトル■題名■タイトル■題名■タイトル■題名■タイトル■
●国がブラック労働社会を推進 「安すぎる」と承知の上での求人か

 元の求人に対する<a href="http://b.hatena.ne.jp/entry/www.soumu.go.jp/menu_syokai/saiyou/detail/02ryutsu05_04000136_00002.html" target="_blank">はてなブックマーク</a>では、当然批判が出ていました。また、ブラック労働を推進する懸念も出ています。

te2u 専門卒の初任給よりも安く、少し高いバイト並みの金額。それでいて専門知識を求めるとは。提示する金額は、少なくとも一桁は違う。
launcher 何が困るって、これを錦の御旗にして「総務省でも経験値積めるならこの値段で募集してるんだから、うちもクソ報酬で募集しよー」が増えるんですよ。
osugi3y 非正規雇用を国自身が推し進めていくスタイル。 サイバーセキュリティに安い案件は情報流出が懸念される

 あと、あまりにもひどいの裏があるのでは?といった反応もありました。以下の1つ目は、元の求人のはてなブックマーク人気コメント。2つ目以降は、最初の記事の方の<a href="http://b.hatena.ne.jp/entry/www.huffingtonpost.jp/2018/02/28/soumushou-cyber8000_a_23372873/" target="_blank">はてなブックマーク人気コメント</a>です。

whoge セキュリティ会社が社員に年収の差額は前もって出すから一度辞めてここ行っていろいろコネやら情報もってこい的なやつじゃないの?/しかも人選は役人側とも決まっている空募集パターン
NOV1975 予算に限りがあるなら予算がないのでできません、と言えないのがお役所。予算内で募集したけど来ませんでした、なら許されると思っているのだろう
REV 「規定の値段では、誰も来なかったので予算ください」と言うための官僚語法か
dekaino どこぞの定年になったノンキャリを再雇用する出来レースですかね。

 実際、記者の質問に、総務省サイバーセキュリティ課は、「『安すぎる』という反響があるのは承知していますが、日給は予算の制約の中で決めました」と答えていました。本気で取るつもりはなく、形だけの模様。でも、それによってブラック労働が増えちゃったら困るんですけどね。


●超高給とり役人がやるべきことを激安で

 ただ、サイバーセキュリティ課の回答で最も問題だったのは、なんとこの求人が「エンジニアではなく、政策立案業務を主に担当する事務職員の募集」であったこと。

 なので、本来なら役人がやるべき仕事であること、そして、その役人らは上記とは比較にはならないほどの給与をもらっていると、指摘されることに…。

wrss 本当に政策立案業務がこんな低賃金でいいと考えてるなら、総務省の役人の給料もっと下げれるんじゃない?
siomaruko “政策立案業務を主に担当する事務職員の募集”日給8000円、年収200万以下の非正規に政策立案させるの?それは正規公務員の役目じゃないのか?正規公務員何やっていくら貰ってんの?
somesadsong2 非常勤に政策立案やらすなよ。私達常勤職員は無能の集まりなんですって言っているようなもの。
kantei3 政策立案業務をやらせるとかもっとアカンやろ!「エンジニアではなく、政策立案業務を主に担当する事務職員の募集です。」

 日本のサイバーセキュリティのヤバさも感じる話でした。


 




●従来のマーケティングが効果なし!独占企業が誕生する理由

 しかし、記事の続きを読んでみると、別に価格って話ではないようですね。まず「なぜ、二極分化の法則が成立するのか?」を説明していましたが、以下のようなものです。
<blockquote>  なぜ20世紀後半は、二極分化の法則が当てはまることが多かったのか。それは、二極分化の法則が、二番手グループのチャレンジャー企業が採用する最適戦略の手がかりだったからだ。

 (中略)トヨタがGMをまねて、いち早く全国にディーラー網を敷き、販売力でトップの地位をゆるぎないものにした。このとき、二大ライバルになるためには何が必要か。同じことをするだけでは、フォロワーの地位から抜け出せない。

 「われわれは、トヨタと同じ高品質の車です。われわれの販売店にぜひお越しください」という売り方をしていては、トップとの差は開くばかりである。

 そのようなときの典型的な戦略は、「対立の法則」を利用することだ。 (中略)

