2023年7月30日日曜日

センスいいなぁ…と思ったらスクーデリア・エレクトロだった

■2019/08/30 センスいいなぁ…と思ったらスクーデリア・エレクトロだった
■2019/08/30 個性派揃ったMOTORWORKS、元SCUDELIA ELECTRO・L⇔R・スピッツ
(2022/07/26一部追記)

■2019/08/30 センスいいなぁ…と思ったらスクーデリア・エレクトロだった

 テープの整理していて、サニーデイ・サービスが続いた後に明らかに違う感じのイントロ。ビューンビューンって感じのエレクトロニックな感じの凝ったイントロ。センスの良さがあふれる曲です。
 パッと思いついたのは、グレート3かな?と。ただ、男性ボーカルの裏に入っているのが女性っぽい声。グレート3でコーラスなら男だろうな…と(後から、グレート3のボーカルはもっとセクシーだった…と思い出しました)。
 で、歌詞で検索したら幸いすぐ出てくれて、全然違いましたわ。スクーデリア・エレクトロ(SCUDELIA ELECTRO)じゃん。GOOD BYE NAUTILUSという曲でした。

 スクーデリア・エレクトロは正直当時そこまで好きじゃなかった気がするんですけど、今聞くと良いですね。本当センス良いですわ。ボーカルはやっぱちょっと地味かなと思うので、当時良さがわかりきらなかったのはそういうところでしょうね。
 私はスクーデリア・エレクトロの場合は、曲よりもラジオが好きでした。今でもちゃんと名前を覚えていました。石田小吉さんですね。

 で、ラジオが好きだったのは、選曲センスが好きで。音楽好きって感じのしゃべりも好きで、毎週聞いていました。全然好きじゃなかったビートルズの良さがわかったのも、石田小吉さんのせいだったんじゃないかなぁ。
 当時は音楽系はほぼNHK-FM オンリーだったので、この番組もたぶんそうじゃないかなと検索。「ミュージックパイロット」(NHK-FM)(1996年10月〜2000年3月15日)みたいですね。でも、番組名聞いてもピンとこなくて、「そういえば」程度。番組名の方の印象は薄かったようです。


■2019/08/30 個性派揃ったMOTORWORKS、SCUDELIA ELECTRO・L⇔R・スピッツから

 あと、これでWikipedia見ていたら、「2004年 L⇔Rの黒沢健一、スピッツの田村明浩、RaFF-CuSSの堀宣良とMOTORWORKSを結成」というのを知りました。 RaFF-CuSSって知りませんが、L⇔Rとスピッツは大好き。でも、タイプ違いますね。
  L⇔Rもセンス良いですが、ちょっと方向性違うような。スピッツの方は個人的には、センスの良さがアピールポイントといった感じじゃないですね。

 そういえば、確か スピッツの田村明浩さんは見た目で三輪テツヤさんのギターが個性あるように見えるけど、自分のベースの方がクセある、納得できない…みたいなことをおっしゃっていたような。当時この人は性格悪いアピールの仕方するなと思って嫌いだったのですけど、字面だと雰囲気わからんですし、悪意はなかったのかも。で、さっきの二人の流れで、田村さんも音楽にこわだりあって、そういうメンツなのかなーと思ったわけです。

 じゃあ、 RaFF-CuSSの堀宣良さんも見ておこうかと見てみたら、元modern greyだと!!!…唯一全く好みじゃないですわ、すみません。完全に想定外の経歴です。ただ、modern greyも個性はありましたね。合いそうな雰囲気も。Wikipedia見てみると、堀さんは他にF.E.O.D.、ASTRAL LOVEってのいたそうですが、こちらもさっぱりわかりませんでした。

2022/07/26追記:MOTORWORKSのウィキペディアを見てみました。こちらによると、そもそも<2003年頃、当時Scudelia Electroのメンバーとして活動していた石田ショーキチを中心として、スタジオで往年のロックをカバーすることを目的としたバンドが前身>とされていました。
 で、石田ショーキチさんがカバーする…となると、当然ながらビートルズをカバーしないわけがないですね。やっぱりビートルズをやっていた模様です。
 以下が、結成の経緯からCDリリーズまでの経緯でした。

<石田とアマチュア時代からの付き合いだったホリノブヨシ(modern grey)、Spiral Life時代のレーベルメイトで、友人であった黒沢健一(L⇔R)に、スピッツのプロデュースで知り合った田村明浩を加えた4人組として活動をスタート。
 11月、Scudelia Electroのライヴにおいて、黒沢、田村らと(ホリは、当時Scudelia Electroのサポート)ビートルズの「Helter Skelter」などを披露。これに手応えを感じたメンバーは、本格的な活動を開始。
 2004年7月28日に ドリーミュージック より、シングル2枚とアルバム1枚を3ヶ月連続リリース>

2023年7月27日木曜日

庶民派宰相だったはずの菅首相、中曽根元首相の合同葬に1億円かけてしまう

庶民派宰相だったはずの菅首相、中曽根元首相の合同葬に1億円かけてしまう


2020/09/26 日本では災害が相次いでいるものの、政府の支援は十分ではない上に、気象情報を知らせる気象庁がサイトで広告を掲載するほど予算不足。新型コロナウイルス問題も続いており、費用をかけるべきところはたくさんあります。

 そんな中、 「庶民派宰相」などと持ち上げられていた菅首相の自民党政権で、早速庶民は感覚とは程遠い決定がなされました。中曽根康弘元首相の内閣・自民党合同葬について、政府は20年9月25日の閣議で予備費から約9600万円を計上することを決定。9000万円とも報じられていますが、むしろ1億円に近い数字です。

 内閣府は、「過去の先例などを考え、政府が適切に判断した」と正当化。ただし、中身を見てみると、むしろ前例のない規模の可能性が高いそうな感じ。内閣府の合同葬準備室は「首相経験者だからと言って、必ずしも合同葬などを行うとは限りません」と認めています。今の時代に合わないというだけでなく、過去ですら合同葬は絶対やるというものではないのです。

 また、2007年の故宮澤喜一元首相のケースでは、「中曽根氏ほどではないが、その半分以上の経費はかかった」としていましたが、これは逆に言うと、今回が特別だということ。この過去のケースもおかしいと思いますけどね。税金を使わず、自民党だけでやれば良いことでしょう。

 「生前に大勲位を授与されているから」という擁護もあるかもしれませんが、これも内閣府の合同葬準備室自身が「直接関係ない」と否定していました。

(故・中曽根元首相の合同葬に予備費「約1億円」 高すぎる?内閣府「政府が適切に判断した」9/25(金) 20:22配信 J-CASTニュースより)

https://news.yahoo.co.jp/articles/b4d996eede57ae5e615df3dbaf3858b3e5778abc

2023年7月24日月曜日

インドでは牛が神聖なはずなのに、なぜ牛肉消費量が世界有数?

 インドで最も信仰者の多いヒンズー教では、牛は三大神のひとりであるシヴァ神の乗り物であり、殺生は厳禁とされています。しかし、なぜか牛肉消費量は世界有数であり、輸出量にいたっては世界一とされています。
 インド、世界有数の牛肉消費・輸出の不思議:MONEYzine(阪神 裕平、 加藤 秀行 2013年06月09日 14:00)では、この理由をどのように説明しているでしょう?

(1)同じウシ属のスイギュウの肉なら禁忌ではないため。
(2)ヒンズー教徒を抜いた人口でも世界有数の人口を持つため。
(3)ヒンズー教徒であっても、現在では教義を守る人が少ないため。







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答え:(1)同じウシ属のスイギュウの肉なら禁忌ではないため。

 MONEYzineによれば、"国民の8割がヒンズー教徒"。やはりほとんどがヒンズー教徒です。
 しかし、"牛と水牛はよく似ているが、動物分類学上は厳密には異なり、宗教上の制約がない"ため、水牛なら食べられます。
 "インドでは乳製品が好まれることから、水牛を乳牛として、また搾乳ができなくなると輸出用の食用「牛肉」として飼育されている"そうです。これが輸出も多い理由でしょう。

 他の宗教に関しては、イスラム教徒について少し触れられていました。"イスラム教では豚肉はご法度だが、牛肉を食べることを禁じてはい"ません。
 ただ、ファストフードのマクドナルドは、ビーフ「0%」、人気メニューはジャガイモかチキンがメイン、本格的なベジタリアン向け店舗の拡充方針だそうですので、やはりビーフ需要は薄いのだと思われます。

 "水牛を牛肉に含めて考えると"という制約付きですが、"アメリカ農務省(USDA)の推計では、インドにおける牛肉の消費量は、世界でもアメリカ、ブラジル、EU、中国、アルゼンチン、ロシアなどに次いで多いとされている"そうです。
 一方、"インドの2012年の年間輸出量は168万トン"。"ブラジル(139万4,000トン)や、オーストラリア(138万トン)を上回"る1位。しかも、"2013年度には前年比28.6%アップの216万トン"と飛躍的に伸びています。

 ここの記述と雰囲気が異なるのが、インド人も牛肉を食べる。 - カレーなる日々(2012年02月02日 22時52分59秒)。
 こちらによると、ヒンドゥー教徒であってもビーフが好物で食べるという方が出ていました。
 ただ、水牛の話については触れていません。何より「ケララではヒンドゥー教徒も普通に食べます」ということで、地方差と考えるのが妥当だと思われます。

【牛肉に関するクイズ】
 焼肉・牛肉のおもしろい部位名クイズ:以下の中で、本当にある部位の名前は?

(1)タンゼン
(2)ドテラ
(3)ハンテン

焼肉・牛肉のおもしろい部位名:本当にある部位の名前は?(1)タンゼン (2)ドテラ (3)ハンテン

【ヒンズー教に関するクイズ】
 2016年9月7日、インド西部グジャラート州の男性が、国内でのポケモンGOの禁止を求める申し立てを裁判所に行いました。
 その理由として正しいものはどれでしょう?

(1)インドで神聖な動物とされる牛をモチーフにしたポケモンが複数いるから。
(2)菜食主義をとっている人々に卵を与えているから。
(3)ヒンズー教の神をモチーフにしたものだとポケモンがいるから。


【インドに関するクイズ】
 英語が話せる高度IT人材が多く、有名IT企業幹部も多いことで知られるインドの識字率は183カ国中何位?

(1)37位 99.0%
(2)87位 93.4%
(3)137位 75.6%

インドの識字率は何位?英語が話せる高度IT人材が多く、有名IT企業幹部も多数

2023年7月21日金曜日

突然の新型コロナウイルス専門家会議廃止、安倍政権批判封じのためか?


専門家に知らせず専門家会議を廃止の無礼、与党議員すらも知らず

2020/6/30  西村康稔経済再生担当相は、新型コロナウイルスに関する政府専門家会議を廃止すると突然表明。発表することは専門家会議のメンバーには伝えられておらず、記者から質問されて初めて知った専門家会議の尾身茂副座長は、戸惑っていました。新型コロナウイルス対策に協力してきた専門家らに失礼でバカにしているといった反応が出ています。
(先走る西村担当相 根回しなく専門家会議「廃止」 与野党から「唐突」大合唱 毎日新聞2020年6月26日 20時50分(最終更新 6月27日 09時53分)より)

 また、与党にすら知らせていなかった模様。自民党議員は「事前に聞いていなかった」と不満を漏らし、公明党の高木美智代政調会長代理は、記者団に対し、与党に事前説明がなかったとし、「与党の了解の上でやってもらわないといけない」と批判しました。
(専門家会議廃止、与党からも批判続出 「経緯説明ない」 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタルより)


突然の新型コロナウイルス専門家会議廃止、安倍政権批判封じのためか?


 丁寧な説明の上で廃止して、新たな組織を作る…などでしたら、そこまで問題はなかった可能性があります。ただ、あまりにも不自然で唐突な廃止であったため、安倍政権批判を封じるためではないかといった見方が出ています。
 <専門家会議、唐突に幕 政権批判封じ?政府発表前倒し―新型コロナ:時事ドットコム>では、「あっけない幕切れには、政権批判と受け取られかねないその提言を打ち消す思惑がにじむ」としていました。不自然すぎるために、このような見方が出るのは当然でしょう。
 なお、組織変更そのものは、以前から両者で話し合いがされていた模様。専門家会議が批判の矢面に立つ事態が起きていたことはおかしな話であり、私もその是正だけでしたら賛成です。
 専門家はアドバイスはできるものの、実行は政府でないとできないことが多数あります。本来は決定権があり、対策を実行できる政府が批判されるべきことでした。こういう決定権がある責任者ではなく、決定権がない別の人の責任にされる…というのは起きがちで、例えば、会社の上司と部下の関係なんかがそうですよね。

安倍政権は新型コロナウイルスでも隠蔽 専門家会議の「無症状の人からも感染」「1年以上の長期戦」に削除要求していた


2020/07/04  専門家会議と政府との関係では、政府に都合の悪い文言の削除も行われていました。政府が文言の削除要求 専門家会議が認める|日テレNEWS24(2020/6/24)などで報じられています。
 脇田座長らは、専門家会議が3月に出した見解において、新型コロナウイルス感染拡大防止で最も重要であるはずの「無症状の人からも感染する」という情報について政府が削除を求めたこと、「1年以上の長期戦」との文言が政府の意向で削られたことを認めています。
 ただし、 尾身福座長は「政府と専門家が異なることは当然」と擁護。さらに、最終的には、専門家として客観性をもって見解を発表したと正当化していました。専門家会議内でも結構スタンスが異なっているんですが、政府批判どころか、専門家会議はこのようにむしろ政府に忖度しすぎていたところも見られましたね。
 不適切なPCR検査の基準に関する見解を放置していたことについても、現状に合わせた…といった説明をしていました。現状に合わせて不十分な状況を肯定して放置するのではなく、専門家には政府に改善を求めてほしかったんですけど…。

「『Go Toキャンペーン』には触れないように」安倍政権が新型コロナ対策分科会に圧力


 2020/08/04  政府、帰省めぐり矛盾露呈 「お盆」直前、混乱必至:時事ドットコム(2020年08月04日)は、政府内での混乱・矛盾について触れた記事。新型コロナウイルス問題を担当する西村康稔経済再生担当相と経済を優先する菅官房長官とでの対立しているのです。

<西村康稔経済再生担当相は2日の記者会見で、お盆の帰省について「慎重に考えないといけないのではないか」と表明。これに対し、菅義偉官房長官は3日の会見で「帰省を制限する、しないの方向性を述べたものではない」と行動制限の意図を否定した。だが、西村氏は同日、この後の会見で「おじいちゃん、おばあちゃんと会えば感染リスクがある。十分注意してもらわないといけない」と慎重な姿勢を崩さなかった>

 新型コロナ対策分科会では、帰省の在り方が問題提起されていました。無症状感染の多い若年層と、重症化リスクが高い高齢者の接触機会も増えるため、専門家らからは帰省による感染拡大を懸念する声が上がります。専門家と日常的にやりとりしている西村康稔大臣にも影響を与えていると思われます。
 ただ、一番記事で衝撃的だったのは、<政府関係者によると、帰省をめぐる分科会の議論に際し、首相官邸は「『Go To』には触れないように」とくぎを刺している>としていたこと。西村康稔大臣も家族旅行については「感染防止策を講じて過ごすのは問題ない」とする立場で、他の安倍内閣メンバーと一致しており、ここでの矛盾はないのですが、分科会に圧力を与えていたというのが驚き。専門家の意見を採用しない…というのはまだあり得るのですが、意見すら許さないというのはひどく、科学軽視でしょう。ヤバイですわ…。

2023年7月18日火曜日

マスク拒否の市議、これからは神道だと位牌を勝手に捨てていた

マスク拒否の市議、これからは神道だと位牌を勝手に捨てていた


2020/12/03 マスク着用を求められ検便を投げ付けた赤磐元市議の素顔 ワシの好きなようにやるんじゃ(2020年12月02日 11時01分 デイリー新潮)によると、2020年11月4日、岡山県赤磐市の市議(73)が、大腸がん検診で訪れた熊山保健福祉総合センターで、受付女性からマスクの着用を求められて激怒。「検体を出すだけなのにマスクは必要ない」と大声で怒鳴り散らし、便が入った検体袋を近くの机に投げつけたというのが話題になっていました。その後、車へマスクを取りに戻ったそうですが、今度は着用して女性職員の前に現れ、「この若造が!」と恫喝。当然、ネット上では非難の声が殺到しました。

  赤磐市の議員名簿によると、市議は無所属。ただ、赤磐市は党派しか記載しておらず、会派は不明。国会議員は党派と会派でほとんどいっしょなのですが、地方議員の場合、党派は無所属で、会派は自民党系…みたいなパターンが多いんですよね。

 なぜ会派が気になったのか?と言うと、マスクを嫌がる人はアメリカでも日本でも右派に多いためでした。後述するように右派的な要素を感じるところもあります。ただ、市議の場合は、トラブルメーカー的であり、どの会派にも所属していなかったのかもしれません。元記事のタイトル「マスク着用を求められ検便を投げ付けた赤磐元市議の素顔 ワシの好きなようにやるんじゃ」は、他の市議の「『ワシはワシの好きなようにやるんじゃ』という人ですからね」という評からでした。

 トラブルとしては、例えば、委員会でも自分の意見が通らないと、『ワシはもう帰る』と言って出ていくこともあったという話。「集団の中で自分が中心でないと気が済まない人なんです。意見が通らないと、すぐカッとなって怒鳴り散らす」としていた市議もいました。

 1月には、障害者に就労機会を提供する福祉事業所の女性職員とその利用者5人が市役所3階のトイレを清掃していたところ、「議会や委員会がある時はすぐ使えるよう考えられえ」と恫喝。それ以来、事業所は議会や委員会のある日はトイレ清掃を取り止め、仕事が減ってしまうという事態に。市議会は議員辞職勧告決議案を提出、9月に可決されていました。 

 右派は関係ないとは思うのですけど、右派らしさがあったというのは、「かなり昔の話ですが、(引用者注:市議の)家は仏教を信仰していて、仏壇には先祖の位牌が祀ってありました。ところが、彼がこれからは神道じゃあと言い出して、位牌を捨ててしまったそうです。それが原因で父親と大喧嘩になったとか」という話。仏教系新興宗教団体も右派が多いのですが、戦前天皇崇拝に利用された神道の方が右派的には本流でしょう。全国の多くの神社を束ねる神社本庁は、有力な自民党支持団体です。前述の通り、今回は関係ないとは思いますけどね。

2023年7月15日土曜日

究極のデータ野球では負けるチーム作り ジェフ・ルーノウのアストロズ

  野球にデータを持ち込んむことで、セントルイス・カージナルスで成功させた元経営コンサルタントのジェフ・ルーノウさんは、ヒューストン・アストロズのチーム作りを新たに任されました。このときに導き出された"アストロズを強くするための方法"というのが、負けても構わないから一軍の主力選手…つまり、高学年棒の選手をトレードで放出することでした。
 では、この浮いたお金をどこに使おうとしたのでしょう?

