2023年4月27日木曜日

オヨギイソギンチャクは名前の通り本当に泳ぐのか?


 「オヨギイソギンチャク」という名前の生物がいます。後半の「イソギンチャク」はそのまんまイソギンチャクの意味。普通にちゃんとイソギンチャクの仲間です。
 しかし、問題は前半の「オヨギ」。これは本当に「泳ぎ」という意味なのでしょうか? そして、実際に泳ぐのでしょうか?

(1)本当に泳ぐ。
(2)「オヨギ」は「泳ぎ」を意味するが、死んで漂流しているのを誤認しただけ。
(3)「オヨギ」は「泳ぎ」ではなく地名。「於与岐町(およぎちょう)」に由来。

答え:(1)本当に泳ぐ。

 適当に作った選択肢ですが、(3)の於与岐町というのは実際にある地名です。 京都府綾部市(あやべし)於与岐町(およぎちょう)というのがあります。
 この京都府という時点で「海はない。嘘だ」と勘違いされる方がたまにいらっしゃいますが、実は京都府にも海はあります。太平洋側でなく、日本海側は海に面しているんですね。舞鶴市などが海に面しています。
 ただし、綾部市自体は舞鶴市の南側で海に面していません。真っ赤な嘘の選択肢でした。

 本題のオヨギイソギンチャクの話。マジで泳ぐらいいですぜ、この子。
 Wikipediaには独立した項目がなく、イソギンチャクの中にありますが、「変わり種」という項目を作ってもらってその中にいます。
 オヨギイソギンチャクは"藻場に生息する小型種で、時どき海草の葉から離れ、触手を振りかざして遊泳する"とのこと。本当、変わり種ですね。
 私が昔読んだサイトでは、「身の危険を感じると泳ぐ」とも書いていました。

 動画をいくつか見つけたので貼っておきます。




 何か危機が迫ってきて逃げるという必死さがなく、かわいらしい感じですね。思ったほどインパクトを感じなくて戸惑っています。むしろ和みました。

 Wikipediaからもう一つ。その昔読んだサイトでは書かれていなかったと思いますが、他にもおもしろい特徴が書いてありました。何と"この種は、ちぎれた触手からも全身を再生することができる"とのこと。すごすぎ!

 泳げる上に、再生も可能。ネタ的にはゲームの敵モンスターにちょうどいいです。
 ただ、実際には動画のようにあまり迫力が無いですし、何よりも小さいイソギンチャクというのが残念です。大きなものでも1cmくらいで、触手を入れてやっと3cmだそうな。ますますかわいらしい!

 特徴的には最強のイソギンチャクだと思うんですけどね…。