 対立の法則とは、何らかの強力な対立軸を設定して、消費者全体を2つの対立するセグメントに分けてしまうことだ。(中略)

 当時の日産は、実際にもそうではあったが、マーケティング面で意識をして技術力の高さをことさらに消費者にアピールし、意識づけしていった。 (中略)

 この対立の法則がうまくはまると、消費者層が二分される。
</blockquote><div class="br"></div>
 えっ、そうなんですか? 日産が技術が高いって初めて聞きました。あまり車には詳しくないのであれですが、弱小のところもみんな個性があるのに日産だけ何だかわからないってイメージでしたわ。クルマ好きの人が乗りたがる車って、他社のような気がします。

 それはともかく、「対立の法則」は週刊ポストと週刊現代の例だとわかりやすいですね。ほとんど示し合わせているようにお互いに違う意見を言いたがるようで、「放射能」が怖くない派と怖い派、STAP細胞問題は怪しくない派と怪しい派で分かれたという実例を見たことがあります。


 しかし、現在そういったことが起きない例が多いというのは、この「対立の法則」が通用しなくなったということです。鈴木貴博さんは以下の4つのような市場の変化が起きたためだとしていました。

 (1) 新市場の成長期が短い(あっという間に成長する)
 (2) 各社の品質が同じか、リーダーだけが圧倒的にコストが低い
 (3) ネットワーク外部性によるプラットフォーム化
 (4) 世代が入れ替わらない

 私の言った価格に対応しそうなのは(2)でしょうか。ざっとまとめると、以下のような感じ。

・品質に差がないため、差別化しづらい。
・機能面で差を出したとしても、すぐに同質化されてしまう。
・同品質でも、規模の論理でトップ企業の生産コストが圧倒。

 (3)のプラットフォーム化に関しては、「1人しか加入者がいない電話には価値がなく、みんなが加入しているからこそ、電話には圧倒的な価値が生まれる」というネットワーク外部性もあるとしていました。SNSの例ですね。

 (4)は本来なら若い世代に浸透させて世代交代したときに逆転するという戦略を取るのだけど、少子高齢化のためターゲットの多いおじさん・おばさんを狙ってしまうというもの。これは別にクリティカルな問題じゃないと思いますし、イマイチピンと来ません。

 ただ、他はなるほど!というものでした。
 

 

 

 
妊娠・出産関連の女性への嫌がらせ「マタハラ」はセクハラより多い

 さて、引用元でのタイトル、そして、私の投稿でもタイトルに入れた「セクハラより多い」の部分です。
<div class="box"> 連合(日本労働組合総連合会)が2013年5月におこなった「マタニティ・ハラスメント(マタハラ)に関する意識調査」の結果は衝撃的だ。

 職場でマタハラをされた経験があるかという問いに対して、74.4%は「ない」と答えた。つまり、25.6%がマタハラを経験していて、これは連合が12年に行った調査での「セクハラされた経験」(17.0%)を大きく上回る。

 世間では広く認知されているセクハラよりも、マタハラの被害者のほうが割合が高いのである。調査の母集団も時期も異なるが、マタハラ経験者が少数派とは言えないことは確かだ。
</div><div class="br"></div>
 具体的なマタハラの内容は以下。
<div class="box"> 連合の調査では、妊娠経験者316人のうち9.5%が「妊娠中や産休明けなどに、心無い言葉を言われた」と答え、他にも「妊娠・出産がきっかけで、解雇や契約打切り、自主退職への誘導等をされた」(7.6%)、「妊娠を相談できる職場文化がなかった」(7.0%)、「妊娠中・産休明けなどに、残業や重労働などを強いられた」(4.7%)という回答が続く。

 さらに、厚生労働省によれば妊娠・出産などを理由とした解雇などの不利益な取り扱いを受けたという労働局への相談件数は、2004年度には875件だったが、2011年度には3429件に増えている。
</div><div class="br"></div>
 心ない言葉というのは、出てきたところだと"職場の男性、女性による「なぜ、あなたの仕事をカバーしなければならないのか」「妊娠したんだ。じゃあ、辞めるよね?」"が具体例っぽいです。