(1)質より量で、お買い得な若手選手を多く獲得するため。
(2)チームが数年後に最適となるように、バランスよく必要な選手を補強するため。
(3)二軍やスタッフなどを強化するため。







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答え:(3)二軍やスタッフなどを強化するため。

 二軍ではなく、ファームとメジャーリーグでは呼ばれますが、一軍ではなく「マイナーリーグ」などを強化するという意外な理由です。
 元記事では、"2、3シーズンの間チームが負けてもかまわないのでできる限り一軍の出費を抑え、ここから捻出された資金を「ファーム」「分析スタッフ」「新しい野球学校をドミニカ共和国に作る」などの資金効率の良い部分に分配する"というものでした。

 当然、これは反発を浴びます。他球団のオーナーは、アストロズの試みは「スポーツマンらしくない」としていました。
 また、「ボストンやニューヨークのような場所ではアストロズで行っているような大胆な施策は決し行えないから。なぜならそんな暴挙をファンが受け入れるわけがないから」とも言われます。
 しかし、地元のファンだってこんなことは許せないでしょう。"もちろんヒューストン・アストロズの本拠地であるヒューストンでも、アストロズの方針を快く思っていない人は大勢"いるようです。

 とにかく前述の作戦は実行されました。もともと"2013年シーズンのスタート時、アストロズが選手に支払う予定の年俸合計はリーグで一番少ない2700万ドル(約28億円)でした"。
 しかし、そこから"ルーノウ氏はこの施策に沿って年俸の高い野球選手としては優れた選手たちをトレードで放出し"、"シーズンの終わりには選手年俸の合計額が1300万ドル(約14億円)"とさらに下がりました。
 普通の"チームの合計年俸は約87億5000万円"程度と予測されていますので、衝撃的な安さです。

 これはメジャーリーグに降格がないこと、ドラフト制度があることから可能なことでしょう。1軍は負け続けたものの、マイナーリーグ強化のおかげで"アストロズのファームのレベルは球界屈指のものになって"いきました。
 また、強化目標の一つであったスタッフは、"ルーノウ氏と同じく野球と関係のない仕事をしてきた""エンジニアやコンサルタント、データ科学者、物理学者など"を揃えました。"新しく利用可能になったデータをうまく活用するために集められているスタッフ"だそうです。

 ドラフトに関しては、もう少しエピソードがあります。カージナルス時代の話ですが、"ルーノウ氏はドラフト会議で素晴らしい成果を上げ"ていました。"ルーノウ氏がカージナルスのGMに就任してドラフト会議での選手選考を担当したのは7年間ですが、その間に獲得した選手のうちメジャーに昇格した選手の数は他のどの球団よりも多"かったそうです。
 "2013年10月にセントルイス・カージナルスがボストン・レッドソックスとワールドシリーズを戦った際には、登録リスト上の選手25人中16人がルーノウ氏が任期中にドラフトで獲得した選手"だったというエピソードもあります。

 データ的な話としては、リーバイスのジーンズを販売した経験が生きました。
 人々はジーンズを買うときに見栄を張ったサイズで買うので返品が多くて困っていました。日本人には補足がないとわからないと思いますが、アメリカ人はバンバン返品してくるものなのです。
 これを解決するためにデータ予測で顧客のサイズ感を修正できるようにしました。"このような「データを活用した予測」をカージナルスでも活用"して、ドラフトに使っていたようです。

 また、プレーでの話では、「守備シフト」のことが書かれていました。"アストロズは守備シフトが多いチーム"だそうです。
 "例えば左利きのプルヒッターに対してはショートが二塁の右側に移動することで、ゴロの打率を約30ポイント低下させる"といったデータに基づき、守備シフトを変更しているようです。
 さらに"アストロズの二軍では従来の「5人のピッチャーでのローテーション」ではなく、4、5回を連続でひとりの投手に投げさせ、1試合を2人の選手に投げさせるという「タンデムシステム」を採用"しています。これは結果重視ではなく、"よりピッチングの才能がある選手を発掘できるように"という目的だそうです。

 選手の発掘では、防御率8.94とズタボロのピッチャーを"通常のカーブが毎分1500回転程度で回るところ"を"毎分2000回転と群を抜く回転数をたたき出すはワールドクラスのカーブ"を持つとして獲得したという話もありました。
 このピッチャーには"「ストライクゾーン高めにボールを集める」という一般的な投球論とはかけ離れた指示も出し"ています。"低いボールを打つことにばかり慣れて高いボールは苦手になった打者が増えてきている"と分析し、ファームで"有効であることの確認が取れたので一軍"でも使っているとのこと。

 非常におもしろいのですが、今は従来型の野球への揺り戻しも起きており、"ルーノウ氏の革命が無事成功するのか"どうかは不透明な状況にあるようです。

2023年7月12日水曜日

バイデン勝利と速攻で報じたマスコミ、トランプ大統領派のFOXニュースだった

バイデン勝利と速攻で報じたマスコミ、トランプ大統領派のFOXニュースだった

 
2020/11/06 マスゴミは左翼だからトランプ大統領に不利な捏造報道をしてる…といった主張を見かけます。ただ、そんなこと言う人の方がよほど捏造していることが多いですね。大統領選挙の場合は不正投票だと主張している人も多く出たのですが、右派マスコミがむしろバイデン勝利・トランプ大統領落選とすぐ報じたという話がありました。

  “味方”のFOXにいち早く「落選」報じられてトランプ激怒NEWSポストセブン / 2020年11月5日 17時5分は、ニューヨーク在住ジャーナリスト・佐藤則男さんの記事。佐藤さんは、トランプ・チャンネルとも揶揄されるトランプ大統領派のFOXニュースを見ていたそうです。前日までよりはマシとは言え、選挙当日ですら、トランプ大統領にごますりするような内容の番組だったみたいですね。

 ところが、そんなFOXニュースで突然、FOXの予測・分析を担当する男性が、「2016年の大統領選挙でトランプ氏が獲得したアリゾナ州が、今回はバイデン氏の勝利になりそうだ」と、言い始めてひどく驚いたそうです。深夜11時半くらいの発言だそうですが、これは普通ではなく、大統領選挙で、各州の結果をこんなに早く明言するのは異例だとのこと。慌てて各局の特番をチェックしたものの、どこもそんなことは言っていません。リベラルなテレビ局の方がむしろ慎重だったようです。これだけなら1州だけの話なのですが、なんと事実上のトランプ敗北と受け取られるような話までしていて、ツッコミすぎでした!

 <さらに翌4日朝には、やはりFOXの番組で、当確が出ていない残る各州のうち、勝敗を決するキイ・ステートについて、「トランプ氏が勝利するには、ジョージア、ノースカロライナ、ペンシルベニアの3州すべてで勝つことが必須で、それでも恐らく勝利に届かないから、さらにミシガン、ウィスコンシンのどちらかを獲得する必要がある。が、ミシガンとウィスコンシンはバイデンだ。トランプリードのペンシルベニアも期日前投票が加わるとわからない」と、他局に先んじて「トランプ敗北」を匂わす分析を語って、さらに視聴者を驚かせたのである>

 FOXニュースのディシジョン・デスク(結果判定室)のデータ・チームのリーダーの アーノン・ミシュキンさんは、様々な統計的手法を駆使して複雑な予測モデルを組み立てる専門家。ウォール・ストリート・ジャーナルなど、他メディアから取材を受けることも多い有名人で、プロとしてのプライドがあったのかもしれませんね。

 ただ、佐藤さんは最初の発言のときに、いくらなんでも早すぎるし、この担当者はクビになるんじゃないかと心配したとのこと。実際、ニューヨーク・タイムズの報道によれば、FOXがいち早く「トランプ落選」を報じたことについて、トランプ大統領はひどく怒っていたといいます。粛清されるおそれがありますね。

デマ捏造報道でトランプ大統領応援の右派マスコミが手のひら返し「不正投票の証拠はない、敗北を認めよ」

2020/11/09 前回の件、FOXニュースの選挙予測担当者であるアーノン・ミシュキンさんの独断ではなかった可能性があります。FOXニュースとして、トランプ切りに動いていたという可能性ですね。というのも、FOXニュースのキャスター、ローラ・イングラハムさんが最近、「敗北は不愉快なことだ。しかし、もしトランプ大統領がこの国を前進させることに集中するなら、彼のレガシーはより意味のあるものになるだろう」とツイッターに動画で投稿していたというのです。
 保守系メディアがトランプ氏を説得か(猪瀬聖) - 個人 - Yahoo!ニュース(2020/11/8(日) )によると、メディア王と呼ばれるルパート・マードックさんが所有する、FOXを含めた右派系3マスコミの大統領選に関する報道内容のトーンが突然、明らかに変わったと、英紙ガーディアンが指摘。「自身の“レガシー”を守るために潔く敗北を認めるよう、トランプ氏に訴えるメッセージを含んでいる」と報じているそうです。
 説得工作に乗り出したと見られる、ルパート・マードックさん所有の他の2メディアというのは、 大衆紙のニューヨーク・ポスト、そして経済紙ウォール・ストリート・ジャーナル。このうちニューヨーク・ポストは、バイデンさんの二男ハンター・バイデンさんをめぐる「ウクライナ疑惑」を最近報道したところなんですよ。
 ヤフー個人ニュースの記事では突っ込んでいませんでしたが、実はこの疑惑は、以前、政治的すぎて不当だと党内からも批判が出る中で、右派・共和党が証拠を見つけようとして議会で調査を強行して、証拠なしとなった件でした。完全にデマ確定とまで言ってよいかはわかりませんけど、イメージとしては、過去に否定されたデマを投票直前に持ち出して蒸し返した感じで、相当偏っていると思いました。なお、トランプ大統領や日米の支持者が今盛んに訴えている不正投票の主張も、大半がすでにデマと判明したものです。
 ところが、これだけあくどいことをやっていた偏向報道のニューヨーク・ポストも、バイデン陣営が票を盗もうとしているというトランプ大統領の主張は根拠のない言いがかりだとして、トランプ氏を批判する記事も掲載したとのこと。本当でしたら、以前から中立な報道をしていてほしかったのですけど、今になって、いわば手のひら返しに走っている状況のようです。

トランプ大統領派だった右派テレビ局が選挙不正主張の記者会見中継を中断!「証拠を出してから言って」

 同じような話がまたあったのですが、記事のタイトル米司法省長官、選挙不正疑惑の捜査を承認 高官が反発し辞任 - BBCニュースは(2020年11月11日)というものでしたので、先にタイトルの件を紹介します。
 アメリカ・トランプ政権のウィリアム・バー司法長官は、全米の連邦検察官に対し、大統領選で不正があったという訴えについて捜査を認めると指示するメモを出しました。これに対して、司法省で公職選挙法違反の捜査を統括していたリチャード・ピルジャーさんが反発して辞任。なぜ反発したのか?と言うと、司法省と連邦検察官は選挙結果に関わらないという長年の伝統を覆すものであったため。これはおそらく、現政権が関わってしまうと、現政権に有利な方に働きかけられる可能性が高まるためでしょう。
 一方、このページに関係が深い話は、上記に関連する中で出てきた話でした。ホワイトハウスのケイリー・マケナニー報道官は、記者会見で選挙汚職の疑惑について主張したのですが、なんとこの記者会見の中継を右派テレビ局であるフォックスニュースが中断。アナウンサーのニール・カヴートさんは、「おっと、(トランプ政権報道官の)マケナニー氏が証拠となる詳細をあげてくれなければ、これ以上この記者会見をお見せすることはできません」として、証拠に乏しい内容だと指摘したそうです。一刀両断でぶった切ってますね。

トランプ大統領の盟友も批判「国家の恥晒し」「選挙不正の証拠があるなら出すべき」


2020/11/26 未だに大統領選挙の負けを認めておらず、弁護団の中心人物であるジュリアーニ弁護士自身が「証拠がない」と認めているような、根拠のない選挙不正を訴えているトランプ大統領。このため、右派共和党内でも、民主党のジョー・バイデン前副大統領の勝利を認めたり、バイデン政権への政権移行に向けて連邦資金を拠出するよう一般調達局(GSA)に求めたりする声が広がりつつあるといいます。
 とは言っても、右派内でもトランプ大統領と距離がある人たちはいましたので、彼らがそういった話をするならそれほど驚きではありません。特筆すべきなのは、トランプ大統領に近い人たちからもそういった声が出ているということ。例えば、 「バナナ共和国」「恥さらし」…共和党内からトランプ氏批判や敗北認める声 写真6枚 国際ニュース:AFPBB Newsによると、熱心なトランプ支持者として知られるデビン・ニューネス下院議員さえも、バイデン氏について「大統領選で成功を収めた」と右派FOXニュースに語り、遠回しにトランプ氏の敗北を認めたといいます。
 より激しいのは、大統領の盟友だったニュージャージー州のクリス・クリスティー前知事です。「もし不正の証拠があるのなら出すべきだ」と述べ、投票に不正があったという大統領の主張に同調しない共和党の知事を大統領の弁護団が中傷しているとして非難。「率直に言って、大統領の弁護団の振る舞いは国家の恥(恥晒し)だ」と強い言葉で批判しています。「私はこれまでずっと大統領の支持者だった。私は大統領のために2度投票した。だが選挙には結果がある。まるで起きなかったことが起きたかのように行動し続けることはできない」とも強調していたそうです。(CNN.co.jp : トランプ氏弁護団は「国家の恥」、共和党の盟友が痛烈批判より)

2023年7月6日木曜日

墨を吐く珍しい深海魚アカナマダ 墨は体のどこから吐く?

 アカナマダというのは、アカマンボウ目アカナマダ科に属する深海魚です。このアカナマダの特徴は何といっても、墨を吐くという特技。墨を吐くってタコとかイカしか思いつかないですね。魚でもいるんですね。

 では、このアカナマダは体のどこから墨を吐くでしょう?

(1)口
(2)胸
(3)尻


[魚1]墨を吐く珍しい深海魚アカナマダ 墨は体のどこから吐く?

答え:(3)尻

 汚い。尻からかよ。墨自体が勘弁して欲しいですが、尻からというのは何か嫌です。圧倒的に嫌ですね。

 Wikipediaの記載は以下の通り。
うきぶくろの下方に墨汁嚢を持ち、肛門から墨汁のような液を噴出する奇妙な習性がある。
ただ、私が以前読んだときは普通に「口から」と言われていたんですよね。生態のわかっていない魚ですので後から判明したのかもしれません。

 その他の特徴。
体長は普通、70cmから1mを越える程度だが、大きいもので2mを越える。太平洋と大西洋の暖海域に分布し、日本でもまれに漁獲され、主に北海道函館沖、神奈川県相模湾から鹿児島県沖、高知県沖、山口県沖などで漁獲、もしくは台風などの後に海岸に打ち上げられる事がある。 強く側扁した細長い体や灰色の体色、基底が長く、頭部分の張り出しが目立つ赤色の背鰭といった特徴からフリソデウオ科の魚に似るが、臀鰭があることや前頭部が隆起していることで区別できる。口には幾つか歯が生えている。
見た目は私はリュウグウノツカイに似ていると思いました。しかし、上は"フリソデウオ科の魚に似る"との記載。

 ただ、フリソデウオのところでは、"種的にも、身体面でも、生態面でも、同じアカマンボウ目の魚であるリュウグウノツカイに近く、稀にしか発見されない点も似ている"としています。

 以下のような感じでみんなアカマンボウ目の仲間です。

アカナマダ     アカマンボウ目アカナマダ科
フリソデウオ    アカマンボウ目フリソデウオ科
リュウグウノツカイ アカマンボウ目リュウグウノツカイ科

 あと、突っ込みどころとしては、"墨汁を吐くのは敵から身を守るためと云われ"ているけど、"太陽の光が届かない暗黒の深海で墨汁を吐く意味と必要性"はあるの?というところです。

 深海ではアカナマダを脅かすような外敵もいるかどうかも怪しいもので、宝の持ち腐れではないかと心配されます。いろいろと謎な魚さんです。

2023年7月4日火曜日

人間の欲深さを甘く見すぎていた












■タイトル■題名■タイトル■題名■タイトル■題名■タイトル■
自民党と公明党なぜケンカ?小選挙区制見直し選挙制度改革問題
●小選挙区制は完璧でなくてもまだマシか?

