2023年5月1日月曜日

アイスクリームを溶かすスプーンの原理は?タカタレムノス 15.0%

 "かちかちに凍ったアイスクリームでも簡単にすくえるLemnos 15.0% アイスクリームスプーン。その原理を説明したものとして正しいのはどれ?

(1)アイスと接触する部分を特殊な形に加工することで、力をかけなくてもアイスをすくえるようにしている。
(2)金属表面に特殊処理を施すことで、接触部のアイスがやわらかくなり、すくいやすくなる。
(3)人の体温でアイスを溶かすことで、アイスをすくいやすくしている。

答え:(3)人の体温でアイスを溶かすことで、アイスをすくいやすくしている。

 これ、アイスだけじゃなくて、マーガリンなどでも便利だと思いますよ。
 日経新聞によると、"熱伝導率が高いアルミを使い、体温でアイスを溶かす"んだそうです。確かに体温でアイスは溶けます。とはいえ、これをスプーン越しに伝えるには相当熱伝導率が高くないといけません。

体温でアイス溶かす、魔法のスプーン 高岡の鋳物業者開発  :日本経済新聞 2014/7/14 11:42 http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG1400F_U4A710C1CC0000/

 工夫としては、"材質には、同社が扱う銅やスズと比較して熱伝導性の高いアルミを採用。長さ約10センチのへら状で、取っ手の部分には体温を滞留させるため約2センチの厚みを持たせ、熱がスプーンの先端まで伝わるようにした"というところ。
 熱伝導率が高いってときは、熱いものを食べるときに使うと危ないかもしれません。

 こういうハイレベルな金属製品というと、新潟県の燕市や三条市が思い浮かびますが、こちらは富山県高岡市の高田製作所の製品。"当初は仏具専門だったが、最近はインテリア小物や食器の製造販売も手掛けている"そうです。
 "常務の高田晃一さん(40)や担当のデザイナーがアイスを食べようとしたときにスプーンが刺さらなかった実体験から開発を思い立った"とのこと。
 "スプーンが吸い込まれるような使い心地が世界的なアイスブランド「ハーゲンダッツ」の目に留まり、5月からベルリンの店舗で販売されている"そうです。"計算されたデザインからもたらされる機能はハーゲンダッツから高く評価され、ベルリンに加え、近くパリ店にも置かれる予定"ともあります。
 中国や東南アジアで作れる製品で競ったって、人件費の高い日本では勝負になりません。日本はこういう製品を作らなくちゃいけません…と思いましたが、これ真似できない製品なんですかね? ちょっと心配です。