 辞職を迫られたり、評価の低下を恐れて無理をしてしまう……仕事への責任感が強いほど、不利益を受けるという構造です。


 男性や妊娠していない女性にとって、妊娠が特別扱いされるのが納得行かないという気持ちは、私もよくわかるのでこれはかなり解決が難しい問題だろうなぁと思います。
(もちろん、実際に嫌がらせして良いと言っているわけではないです)

 ただ、法律的に既に完全に違反の部分もあり、ここは気持ちがどうこう……という問題ではありません。
<div class="box"> 男女雇用機会均等法では、妊婦の権利は保護されている。妊娠・出産を理由にした解雇は無効であるということにもなっている。さらに、冒頭で、99年の労働基準法の改正で、女性にかかっていた時間外・休日労働・深夜業についての規制は撤廃されたと紹介したが、改正後も妊婦へのこれらの労働は規制されている。
</div><div class="br"></div>
 結構職場の問題って、現行法を厳しく運用するだけで解決に近づくものがあります。怠慢ですね。





隅田川花火大会の費用1億5千万円 地元自治体の支出(税金)が大半
破壊行為、救急搬送 来年は警備がさらに費用かかるかも。


(仁科健吾リポート)
「浅草駅前ですが駅から人が溢れています。帰宅する人が駅に入れません」
帰宅ラッシュは危険を感じるほど大混雑になっていました。

「道の真ん中にはペットボトルなど大量のごみが捨てられています」
道路にはレジャーシートや空き缶など大量のごみが放置されていました。


雷門に行くための、目の前の横断歩道が通行止めになり、ぐるっと迂回しなければいけない状態に。


<4年ぶりの開催とあって警備も厳戒態勢。
過去には、兵庫県明石市の花火大会での雑踏事故や、去年、150人以上が亡くなった、ソウル・梨泰院の事故もありました。会場には“DJポリス”も出動。外国人観光客が多い浅草が最寄りのため、電光掲示板には英語の呼びかけも。
人件費高騰や物価高の影響で、大会運営費は4年前の1.5倍に膨れ上がっています。>

 









●家族待遇の社員、4000万円横領&麻薬栽培でも逮捕されず
●責任感があり驚くほど真面目で半端なく仕事ができる社員だった!

 <a href="http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-870.html">不正をする人は特別ではない むしろ真面目に見える人ほど…?</a>などで、不正をする人というのは「いかにも不正をしそうなタイプだけでなく普通に見える人もやる」と書いています。また、良い社員に見えるからこそ不正を成功させやすいというのもあるでしょう。50万ドル横領した彼もむしろ真面目な社員だと思われていました。(ここだけ2019/06/06追記)

 上田尊江さんの会社設立当初は、まともなオフィスも倉庫も無し。創業期は主人が大型バンに商品を乗せて配達していたがすぐ限界が来ました。そこで、借りていた共同倉庫のオーナーからの紹介で出会った彼に配送を依頼。何回か配送を頼んだところ、丁寧な仕事振りに驚かされるほどだったといいます。

 中国の工場からロサンゼルスの港に届いた商品を取りに行ってもらう仕事を頼んでみると、どんな悪天候でも、ひどい渋滞があっても、さらにはトラックに故障が発生してもやりくりし、無事に荷物をその日のうちに必ず届けてくれるという働き振りだったといいます。日本でも驚くレベルですが、アメリカだと特にありえないといいます。

 そして、配送だけではなく、倉庫も管理できるというので、雇うことに。配達ルートやトラックの知識はあるし、倉庫管理もうまいということで、採用後も素晴らしいものでした。

 さらに、人柄も良かったとのこと。主人や作者が休憩しているときでも、彼はモップを持って倉庫中を掃除。我々の顔を見れば飛んできて、社員として雇われたことでどんなに自分が精神的にも財政的にも救われたかを言い、感謝の言葉が絶えなかったといいます。


●後から元麻薬の売人で殺人罪と傷害罪で服役したと知ったが…

 彼は"カリフォルニアの治安の悪い地域で生まれ育ち、若いときはギャングに入って麻薬の売人"で、自己防衛とのことだったが殺人罪と傷害罪で2度ほど刑務所に入った経験もあったそうです。しかし、"採用当時にそこまで詳しく彼の経歴を聞いていなかったし、過去はともあれ、彼は本当に仕事ができ"ているように見えました。