 これに関しては飯尾潤・政策研究大学院大学教授の以下の指摘は一理あります。

"私は、衆院は政権選択の場とし、参院は審議できる能力や経験がある人物を選択できる仕組みにすべきと考える。結論的には、衆院は現在の「小選挙区比例代表並立制」の根幹は維持すべきだろう。
 政権選択の場とする以上、政党を中心に動くことが重要になるが、単純比例にすると、有権者は人物を選んで投票できなくなる。
 政治家を育てていくには、小選挙区があったほうがいいと思う。そうなると、今の制度からはあまり変えられない。
 しかも、きちんとした政権を作るには、衆院は選挙での勝ち負けがはっきりしたほうがいい。民主党の失敗は、連立を組み、少数政党に振り回されていることだ。
 仮に衆院の選挙制度を変えると、権力の集中が足りなくなり、政権は一層弱くなるだけだ"

 先のイギリスの例であるように小選挙区制も完璧じゃありませんが、比例代表制を重視しすぎると政権選択にマイナスなのは否定できないでしょう。


●参議院改革の他、憲法違反となっている一票の格差の是正も大事

 いずれにしろ、衆議院と参議院の力関係を適切にするというのが焦点でしょう。

 私は選挙制度改革より、優先すべきことがあると考えており、一つがこの参議院改革です。(<a href="http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-1356.html">首相公選制の意義と日本の議院内閣制の問題点</a>でも書いています)

 それともう一つは憲法違反となっている一票の格差の是正です。この一票の格差の是正は、自民党に不利になる可能性が高く、彼らはこれまた熱心ではありません。

 結局どちらも揉める内容であり楽な道というわけではないのですが、重要性が高いのはこちらです。政治家の方々には是非よく考えてもらいたいですし、マスコミや国民もそのことを訴えるべきです。


●憲法の改正の必要な参議院廃止、維新が公約

2012/3/5:選挙制度改革としては一票の格差是正が最優先だと思っています。一方、それとセットで議論されている小選挙区制、比例代表制などの選挙制度改革は各政党の都合が主体です。

 日本の政権の不安定さの要因としては、本質的には強すぎる参議院のせいだと考えていますので、小選挙区制などの見直しに時間を浪費するのはあまり感心しません。

 参議院改革については、橋下徹大阪市長の船中八策に、憲法の改正の必要な参議院廃止が入っていました。
<blockquote>維新の会、参院廃止を提唱へ 政権公約で既成政党に挑戦状 


 橋下徹大阪市長率いる大阪維新の会が、次期衆院選に向けた事実上の政権公約「船中八策」に「参議院の廃止」を盛り込む方向で調整していることが10日、同会関係者への取材で分かった。「既成政党ではできない改革」を旗印に検討を進める構え。衆院定数削減を唱えながら協議が進展しない国政に“挑戦状”を突き付ける狙いがある。

 参院廃止は八策のうち「財政再建・行政改革」分野の柱に据える。同会幹部らは参院に関し、解散がなく中長期の課題に取り組めるという理念が失われ「衆院選落選者の救済機関」になっている側面があると分析。

<a href="http://www.47news.jp/CN/201202/CN2012021001002586.html" target="_blank">共同通信</a>
</blockquote><div class="br"></div>
●地方VS中央という対立構造から抜け出せていない維新

 "解散がなく中長期の課題に取り組めるという理念が失われ「衆院選落選者の救済機関」になっている"という問題点の指摘はそのとおりで、本来の理念では参議院での政党による党派争いは起こらないはずです。この指摘は良いんですけど、参議院の代わりのポジションに都道府県知事らを据えるって話がどこかであったのには気になりました。

 参議院は廃止なので最初の理念も放棄なのかもしれませんが、都道府県知事の任期なら「中長期の課題」に対応するには不適切です。

 日本の政治は予算の期限の一年先までしか物事を考えられない、という批判があります。さらに衆議院議員はいつ選挙があるかわからないので、結局議員は数カ月先のことまでしか思考できないとも言われます。じゃあ、海外は違うの?ってのは疑問ですけど、とりあえず、長期的な視点というのは必要でしょう。

 また、これに関しては「地方VS中央という対立構造から抜け出せていない」という批判も的外れではなく、そういう意味でも視野が狭いと思います。

 私がそもそも今の国会議員が気に入らないのは、「国会議員」って名前なのに地方への利益誘導を手柄にするような行為があることです。国会議員なんだから国全体のこと考えるべきでしょ。

 私がもともと地方分権を支持する大きな理由として、地元への利益誘導を止めて、財源・権利を与えた上で地方のことは地方に考えさせて、国会議員は国全体の利益という視点で物事を考えるべきだというのがあります。過激過ぎて賛同は得られないと思いますけど、私は一度当選した選挙区からは立候補禁止くらいで良いと考えています。

 国会議員は地方の利益代弁者である必要ではないという意味では、他の橋下徹さんの政策である地方分権はその解消にプラスに働くはずです。「地方VS中央という対立構造」は道州制の実現で、ある程度解決させるべきでしょう。橋下徹さんの維新の公約は、かなり私が賛成しているものが多かったです。ただ、都道府県知事うんぬんの話は賛成できないものでした。


●「衆議院と参議院の違い」を明確にするべき?

 参議院を含めた選挙制度改革としては、以前読んだとき、<a href="http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20090809" target="_blank">国民の代表の選び方 - Chikirinの日記</a>(2009年8月9日)もおもしろいと思いました。

 ちきりんさんは、「衆議院選挙では“国民が国の方向性を選ぶ選挙”ができるようにし、参議院では“少数意見と地方の意見の代表者”も取り入れるための選挙と位置づける」といった考え。

・衆議院は二大政党なるけど、法律を通すためには参院の少数意見の代表者達を説得する必要もある。だけど「リーダーシップ」は明確になる。
・「衆議院と参議院の違い」も明確になる。参院はまさに「数の論理ではなく、多様な意見を代表する良識の府」になる。

 2010年の参議院選挙のときに、これとほとんど同じようなことを書いているものを読んで、その重なりっぷりに驚いたのですが、昔過ぎて思い出せませんでした、残念。当時はこれらの意見がおもしろいなと思ったのですが、今考えると結局少数意見の代表者達の説得がうまく行かないという問題は現状と同じような気がします。

 理想は立派だけど、結局うまく行かないこともあるよねってのは、<a href="http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-1361.html">二元代表制のメリット・デメリット</a>で書いたケースと似ています。


●参議院を弱くして長期的視野に立つ課題をやる議会に

 参議院改革の話に戻ります。とりあえず、私が今一番良いと思うのは、<a href="http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-1356.html">首相公選制の意義と日本の議院内閣制の問題点</a>でも引用した<a href="http://diamond.jp/articles/-/10559" target="_blank">【特別寄稿】前参議院議員 田村耕太郎 「政界再編も大連立も機能しない! 日本の政治を統治機構から変える究極の選択」</a>(登録要 ダイヤモンド・オンライン 2010年12月23日)です。

・衆議院の再議決の要件を二分の一にする
・参議院の役割を長期的視野に立つ課題、外交・教育・マクロ経済政策に限定させる

 上は実質的な参議院の弱体化(無力化?)で、下が参議院の役割自体の限定です。方向性としては、こちらが良いかと。ちゃんと調べていませんが、このタイプは海外で近い制度があるんじゃないでしょうか?

 また、強すぎる参議院=二院の力関係が大差ないというのは日本が例外的なはずです。(解散について書いたものですが、<a href="http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-192.html">イギリスなどの議会の解散</a>では両院制、二院制といった呼び名くらいは見れます)

 おそらく欠点がないはずがないのでそちらも見てからですが、現在のところ私としてはそういった方向性を支持します。

 ただ、<a href="http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-1281.html">小選挙区の問題点・選挙制度改革 ~小選挙区制度は失敗だった?~</a>で選挙制度改革がやってますポーズだけ書いたとおり、こういう制度改革はちっとも話が進みません。一票の格差是正すらできないのですから、ハードルの高い参議院改革なんて夢のまた夢です。最初にも書いたとおり、今は一票の格差是正が最優先ですから、まずは目の前のことに集中してほしいです。


●参議院改革をすべき…は間違い 人間の欲深さを甘く見すぎていた

2018/07/27:「選挙制度改革で政治は良くならない ~小選挙区制見直しより参議院改革を~」と「参議院改革 ~橋下徹市長の船中八策での廃止論、強すぎる参議院の選挙制度改革~」の二つの投稿を合わせました。軽く見直したものの、内容はほとんど変えていません。

 ただ、今読み直すとだいぶ失敗したなという内容。今回、全体のタイトルを「選挙制度改革で政治は良くならない ~小選挙区制見直しより参議院改革を~」をベースにして、「選挙制度改革で政治は良くならない 小選挙区制見直しや参議院改革」に変えました。参議院改革にしても、政治が良くならないのはいっしょだと考え直したためです。

 参議院が強すぎるのは確かではあるものの、合意を無視して独善的な政権運営をされるのはもっと困ります。私は安倍政権の「政治主導強化」を強く支持していたのですけど、まさか政治主導強化によって安倍政権に有利な捏造・隠蔽などが多発した上で、強引すぎる政権運営をされるとは予想していませんでした。

 俗に言う性善説は全く信奉していなかったのですけど、それでも甘かったですね。安倍政権を甘く見ていました。こんなにひどいとは思いませんでしたわ。誠に申し訳ありません。

 人間は多くの場合私利私欲に走りますので、必ずストッパーが必要なんでしょうね。そういう意味では、強すぎる参議院はストッパーになりやすく、むしろこのままの方が良いかもしません。








2023年7月3日月曜日

アルバム6枚出してシングル1枚しか出してないRadio Caroline

■2021/11/28 バンド名以外はかっこいいGYOGUN REND'S、Wikipediaがない
■2022/07/23 アルバム6枚出してシングル1枚しか出してないRadio Caroline

■2021/11/28 バンド名以外はかっこいいGYOGUN REND'S、Wikipediaがない

 過去のMD整理していて、NHK FMライブビートのGYOGUN REND'S(ギョガンレンズ)が出てきました。ロックンロールとかリズムアンドブルースとか、パブロックとかいろいろ言い方ありそうですが、私は「ガレージ系」というくくりで覚えていたバンドです。
 LIVEが始まった瞬間、ガッ!とテンション上がりますね。ベスト10に入るくらい好きだった時期のあるバンドなんで当然なんですが、ここしばらく感じなかっためちゃくちゃかっこいい!という圧倒的な良さです。
 ただ、持たないんですわ。何が持たないかと言うと、私のテンションが…。ライブビートは60分番組なんで、後半は疲れてしまいました。若い頃と違って、年取りましたね。ついていけません。こういうバンドが60分演奏するってすごいな…と今になって思い知ります。最後の説明によると、特にギョガンレンズは激しくライブしたみたいですね。よくやりますわ…。

 ところで、このGYOGUN REND'S(ギョガンレンズ)というバンド名。当時から名前が不思議で、なんとかならんかったのか?と思っていました。「ギョガンレンズ」と言うと、普通は「魚眼レンズ」のことですね。知ってます、魚眼レンズって?
 Wikipediaによると、魚眼レンズは英語でもそのまんまフィッシュアイレンズ。カメラなどに使用する写真レンズで、中心射影方式でない射影方式を採用しているものを指す…と説明されているものの、これではわからない人が大半でしょう。
 広い範囲を写すのに適しているんですが、普通の写真レンズと違って歪んだ写真が撮れるんですね。わざと歪ませることで、広い範囲を描写するといった感じ。Wikipediaでは、画角180度という製品が多いとされていました。
 この魚眼レンズという名称の由来は、魚類の視点である水面下から水面上を見上げた場合、水の屈折率の関係で水上の風景が円形に見えることから来ているそうです。「魚眼レンズ」で画像検索すれば写真がいろいろ見えますし、一目瞭然。ああ、これのことか!と思うでしょう。なかなかおもしろくて、好きな人はハマりそうな世界観です。

 ということで、魚眼レンズはおもしろい特徴的なレンズなのですが、バンド名としてかっこいい名前か?というと、個人差が出てきそう。私個人としては、正直、う~んという感じ。
 ガレージ系の音楽というのがそもそもかっこいいと思うかは個人差がありそうなもので、ダサかっこいい感じもあるのですが、私は普通に大好き。なので、バンド名以外はかっこいいのに!って感じですね。
 なお、カメラのレンズは英語だと「lens」。バンドのギョガンレンズの場合はつづりが「REND'S」で異なります。「ギョガン」の方もそのまんまローマ字の「GYOGAN」ではなく「GYOGUN」と異なっているんですよね。ここらへんの由来は知りません。今度暇なときにでも探してみたいですね。

 とりあえず、由来も載っているかもとWikipediaを見ようとしたら、なんか見つかりませんわ! そもそもWikipediaページがないのかも。「GYOGUN REND'Sがないなんて!」と思いましたが、確かメジャーデビューしていなかったはずですし、普通に知名度としては低いのかもしれません。
■2022/07/23 アルバム6枚出してシングル1枚しか出してないRadio Caroline

 前回書いたように、ウィキペディアにGYOGUN REND'Sの項目はなさそうだったのですけど、ウィキペディア内で検索してみました。すると、最初に出てきたのは、Radio Caroline(レディオ・キャロライン)というバンドでした。やはりGYOGUN REND'Sのページそのものは存在しないようです。
 Radio Carolineの方は、2002年の2月に解散したガレージロックバンド、GYOGUN REND'SのメンバーであったPATCH(ボーカル、ギター)が、thee michelle gun elephant(ベース)のウエノコウジとTHE NEATBEATS(ドラムス)の楠部真也の二人を呼びかけ、2003年1月に結成したものだと説明されていました。
 GYOGUN REND'Sとthee michelle gun elephantのメンバーが合わさったバンドがあるらしいというのは、私もなんとなく聞いた覚えがあり、好きなバンド同士で最高じゃん!と思った覚えがあります。しかし、未だに聞いたことがありません。

 ウィキペディアがあったのはなぜ?と見ると、レーベルがコロムビアミュージックエンタテインメントになっていました。メジャーだったこともあり、ウィキペディアがあったのかもしれません。また、アルバムを見てみると、6枚も出していてびっくり。ミニアルバムを含むのかもしれませんが、かなり精力的に活動していたようです。他にベストアルバムも1枚出しています。
 一方で、シングルが1枚のみで笑いました。ここらへんは、インディーズの感覚そのままですね。レコード会社にはシングルを出せ!と言われそうなものですので、メジャーに行ってもやり方をある程度貫いたのかもしれません。

国会サボり、お前が仕事しろ!失職した派遣労働者を「本当に働こうとしているのか」と叩いていた坂本哲志議員、地元・熊本県で死者・被災者が出たのに、豪雨災害審議中に英語本を読んでサボる

坂本哲志議員、地元・熊本県で死者・被災者が出たのに、豪雨災害審議中に英語本を読んでサボる


2020/07/30 最近自民党で流行している、審議中に「副業」をやる行為。今度は、で自民党の坂本哲志氏が野党議員の質疑中、審議と直接関係のない英語の本を読む…ということが起きました。本人も英語と現代史の勉強目的で分からない英単語に印を付けたりスマートフォンで調べたりしたと認めています。問題になっている中で続けて…というのは、不思議ですけどね。
 この件が特にひどいのが、九州を中心に甚大な被害が出た豪雨に関する衆院災害対策特別委員会であったこと。加えて、坂本哲志議員が多くの犠牲者・被災者が出た熊本県選出の議員であったということです。地元で死者が出ようが、被災者が出ようが知ったこっちゃない…という極悪非道さでした。


お前が仕事しろ!失職した派遣労働者を「本当に働こうとしているのか」と叩いていた


 また、坂本哲志さんは過去の発言も気になるんですよね。2009年に当時、総務政務官だった坂本哲志さんは、仕事と住まいを失った派遣労働者らを支援するために東京・日比谷公園に開設されていた「年越し派遣村」について、「本当にまじめに働こうとしている人たちが日比谷公園に集まってきているのかという気もした」と叩いていたんですよ。
(派遣村:「本当に働こうとしている人か」と坂本総務政務官 - 毎日jp(毎日新聞 2009年1月5日 17時58分)より)
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090106k0000m040018000c.html
 当時、この坂本哲志さんの発言は、ネットではむしろかなり好評で賛同を得ていました。仕事を選ばなければなんぼでも仕事があるのにわがまま言うな!楽に儲かる仕事がほしいだけだろ!というブラックな意見も多かったです。ただ、そんなことを言っていた坂本哲志さんが、真面目に仕事せずに楽して大金をもらっていたというひどい話でした。

安倍首相の国会サボり 新型コロナウイルス問題がある中、国会出席を拒み、記者会見もせず…


2020/08/03 別系統の「サボり」になるのですが、会見開かず 国会出席も拒む中…首相「半休」2日連続:北海道新聞 どうしん電子版(2020/7/29)という記事が出ていました。
 私は首相もちゃんと休むべきだと思うのですが、新型コロナウイルスの感染再拡大が続く中、「6月18日を最後に記者会見を開かず、野党が求める国会出席も拒み続けている」と記事では指摘していました。
 また、この記事では書かれていないものの、そもそも新型コロナウイルスなどの問題がある中で、国会の閉会を強行した経緯があります。例えば、通常国会が閉会 役割を果たさぬ怠慢:東京新聞 TOKYO Web 2020年6月18日 08時01分では、以下のように書いていました。

 <(引用者注:延長が可能な)通常国会が会期を延長せず、きのう閉会した。新型コロナウイルスの感染拡大で、国民の暮らしや仕事が脅かされ、政治の役割は増しているにもかかわらず、国会はなぜ、国民から負託された役割を果たそうとしないのか。(中略)野党側が会期を年末まで、大幅に延長するよう求めたのは当然だ>

 これについては、新型コロナウイルス関連だけでもおかしなことがいっぱいあるなど、安倍政権は問題が多く、国会があるとそれを野党に追求されるため、国会を延長しなかったのでは?と疑われています。国民のための新型コロナウイルス対策より自己の都合を優先した形です。

安倍首相の秘書が広島県内を行脚して河井案里氏への投票依頼、自民党議員が断言

安倍首相の秘書が広島県内を行脚して河井案里氏への投票依頼、自民党議員が断言



2020/07/12 自民党の河井克行・前法相と妻の河井案里参院議員が公職選挙法違反の買収容疑で逮捕された事件。克行議員の逮捕容疑の現金配布先は94人いましたが、逮捕後は次々と否定していた現金の受け取りを告白する事態となっています。
 また、気になるのは、安倍首相の関わり度合いでしょう。安倍首相が関係していることは以前からかなり濃厚だったのですけど、より直接的な証言が出てきています。
 買収の舞台となった県議会議長である中本隆志・自民党県連副会長は、参院選で県連の意向に反して案里議員を支援した自民党本部を批判。河井夫妻側に党本部が1億5千万円を支出したことを問題視し、「中央と地方」の分断を招いたやり方に、「二度とこんなことはしてほしくない。なぜここまで身内に対してしたのか。憤り以上のものを感じる」と怒りを見せています。
 また、重要なのが、中本隆志・自民党県連副会長はさらに参院選公示前から安倍晋三首相の秘書が県内を回っていたという証言。党公認の現職を応援していた企業に対し、「『今回は案里さんを』と頼んだのは間違いない」と断言していました。広島県連は別の自民党議員を応援しており、『今回は案里さんを』という言い方からすると、その議員ではなく河井案里候補を支援するように働きかけたのだと思われます。
 首相秘書が独断で動くということは考えられず、安倍首相の指示があったと考えるのが常識的。こうした証言が敵ではなく、身内から出てくるというのが興味深いですね。
(「首相秘書が投票依頼」と断言 広島の県連副会長が怒り:朝日新聞デジタル 2020年6月30日 21時36分より)

河井克行前法相の指示で安倍首相の秘書が現金を渡したところを訪問、河井案里議員への投票依頼か?


