2023年5月17日水曜日

維新の吉村洋文大阪府知事と松井一郎大阪市長のせいで、新型コロナウイルスうがい薬デマが発生



維新の吉村洋文大阪府知事と松井一郎大阪市長のせいで、新型コロナウイルスうがい薬デマが発生


2020/08/05 今度追記したいのですが、うがい薬は問題点が以前から知られていたために、あれ?と思ったうがい薬と新型コロナウイルスに関する大阪府の発表。今回の発表は、感染や重症化を防ぐ効果は確認されておらず、専門家からは疑問の声も上がっています。
 マスクと同様に買い占めなどが起きるために、科学的根拠が十分にあるものであっても発表の仕方に問題があったのですが、今回は不確かなものを大々的に誤解されるように伝えたせいでデマが拡散してしまいました。うがい薬がバカ売れする事態を引き起こしています。
 大阪府の吉村洋文知事はツイッターで「誤解なきよう申し上げると、うがい薬でコロナ(引用者注:おそらく新型コロナウイルスのこと。コロナウイルスは普通の風邪の原因)予防効果が認められるものではありません。重症化を防ぐ効果の検証はこれからです」と投稿し、修正をはかります。ただ、間違いを認めたのではなく、「誤解したお前らが悪い」といった文面ですね。
 吉村洋文知事は右派の日本維新の会副代表で大阪維新の会代表代行で、会見で同席していた松井一郎大阪市長も同じ維新。これらの内容を報じた吉村洋文府知事、うがい薬でコロナ改善の発表にツイッターで説明「誤解なきよう申し上げると、うがい薬でコロナ予防効果が認められるものではありません」(スポーツ報知) - Yahoo!ニュースというページでは、右派の多いヤフーニュースであるにも関わらず、以下のような批判するコメントが上位になっていました。
 「それは違うでしょう。よくわからない謎のグラフを見せ,自慢げに語っていましたよ」
誤解のされない発言をしていただきたい どう聞いてもあれは駄目だと思う」
さも効果があるがごとくに発表する事ですか」
 吉村洋文知事は「誤解したお前らが悪い」といった感じですが、上記コメントはいずれもそうではなく、吉村洋文知事自身が積極的に誤解される発表の仕方をしていたという理解です。そもそも政治家が発表する内容ではないように見えますので、政治利用が目的だったのかもしれません。自民党の政治家の新型コロナウイルス対応は残らずひどいので、 吉村洋文知事だけがひどいのではありませんが、政治家は余計なことばかりやっていて、本当やめてほしいです。


うがい薬会見前のめり指摘に吉村洋文知事反論 松井一郎大阪市長も「黙っていろと言うのか」と不快感


2020/08/08  「誤解したお前らが悪い」といった感じだった吉村洋文知事ですが、新型コロナ:うがい薬で重症化予防? 新型コロナ、大阪府など研究  :日本経済新聞 (2020/8/4 15:38)によると、府民への呼びかけとして、発熱などの症状のある人、接待を伴う飲食店の従業員、医療従事者などに、うがい薬の使用の励行を求めています。予防効果があると誤解して当然でしょう。また、うがい薬の使用は後に国から推奨する段階ではないと否定されています。科学的根拠が明らかでない時点での推奨自体、非科学的すぎます。
 また、記者会見の時点で記者から問題を指摘されていたみたいですね。臨床研究は今後、大阪はびきの医療センターの倫理委員会の審査を経る必要があり、「研究途中の発表は前のめりでは」との質問に、吉村知事は「成果が出るか出ないかは分からないが、やってみるだけの価値はあると思っている」と反論。松井一郎大阪市長も「結果が出たのに、黙っていろと言うのか」と不快感を示し、両者とも全く悪びれる様子がありませんでした。科学のことも民衆が混乱することもわからないバカたちが政治家やってると困りますね。

軽率すぎた吉村洋文知事の発言「ある意味、コロナに打ち勝てるのではないか」


2020/08/09 吉村知事らが軽率だったという話をもう少し。「ただこれは研究段階ですので、確定的に言うことはできませんが、この研究結果が明らかになった」と付け足してはいるものの、「ポビドンヨードによるうがい薬をすることによって、ある意味、コロナに打ち勝てるのではないかという風にすら思っている」という大げさな言い方をしていました。科学的根拠が十分であったとしても言い過ぎだと感じますが、そもそもまだ研究が進んだ段階ですらないので、明らかに不適切です。
 この件では研究者自身も行き過ぎで、 府立病院機構大阪はびきの医療センターの次世代創薬創生センター長の松山晃文医師は「患者を治すわけではないので、人に移しにくくなる。(ウイルスが)肺に落ちなくなるので、重症化も防げる」と述べていました。研究者がアピールのために「~できそう」といった見込みを言うのは日常茶飯事ではあるものの、今回は混乱を招くことが予想されるケースでもっと慎重になるべきでした。(市販うがい薬 重症化予防の可能性 大阪府|読売テレビニュースより)
https://www.ytv.co.jp/press/kansai/68823.html
 なお、今後研究が進んで実際に証明されることはあり得ます。ただ、証拠が十分出揃うまで慎重に見るべきなのが科学。逆効果であるなど、論文によって正反対の結果が出るというのも珍しくありません。分野によりますが、現在は7~9割の研究論文が再現できないという状況。なので、確定前の研究をいちいち信じているとほとんど間違いで、ときには逆効果の可能性すらあるということ。新型コロナウイルス関連じゃなくても、画期的とニュースで取り上げられた研究がその後さっぱり音沙汰なしということはよくあるのです。もっと慎重にならねばいけません。