 "彼は採用した当初から少しずつ弊社の商品を倉庫から盗んでいたらしい"ということで本当は最初からダメだったようですけど、"商品の量は誤差の範囲で、事業に差し障りのない程度"だったのでまだマシと言えばマシでした。

 ただ、これは作者が「目を光らせていたから、なかなか盗めなかったのかもしれない」とのこと。作者は妊娠・出産・育児で在宅勤務に変更していました。作者が業務を減らすために新しく雇った社長がシステム変更をし在庫情報を一切無視し、横領した彼に一任してしまってから悪化したようです。

 ちなみにこの雇われダメ社長は先にクビになっています。この連載ではこういった人にまつわる苦労話が多く、「ベンチャー企業の課題・人材問題」とタイトルに入れた理由にもなりました。


●犯行が判明したにも関わらず全くお咎め無しになった理由とは?

 上田尊江さんの会社はいつもてんやわんやで、毎日が戦争状態。特別なのかわかりませんけど、私はベンチャー企業や中小企業ってたいへんなんだろうなぁと思って読んでいます。でも、これはさすがに日本じゃないだろうと思いたいのが、以下の話でした。

・自白したにもかかわらず、彼は逮捕されなかった。風の便りによれば、今もどこかで配送代行と倉庫管理の仕事をしているらしい。
・なぜこんなことになったのか。まず、警察は自白した彼をいったん自宅へ戻らせた。なんでも「翌日、CEOのところに行き、自分で状況を説明するように」と指示したらしい。
・もちろん彼はそれ以降、姿を一切見せなかった。弊社の問い合わせを受けた警察は逮捕しようと彼の自宅へ向かった。ところが呼び鈴を鳴らしても応答がなかったそうで、警察はそのまま帰ってしまった。

 ひどいなと思ってかなり笑ったのですけど、警察によると「物損のみの事件ではドアを蹴り開けるようなアグレッシブな逮捕はできない」としていたそうです。警察も人員不足なのかもしれませんね。


●信じられないような場所で麻薬の栽培…それでも逮捕されなかった理由

 あと、彼の大胆な犯行がもう一つ。「元麻薬の売人」というのは、元ではなかったのかもしれません。

・麻薬の栽培に手を出していたことが判明、私達は驚愕した。現場はなんと、弊社一番の顧客であったあるカジノにいたマーケティング副社長の自宅。
・転居にあたり引越し作業を安く済ませようと、顔見知りであった彼に頼んでいた。このときに鍵を複製して、留守宅に出入り。そして、マリファナの栽培を始めていた。
・しかし、久しぶりに戻ってきて留守宅の様子を見ると、不審な車が止まっていたため、警察へ通報。家宅侵入の疑いとなると警察の動きは違うらしく、副社長の自宅に踏み込んだ。ちょうどそのとき、元社員の息子と友人がマリファナの世話をしており、2人を現行犯で逮捕した。

 あれ、じゃあ、何で元社員の方は刑務所にいないの?と思ったら、以下の通り。ひどい話です。

・警察は元ウェアハウスマネジャーを取り調べたが、彼は「息子とその友人が勝手にやっていたことで自分とは関係ない」と言い張り、またしても罪を逃れた。50万ドルの盗難も、麻薬の件も、うやむやのままである。


●社員を家族のように扱う…アメリカと日本の問題の違い

 ここで終わろうと思いましたが、人材に関する話がもう少しありました。

・「社員を家族のように扱う」というモットーは取り消した。家族のように手厚くもてなし、社員の気持ちを配慮していくことには限度があるし、会社のモラル維持にあまり役立たない。
・もちろん社員の中には、家族のような扱いをありがたいと素直に受け止め、一生懸命働き、高いロイヤリティを見せてくれるものもいる。
・だが、そうではない社員に振り回されたこれまでの経験から、CEOの主人もCFOの私も、人事はビジネスライクに進め、個人の感情とかプライベートとは切り分けるようにしている。

 以上はアメリカの話ですが、日本では社員を家族として扱う企業文化がブラック企業的体質の素地となっているという、全く違う問題の指摘がありました。<a href="http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-3076.html">終身雇用制度などの日本のイエ文化は、ブラック企業を生み出す源泉</a>で書いています。アメリカであっても日本であっても、経営陣と社員の間には適度な距離感が必要なのかもしれません。