2020/07/19  上記の軽い補足的なものとして、安倍首相の秘書と河井案里陣営は一体となって動いているとわかる話を。 現金提供先を首相秘書が訪問 案里容疑者支援で前法相差配か 2020年7月6日 16時38分 (共同通信) という記事にあった話です。
 まず、一体となっていることがわかるのは、複数の首相秘書が河井案里議員の陣営スタッフと一緒に地元議員を回っていまたということがひとつ。さらに、夫の河井克行前法相は案里議員の陣営が立ち上げたLINEのグループで首相秘書の回り先を細かく指示していた…ということでも、両者が一体となっていることがわかります。
 そして、これに買収事件が絡んできます。河井克行議員が広島県議のスタッフに現金を渡した後の2019年5月、安倍晋三首相の秘書がこの県議を訪ね、案里議員への支援を求めていたことも判明したというのが、このニュースのポイントでした。
 前述の通り、 河井克行前法相は安倍首相の秘書の訪問先を指示していた可能性が高いです。さらに、その訪問先が事前にお金を渡していたところ…となると、金銭による買収と安倍首相秘書訪問による投票依頼というセットで行っていた可能性が高いだろう…という話でした。

最初から安倍首相案件…安倍首相の敵議員を落選させるために河井案里氏を擁立して1億5000万円


2020/07/26 説明が面倒でしていなかったのですが、今回、収賄のような激しい選挙戦となったのは、野党との戦いではなく、自民党同士の戦いであったということが大きいです。自民党の立候補者がひとりであれば問題なかったのですけど、二人いたため、自民党票の取り合いになったんですね。さらに、もともと広島にいた自民党議員が安倍首相の敵であり、彼を落として安倍首相に近い河井案里さんが当選する必要があったというクソみたいな汚い事情が強く影響しました。なので、この事件は最初から安倍首相の問題だったんですよ。ここらへんの面倒くさい話を 安倍政権のお友達人事がもたらした不祥事、歪んだ一強体制  (NEWSポストセブン / 2020年7月12日 16時5分)という記事がうまいこと書いてくれていました。
 記事では、能力に関係なく自分の親しい政治家を重用する“お友達人事”を徹底し、自分に批判的な政治家を排除していくのが、安倍首相の特徴と指摘。今回の事件もこれがバッチリ当てはまります。
 安倍首相が落とそうとしていたのは、かつて安倍首相を「過去の人」と呼ぶなど批判的な発言を繰り返してきた溝手顕正議員。元自民党参院議員会長 という大物議員ですが、その会長職を奪ったのが、まず最初の仕返しみたいですね。そして、お次が問題となった落選作戦だったというわけ。以前書いた中本隆志・自民党県連副会長がなぜ身内にこのような仕打ちをと怒っていたのは、これを踏まえていました。
<2019年の参院選では広島選挙区から出馬した溝手氏に自民党から2人目の候補をぶつけた。その“刺客”に選ばれたのが案里氏だった。首相は案里氏の応援に自分の秘書4人を派遣したほか、自民党本部も河井夫妻に異例の1億5000万円を渡し、金権選挙が展開され、溝手氏は落選の憂き目にあう>

河井案里議員の後援会長、克行前法相は「安倍さんから」と30万円…と証言


2020/08/02 もうちょっと補足。河井克行前法相が地方議員らに金を渡す際、一部に「安倍さんから」として安倍晋三首相の名前を出していた…という証言についても紹介しておきます。
 この証言をしていたのは、なんと河井案里議員の後援会長を務めた人という超身内。広島県府中町の町議でもある繁政秀子議員がばらしていました。会員限定記事だったので詳しいところはわかりませんが、記事タイトルは、克行容疑者「安倍さんから」と30万円 広島・府中町議証言 | 中国新聞デジタル(2020/6/24)でしたので、金額は30万円だったみたいですね。
 なお、これよりかなり前の2020年1月15日には、後援会長「説明を」自民県連幹部「困ってる」 身隠す河井夫妻に批判強まる 広島 - 毎日新聞といった記事も出ていました。河井夫妻が信頼を失っていった様子もわかる感じです。

虎屋 ジャマイカ

男女比
●ジャマイカでは女性が男性の5倍?結婚したくても相手がいない

追記:世界には女性が不自然に少ない国というのがあり、男尊女卑による女児殺しが理由だと言うので強すぎます。一方、谷村志穂さんのエッセイ集『サッド・カフェで朝食を』であったジャマイカでは、逆に女性が多いとのこと。それもちょっとやそっとの多さではないといいます。

 この話は、『コスモポリタン』1993年10月号に掲載されたもので、3対1の比率で女性が多いと言われたとのこと。さらに、その5年前に来たときには、5対1の比率で女性が多いと聞かれたんだそうな。5年でそんなに変わらないと思うのですが、いい加減に言っているんだと思うのですけど…。

 女性が多すぎる国というのも、これはこれで何か闇がありそうな感じ。海外に出てしまう男性が多いということですかね…。とりあえず、理由は置いておくとして、女性が圧倒的に多い国ならではのことが起きているようでした。例えば、結婚や仕事に関してが、他の国と異なります。

 というのも、男女比が本当に極端に違うのであれば、結婚する人がほとんどということはなく、むしろマイナーに。結婚しないことが普通になります。また、他の国のように「男性が仕事、女性は仕事をしない」なんてことをしていると社会が成り立たないせいか、女性は仕事をするのが普通だといいます。

 男性が貴重ということは、仕事は選びたい放題な気がするのですが、名古屋市出身でジャマイカに来たレゲエミュージシャンのNAHKI(ナーキ)さんは、「この国で男が仕事を見つけるのはたいへん」と逆のことを言っていたとのこと。それで女性の方が主に仕事をするという話でした。本当なんですかね。




























 

























 













【王座戦】藤井聡太七冠が土壇場で大逆転 「エアポケットに入ってしまった」永瀬拓矢王座がまさかの失着 23/9/29(金) 11:05配信 デイリー新潮
藤井聡太七冠(21)が永瀬拓矢王座(31)に挑む将棋の王座戦五番勝負(主催・日本経済新聞社)の第3局が9月27日、愛知県名古屋市の名古屋マリオットアソシアホテルで行われ、先手の藤井が81手で勝利した。これで藤井は対戦成績を2勝1敗とし、全八冠独占まであと1勝。日本将棋連盟会長で永世七冠の資格を持つ羽生善治九段(53)の記録(当時は全七冠)を凌駕する前人未到の八冠へ王手をかけた。【粟野仁雄/ジャーナリスト】

ABEMAで解説していた村田顕弘六段(37)は「藤井さんの駒組はガチっとした感じですけど、永瀬さんのほうの駒組はちょっと軽い感じなので、何かのきっかけに一挙に危なくなる可能性がある」などと話した。

 しかし、永瀬が飛車と角、さらに2枚の香車で藤井陣を脅かしてゆくと、次第に差が開いてゆく。

永瀬のリードが広がり、勝利は間違いないと思われた場面、藤井は65手目に「2一飛」と打ち込み、「5一」にいた永瀬の玉に王手をかけた。

 直前までABEMAのAI(人工知能)の予想では、藤井の勝率はわずか2%だった。「3二」には永瀬の守り駒の金がいる。この筋には永瀬の歩がなく、禁じ手の「二歩」にもならない。AIの予想手の第1候補は「3一歩」。筆者もこの手で間違いないと思った。これは自陣の金の下に歩を打つ「底歩」という手で、飛車の横効きに対する「守りの常道」である。

 ところが、永瀬は「4一飛」と飛車で合わせてしまった。この手では飛車で交換に来られてまた何をされるかわからない大きなリスクを残してしまう。ましてや永瀬の玉は、自分の銀で逃げ道をふさいでしまう「壁銀」の状態になっていた。

 ABEMAで解説していた深浦康市九段(51)と村田六段は「えっ。あれっ、えっ、どうして、えっ」ともはや言葉を失った様子。落ち着くと深浦九段は「ひっくり返されましたね。(藤井の)『5六』の角もよく効いているし」と話した。とはいえ、2人とも驚きのあまり解説のしようがないという感じだった。

 土壇場での永瀬の「失着」で、あっという間にABEMAの勝率予想が逆転した。風前の灯火だった藤井が、一挙に攻勢に出る。そして81手目、「3三」の桂の前に歩を打たれた永瀬は、あまり時間をおかず投了した。
永瀬自身の分析は? 

 今回の永瀬の失着は、プロはもちろん素人が見てもわかる。ファンから「軍曹」と呼ばれる生真面目な永瀬らしからぬ一手だった。「1分将棋」の秒読みに追われていたとはいえ、全く慌てる場面ではなかったはず。いわゆる「魔が差す」とはこのことか。

 何が影響したのか、もちろんさっぱりわからない。これまで勝負所での午後のおやつは、藤井は飲み物だけで、相手はスイーツを注文することが多かった。それが今回、永瀬は飲み物のみで、藤井はケーキも注文した。藤井のケーキが思わぬ「僥倖」(藤井が中学生時代に使った言葉)をもたらしたのか……などとつまらぬことまで考えてしまう。

 思わぬ他力本願で土壇場の大逆転が転がり込んだ藤井は、間違っても「失着でびっくりした」などとは言わない。しかし、仲の良い研究仲間による考えられないほどの歴史的な失着に、内心では相当に驚き、混乱もしただろう。もちろん持ち時間を使い切っての「1分将棋」は、タイトル戦だけにあるわけではない。永瀬はいくらも経験してきたはず。それでもやはり、秒読み将棋は怖いことを改めてこの一局で痛感した。

 永瀬は「『3一歩』が第一感でしたが、エアポケットに入ってしまった。対応がうまくできなかったと思います」などと振り返り、局後も冷静に報道対応や大盤解説場でファンに挨拶していたが、その内心はいかがだったのか。エアポケットとはいったい何だったのか。いつか訊いてみたい。

 第4局は10月11日に京都府京都市の「ウェスティン都ホテル京都」で行われる。先手番となる永瀬が今回のショックを克服して巻き返せるか。とはいえ、今回の思わぬ流れから言っても、藤井の前人未到の八冠がかなり高くなってきたことは間違いない。さらに藤井は、早くも10月6日に東京で、小学生時代からのライバル伊藤匠七段(20)の挑戦を受ける竜王戦七番勝負(主催:読売新聞社)の第1局が始まる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5611f470e9e0134e29326004a3deab6cd41af183/comments

永瀬さんが最善手の3一歩を指した場合も、その後の藤井さんの追及に対する応手が発見できなかったとの事が感想戦で明らかになっていました。
失着とされた手を指していない場合も藤井さんの勝利で終わっていた可能性が高かったようです。
AIは発見困難な最善の応手を前提に形成判断しているので大逆転に見えますが、人間同士の対戦では永瀬さん大優勢の局面ではなかったみたいですね。


3一歩で受けても追い込める筋があったということが感想戦で語られていたとのこと。
そして、その状況から王座が押し切る手も有ったが、王座は気づけず竜王名人は気づいていた事も語られていたという。
AIの示す手は細い一本の道を外れずに進めば勝てるよという手順を示すことが多い気がする。


別の記事で、この場面に関しては、
金底の歩でも、岩ほど固くなかった と解説がありました。
飛車を切って、先手にも相当な攻め筋が残っていたようです。

時間をかけて読み切れば、それでも攻めが途切れて
後手の詰み筋にたどり着けたんでしょうけど、

1分将棋となると、さしもの永瀬王座といえども
厳しかったというのが現実ではないでしょうか。


永瀬さんみたいなトップレベル棋士は瞬時に3一歩はいくつかの先手からの詰めろがかかると察知して読んだんだろうな。
調べてみたらそれはもう難解で相当時間かけないと読み切れないような局面のようで。

おそらく第一感の3一歩が難解でそれ中心に読んで6五角の筋がエアポケットという状況になってしまったのかなと。


最近はAIの形勢判断(評価値)がlリアルタイムに表示されるようになって、あまり将棋の内容を理解出来ない方にも(ルールすら分からなくても?)どちらが優勢(勝勢)なのか分かり易くなってきました。

ただ、この評価値もそのまま鵜呑みにしていけない場合もありまして、例えばこの王座戦第三局のように「評価値95対5。正確に受け潰せば完勝だが、一手間違えば即奈落の底への逆転負け。」という場合などです。







 










 
――黒川会長は、黒川家17代目です。18代の光晴さんに経営をバトンタッチされたわけですが、「自分の代で虎屋は終わるかもしれない」というプレッシャーに悩まれたことはありませんか。

「つながる、ということ」というテーマをうかがって、次代につなぐことの意味を自分なりに考えてみました。一言でいえば、「結果的につながった」という事実の連続にすぎないと思っています。

歴史が長いからすごいですね、と言ってくださる方がいらっしゃいますけど、全くすごくなんてありません。歴史があるから、会社の未来が保証されるわけではありません。社員には「大切なのは今だ」と訴え続けてきました。

(経営トップとしての)責任は強く自覚してきましたが、その一方で、先のことはわからないし、なるようにしかならない、という思いも常にありました。

ただ、手を抜いて仕事しても、全力でやっても、先が分からないということは、変わらない。であれば、悔いは絶対に残したくないから、全力でやってみよう、そんな思いで仕事に向き合ってきました。

周囲から見れば、「それがあなたの全力ですか」という批判もあったかもしれません。ただ、虎屋に入社して52年たちましたが、自分なりに息をつく間もなく、仕事に没頭してきました。

つないでいくことの答えは、「与えられた場所で最善をつくすこと」だと思っています。自分ができることをひたむきにやっていくしかない。その結果として、息子の代にたまたま「つながった」ということだと考えています。



――2003年に始めたトラヤカフェでは、和と洋を融合した「あんペースト」を発売しましたが、ロングセラーの人気商品になりました。トーストに塗ったり、ヨーグルトに入れたりなどして食べる商品です。

東京・六本木でトラヤカフェを始めたときは、和菓子業界からは「そんなことをやっていいのですか」「なんで和洋折衷(せっちゅう)のようなことをやるですか」などのご意見をいただくこともありました。社内からも「虎屋の名前に傷がつくのではないか」「失敗したらどうするんだ」という後ろ向きな声が多く出てきました。

しかし、保守的な姿勢を続けて、新しいことに挑戦しなければ、「このままでは虎屋を続けられなくなるのではないか」という不安もありました。「あんペースト」は、伝統的なあんの魅力を若い世代に伝える画期的な商品に成長しました。社員の挑戦心を高める意味でも、大きな意味がありました。



トラヤカフェを立ち上げたときは、公募したスタッフに菓子づくり、店づくりを任せました。「今」という空気感に敏感な店にしたい、という思いもあり、多くの若手社員を起用しました。和菓子の定義として、主に植物性の原材料を使う、ということがあるのですが、トラヤカフェではもっと自由で柔軟な発想で菓子作りをしてほしいと思っていました。

1980年にオープンしたパリ店では、和と洋のコラボレーションを考えながら、現地の方に馴染みのあるミルクやチョコレート、ドライフルーツなどを使ったオリジナル菓子を作ってきたので、その経験を生かしたいという思いがありました。

(中略)
環境の変化に合わせて、柔軟に対応すればいい。本質的でないと感じることについては、過去の成功体験に縛られず、あまりこだわらない方がいい――。心のどこかで、ずっとそう思っています。






 

 

 ●駆除では減らない?クマのゴミ漁り対策はカラスの場合と同じ

追記:クマを町に呼び寄せてしまうものを「誘引物」と言うそうです。これは畑や木になる果実だけでなく、ペットフードや鳥の餌、人間が出す生ゴミのようなものまで含まれます。人間にはクマの餌を用意しているつもりはないものの、クマにとっては「こんなところにごちそうが!」と学習するわけです。

 『クマが出た! 助けてベアドッグ』では、これを「人間は気づかないうちに、クマに『餌付け』しているのと同じです」という言い方をしていました。1998年にゴミ集積所にクマが現れるようになった軽井沢の場合、森の中の宿泊所で穴に捨てていた生ゴミを食べることを覚えてゴミ集積所にまで来るようになったようです。

 この軽井沢では、ゴミ漁りを覚えたクマを捕まえて「人間は怖い」と覚えさせる学習放獣を実施。それだけでなく、2002年からクマが開けられないゴミ箱への交換を始めました。結果、年間最大120件だったゴミ漁りが、2009年には0件まで減ったそうです。

 このうちゴミ箱で対策する…というのは、カラスのゴミ漁り対策の例を思い出しました。クマにしてもカラスにしても素人は「駆除すべき」と言いがちですが、以前のカラスのときには「駆除では減らない」と専門家が指摘。生ゴミを漁らせない対策の方が効果的だと言われていたんですよね…。

若くてきれいな女性をやたらと批判するおじさんの不思議な心理

●親しくもない知り合い程度の男性から突然「結婚しよう」…が2回も ●若くてきれいな女性をやたらと批判するおじさんの不思議な心理
●親しくもない知り合い程度の男性から突然「結婚しよう」…が2回も

:作家の群ようこさんは、男性にモテないイメージ。確か自分でそういった話を書いていた記憶があります。しかし、『この先には、何がある?』によると、2回求婚されたことがあるそうです。ただ、二度とも付き合っていたわけではないどころか、親しいわけでもない知り合い程度の男性からいろいろすっ飛ばして求婚されるというものだったといいます。

 一度目は「本の雑誌社」という出版社を退職して帰ろうとしたとき。仕事で知り合いだったグラフィックデザイナーが追いかけてきてお茶を飲もうと誘われたので喫茶店へ。すると、突然「きみと僕は結婚する運命にある」として、今後のことを相談したいと言われてポカーン。怒鳴りつけて席を蹴って帰ってきたそうです。

 もうひとりは、作家専業になった後。しばらく会っていない顔見知り男性から夜に突然ドライブの誘いがありました。電話番号も住所も教えた覚えがないのに、「そっちに行くから」と言われます。ストーカーじみていて本当は危険なのですけど、なんだかんだで実は人がいい群ようこさんは首を傾げつつ、身支度をして待っていました。

 このときも喫茶店に行きます。ここで注文を済ましたところ、いきなり「結婚しよう」との申し出。あまりにも唐突なので「はっ?」と言ったきり唖然としていると、彼は「やっぱりだめなんだ。いいんだ、わかった」と速攻で自己完結。あっという間に結婚の話は終わって、全く関係ない雑談をしてから帰ったそうです。

 だいぶ変わっていますが、これらは男性が勝手に勘違いして告白パターンと似た感じ。文章を見ると、群ようこさんははっきりした性格で誤解を呼ぶようなタイプじゃないと思うかもしれません。ただ、彼女を発掘した女性は確か、見るからに目立っていた変人という社員ではなく、淡々と仕事していたと言っていた記憶です。
●若くてきれいな女性をやたらと批判するおじさんの不思議な心理

