2023年4月22日土曜日

ピカソも通ったカフェ「四匹の猫」が不潔だった理由とは?

  普通のクイズと画像クイズの二本立てで。先に普通のクイズから。以下の選択肢は全部ウソっぽいのですけど、間違いの選択肢も元ネタがあり、ある程度真実というクレイジーなことになっています。

 【クイズ】ピカソも通ったカフェ四匹の猫が不潔だった理由とは?
(1)常連客である薄汚い格好のお客さんたちに対する気遣いのため。
(2)「入浴は罪」などと教えていたキリスト教の聖ベネディクトゥスの教えに従ったため。
(3)目玉焼き2人前を卵1個で作るなど、ドケチであったため。

 続いて、画像クイズ。上記とは特に関係ありませんし、わかるかそんなもん!という問題なので、あまり真面目に考えないでください。

【クイズ・これな~んだ?】



 ほとんど関係ないとはいえ、一応、カフェ「四匹の猫」のクイズは上記画像のものからの連想。これはバルセロナで作られたものであり、その絵と合わせて芸術の街バルセロナを連想。そこからバルセロナの芸術関係の話ということで、ピカソも通ったという芸術家が集まったカフェ「四匹の猫」へと繋がりました。
  Wikipediaによると、「四匹の猫」(カタルーニャ語: アルス・クアトラ・ガッツ)は、バルセロナのあるカタルーニャ地方で「ごく少数の人々」を意味しています。また、設立に関わったペラ・画家のラモン・カザスとサンティアゴ・ルシニョール、実務や雑誌を発行したミケル・ウトリーリョ、料理番で店長のペラ・ルメウの「4人」はいずれも同時期に著名なキャバレー「ル・シャ・ノワール」(Le Chat Noir, 「黒猫」)があったフランス・パリのモンマルトルを経験しており、「ル・シャ・ノワール」の店主であり1897年5月20日に亡くなったばかりのロドルフ・サリス(フランス語版)へのオマージュでもあったそうです。
 1897年から1903年までということで、営業期間は極めて短いです。しかし、日本語版Wikipediagがクソ長くなるほどに濃厚で有名。ピカソなどの知識人や芸術家がカフェなどに集まりました。1981年には同じ建物の同じ場所に同名のレストランが開店し、主に観光客向けのレストランとして営業しているとのことです。

  この「四匹の猫」開店告知ポスターでは、以下のような宣伝文句が書かれていたといいます。

"バルセロナ中の趣味の良い皆様方、胃袋のみならず、心も満たしたいお客様。(中略)ペラ・ルメウが開店いたしました店にいらっしゃってごらんなさい。(中略)我らが世紀末の病を癒してくれる、友情とハーモニーに満ちた隠れ家。来て損はない。来なければ残念。ぜひ一度ご来店を"

 ところが、 これが嘘っぱち。Wikipediaでは、美辞麗句を並べ立てた宣伝文句に反して、実際には「四匹の猫」は来店客を軽視する経営方針を取っていたと書きます。
 数きれのトマトとしなびたレタスによる「サラダ」、卵が1個しかなかったため白身と黄身を半分ずつ皿に盛り付けた「目玉焼き2人前」、バルセロナ港で捕まえたカモメを調理した「鳩肉料理」などが提供されたとのこと。理由はケチだったからとは書いていなかったものの、クイズの選択肢にした「目玉焼き2人前を卵1個で作る」は本当だったのです。
 では、正しい答えは?というと、これは「薄汚い格好のお客さんたちに対する気遣いのため」でした。

 【クイズ】ピカソも通ったカフェ四匹の猫が不潔だった理由とは?
(1)常連客である薄汚い格好のお客さんたちに対する気遣いのため。
(2)「入浴は罪」などと教えていたキリスト教の聖ベネディクトゥスの教えに従ったため。
(3)目玉焼き2人前を卵1個で作るなど、ドケチであったため。

【クイズ】の答え (1)常連客である薄汚い格好のお客さんたちに対する気遣いのため。

 Wikipediaでは、店内を不潔な状態で維持することも経営方針のひとつだったが、これは常連客である薄汚いボヘミアン芸術家に対する気遣いでもあったとしています。ボヘミアンってのは、自由奔放な生活を追究する人々であり、たぶん彼らが入店しやすいようにってことだったのだと思われます。
 また、 残った選択肢"「入浴は罪」などと教えていたキリスト教の聖ベネディクトゥス"ってのは、スペインじゃなくてフランスでガチでいた人。アニャーヌの ベネディクトゥスなどと呼ばれている方です。室内を不潔にせよとは言っていたかどうかは知りませんが、聖ヨハネの言葉「キリストとともに水浴をしたものは2度目の水浴はいらない」から「入浴は無益で、肉体の罪を増す」と説いていたんだそうな。クレイジーですね。


【クイズ・これな~んだ?】の答え



 写真を見てもわからないかもしれませんけど、金属製のチョコレートの箱というのが答えでした。きれいなので取っておいたので写真にとって捨てることに。加えてクイズに使ったという形です。
 裏を見るとバルセロナなどと書いているので、たぶんバルセロナで売っていたチョコレートなんじゃないかと。 もらいものでよくわかりません。
 写真を取っていないものでは、箱に巻かれていたビニールに「HOJAS FINAS DE CHOCOLATE」「CON LECHE」といった文字がありました。グーグル翻訳では「チョコレートの細かい葉」「ミルク付き」となっています。たぶんミルクチョコレートだったんでしょうね。