2019/06/06追記:なお、<a href="http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-7585.html">起業家の成功率 年齢は若い方が良い・ワンマン社長が良いって本当?</a>で、日本のベンチャー企業での横領の話をやっています。家族扱いうんぬんはありませんが、横領はどこの国でもある問題ですね。










自転車 ヘルメット 
 愛媛県が高い理由ですが、記事では、以下のように、教育委員会が主導して通学時の着用を義務化して、中学生と高校生の着用率はほぼ100%であるといった説明。一方で、世代が上がるにつれて着用率は低下していて、大人が課題とされていました。

<愛媛県内では、自転車通学の高校生が犠牲となる事故が相次いだことを受け、平成27年以降、教育委員会が主導して通学時の着用を義務化するなど、普及に向けた取り組みが続けられてきました。
 その結果、警察が去年に行った調査では中学生と高校生の着用率はほぼ100%に達しました。ただし、世代が上がるにつれて着用率は低下していて、大人にどう促していくかが普及の鍵になっています。>

 でも、大人も相当着用率が高くないと、59.9%にはならないのでは?と最初思いました。しかし、よくよく考えてみると、大人はあまり自転車に乗らないので、子供の着用率が上がるだけで数字が相当上がるのかもしれません。






 













【王座戦】藤井聡太七冠が土壇場で大逆転 「エアポケットに入ってしまった」永瀬拓矢王座がまさかの失着 23/9/29(金) 11:05配信 デイリー新潮
藤井聡太七冠(21)が永瀬拓矢王座(31)に挑む将棋の王座戦五番勝負(主催・日本経済新聞社)の第3局が9月27日、愛知県名古屋市の名古屋マリオットアソシアホテルで行われ、先手の藤井が81手で勝利した。これで藤井は対戦成績を2勝1敗とし、全八冠独占まであと1勝。日本将棋連盟会長で永世七冠の資格を持つ羽生善治九段(53)の記録(当時は全七冠)を凌駕する前人未到の八冠へ王手をかけた。【粟野仁雄/ジャーナリスト】

ABEMAで解説していた村田顕弘六段(37)は「藤井さんの駒組はガチっとした感じですけど、永瀬さんのほうの駒組はちょっと軽い感じなので、何かのきっかけに一挙に危なくなる可能性がある」などと話した。

 しかし、永瀬が飛車と角、さらに2枚の香車で藤井陣を脅かしてゆくと、次第に差が開いてゆく。

永瀬のリードが広がり、勝利は間違いないと思われた場面、藤井は65手目に「2一飛」と打ち込み、「5一」にいた永瀬の玉に王手をかけた。

 直前までABEMAのAI(人工知能)の予想では、藤井の勝率はわずか2%だった。「3二」には永瀬の守り駒の金がいる。この筋には永瀬の歩がなく、禁じ手の「二歩」にもならない。AIの予想手の第1候補は「3一歩」。筆者もこの手で間違いないと思った。これは自陣の金の下に歩を打つ「底歩」という手で、飛車の横効きに対する「守りの常道」である。

 ところが、永瀬は「4一飛」と飛車で合わせてしまった。この手では飛車で交換に来られてまた何をされるかわからない大きなリスクを残してしまう。ましてや永瀬の玉は、自分の銀で逃げ道をふさいでしまう「壁銀」の状態になっていた。

 ABEMAで解説していた深浦康市九段(51)と村田六段は「えっ。あれっ、えっ、どうして、えっ」ともはや言葉を失った様子。落ち着くと深浦九段は「ひっくり返されましたね。(藤井の)『5六』の角もよく効いているし」と話した。とはいえ、2人とも驚きのあまり解説のしようがないという感じだった。

 土壇場での永瀬の「失着」で、あっという間にABEMAの勝率予想が逆転した。風前の灯火だった藤井が、一挙に攻勢に出る。そして81手目、「3三」の桂の前に歩を打たれた永瀬は、あまり時間をおかず投了した。
永瀬自身の分析は? 