:群ようこさんの『この先には、何がある?』を読んでいると、鷺沢萠(さぎさわ めぐむ)さんという女性作家が出ていました。35歳で亡くなっているせいか、私は知らなかった作家。ただ、上智大学外国語学部在学中に文學界新人賞を当時最年少で受賞し、女子大生作家としてデビューし活躍していおり、かなり売れていた作家さんだったようです。

 <a href="https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B7%BA%E6%B2%A2%E8%90%A0" target="_blank">ウィキペディア</a>によると、1992(平成4)年『駆ける少年』で泉鏡花文学賞を受賞した他、受賞こそしていませんけど、「葉桜の日」などで芥川賞候補に「ほんとうの夏」などで三島賞候補に挙げられたそうです。ほとんどの作家はここまでのレベルにはならず、かなりの上位の売れっ子作家でした。

 この鷺沢萠さんは、出版社主催のパーティーなど、賞の受賞経験がある先輩男性作家に批判やアドバイスを受けることが多かったそうです。じゃあ、彼らは鷺沢萠さん以上の売れっ子作家で、文壇の大御所が親切にアドバイスしてくれているのか?と言うとそうではありません。

 確かに受賞経験はあるのですが、受賞後はまともに活動していない人ばかり。見事に良い作品を書けないダメ作家ほど先輩面してケチをつけてくる…という滑稽なことになっています。かと言って、大御所男性作家が若い女性作家をチクチクいじめる…というパターンだったとしても、みっともない話ではありますけどね。

 この話で思い出したことがふたつ。一つは「批判する人ほど仕事ができない」という話で、今回のパターンにきれいに当てはまっています。そして、もう一つ思い出したのが、若くてきれいな女性ラーメン店店主が、男性ラーメン評論家やラーメンオタクらに批判ばかりされていたこと。鷺沢萠さんも群ようこさんいわく美貌の人だったそうです。

 若くてきれいな女性に対し、下心丸出しでヘラヘラしてお世辞を言いまくるおじさんもどうかとは思います。実際、そういう人もいるでしょう。ところが、そうはならず若くてきれいな女性をやたら叩くことで、自分をアピールするおじさんというのも、不思議なことに結構いるのかもしれません。どちらにせよ迷惑極まりないですね…。
●戦前の人が一番良かったと思う時代は「昭和十三年」 その後は…

:作家の群ようこさんは、三味線・小唄を習っています。『この先には、何がある?』によると、このお稽古では、師匠や姉弟子から聞く昔の浅草の話も興味深いとのこと。で、姉弟子が言っていたという話で印象に残ったのが、「昭和十三年頃が一番良かった」という話です。

 飽くまでこの姉弟子の主観であり、当時の一般的な感覚といっしょだったかわからないのですが、「それから少しずつ変になっていって、あっという間に太平洋戦争」という感覚。たった3年で戦闘状態になったとされていました。一般的にも太平洋戦争は1941年(昭和16年)12月8日から始まった…とされています。

 ただ、以前書いたように、日本では昭和十三年よりだいぶ前からアメリカを醜悪な悪役として描く洗脳っぽい絵本を民間が作っており、一部では戦争に向かって突き進んでいた感じですね。逆に言うと、一般人が知らないうちに、戦争を好む人たちが流れを作っていたとも言えるかも。これは今でも注意しないといけないかもしれません。

 なお、群ようこさんの姉弟子は、「それから少しずつ変になっていって」に絡み、「そしてそれまでの素晴らしかったものが、全部なくなった」とも言っていたそうな。太平洋戦争を美化・正当化する層と日本の伝統を誇る層はかぶりがちですので、「戦争によって日本の良いものがみな失われてしまった」という指摘は感情的に受け入れられなそうです。






 <a href="https://amzn.to/3We5s6a" target="_blank">いつものお茶、いつもと違う猫</a>によると、
作家の谷村 志穂さんは、なぜかよく知らない人に絡まれるとのこと。特にお寿司屋さんで男性から絡まれることがダントツで多いそうです。このお寿司屋さんというのは回らないお寿司屋さんで、1997年の書籍ですので、そもそも回転寿司は今よりずっと少なかったと思われます。

 さて、どういう風に絡まれるか?という話。谷村 志穂さんは、新宿のお寿司屋さんで女性3人でお寿司を食べていました。まず、話しかけられる前からお酒をたくさん飲んでいる男性ふたりが途中から黙り込んで、谷村 志穂さんたちに目線を送っていたので、嫌な予感はしていたといいます。

 男性ふたりは、谷村 志穂さんの親くらいの年齢だとのこと。他の話からすると、このときの谷村志穂さんはたぶん30歳ちょっと。昔は結婚が早かったので、親くらいの年齢とい言うと、50代なかばから後半くらいな感じですかね。まだ定年には達していない…といった年齢じゃないかと思います。

 この男性が「あのね、話しかけてもいいかな」と話しかけてきたので、聞こえないふりをしていましたが、了解を得ずに話を続行。「さっきから不思議に思っているんだけど、君たちはなんで女性だけでいるのか?」というそれこそ不思議な質問をしてきます。女性だけだとなぜ不思議なんでしょう?

 谷村 志穂さんはなお無視しましたが、友人のひとりが「連れてきてくれる殿方がいないから」と話に合わせて答えると、「今の男は情けない」などと延々と若い男性をバッシング。じゃあ、若い女性を尊重しているのかと思いきや、なぜかここから若い女性叩きへと流れていきます。

 「それは強すぎるあんたたちの責任じゃないの?男なんて弱いんだから、上手に操ってやらなきゃ?」というこれまた謎の理論で説教。一方で、「ぼくはちょっと会社を持っていて、この人は有名な評論家なんだけどね」と、聞かれてもいないのに、自分たちは強い男だとアピール。ダサすぎます。

 私は読んでいておじさんたちのあまりの情けなさに笑えましたが、谷村 志穂さんは頭に来て「無礼だし、今の若い男性の方が幸せじゃないか。少なくとも見ず知らずの人に絡まない」などと言い返して退店。男性ふたりは目をひん剥くほど怒っていたそうです。

 一方、女性ふたりは「免疫がないなあ。会社勤めしていると、あんなのは慣れっこだよ」としていました。これが普通という社会はクソなんですけどね。それだけ数十年前の日本はひどかったんでしょう。セクハラだらけの社会でした。今ではさすがにそんなことないと思うのですけど…。

 また、ふたりは「オヤジたちは、寿司屋は男性の聖域だと思っていて、女性がいるだけで嫌がる。女はせいぜい男性に連れられてくるところと考えている」といった話もしていたとのこと。これも嫌な社会ですが、男性が多い領域に女性が入っていくと差別されやすいというのは知られている話で納得でした。



●盗作して掲載料、謝罪文でも全然罪悪感がなく思考が怖すぎる…

:群ようこさんの『この先には、何がある?』で盗作された…という話が出てきました。ひとつは素人のもので、群ようこさんの小説をエッセイ風にして投稿し、ちゃっかり掲載料まで何度ももらっていたとのこと。1回のうち3分の2くらいが盗用というのを何年にもわたってやっていたそうです。

 盗作した人から一応謝罪の文章が来たものの、「たまたま群ようこさんの本を図書館で読んで、こういう文章を書きたいと思って写して投稿した」というまるで罪悪感のない謝罪文。「たまたま群ようこさんの本を図書館で読んで、こういう文章を書きたいと思って」から「写して投稿」への飛躍がやばいですね。

 さらに、その後、この謝罪文には一切書かれていなった事実が判明。それ以前から盗用していたことも判明します。これでもう一度謝罪文が来ましたが、結局、最初と同じような内容で罪悪感なし。非常識すぎますが、群ようこさんは文字からして、自分と同じくらいの年齢か上、つまり、かなりの高齢じゃないかと思われるとしていました。


●著作権知らない業界人たち 断ったものを勝手に許可して発行

:上記と同じ『この先には、何がある?』からの話。前回の盗作騒動は高齢と思われる素人の話だったのでまだ良い(良くないけど)かもしれませんけど、その後出版業界の現役プロでも著作権意識がまったくないとわかる出来事が起きます。これは、アンソロジーの再録という話でのトラブルでした。

 群ようこさんはこれまでアンソロジーを断っていなかったのですけど、このフリーの編集者は面識がない上に、再録願いを出すべき出版社を間違えているといういい加減さで能力に疑問符が生じました。そこで、その理由を正直に書いた上でお断りします。ただ、そもそも問題ある編集者でしたので、これでは終わりません。勝手に発行されてしまいました。

 しかも、これはフリーの編集者だけでなく、出版社の編集者とその上司もひどかったという話。この出版社も仕事がいい加減ということで、群ようこさんが付き合いをやめていた出版社でした。今回、本人の許可なくアンソロジーを許可してしまった…ということで、これまたその判断が正しかったことを証明する非常識さを示しています。

 この発行までの経緯を聞くと呆れますね。まず、群ようこさんにアンソロジーを断られた編集者は、群ようこさんが許可してくれないので、「とにかく許可がほしい」としつこくメールして、群ようこさん抜きで出版社に許可願い。一方、この出版社も非常識なので、本人の許可なく、編集部の担当者の上司が勝手に許可して発行したようです。

 当事者らがみな著作権意識皆無だったわけですが、揃いも揃って罪悪感もなく「私は悪くない」という責任回避な謝罪。日本文藝家協会の著作権管理部が乗り出す大ごとに発展します。この著作権管理部によると、関係者らは全く著作権について理解していなかったとのこと。この人らが出版業界で働いているってやばいですね。

 そういえば、ミステリー作家の東野圭吾さんも勝手にアンソロジーを出されたと以前書いていました。東野圭吾さんの場合は確か全く接触すらなかったはず。群ようこさんの件では他の作家も被害を受けたのではないか?と言う書き方だったので、ひょっとしたら同一案件かも。別件だとしたら、さらに日本やばい…という話です。









怪談・空飛ぶ鬼の首と峠のトンネルの子供幽霊が出る理由と正体
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 今回は「峠のトンネルの子供幽霊」の方の話です。こちらもさだまさしさんの子供の頃の話で、長崎の日見峠のトンネル出口に深夜、子供の幽霊が出るという噂。運転していると、車の中を覗き込む…という話です。で、こちらも前回の話と同様、心当たりありまくり。こっちはさだまさしさんら兄弟が正体です。

 その日、両親は車で外出。当然ながら家で待っているように言われましたが、妹が迎えに行きたいと言い、同情した弟も兄のさだまさしさんを説得。3人で車が来る方へとだんだんと歩いていて、ついにはトンネルのところまで来てしまいました。トンネルの中はさすがに怖くて行けなかったそうです。

 しかし、そんなところで待っていても、両親に気づかれないおそれがあります。そこで、車が来るたびに、3人で必死になって覗き込んだとのこと。結局、妹が眠くなって帰ることになり、会えずじまいだったのですけど、このおかげで「トンネル出口で車を覗き込む子供幽霊」ができあがりました。





 佐藤愛子さんの『老残のたしなみ』を読んでいると、1997年(平成9年)2月 - 5月にかけて兵庫県神戸市須磨区で発生した神戸連続児童殺傷事件の話が出ていました。これは、未成年の少年が犯人だったことが衝撃を与えた事件。「少年A」あるいは犯行予告で使われた「酒鬼薔薇聖斗」などの名前で呼ばれることが多いです。

 このように少年による凶悪事件であったことを踏まえてでしょう、この事件の後、小杉文部大臣(現在で言う文部科学大臣)は「心の教育をしたい」とコメントしたそうです。検索してみると、当時の文部大臣は、自民党の小杉隆議員ですね。第2次橋本内閣のときです。

 ここで大臣の言った「心の教育」とは何だったのでしょうか。この当然の疑問について国会である議員が質問したところ、大臣は「ここで申し上げるほどに十分にまだ考えていませんので、追ってよく考えたいと思います」と答えたとのこと。要するに何も考えずに言って、聞かれて初めて「これから考える」との回答。呆れます。
●舌切雀はおじいさんが浮気して若い性悪女に溺れる話だった?

 『老残のたしなみ』で佐藤愛子さんは『舌切雀』で本当にかわいそうなのは、欲張りで悪役とされるおばあさんではないか?という話を書いていました。佐藤愛子さんらしくひねくれた冗談みたいなところはあるのですけど、このとき読んでいた『舌切雀』も「なんじゃこりゃ?」と思うところがあり、佐藤愛子さんの気持ちもわかるところでした。

 まず、佐藤愛子さんは自分の子供の頃の『舌切雀』といろいろ違うところに不満。ただ、これは今の子供向けに改変…というわかりやすい話ではなく、むしろ佐藤愛子さんが昔読んだ『舌切雀』の方が子供向けに改変された部分が多く、このとき(1996年)に読んだ『舌切雀』の方に残忍さを残しています。

 ただ、ウィキペディアを読んでも出てこない改変と思われる部分もあり、それが「なんじゃこりゃ?」というものなんですよね。舌切雀が舌を切られるのは、おばあさんが作った糊(接着のためののり)を勝手に食べてしまったため。これは原作と同じなのですけど、なんと雀は口に糊をつけたまま「猫が食うた」とバレバレの嘘をついています。

 これではおばあさんが怒るのは当たり前。「嘘をつくのはいけないことだ」という雀を悪役とした教訓話にした方が良さげなものです。ただ、嘘をつくのではなく、全く罪のない猫に罪をなすりつけているのですから極めて悪質。いまいち雀に感情移入できないというか、むしろ憎らしいです。

 この後は佐藤愛子さんらしい飛躍があり、おじいさんも心がきれいなわけではなく、おばあさんそっちのけで雀にばかり構うスケベじじいではないか?とのこと。実際、この絵本では、仕事になかなか行かずに雀にばかり構うおじいさんの描写があったそうで、愛に狂ったダメ人間感があります。雀を愛人女の隠喩とすればぴったりですわ。

 ただし、この絵本でも結末としては、性悪雀も愛欲じじいも罰を受けず、おばあさんが一番ひどい目に合うのは同じでした。おじいさんは大判小判をもらった一方、おばあさんはいくつかある結末で最も救いがない殺されエンド。物語としても「(毒虫が)殺してしまいました」で終わり、教訓めいた終わり方でもなかったそうです。


●「まだ使えるから使う」貧乏くさい格好の人の自宅を訪ねてびっくり!

:『老いとお金』(群 ようこ)であった話。群ようこさんの知り合いの友達に、世間知らずで天然の女性がいるとのこと。群ようこさんの知り合いとその友達が出会ったのは、私立幼稚園の入学試験の親子面接でした。こうした面接では、両親も大事だといいます。そのときも母親はスーツなど、気を使った格好をみなしていました。

 ところが、唯一の例外がその天然の女性。もこもこしたワンピースで、しかも、頭にはカチューシャをつけています。周りのお母さんは場違いな彼女を見ていますが、全く気にする様子はなさげ。「これは絶対落ちたな」と友達は思ったのですけど、なぜか試験に受かっていて、後日入園式で再会しました。

 この入園式でもワンピースですので、それ以外となるとさらにひどいことに。エスカレーター式で進学した小学校では、周りのお母さんが化粧も格好も気合を入れている中、なんとキャラクターが大きく描かれたTシャツでお迎えに…。足元は履き古されてくたびれたスニーカーだというのが、またすごいですね。

 こんな人なので、周りのお母さん方からは敬遠されます。唯一かまってくれる群ようこさんの知り合いとばかり仲良くして、ついには家に招かれました。前述のようなエスカレーター式の幼稚園に行く人なので、当然この知り合いも裕福だったのですけど、行ってみてびっくり。高級住宅街にある四階建ての大豪邸でした。

 さらにその後1億じゃ済まなそうな邸宅を一気に2軒現金買いで建てており、貧乏くさい予感を大きく裏切る大金持ち。なんと明治創業の企業の一人娘だとのこと。調度品もすごかったそうです。一方で、食器は商店街の福引やおまけでもらったというものばかり…という落差。お寿司屋さんの店名入り湯呑も愛用しています。

 驚いて尋ねると、「前からあるし壊れてないから」とニコニコ。特に疑問に思っていないようです。また、前述の入園式の服装は「太ってしまい、寒い時期は他に入る服がなかった」という理由。「服を買いに行く服がない」の話をなんとなく思い出しました。あと、カチューシャはバサバサの髪をごまかすためだったそうです。

 食事に関して言うと、この女性だけでなく家族みんなが一番好きなのはなんとファーストフードで、これが外食の楽しみ。高級レストランも話題のお店も興味ないとのこと。なお、海外旅行だけはビジネスクラスとちょっとお高いのは、単にエコノミークラスだと太っていて無理だからという切実な理由。じゃなきゃエコノミーなんでしょうね。



●カンボジアではうんこのことで虎が猫を恨んでいる?なぜ?