吉村洋文大阪府知事、批判されてもなお「うがい薬」の有効性を主張し、使用を呼びかけ


2020/08/10 もう少し吉村洋文大阪府知事の軽率さ・反省のなさについての話ですが、科学的根拠の薄さについても<吉村洋文大阪府知事「予防効果あるとは一言も言ってない」うがい薬“コロナの特効薬”報道釈明  スポーツ報知 / 2020年8月6日 6時0分>という記事では少し触れられていました。医療関係者らからは科学的根拠が薄いといった批判も出ていたとされています。
https://news.infoseek.co.jp/article/hochi_20200805-OHT1T50362/
 大阪府の吉村洋文知事は定例記者会見で、「(伝わり方に)誤解がある。予防薬でも治療薬でもない」として、やはり誤解した方が悪いという主張。確かに一部マスコミ報道にも問題があったんですが、「(メディアは)ちゃんと発信する義務があるんですよ」とムッとした表情を見せていたとのこと。
 ただ、反省の様子はなく、今回の 「予防薬でも治療薬でもない」発言の前にも「(ポビドンヨードを含むうがい薬は)感染拡大防止に寄与する可能性がある」という言葉がついています。こういうアピールが時期尚早だというのに、この人は全く理解していませんね。
 これだけでなく、さらにやばい発言のオンパレード。自治体のトップが医療分野に踏み込み、特定の薬品を勧めることを疑問視する声に「政治的介入がいかがなものかという意見もあるが、僕自身は府民の皆さんに呼び掛けるのが仕事。信念を持ってやっているので」と語気を強めて反論。精神論で正当化してきました。
  また、「感染拡大には役立つとは思う」となおも有効性を主張した上で、「風邪の症状が出ている人と同居の家族」「夜の街で働いている人」「医療、介護従事者」には、「ポビドンヨードを含むうがい薬を、ぜひ使ってもらいたい」と呼び掛ける始末。誰かこの日本を悪くする迷惑な人を止めてください。

感染制御部教授「うがい薬は大きな効果はない」「飛沫飛散の方が心配」


 2020/08/11 福井大学医学部附属病院感染制御部の岩崎博道教授は、吉村洋文知事が感染拡大防止策としてうがい薬の使用を推奨し、感染拡大の防止策として話題に上がっているうがい薬について「うがいはそんなに大きな効果はない」と指摘し、マスク着用や手洗いの重要性を強調していました。うがい薬は特に問題があるのですが、もともとうがいの効果は比較的大きくないことが知られており、全体に否定的な感じです。
 吉村洋文知事らの発表したことについては、「あまり参考にできる話ではない。うがいで飛沫(ひまつ)が飛ぶ方が心配」とむしろ逆効果だとすら指摘するような見解も示しています。
(うがい「大きな効果ない」と専門家 福井大学教授、マスクや手洗い訴え | 社会,医療 | 福井のニュース | 福井新聞ONLINE 2020年8月10日より)
  ここらへんの意見は専門家によっても違うところであり、ひとりが言ったから決定というものではありません。じゃあ意味ないのか?というとそうではなく、ひとりの意見や一部の研究論文ではなく、多数の証拠が出てくるということが大事。そして、その意味で言うと、うがい薬の効果こそがダメであり、まだ全然そういう段階ではありません。繰り返すように、今後多数の研究で効果が証明される可能性はあるものの、その段階に達するまでは慎重に見る必要があります。




吉村洋文大阪府知事はその後もうがい薬を「武器」と主張、全く勉強せず偉そうに発言

2020/09/27 懲りない吉村洋文知事はその後もまだこだわっていたみたいですね。謝ったら負けな人、科学に理解がない人が政治家として人気があるとたいへんです。

 紹介が遅くなったのですけど、逆ギレ吉村府知事 感染者&重症者増加で「都構想」にも暗雲|日刊ゲンダイDIGITAL(2020/08/21)によると、2020年8月19日の時点でもの会見で改めてその後の成果を問われると、「感染拡大を防ぐひとつの武器になると、今でも思っています」と持論を繰り返していました。さらに、「他に取り得る策があるんですか? 何もしないことがコロナにおいてリスクなんだ、と思っています」と主張。前述の通り、科学の世界では根拠が不十分なことをする方がリスクです。 

 あと、細かいことですが、「新型コロナウイルス」を「コロナ」と略すのは、科学的知識がない言い方なのでやめてほしいところ。というのも、最も一般的な「コロナウイルス」というのは、いわゆる普通の風邪の原因として多い有名なウイルスであるため。なので、「新型」であるかどうかが大事なんですよ。ここは略さないでほしいです。この違いは他の方もわかっていないのですが、最低限、トップに立つ政治家の人には覚えてもらいたいところ。吉村さんはたぶん全く何も勉強しないで、偉そうなこと言っているんでしょうね。