 今回の永瀬の失着は、プロはもちろん素人が見てもわかる。ファンから「軍曹」と呼ばれる生真面目な永瀬らしからぬ一手だった。「1分将棋」の秒読みに追われていたとはいえ、全く慌てる場面ではなかったはず。いわゆる「魔が差す」とはこのことか。

 何が影響したのか、もちろんさっぱりわからない。これまで勝負所での午後のおやつは、藤井は飲み物だけで、相手はスイーツを注文することが多かった。それが今回、永瀬は飲み物のみで、藤井はケーキも注文した。藤井のケーキが思わぬ「僥倖」(藤井が中学生時代に使った言葉)をもたらしたのか……などとつまらぬことまで考えてしまう。

 思わぬ他力本願で土壇場の大逆転が転がり込んだ藤井は、間違っても「失着でびっくりした」などとは言わない。しかし、仲の良い研究仲間による考えられないほどの歴史的な失着に、内心では相当に驚き、混乱もしただろう。もちろん持ち時間を使い切っての「1分将棋」は、タイトル戦だけにあるわけではない。永瀬はいくらも経験してきたはず。それでもやはり、秒読み将棋は怖いことを改めてこの一局で痛感した。

 永瀬は「『3一歩』が第一感でしたが、エアポケットに入ってしまった。対応がうまくできなかったと思います」などと振り返り、局後も冷静に報道対応や大盤解説場でファンに挨拶していたが、その内心はいかがだったのか。エアポケットとはいったい何だったのか。いつか訊いてみたい。

 第4局は10月11日に京都府京都市の「ウェスティン都ホテル京都」で行われる。先手番となる永瀬が今回のショックを克服して巻き返せるか。とはいえ、今回の思わぬ流れから言っても、藤井の前人未到の八冠がかなり高くなってきたことは間違いない。さらに藤井は、早くも10月6日に東京で、小学生時代からのライバル伊藤匠七段(20)の挑戦を受ける竜王戦七番勝負(主催:読売新聞社)の第1局が始まる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5611f470e9e0134e29326004a3deab6cd41af183/comments

永瀬さんが最善手の3一歩を指した場合も、その後の藤井さんの追及に対する応手が発見できなかったとの事が感想戦で明らかになっていました。
失着とされた手を指していない場合も藤井さんの勝利で終わっていた可能性が高かったようです。
AIは発見困難な最善の応手を前提に形成判断しているので大逆転に見えますが、人間同士の対戦では永瀬さん大優勢の局面ではなかったみたいですね。


3一歩で受けても追い込める筋があったということが感想戦で語られていたとのこと。
そして、その状況から王座が押し切る手も有ったが、王座は気づけず竜王名人は気づいていた事も語られていたという。
AIの示す手は細い一本の道を外れずに進めば勝てるよという手順を示すことが多い気がする。


別の記事で、この場面に関しては、
金底の歩でも、岩ほど固くなかった と解説がありました。
飛車を切って、先手にも相当な攻め筋が残っていたようです。

時間をかけて読み切れば、それでも攻めが途切れて
後手の詰み筋にたどり着けたんでしょうけど、

1分将棋となると、さしもの永瀬王座といえども
厳しかったというのが現実ではないでしょうか。


永瀬さんみたいなトップレベル棋士は瞬時に3一歩はいくつかの先手からの詰めろがかかると察知して読んだんだろうな。
調べてみたらそれはもう難解で相当時間かけないと読み切れないような局面のようで。

おそらく第一感の3一歩が難解でそれ中心に読んで6五角の筋がエアポケットという状況になってしまったのかなと。


最近はAIの形勢判断(評価値)がlリアルタイムに表示されるようになって、あまり将棋の内容を理解出来ない方にも(ルールすら分からなくても?)どちらが優勢(勝勢)なのか分かり易くなってきました。

ただ、この評価値もそのまま鵜呑みにしていけない場合もありまして、例えばこの王座戦第三局のように「評価値95対5。正確に受け潰せば完勝だが、一手間違えば即奈落の底への逆転負け。」という場合などです。







 










 
――黒川会長は、黒川家17代目です。18代の光晴さんに経営をバトンタッチされたわけですが、「自分の代で虎屋は終わるかもしれない」というプレッシャーに悩まれたことはありませんか。

「つながる、ということ」というテーマをうかがって、次代につなぐことの意味を自分なりに考えてみました。一言でいえば、「結果的につながった」という事実の連続にすぎないと思っています。