 金井美恵子さんの『迷い猫あずかってます』で、本題ではない話が気になりました。南方熊楠の『十二支考 』に「猫 往昔(むかし)虎に黠智(かっち、悪賢い知恵)と躍越法を教へたが、特(ひと)り糞を埋むる秘訣のみは伝へず、これを恨んで虎今に猫を嫉(ねた)むとカンボジアの俗信ず」とあるそうです。虎は猫のように糞をした後、砂をかけて隠す行為をしないということがまずひとつ。本当かどうか知りませんが、これがまずおもしろいところ。さらには、そのことで虎が猫を恨んでいると思われているというのが、おもしろいですね

 『迷い猫あずかってます』では、この後、だいぶ経ったところでも南方熊楠の『十二支考 』の話が登場。これによれば、虎の唐音は「フウ」でその吠え声が由来だとのこと。これは正直そこまでおもしろい話でもないのですけど、おもしろいのが中国の虎の俗称に「李耳」(りじ)なるものがあるという話です。

 「李耳」(りじ)は「狸児」がなまったもの。では、中国で虎は「狸の子」と思われている…という話だとそれはそれでおもしろかったのですけど、中国で狸には「野猫」の意味があるといいます。なので、虎は「野猫の子」と思われていたみたいですね。また、普通の猫は「家狸」の異名があるそうです。

 猫が虎の子…という方がまだわかりますが、逆に虎が猫の子となっています。これがおもしろいと私は思いました。これについて、南方熊楠は仏経に龍をののしって「小蛇子」と呼ぶように、「狸児」は虎をさげすんで子供の猫と呼んでいたのではないかと予想していたそうです。




 金井美恵子さんの『迷い猫あずかってます』によると、言語学者の西江雅之さんは終戦後の少年時代、近所の猫を「狩猟」して、猫の毛皮で防寒手袋を作っていたそうです。私はこの部分をさらっと呼んでしまい、なんとなく野良猫を殺していたのだと思ったら違いました。他人の飼い猫を勝手に殺していたようです。

 これがわかったのは、この直後の部分。西江雅之さんが大人になってシャム猫を飼い始めたときに、近所のおばさんに「家の猫ですのでよろしく」と挨拶したところ、「フン、三十年前、家の猫を手袋にしたくせに!」と怒鳴られたという話でした。「家の猫」はおそらく「うちの飼い猫」という意味。勝手に殺していたんですね。

 ところで、この場所というのは、田舎ではなく東京。「東京の南長崎」と書かれていました。東京に南長崎があるとは知りませんでしたわ。東京都豊島区の町名であり、長崎、西池袋、目白などと隣接。つまり、長崎という地名もあります。人口密度は2万人で、全国でもトップクラスだそうです。





●日本人はむしろ人にぶつかっても謝罪しない人種だった可能性

 檀ふみさんの『まだふみもみず』は、海外の話が多く出てくるエッセイ。これを読んでいて気になったのが、アメリカ人のフランクさに関する話でした。檀ふみいわく、アメリカ人は目が合えば誰でも「ハーイ!」とあいさつ。笑顔を見せれば、必ず笑顔を返してくれるといいます。

 こういうフランクなアメリカから日本に戻ってきて驚いたのが、日本の街にひしめく不機嫌な顔の波。日本ってなんて愛想の悪い国なんだろう…と思ったんだそうな。ちなみにこの書籍を出している幻冬舎は、安倍首相の友人である見城徹さんのところであり、別に左翼系出版社ではありません。

 それはともかく、上記の話そのものは個人的に意外ではなく、特に紹介したかった話でもなし。ただ、予想外だったのが、上記の話に続けて、なぜ日本人は街中で人にぶつかっておいて「ごめん」の一言も言えないのだろうと書いてあったこと。これはよく言われる日本人の行動と逆で意外でした(ちなみに出版は2000年)。



●意外に繊細なサバイバルスタッフ「フランス料理まずい」と自炊

 『まだふみもみず』によると、檀ふみさんは、世界中の秘境でサバイバルな撮影をしてきたという、屈強な日本人スタッフらと、パリで仕事をしたことがあるとのこと。こういう人たちなら、どんな食事でも大丈夫なんだろうと私はイメージしたのですけど、書かれていたのはまるで逆のエピソードでした。

 彼らは「フランス料理なんて1回食べたら、2週間はにおいもかぎたくない」と言って、大量の食材を日本から持ち込んで自炊。そんなナーバスな食事の好みで、サバイバルできるの?と不思議。意外です。ただし、この後、逆に食事に対するこだわりのなさを感じるエピソードが登場します。

 彼らは観光地の土産物をいっしょに売っているようなカフェに、行き当たりばったりな感じで入店して食事。ここはこだわりのなさを感じます。一方で、味にはこだわりがあり、この土産物カフェでステーキを注文して、「うん、やっぱりフランス料理はまずい」と嘆き。なんか妙な感じですね。





●良かった昔の時代なはずの平安時代でも「昔は良かった」と嘆き

 檀ふみさんの『まだふみもみず』によると、作家の田辺聖子さんが「昔の女の人は自分の思いを直接言うと、むきつけ(面と向かって無遠慮なこと)になるので、延々と遠回しに話して、心の綾(複雑な心の動き)を伝えようとした」といったことを話していたそうです。

 田辺聖子さんいわく、『源氏物語』もそんな雰囲気。檀ふみさんはこれを思い出し、最近の若い子は極端に短い言葉で会話をし、自分の心の微妙なひだを伝えるすべを失ってしまったのかもしれないと書きます。さらに、いくつかのマナー違反を挙げて、日本人が失ったものばかり思い出す…としていました。

 このまま終わると典型的な「昔は良かった」なのですけど、檀ふみさんがいいなと思うのはここで終わらず、きちんとオチをつけていたこと。「昔は良かった」に思える大昔の『源氏物語』でも、「古き良き時代は帰ってこない」といった一節があったというのです。

 たぶん人(特に高齢者)は古代から懲りずに「昔は良かった」を繰り返しているんでしょうね。このしょーもない昔は良かった論だけは、いつまでも失われないようです。


●在庫があるのに「在庫はない」と言って売るフランス人の価値観

 檀ふみさんの『まだふみもみず』に出ていた話。フランスのパリでクリスタルの食器を売っているバカラ社に行ったものの、どれもこれも高くて手が出ず。ただ、たまたまグラスが目に止まり、女優仲間の中井貴惠さんの結婚祝いにしようと思いつきます。値段も手頃で、仲間といっしょに買うので、これなら買えそうでした。

 ところが、店員さんは「これは在庫がなくて…」と渋い顔。で、いくつあるか?と聞いたら、なんと72個もあると言われて、吹き出しそうに。商売人が商品として大量に買い付けるならともかく、結婚祝いならそんなにいりません。この場合はわずか6個でした。

 購入後、別の客にも「在庫がない」と言っている声が聞こえます。檀ふみさんはこれがわからず、長い間ずっと不思議だったのこと。確かに不思議です。バカラでは大口顧客に売るのが普通で、それ以外は考えられないのでしょうか。それとも、「在庫がない」と言って焦らせて売るやり方なのでしょうか。

 これを理解するには、あるおばあさんの話がわかりすかったです。おばあさんは丁寧に包んだ中から割れたグラスを取り出し、「どうにか直せないかしら」と悲しそうに聞いたとのこと。どうもフランスでは、揃いの食器を常に数を揃えてずっと長く使っていくという考え方みたいですね。170年売り続けている商品もあるといいます。

 檀ふみさんの買った「在庫がない」食器が安かったのは、製造停止になっていたため。数を揃えてずっと使っていくというフランスの価値観だと買いづらい「訳あり品」だったので、いちいち将来在庫切れになることを断っていたようです。文化の違いだな…と、なんか妙に印象に残りました。






 『半径500mの日常』によると、群ようこさんが子供の頃買っていた有名週刊少年漫画雑誌には、なんでも透けて見える「透け透けメガネ」という胡散臭い商品の宣伝があったそう。群ようこさんは女の子なのでこれはほしくなかったけど、頭が良くなる「エジソンバンド」なるものは欲しかったそうです。

 親は「だまされるに決まっている」と言って、幸い(?)買ってくれず。ただ、群ようこさんは「そんな子供をだますものがなぜ漫画の本に載っているのか」と不思議だったそうな。これは確かに不思議。当時の出版社は子供をだまして稼ぐことにも躊躇なかったんでしょうね。今は大丈夫なんでしょうか。




 群ようこさんの『半径500mの日常』で、日本人旅行者は一時外国人から「ノーキョー」と呼ばれてバカにされるのが流行ってたとのこと。たぶん「トーキョー」のもじりなのでしょうが、この「ノーキョー」が何を意味するのかは本に書かれておらず。旅行客として来てほしくないといった意味での「ノー」とかけているんですかね。

 ここらへんの詳細は不明ですが、群ようこさんが「ノーキョー」と呼ばれてバカにされることに納得してしまう出来事がありました。しかし、海外に行く前の時点でからすでに馬鹿騒ぎ。成田空港の行くリムジンバスの中で団体客のおっさんたちがながら大騒ぎ。飛行機の中でももちろん大騒ぎで、大声で演歌、おまけに乗務員に卑猥な言葉を浴びせています。

 以上は笑えない話でしたが、海外についてからの行動は普通に不思議に思ったもの。経由地のアラスカ・アンカレッジ空港に降りた途端、うどん屋を見つけて叫び、うどん屋に駆け込み。群ようこさんに話しかけてきたおっさんなんかは目的地を誤解しており、海外に何をしに行くのかと純粋に不思議でした。

 一方、おばさんたちはカフェテリアでスイカをむさぼり食っており、これもみっともなく見えたみたいですね。そして、彼らに限らず、空港内の店を右往左往しているのは、日本人の団体観光客だけだったとのことでした。当時(バブル中の1988年頃のエッセイを中心に収録)の日本人の団体観光客の勢いが伝わる話です。




 群ようこさんの『半径500mの日常』であったイタリア人の適当さの話。イタリアから雑誌の入った封筒が届いたのだけど、とにかく切手の貼り方がひどいんだとのこと。1枚が45度に傾き、もう1枚が80度に傾いた上にはるかかなたに貼っています。切手なんて貼っていれば貼り方はどうでもいい…といった感じです。

 一方、日本では「親のしつけがなっていない」「だらしない性格」などと言われかねません。群ようこさんも会社で「まっすぐ貼らないと相手に失礼」と習ったとのこと。さすが日本人、相手に失礼のないように考え尽くされている…と外国人に感心されそうな話です。

 ただ、実際、「切手なんて貼っていれば貼り方はどうでもいい」が真理ではないか?とも思えます。なぜそんなことに神経を使うのか?とよく考えたら疑問。その程度のことで、「失礼な人だ」「だらしない性格だ」「親のしつけが悪い」などと思う人の方が、なんかよっぽどおかしいんじゃないか?という気もしてきます。

 群ようこさんは、おみやげなどの包装紙でも、きれいにはがさないと母からぶたれたそうな。ただ、母親はそうして溜め込んでおいた包装紙を使うでもなく、年末の大掃除のたびに捨てていたとのこと。これを群ようこさんは「表面的な日本人の美徳ごっこ」と表現。我々は本質的な部分を見逃しているのかもしれません。


●千利休時代からの伝統の樂焼は親の作品の写しはつくらせない

 『檀ふみの茶の湯はじめ』によれば、樂焼は千利休が自らの茶の湯の理想を体現すべく作らせた茶碗が始まり。千利休が自らの茶の湯の理想を体現させた茶碗ですので、代々の樂家当主にとっても当然ながらこれが基本。では、そっくり似た茶碗を作るのか?と言うと、そうではありません。

 樂家では当主にならなければ樂茶碗を焼けないのですが、技術を教えないだけでなく、なんと親の作品の写しのようなものをつくらせないそうです。前述の通り、もちろん初代は基本。その基本を消化した上で、「全く新しい自分を創っていく」ものだといいます。

 ちなみに樂家の十五代当主・樂吉左衞門さんは、「茶碗を芸術にした最初の男」と言われているとのこと。逆言えば、以前の茶碗は芸術ではなかったということで、やはり新しさがあるんでしょうね。千利休が好んだ初代である長次郎の茶碗とはかけ離れている…と感じさせる茶碗だそうです。


●「伝統とは、その時代にとって新しいものをつくり続けること」を体現

 前回の続き。こうしてできた作品、美しい作品を見るうちに檀ふみさんは、むかし誰かから聞いた「本当に新しいものは古びない。伝統とは、その時代にとって新しいものをつくり続けること」という言葉を思い出したそうです。私がよく書いている「伝統は変わらないことではない」と通じるものを感じました。

 ところで、前述した樂吉左衞門さんは、茶碗で伝統の樂家の十五代当主なのにもかかわらず、「小さい頃から茶が嫌い」。お稽古もしたことがないといいます。ただ、途中でお茶には目覚めました。ところが、このお茶に目覚めた場所というのがおもしろいです。なんとローマだそうです。

 ローマで出会った茶人は日本人女性ではあったそうなのですけど、その人がイタリア語でやるお茶がとてもしっかりしたもので、お茶を「初めておもしろいと思った」とのこと。檀ふみさんは、とてもしっかりしたお茶なら京都でもありそうなのに…と言っていましたが、樂吉左衞門さんにとってはこれが最初だったそうです。





緊張しない 、霊感が強い ゴミ溜めに住む男

ボリビアにも沖縄がある!コロニア・オキナワ(オキナワ居住地)
●南米なのに沖縄方言の沖縄文化バリバリで完全に沖縄 でも顔が…

 コロニア・オキナワですが、私はてっきり現地の人はスペイン語を話ししているんだと思ったら、なんとみんなウチナーグチ(沖縄方言)で話しているとのこと。二世、三世だとスペイン語が交じるとはいえ、基本はウチナーグチ。料理など、文化も沖縄文化が濃密でゲートボールも。南米感は薄そうです。

 一方で、男性はみな太っており、顔つきも南米の人のような感じに。ブラジルのサンパウロに行くと、ブラジル人らしき人にポルトガル語で話しかけられるも言葉がわからないので「あい、わからんなー」とつぶやいたら相手が驚いてウチナーグチを話しだした…という笑い話も。互いに南米人だと思ったようです。

 ちょっと短いので、コロニア・オキナワの話じゃないのですが、顔関係で<a href="https://amzn.to/4f6AYJb" target="_blank">わたぶんぶん わたしの「料理沖縄物語」 </a>の別の話を。両親が沖縄出身である与那原 恵さんが沖縄に初めて行ったときに一番驚いたのが、自分と似た顔の人ばかりいたことだそうな。本土で暮らしているときは、そんなことは全くなかったそうです。

 























怒り上戸
●ドイツのビールの祭典、日本のような酔っ払いがおらず静かだった

追記:谷村志穂さんのエッセイ『サッド・カフェで朝食を』であった、ドイツ・ミュンヘンのビールの祭典オクトーバー・フェストに行ったときの話。行ってみて驚いたのが、会場は酔っぱらいだらけではあるはずなのに、酔っぱらいが見当たらないということだそうです。

 どういうことか?と言うと、よくよく見ると確かに赤くなって酔ってはいるものの、会場は騒々しくなくて静かで、日本での花見などでの酔っぱらいはいません。大声を出して騒ぐ人も、泥酔して他の人に絡んでいる人も、踊ったり走り回っている人もおらず。日本では見ない光景です。

 日本では花見のときに花そっちのけで無礼講のようになり、脱ぎだす人もいると教えると、「おお、信じられない!」と驚き。同行したミュンヘン在住のジャーナリストのシュミット村木さんはこの違いについて、「ドイツ人も酔うけど、みっともないので我慢している」と説明していました。

 ただ、私は、遺伝子の違いかな?と思います。日本人は遺伝的に酒乱になりやすい人が多いという説があるためです。とはいえ、ドイツ人にそういうタイプの人がゼロというのもまた考えづらいところ。いかも騒ぎ出しそうに酔っている人は時折見かけたそうで、本当に我慢しているのかもしれません。



起業家成功率 年齢が若い・学生・ワンマン社長が良いは嘘?
追記:
●日本でも学生起業家が増えてきた!とする記事を読んでみると… 【NEW】
●日本でも学生起業家が増えてきた!とする記事を読んでみると…

追記:前述の通り、データ的には学生起業はおすすめしづらいというのが事実なのですけど、起業の話をもう少し読んでみようと検索。<a href="https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC145W60U3A211C2000000/" target="_blank" rel="nofollow">「プラチナ世代」学生起業家、日本で輝く 多様性社会へ - 日本経済新聞</a>(2024年1月2日)という記事が出ているのを見つけました。

<プラチナ世代と呼ばれる2000年前後生まれの起業家が日本で台頭している。プロスポーツで活躍がめざましいこの世代は、スタートアップの世界でも存在感を増している。これまでも学生などの起業はあったが、「プラチナ起業家」は環境リサイクルやダイバーシティー(多様性)など社会課題の解決に動いていることが多い。>

 冒頭「2000年前後生まれの起業家が日本で台頭している」と書かれていたものの、データ的な話はなく、個別事例を紹介した記事でした。論文なら先生にダメだしされてしまうでしょう。最後にも「以前より学生起業家が増えた」という話があったものの、やはりデータ的な話はありません。

<日本で学生起業家が拡大したのは2000年以降とされる。インターネットの普及で、モノづくりに必要な設備や投資資金がなくても起業しやすくなったためだ。リブセンスやグノシーなど大学生が起業したのち、上場した企業も増えている。社会情勢や起業環境が00年代と大きく変わった現在の学生起業家の特徴は何か。起業家育成に取り組んできたデロイトトーマツベンチャーサポート(DTVS)の斎藤祐馬社長に聞いた。>

――学生起業家が改めて日本で増えてきたようです。
「新しいテクノロジーが生まれるとき、学生起業家は優位にたってきた。最初はインターネットが生まれたときで、今は生成人工知能(AI)やWeb3などだ。新しいものにすぐ飛びつき事業を生み出すのは学生の強みだ」
「リーマン・ショック後、学生起業家が落ち込んでいたが、この5年くらいは状況が変わった。東京大学など大学で起業家教育が盛んになった。起業を選択肢の一つに考えるようになった」

 なお、実際に学生の起業家が増えていたとしても、それと学生起業家がおすすめであることは別問題であることに注意。起業する学生が増えることと学生起業の成功率が高いことはイコールではなく、別の事象であるためです。それ以前のレベルで、データの話がなさすぎる記事で残念だったんですけど…。







中国企業が大谷翔平を商標登録申請 ブルガリ・エルメスなども


追記:<a href="https://www.asahi.com/articles/ASS9S44RDS9STIPE00QM.html" target="_blank">門司税関1~6月の知財侵害物品の輸入差し止め875件 中国が最多 [福岡県]:朝日新聞</a>(興津洋樹2024年9月25日)は、商標に関して検索して読んだ記事4つの中で真っ先に没にした記事。ただ、最近のトレンド…という意味ではおもしろいと思って、メモしていました。

<門司税関(北九州市門司区)は、今年1~6月に管内で偽ブランド品など知的財産侵害物品の輸入を差し止めた件数は875件(2万88点、前年同期比14%増)だったと発表した。内訳は中国410件▽ベトナム261件(過去最多)▽韓国151件など。
 門司税関の管内は福岡、佐賀、山口、大分、宮崎各県(有明海除く)と長崎県の壱岐・対馬。偽ブランド品などの商標権侵害が92%と大半を占めた。偽キャラクターグッズなどの著作権侵害は7%。品目別では衣類491件▽靴類189件▽バッグ類168件などだった。>

 タイトルでは「中国が最多」となっています。ただ、全体としては「前年同期比14%増」だったにもかかわらず、国別で見ると、ベトナムだけが過去最多。面倒なので調べておらず、イメージだけで言っちゃうのですけど、輸入金額の割合から見ても、ベトナムは商標権侵害が多すぎる感じがします。

 過去最多ではなかった中国や韓国は最悪期を脱し、ベトナムはなお悪化しているのかもしれません。これも結局ちゃんと輸入金額の割合を見ないとわかりませんけどね。あと、この輸入金額から言うと、アメリカの違反が少ないようにも感じました。これはいろいろと理由が考えられそうです。

 近年おかしいことが多いとは言え、なんだかんだ言っても先進国というのが、一番大きそうな理由。また、他の3カ国とは、輸入品目の傾向が大きく異なるということもありそう。そのほか、飽くまで九州の税関の調査であるため、アメリカからの輸入金額の割合も全国平均ほど多くないのかもしれません。






 

明治時代、日本語排除・英語国語化を主張…暗殺された森有礼 249
●作家・星新一の娘も外国人風の名前 森鴎外と関係はある?ない?

