2023年4月28日金曜日

発光もするツラナガコビトザメは最小のサメの一種 その体長は?


 サメは怖い!というイメージがありますが、人を食いそうなほど大きくないサメも結構います。中でもツラナガコビトザメ属のサメは最も小さいサメの種類のようです。
 では、このツラナガコビトザメの最大体長はどれくらいでしょう? (2014年7月12日現在のWikipediaの記述による)

(1)1.2m
(2)72cm
(3)22cm


答え:(3)22cm

 マジで小さい!

 ツラナガコビトザメのWikipediaでは、"最大体長22cmで、同属のオオメコビトザメと共に最小のサメの一つ"としています。
 一方のオオメコビトザメは"記録されている最大体長は28cm"とありました。最大でもこれくらいです。
 ツラナガコビトザメが最初に捕獲されたのは1958年9月23日に台湾東港鎮沖で獲れたものだそうですが、このときは"18cmの雌だった"そうです。子供だと思いますよね、普通は。

 動画がありましたが、そこらへんの魚にしか見えません。


 例によって生態は不明な点が多く、"生活史はほとんど知られていない"とあります。"餌は主に中層のイカ・オキアミ・エビ・またはハダカイワシのような小魚"を食べているようです。
 ただ、インパクトがあるのが"腹面の発光器は捕食者から自身の影を隠す効果(カウンターイルミネーション)がある"という話。小さいだけで十分にすごいのに、発光までするようです。話題豊富なサメですね。
 また、"他のツノザメのように無胎盤性胎生で出生時は10cm以下"だというのもおもしろいです。最大22cmからするとずいぶんな大きさで生まれてきます。"雄は15cm程度で性成熟する"そうです。

 なお、"まれに漁獲されるが、小さいため経済価値はない"なんて言われちゃっています。あまり食べるところないですしね。

 ついでにオオメコビトザメのWikipediaも。多少大きい分、「オオメ」なんですかね? まあ、関係ないでしょうけど。また、1912年に記載された標本は「体長15cmのオス」とありましたし、どっちが大きいかもよくわからないです。

 こちらも発光するようで、"体色は濃い茶色から黒色で、腹部には無数のホトホア(英語版)とよばれる発光器をもつ"とありました。
 子供の話はやはりオオメコビトザメでもありました。

"スの成魚は2つの卵巣を持ち、最大で12個の卵を持つとされている[5]が、実際に一度に産まれる子の数は少なく、1999年にブラジル南部で捕獲された妊娠中のメスの個体からは産まれる直前の子が4匹だけ見つかった。子は9から10cmほどで生まれる。性的成熟にはオスで体長15cmほど、メスで17から20cmほどで達する"

 10cmの子供が4匹もどうやって入っているんだ?と不思議です(しかも最大で12個の卵)が、くるんと丸まっていれば、まあ、可能でしょうか? ただ、やはりお母さんは相当たいへんそうです。

 それから、オオメコビトザメの項目だと、"本種と、タイワンザメ科のオナガドチザメ、そしてカラスザメ科のEtmopterus perryi(英名:Dwarf lanternshark)のいずれかが成熟時の体長が最も小さいサメであると言われているが、サメの性的成熟を判断するのは難しいため、この中でどの種が最も小さいのかはまだ確かでない"とのこと。
 いろいろ出てきましたし、ツラナガコビトザメは?という。まあ、小さいサメは結構いるんだよという話かもしれませんね。