歴史が長いからすごいですね、と言ってくださる方がいらっしゃいますけど、全くすごくなんてありません。歴史があるから、会社の未来が保証されるわけではありません。社員には「大切なのは今だ」と訴え続けてきました。

(経営トップとしての)責任は強く自覚してきましたが、その一方で、先のことはわからないし、なるようにしかならない、という思いも常にありました。

ただ、手を抜いて仕事しても、全力でやっても、先が分からないということは、変わらない。であれば、悔いは絶対に残したくないから、全力でやってみよう、そんな思いで仕事に向き合ってきました。

周囲から見れば、「それがあなたの全力ですか」という批判もあったかもしれません。ただ、虎屋に入社して52年たちましたが、自分なりに息をつく間もなく、仕事に没頭してきました。

つないでいくことの答えは、「与えられた場所で最善をつくすこと」だと思っています。自分ができることをひたむきにやっていくしかない。その結果として、息子の代にたまたま「つながった」ということだと考えています。



――2003年に始めたトラヤカフェでは、和と洋を融合した「あんペースト」を発売しましたが、ロングセラーの人気商品になりました。トーストに塗ったり、ヨーグルトに入れたりなどして食べる商品です。

東京・六本木でトラヤカフェを始めたときは、和菓子業界からは「そんなことをやっていいのですか」「なんで和洋折衷(せっちゅう)のようなことをやるですか」などのご意見をいただくこともありました。社内からも「虎屋の名前に傷がつくのではないか」「失敗したらどうするんだ」という後ろ向きな声が多く出てきました。

しかし、保守的な姿勢を続けて、新しいことに挑戦しなければ、「このままでは虎屋を続けられなくなるのではないか」という不安もありました。「あんペースト」は、伝統的なあんの魅力を若い世代に伝える画期的な商品に成長しました。社員の挑戦心を高める意味でも、大きな意味がありました。



トラヤカフェを立ち上げたときは、公募したスタッフに菓子づくり、店づくりを任せました。「今」という空気感に敏感な店にしたい、という思いもあり、多くの若手社員を起用しました。和菓子の定義として、主に植物性の原材料を使う、ということがあるのですが、トラヤカフェではもっと自由で柔軟な発想で菓子作りをしてほしいと思っていました。

1980年にオープンしたパリ店では、和と洋のコラボレーションを考えながら、現地の方に馴染みのあるミルクやチョコレート、ドライフルーツなどを使ったオリジナル菓子を作ってきたので、その経験を生かしたいという思いがありました。

(中略)
環境の変化に合わせて、柔軟に対応すればいい。本質的でないと感じることについては、過去の成功体験に縛られず、あまりこだわらない方がいい――。心のどこかで、ずっとそう思っています。






 

 

 ●駆除では減らない?クマのゴミ漁り対策はカラスの場合と同じ

追記:クマを町に呼び寄せてしまうものを「誘引物」と言うそうです。これは畑や木になる果実だけでなく、ペットフードや鳥の餌、人間が出す生ゴミのようなものまで含まれます。人間にはクマの餌を用意しているつもりはないものの、クマにとっては「こんなところにごちそうが!」と学習するわけです。

 『クマが出た! 助けてベアドッグ』では、これを「人間は気づかないうちに、クマに『餌付け』しているのと同じです」という言い方をしていました。1998年にゴミ集積所にクマが現れるようになった軽井沢の場合、森の中の宿泊所で穴に捨てていた生ゴミを食べることを覚えてゴミ集積所にまで来るようになったようです。

 この軽井沢では、ゴミ漁りを覚えたクマを捕まえて「人間は怖い」と覚えさせる学習放獣を実施。それだけでなく、2002年からクマが開けられないゴミ箱への交換を始めました。結果、年間最大120件だったゴミ漁りが、2009年には0件まで減ったそうです。

 このうちゴミ箱で対策する…というのは、カラスのゴミ漁り対策の例を思い出しました。クマにしてもカラスにしても素人は「駆除すべき」と言いがちですが、以前のカラスのときには「駆除では減らない」と専門家が指摘。生ゴミを漁らせない対策の方が効果的だと言われていたんですよね…。