追記:外国人風の名前と言うと、私は森鴎外の子どもたち以外に、作家・星新一さんの娘さんの名前も思い出します。ウィキペディアで確認すると、ユリカ、マリナですね。確か星新一さんがエッセイか何かで、外国人風の名前をつけたと明言していた気がします。

 ところで、森鴎外の長女・森茉莉(まり)のエッセイ集<a href="https://amzn.to/3ZxCAY8" target="_blank">『父と私 恋愛のようなもの』</a>を読んでいて、え!と思ったのが、解剖学者・人類学者で、北海道出身の私としてはアイヌ研究者として馴染み深い小金井良精(こがねい よしきよ)が、森茉莉さんの叔母の夫として出てきたことです。

 「あれ?小金井良精って星新一さんの母方のおじいさんじゃん!」と思って調べたらやはりそうでした。星新一さんが本に書いていないはずがなく、たぶん私が完全に忘れていたんでしょう。ということで、親戚関係があり、外国人風の名前をつけたのは、森鴎外の影響も多少あったのかもしれません。






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追記:
 【NEW】


事故物件住んでわかった 怖いのは幽霊じゃなくて人

■タイトル■題名■タイトル■題名■タイトル■題名■タイトル■


追記:<a href="https://amzn.to/4f44X4U" target="_blank">住宅営業マンぺこぺこ日記</a>(屋敷康蔵)で、契約直前まで行くのにいつも客からキャンセルされる土地の話が出てきます。スピリチュアルのおかげで営業成績が良く、霊感が強いと自称している営業員は「あの土地はいわくつき」と直感でわかったと断言していました。

 キャンセル続きに納得行かない作者は、キャンセルした客に「理由だけでも」と聞いてみると、「事故物件なのに騙して売ったでしょ」と責められます。同行しなかった別の日に隣のおばあさんから「首をつって死んだ家があった」と言われたのだそうです。霊感が強い人の言ったとおりでした。

 ところが、話はこれで終わりません。作者が不動産屋社長に聞いてみると、社長は前の持ち主もよく知っていたために「そんなことあるわけがない!」と怒り心頭。そもそも以前住んでいたおじいさんは、まだ生きているといいます。完全なるデタラメでした。霊感は当てになりませんね。

 この社長が確認にしたところ、おばあさんは勝手に隣の土地に畑を作っており、それを潰されるのが嫌で嘘を言っていたというひどい話に。また、作者は客に再アタックするも「事故物件以上にそんな隣人の方が嫌」と断られたとのこと。まさに「怖いのは幽霊じゃなくて人」という話でした。


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●ゴミ溜めに住む男、星座を見て夜の正確な時間を知る

 『わたしの普段着』(吉村昭)によると、戦後間もなくの頃、街の特異な人に生き方を聞く「街頭録音」という番組があったそう。その中で吉村昭さんが最も心に残っているのは、「ゴミ溜めの哲人」と題した録音だといいます。
 この「ゴミ溜め」というのは、当時あったごみ収集箱。家庭ごみは上から入れ、ゴミを出すときは側面から引き出す形式で、箱車に入れて運んでいたそうです。「ゴミ溜めの哲人」というのは、なんとこの中に住んでいた中年男性のことでした。
 通常のゴミ溜めは生ゴミを捨てるので異臭がします。しかし、彼の住んでいた上野駅そばの公共用の大きな収集箱は、公共用であるためか家庭用の生ゴミが捨てられず、紙ごみが中心だったようです。ただ、それにしても…という話。本人はいたって明るく、広いし暖かくて風邪も引いたことがないと語っていたといいます。
 これだけでももう十分すごい話。ただ、これだけではなぜ「哲人」なのかがわかりません。彼がすごいのは星座。星座の位置と動きのしくみを覚えて、星座を見て夜の正確な時間を知ることができる…と主張していあそうです。










●実は逆効果!緊張しない・最高のプレーをイメージ・勝ちにこだわる


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最高のプレーをイメージする

 よくイメージトレーニングで「最高のプレー、理想的な展開をイメージする」というものがありますが、これは必要ありません。なぜならスポーツで理想的な展開などはほぼなく、ほとんどがアクシデントの連続だからです。最高のプレーも1年に何回できるかでしょう。

 パフォーマンスのほとんどが、持っている力の7〜8割という出来のなかで、最高のプレーばかりをイメージしていると、逆にそれができなかった時のメンタル的なダメージは大きくなってしまいます。

 東京五輪の男子柔道で金メダルを取った大野将平選手の言葉で、最近よく取り上げられるのが "防衛的悲観主義"という言葉です。簡単に説明すると「最悪の未来を想定して、そうならないためにはどうしたらいいのか対策を考えて、結果を出す思考パターン」になります。

 大野選手にとって最悪の未来は負けることです。そこで「どうしたら自分を負かすことができるのか?」と自問自答するわけです。自分が負けるかもしれないパターンを幾通りも考えて、それに対してどうすればいいかという対策を考えていたと言います。

 よく"プラス思考"という言葉を聞きますが、じつは日本人は体質的に苦手としています。防衛的悲観主義はアジア人に多い考え方なのですが、ネガティブな人がプラス思考をやるとかえって不安になってしまいます。

 逆にネガティブな人は、悪い状況を考えるのが得意なんです。そこに対してどうするかを考えるほうが安心できるし、向いています。日本のトップアスリートはほとんどが防衛的悲観主義だと思います。

 自分の弱点を洗い出して、失敗したり、負けたりするパターンをイメージし、それに対してどうすればいいのかを考える防衛的悲観主義は、結果を出すために非常に有効な考え方です。







2023年7月2日日曜日

むかわ 匿名報道 デマ拡散 女性限定

昭和新山 チェルノブイリ

若者 ゴルフ https://news.infoseek.co.jp/article/moneypost_990478/ 

 

性犯罪の話広げて、1つの小見出しにするか。それから、次の部分、冤罪で実名報道ならむしろ被害拡大、実名報道の大義名分としては無理がある 。この場合、メディアスクラムは防げないが、マスコミに実名は教えても報道しないで十分。マスコミと報道協定を結ぶ…ということは過去にもあった。

青年会議所 銀行 むしろ私欲

青年会議所 議員

利他行動 足の引っ張り合い 実験

キツツキhttps://twitter.com/livedoornews/status/1622945219892355073

 馬と猫https://twitter.com/Versailles_Farm/status/1626420766354063360










グレートジャパニーズ=すごい日本人? 嫌われる日本人の特徴
●「技術ない、意見言わない、意思決定遅い、金出さない」で好かれるわけない

 日本悪い論になってしまって申し訳ないですし、<a href="http://b.hatena.ne.jp/entry/s/togetter.com/li/1175702" target="_blank">はてなブックマーク</a>でもツイッターのような感情的な反論が出ているかなと思ったのですが、こちらはそりゃそうだろうという反応が人気していました。

dayafterneet 普通に社内でも「情報共有させてください」ってアジェンダ無しにミーティングを入れられ、事前に情報収集や勉強もせずにくるので話が噛み合わず、ただ時間だけが無駄に過ぎる何てことは日常茶飯事で。
kitadon 「技術ない、意見言わない、意思決定遅い、金出さない」で好かれるわけないんだよ。
yoshidashingo 国内でも多いんだなこれが
Gondwana これが恐ろしいことに、社長でも社に持ち帰らないと決断できなかったりするからホント駄目。
ricanam 時間は蛇口をひねればいくらでも出てくると思ってるんでしょう。社内で生産性のない会議を繰り返すのは勝手ですが相手の時間をぞんざいに扱うのは嫌がられるの当たり前
quick_past 時間が惜しくなるような沢山の企業相手の商談の場なのに、単なる興味本位で時間の浪費をさせにきやがった。と思われてますよってことでしょ。資金運用に慎重とか以前の話。事業内容を知りたいならサイト読んどけと。

 あと、企業の成功にはスピード感が大事って話も書いていたを思い出したので、最後にリンク。

  ■<a href="http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-8231.html">もっと早くできるでしょ?営業と技術が対立しない大企業GE(ゼネラル・エレクトリック)</a>
  ■<a href="http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-8466.html">鴻海買収のシャープもう復活?日本企業は中国・台湾に負けて当然 15年連続の赤字の三洋電機は数年で黒字に</a>

 日本では海外よりも長時間労働問題が深刻であるように、時間の使い方というのは問題が多いところなのかもしれません。








この国では誰も靴を履いてません!ジョークで学ぶマーケティング
●電通・岸勇希氏「おいしいカレーを食べさせるにはカレー断ちさせれば良い」

2018/02/14追記:上記の名言の「飢えたお客」って、結局、立地のことじゃないか?と感じるかもしれません。ただ、「立地でも(中略)ない」として、わざわざ分けていましたので、別であるようです。「飢えた客」を作り出すというところまで考えているのかもしれません。

 で、この話を読んでいて、最近書いた<a href="http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-5782.html">電通岸勇希「おいしいカレーを食べさせるにはカレー断ちさせれば良い」</a>を思い出しました。これはまさに「飢えた客」を作り出すという話です。

 この電通の岸勇希さんの話は非常におもしろいと思ったのですけど、ひょっとしたら元ネタがあって、オリジナルではなかったのかもしれません。


●洋画ファン減少でわかるマスマーケティングの重要性

2014/2/25:<a href="http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-4719.html">商品名は意味不明でもいい?洋画の邦題に学ぶネーミングのコツ</a>で載せていた話を、マーケティング関係ということでこちらにまとめ。<a href="http://togetter.com/li/622442" target="_blank">町山智浩さんによる洋画ファンを育てる方法と、邦題は意味不明でいいという解説。 - Togetterまとめ</a>の「洋画ファンを育てる方法」に関する部分です。

 映画評論家の町山智浩さんは、洋画が日本で見られなくなった理由のひとつは、"テレビ洋画劇場がほとんど全滅したので観客が育たなくなったから"だとしています。"偶然テレビで映画を観てしまって映画ファンに自然になっていく"というのが大事とのことです。

 そして、"DVDや有料放送は「入口」にはなりません"としていました。それはもともと見る意志がないと見ないもの、ハードルが高いものだからでしょうね。何となくテレビをつけていて見てしまったという気軽なものじゃないと、入り口としての効果的と言えません。

 また、昼間のテレビ放送も"映画ファンに育てるべき中学生は観られない"のでダメです。昼にテレビを見ている層をつかむということはできても、息の長い需要には繋がらないってことでしょうね。

 私はこれでマス広告とそうじゃない広告のことを連想しました。
<blockquote>マスマーケティング(Mass marketing)とは、対象を特定せず(すべての消費者を対象にして)、画一化された方法を用いて行うマーケティング戦略、マーケティング活動のこと。

エリアマーケティング、セグメントマーケティング、ダイレクトマーケティングなどの反意語とされてはいるが、これはあくまでもマスマーケティングの立場からのとらえ方であり、殊に、ダイレクトマーケティングはマスマーケティングの反意語ではない。

大量生産と大量販売、マスメディアを用いた広告の大量投入を前提としており、市場の成長期にマーケットリーダー(ある市場で最大のシェアを持つ企業)が用いる手法としては有効だが、消費者の価値観が多様化した市場では特定のニーズに応えきれない場合がある。
<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0" target="_blank">Wikipedia</a>
</blockquote><div class="br"></div>
 特にネット広告の登場によって、「マスマーケティングは落ち目」みたいなことを言われることが多くなってきました。ただ、特定のニーズに応えた広告というのは、もともとあるニーズ以上のものは生み出せません。「入り口」「新たな需要掘り起こし」として使えるマス広告ならではの魅力というのは健在でしょう。

 費用対効果から見ると高すぎた、過剰評価されてきたというだけで、マスマーケティングもやはり重要ですね。普通に使い分けていくってのが、正解でしょう。







 















GNI(国民総所得)やGDPは景気実感と乖離 市場GDPだと日本は回復していない



 この後難しい話だなぁというところが続くのですが、"GDPやGNIでは景気と関係ない非市場取引を含むことや、モノやサービスの時価に価格調整や品質調整を施す"といった違いが問題になるとのことです。

 これは結局現在のGDPにも問題があるという話で、以下のように説明されています。
<div class="box"> まず、GDP統計では賃貸と自己所有の居住活動を整合的にとらえるため、自己所有の家でも家賃を払う想定で架空の帰属家賃を計上する。さらに、景気とは全く関係ない一般行政、教育、外交、警察、消防、司法などの政府消費も計上される。

 こうした非市場取引の割合は、日本の名目GDPではこの1994年第1四半期から2013年第1四半期にかけて6.2ポイントも拡大している。実質GDPがリーマンショック前の水準に近いところまで回復しているのに対し、非市場取引を除いた実質市場GDPは依然としてリーマンショック前の水準には程遠い回復にとどまっている(図表5)。つまり、90年代後半以降の実質GDPの増加は非市場取引の増大によるところが大きく、これが景気実感との乖離を生み出している。
</div><div class="br"></div>
 この図表5を見てみます。

 2013年3月の実質GDPはリーマンショック以降最高に近い値で、520兆円を超えています。リーマンショック前は530兆円程度で、最低のときは約480兆円ですからもう一息といった感じに見えます。

 なお、「リーマンショック以降最高に近い値」という曖昧な書き方になったのは、2011年にも520兆円を超えていた時期があり、どちらが上か見えづらいからです。

 ええ、2011年にそんなに回復していたの?実感ない!ってな話ですけど、これがまさに作者の言う「景気実感との乖離」ですね。


 そこで非市場取引を除いた実質市場GDPを見てみると、実質GDPとは全然感覚が違ってきます。

 リーマンショック前の実質市場GDPは360兆円程度、最低が310兆円程度なのに対し、2013年3月は340兆円程度しかありません。

 最低のときから+30兆円ではあるものの、リーマンショック前まではまだ20兆円もあります。つまり、まだ<b>リーマンショック前の水準には全然近づいていない</b>わけです。

 また、実質GDPで見たときのように「リーマンショック以降最高に近い値」ってことは全然なく、2010年以降は2013年3月より高い実質市場GDPは何度も出ています。つまり、現在は<b>リーマンショック以降で見ても特に良い景気ではない</b>ということになります。

 ずいぶんと違うものですね。
<div class="box"> また、モノやサービスの時価を集計した名目GDPに価格調整や品質調整を施したものが実質GDPであるが、こうした調整も景気実感との乖離をもたらしている。品質調整とは、例えばパソコンの単価が20万円で変わっていない場合でも、機能が2倍になっていれば価格は半値になったとみなす統計処理である。従って、機能が2倍になったパソコンの値段が変わらなくても、実質GDPでは2倍の付加価値額として計上される。

 しかし、向上したパソコンの機能をすべて使いこなしている利用者はどれだけいるだろうか。利用者が活用していない品質調整の分は、需要側から見れば架空の付加価値にすぎない。従って、品質調整も含んだ実質GDPは現実よりも過大推計され、景気実感と合わない一因になっている。

 以上の理由から、GDP統計に対する世間の期待と現実の間には大きなギャップがある。実際、名目GDPはリーマンショック以降に底打ち感が見受けられるが、非市場取引部分や価格・品質調整部分を簡便的に除去した名目市場GDPをみると、名目GDPよりも右肩下がりの傾向が強い(図表6)。つまり、人々の平均的な景気実感の水準は名目GDPの減少傾向すらも下回っている可能性がある。
</div><div class="br"></div>
 とりあえず、GDPは目標とするには適していない感じです。
<div class="box"> GDP統計を景気判断のよりどころとする政策当局や企業経営者の意識を変える必要がある。GDP統計は非市場取引も含めた一国の経済活動水準を包括的にとらえるための国際基準統計であり、日本の景気を判断するには問題があると割り切るべきだ。こうした事情を理解している一部の市場関係者の間では、全産業供給指数を重視する向きもある。

 全産業供給指数は、消費、投資、輸出入といった各最終需要の動向を供給面から捉えた統計である。本統計は、供給側の指標である鉱工業出荷内訳表、鉱工業総供給表、第三次産業活動指数及び建設業活動指数を需要項目別に再集計して作成されることから、供給側から見たGDP速報値の性格を持ち、国内経済の動向を把握する上で重要な指標となる。

 本統計は経済産業省が作成しており、2カ月前のものが毎月20日頃に公表される。また、統計作成開始からの動きを見ても、実質GDPと似通った動きをしていることに加え、毎月公表されるため、毎四半期公表のGDPよりも景気動向の変動をより短いスパンで捉えることができ、経済の動きを早く知ることが出来るメリットがある。

 (中略)また、実質GDPでは持ち家の帰属家賃など本来の生産活動ではない部分も含まれる。従って、企業の生産活動を基にした景気実感という観点からすれば、実質GDPよりも全産業供給指数の方が優れているといえる。

 ただ、GDP統計は国際的に見て最も標準的な統計であることからすれば、作成側としてもこうしたギャップを解消する努力が必要だろう。例えば、GDP統計のうち市場取引部分と非市場取引部分を区分し、市場取引部分を核にして世間の景気実感に近い「コアGDP」を作成・公表するといった工夫を検討すべきである。

 特に安倍政権では、“民間活力の爆発”を成長戦略のキーワードとし、民間の活力こそがアベノミクスのエンジンと強調しているのであれば、アベノミクスの成否を見る上では、市場GDPが最も理にかなった政策目標変数ではないだろうか。
</div><div class="br"></div>
 でも、まあ、政権的には実際の景気を表せる値にすることよりも、目標達成がしやすいGNIの方が良いって思惑が働くような……。














































 

楽天シニア コラム
”健康にいいことは環境にいいこと”

自動車から自転車や徒歩に変えることで、節約・CO2削減へ繋がるかも!としています。
    
環境省「脱炭素につながる新しい豊かな暮らしの10年後」の関連資料をもとに
近距離移動(5km未満)を自転車通勤に切り替えた場合
CO2削減 162kgで 杉の木11本が1年間に吸収するCO2量に相当
1万1782円の節約






























 




















ツイッターでデマ急増…マスク氏、凍結された「問題」アカウント復活 : 読売新聞 2023/02/03 05:00
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230202-OYT1T50258/

「気候詐欺」は、「気候変動はデマだ」「気候危機は存在しない」など、科学的根拠に基づかず信じたい主張のみを展開する人たちの符丁だ。

 国際NPO「反デジタルヘイトセンター」によれば、ツイッター上で「気候詐欺」を含む投稿は2022年11月に約2万4000件に上った。22年1~10月の平均の6倍以上だ。

 偽情報が急増したのは、22年10月に米電気自動車(EV)大手テスラの最高経営責任者(CEO)イーロン・マスク氏がツイッター社を買収したことが一因との見方が強い。マスク氏は「言論の自由」を掲げ、問題投稿を繰り返して凍結されていた数千以上のアカウントを復活させた。復活した一部のアカウントが「気候詐欺」のような問題投稿を繰り返しているとみられる。人種差別や同性愛者を中傷する投稿も増加しているという。同センターは「マスク氏による買収後、ツイッターは誤情報が集まる場になってしまった」と嘆く。

マスク氏は「買収前と比べてヘイトスピーチ(憎悪表現)は減少した」と反論する。だが、国連のフォルカー・テュルク人権高等弁務官は11月、「有害な情報が拡散しないよう取り組む責任がある」とマスク氏に対し異例の声明を出した。
マスク氏は約7500人いたツイッターの従業員を5000人以上削減したと報じられた。買収前まで行われていた悪質な投稿を監視する態勢への影響が懸念されている。
 英人気歌手のエルトン・ジョンさんは12月、「誤情報が野放しになっている」としてツイッターの利用をやめると明らかにした。

 偽情報の増加を懸念した企業が広告出稿をやめるようになった結果、ツイッターは経営状況も厳しくなっている。サンフランシスコにある本社の賃料を滞納しているとして、家主から支払いを求めて提訴された。

 反発を受けたマスク氏は12月、ツイッター上で自らの進退を問うアンケートを実施。辞任すべきだとの意見が57・5%と過半数を占め、後任が見つかればトップを退く意向を示した。

 経営が迷走する間も、危うい情報が投稿される状況は放置されたままだ。英非営利団体「戦略的対話研究所」のジェニー・キング氏は現在のツイッターについて、「誤情報の拡散を制限しようとする姿勢が見えない。誤情報の増加によって社会の分断を生み出している」として、早急に対応を講じるべきだと訴えている。












「絶対に捕まらないようにします」元電通“五輪招致のキーマン”への安倍晋三からの直電――2022年BEST5
文春オンライン / 2023年1月4日 6時0分(初公開日 2022年9月14日)。

 安倍晋三首相(当時)が、汚職体質の高橋治之・元理事を「絶対に捕まらないようにします」と言って連れてきたというのは、以前書いた通り。ただ、今回初めて知って驚いたのが、ふたりの関係が安倍晋三・元首相の父・安倍晋太郎議員の時代からあった…ということでした。

 記事によると、高橋治之・元理事や弟の高橋治則さんは、いろいろな自民党政治家とコネがあったようですが、安倍晋太郎議員は特に仲が良かったひとり。悪い人脈を受け継いだというのは、日本人から搾取していた統一教会問題のことも思い出させます。本当、悪い人とばかり仲良くしている一族ですね。

<治則氏と同じマンションに住み、のちに事業で深く関わった山口敏夫元衆院議員が語る。
「私はノリちゃん(治則氏)もハチ(治之氏)もよく知っていますよ。ハチは電通で派手にやっていましたけど、あれはEIE(引用者注:電子部品を輸入販売していた「イ・アイ・イ」。弟の治則が入社した後、父が社長、兄・治則が副社長に就任)のカネでうまくやっていただけ。兄弟は全然性格も違います。政治家とメシを食う時にはノリちゃんを呼んでいろいろ紹介しました。安倍晋太郎とは以前から関係があったようでしたが、私のお陰で仲良くなった」
 高橋治則氏にとって安倍晋三の父、晋太郎は政治家のなかでも特別な存在だった。治則氏と20年来の付き合いだった知人が明かす。
「2人は頻繁に会食をしていました。『次は自民党の幹事長になる』と治則氏が嬉しそうに話していたことを覚えています。『普通の人だけど幹事長になれちゃうんだよね』と肩肘を張らない関係だった。一度お互いに古い家系図を持って来て突き合わせてみたら、どこかで繋がっていたという話もしていた。平戸がルーツの高橋家とは遠戚関係にあるようでした。秘書として晋太郎さんに付くようになった晋三さんのことも可愛がっていて、『経済のことを何も知らないからな』と言っていろいろと教えてあげている様子でした」>
https://news.infoseek.co.jp/article/bunshun_59659/





顧客 選別
「極端なニーズを持つ女性」に絞るのがポイント? 35歳大学教授がマーケティングの論理を使ってアプリ婚活してみた
文春オンライン / 2023年1月26日 17時0分

<東京都立大学で経営学(企業家研究)を担当する准教授であり、自身の婚活体験をを経営学の視点で分析した『婚活戦略:商品化される男女と市場の力学』(中央経済社)の著者である高橋勅徳さん。
 2023年1月10日に上梓した『 大学教授がマッチングアプリに挑戦してみたら、経営学から経済学、マーケティングまで学べた件について。 』(クロスメディア・パブリッシング)では、マッチングアプリを通じた婚活で学べる経営学や経済学などの学問の奥深さを、実体験を元にした私小説風にまとめている。ここでは、その本から一部抜粋して紹介>

<アプリ婚活でマッチングの成功確率を上げていくためには、通常は最も顧客数の多い平均的な女性を想定し、それに合わせたプロフィール作成とマッチング申込みをするのが合理的に思える。
 しかし、多くの男性が「平均的な女性像=中庸なニーズを持つ女性」をターゲットにしてアプリ婚活を実行した場合、リードユーザー=極端なニーズを持つ女性は「満たされていない」状況にあるといえる。
 だとすれば、実は当たり前のマーケティングの発想で「中庸な婚活女性のニーズ」を割り出し、そこをターゲットにマッチングの申込みを行うことは、実は合理的に見えて多くの男性と競合する非効率的な戦略なのかもしれない。
 逆に、「極端なニーズ」に自分を当てはめてアプリ婚活を行えば「満たされない極端なニーズを持つ女性」とマッチングできるのではないだろうか? 10年ほど前に一世を風靡したブルーオーシャン戦略の婚活バージョンだ……!>

<そこで、あえて登録者の少ないサークル=極端なニーズを持つ女性が存在するサークルに注目してみることにした。その中でも私が属性として該当し、有利になりそうなサークルが、「逆年の差婚OK」と「大学院卒業以上」のサークルであった。
 双方とも、登録者が少ないのはある意味納得である。2019年度の人口動態統計年報で初婚者のうち女性が年上の夫婦が占める割合は24.2% だ。更に、大多数の男性は、女性の方が学歴が高い場合、交際が成立するのが難しいらしい。なんだかな……。>

<新しいプロフィールページを作成し、マッチングの申込方法を変えてから1 ヶ月が経過した。
 写真を差し替えてから目に見えてPV数が増え始め、現在は安定して一日300人前後のPV数を記録するようになった。
 やっとマッチングも数件成立するようになり、4P/4C(※1)、STP(※2)、リードユーザーといったマーケティングを導入したアプリ婚活は、成功に近づきつつある手応えを感じ始めている。
 一方で深刻な問題となっているのが、マッチング成立後のメッセージのやり取りが続かず、マッチングを解消されるケースが続いていることだ……。
 マーケティング論的に言えば、プロモーションに成功して商品の認知度が上がり、顧客が実際にお店に来て商品を手にとって見てくれるところまで来たが、実際の購買行動にまではつながっていない、という状態である。例えていて悲しくなるが>

< マーケティング論の分野では常識になっているが、広告は商品の認知度を向上させるが、実際の購買行動とは相関がないとされている。つまり、数千万から数億のお金を費やしてテレビ広告を流しても、知名度は上昇するが売上につながるとは限らない、ということである。
 実際、マーケティング論でも従来のマス・マーケティングからOne to One マーケティングやマイクロマーケティングへの転換という形で、この問題に対応しようとしている>

<他方で、One to One マーケティングやマイクロマーケティングの考え方は、私自身の持つ大きな問題点を浮き彫りにしてくれる。究極的には「顧客一人ひとり」の属性やニーズに合わせてカスタマイズしたこれらのマーケティング方法は、消費者に「特別な体験」を提供するがゆえに実際の購買行動につながると指摘されている。
 例えば、ある自動車に興味を持つユーザーに対して、自動車メーカー側が「1 ヶ月の試乗体験モニター」のオファーを出す。
 企業から「モニター」として選ばれた優越感と、モニターとして他者にSNS 上でその車の試乗体験を定期的に報告するという経験は、情報を発信する消費者にもその情報を受け取る消費者にも「実際にこのメーカーの車を買おう(車に乗ってみたい)」という意思決定を促していくことになる。マイクロなマーケティングが実際の購買行動につながるのは、その製品やサービスから離れられない「特別な体験」を提供しているからなのだ。
 翻って、私とマッチングした女性とのメッセージのやり取りの記録を見直していくと、なかなかにひどいものだった。
 多くの女性がダイビングやフィットネス、海外旅行について関心を持ってくれているのに、私はろくなことを話せていないのだ。ダイビングやフィットネスは始めたばかりの付け焼き刃であり、海外旅行は実際のところ、学会報告の出張でしかなく観光はほとんどしていなかった。
 せっかくプロフィール上の「私」に興味を持ってマッチングしてくれたのに、実際の私はメッセージのやり取りを通じて「特別な体験」を女性に提供できていなかったのだ。
 これでは詐欺と思われてしまうかもしれない。
 というか、ほとんどそうなのだが……>



■2016/3/9 検索すると、妻の大竹七未と浮気と隠し子の話題ばかり出てくる弦巻健人

 2005年10月10日の高円宮杯全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会決勝 ヴェルディユース     4 - 1     コンサドーレ札幌ユースU-18 で見た選手のメモから。
 と言っても例によってメモは短いですね。
 U-18ということでメモ。攻撃的な中盤。
 このときはあまりうまいと感じなかった選手だったようです。ただ、浮かせてキックして、強く落とすシュートがあったとのこと。これはめちゃくちゃ格好良いじゃん!

 弦巻という名前は珍しいので聞き覚えがあります。J2時代にもヴェルディで見た気がしますね。ただ、プレーの記憶が無いですし、印象に残った選手ではありませんでした。すみません。
 そのうち、このJ2時代のメモも出てくるかもしれません。

 Wikipediaを見てみましょう。覚えなかったのですが、かなり小柄です。

-----引用 ここから-----
弦巻健人 - Wikipedia

生年月日     1987年6月29日(28歳)
出身地     新潟県
身長     172cm
体重     64kg

弦巻 健人(つるまき けんと、1987年6月29日 - )は、新潟県出身の元プロサッカー選手。ポジションはMF。弦巻 拳東(読みは同じ)の名義も使用することもある[1]。妻は元サッカー選手の大竹七未。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%A6%E5%B7%BB%E5%81%A5%E4%BA%BA
-----引用 ここまで-----

 タイにも行きましたが、既に引退しています。

-----引用 ここから-----
ユース経歴
    富士FC
    ヴェルディジュニア
    ヴェルディジュニアユース
    ヴェルディユース

プロ経歴
    2006年 - 2010年 日本の旗 東京ヴェルディ1969
        2007年 日本の旗 ファジアーノ岡山 (期限付き移籍)
        2008年 日本の旗 水戸ホーリーホック (期限付き移籍)
        2010年8月 - 2010年12月 日本の旗 松本山雅FC (期限付き移籍)
    2011年 - 2013年 日本の旗 松本山雅FC
    2014年 タイ王国の旗 アユタヤFC
-----引用 ここまで-----

 プレースタイルが思い出せないので検索したら、妻と浮気と隠し子の話ばかり。じゃあ、先に妻の話をWikipediaから。

-----引用 ここから-----
2012年4月25日、サッカー元日本女子代表で解説者の大竹七未と婚約し[2]、25歳の誕生日である6月29日に入籍した[3]。同年5月に風水師・直居由美里の助言で弦巻拳東と改名[1]。なおサッカー選手の登録名はそのままである。
-----引用 ここまで-----

 妻の大竹七未さんとはずいぶん年齢が離れているんですね。

-----引用 ここから-----
元なでしこジャパン・大竹七未の夫“隠し子”騒動に、現地マフィアの影!?
2015年4月25日 9時0分 日刊サイゾー
http://news.livedoor.com/article/detail/10047154/

 女子サッカー元日本代表でサッカー解説者の大竹七未(40)の夫で、Jリーグでも活躍した弦巻健人(27)が、タイで現地の女性との間に隠し子を作って逃亡したという情報がTwitterに出回り、騒然となっている。

「暴露したのは弦巻の“現地妻”か、もしくはその関係者と思われます。(中略)実際、弦巻は最近になって突如、“現役引退”も発表していますから、周辺は穏やかでありません」(スポーツライター)

(中略)「単なる“単身赴任先の浮気”で済まない可能性もある」と語るのは、タイ事情に詳しい実話誌のライターだ。

「タイ愛人が弦巻のパスポート写真まで公開しているのは、普通じゃない。いまタイはサッカーの強化に力を入れており、弦巻の年俸は3,000~5,000万円。物価を考えると、1億円もらっているようなもの。愛人女性は、最初から金目当てで妊娠に持ち込んだ可能性もある。逃亡だけでなく、現役引退までしていることから、単なる火遊びで済まない深刻さが伝わってきます。執拗なツイートも、自分の背後にタイマフィアが関わっているという暗黙のメッセージとも受け取れ、そうしたタイマフィアには日本の有力ヤクザ組織とつながりがあるグループもいる。きちんとした示談をせずに相手の恨みを買っている場合、金のニオイを嗅ぎつけた闇社会の人間が接触してくることも考えられます」
-----引用 ここまで-----

 何だかえらい話になってしまいました。肝心のプレースタイルですが、検索かけるとテクニックの良さや技術の高さが言われていたものの、浮気などのせいでそんなもの誰も興味ないという状態になっていました。


すみません』という言葉を哲学する」、古田東大准教授

 





































 


 

 

















2023年7月1日土曜日

カジノ しつけ









東大教授ら、銀座クラブや風俗などで高額接待1500万円 産学協同 330


 大麻草から抽出される植物性カンナビノイドは、皮膚疾患に対する薬剤として期待されているものの、国内ではエビデンスレベルの高い臨床試験は実施されていなかったそうです。一方、海外では、カンナビノイド由来の医薬品が開発されており、どうも政府が「国内でも」と強く後押していたようでした。

<令和4年6月7日に閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針2022」においては、「大麻に関する制度を見直し、大麻由来医薬品の利用等に向けた必要な環境整備を進める。」と明記されており、カンナビノイド医薬品の創出にむけた日本人を対象とした臨床試験の実施は、重要な課題として位置づけられています。 このような背景から、(中略)国内で最初となる研究室の設置は、社会的にもニーズがあり、意義深いと言えます。>



研究・教育内容
表皮細胞の各種機能(バリア機能、抗菌作用、炎症惹起作用など)および皮膚疾患に対するカンナビノイドの作用および有効性を、以下の研究を通して検討します。 1)カンナビノイドの皮膚機能に対する効果の解析 表皮細胞の各種機能(バリア機能、抗菌作用、サイトカイン産生能など)に対する、カンナビノイドの効果をin vitroおよびin vivoにて解析します。さらに、網羅的解析などを用いて、その作用機序も明らかにします。 2)アトピー性皮膚炎、乾癬などの皮膚疾患モデル動物を用いた有効性の検討 各種皮膚疾患の動物モデルを用いて、病変部の病理組織学的な解析、網羅的な遺伝子およびタンパク発現の解析などを行い、病態に対するカンナビノイドの有効性を明らかにし、同時に作用機序を解明します。 3)皮膚常在菌叢に対するカンナビノイドの影響の検討 共同研究機関で収集した数万人規模の検体データベースを活用し、皮膚常在菌叢に対するカンナビノイドの影響を検討します。 4) カンナビノイドの各種皮膚疾患や皮膚バリア機能に対する効果を検証する臨床試験 各種皮膚疾患(創傷、アトピー性皮膚炎、乾癬痛など)や皮膚バリア機能に対する効果について、安全性とproof of conceptの確認を目的とした介入試験を計画します。探索的な試験によって有効性の可能性が示唆された皮膚疾患においては、有効性を検証するためのランダム化比較試験を計画します。 5)口腔粘膜細胞を用いたSNP解析を行い、個々人におけるカンナビノイド効果予測因子の同定 また、カンナビノイドの皮膚への作用を検証することを通じて、 薬剤の前臨床試験や臨床試験に精通した皮膚科学研究者を育成します。


















昔は2位だと銀メダルじゃなくて銅メダルだった?明治大正の運動会
●銅メダルは実際には銅メダルじゃない?銀・亜鉛・ニッケルなど

追記:昔は2位だと銀メダルじゃなくて銅メダルだったかどうかが知りたくて検索したのですけど、全然違う話しか出てきません。ということで、書くネタがなくて困ったので、安易に<a href="https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8A%85%E3%83%A1%E3%83%80%E3%83%AB" target="_blank">銅メダル - Wikipedia</a>を読んでみました。

<「銅メダル」というが、銅製であろうが青銅製であろうが等しく「銅像」というのと同様、日本語では銅製メダルも青銅製メダルも等しく「銅メダル」と呼ばれている。また、三等賞メダルの意味で用いられる銅メダルは、青銅ですらない場合もあり、銀・亜鉛・ニッケルの合金であったりする。コストの問題で、金合金の赤銅になることはめったにない。 >

 このうち、青銅というのは、銅Cu を主成分としてスズSn を含む合金みたいですね。同様に、赤銅というのは、銅に3 - 5%の金を加えた合金だとのこと。また、五輪のメダルについては、以前うちでも、<a href="http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-9081.html">オリンピックの金メダル・銀メダル・銅メダルの金などの含有量は?</a>という話を投稿しています。




 【NEW】

世界の和食が日本で衰退、若者の米離れ進む


追記:社会学者の上野千鶴子さんのエッセイ集『ひとりの午後に』で食のマーケティングをやっている岩村暢子さんの食生活調査書籍の内容を紹介する話が出ていました。2000年代に出された三部作がベース。30代団塊ジュニア世代、1960年以降の生まれ40代新人類主婦とその親の60代世代を見ています。

 これを読むと、食の崩壊は、当時の若い世代ではなく、戦後すぐに始まっていることが明らか。日本の伝統食を壊したのは若い世代ではなく、戦後の人たちなんですね。考えてみれば、戦後は戦前と全然違う食事をしているんだからそりゃそうだという話ですが、思い込みで勘違いしている人が多いでしょう。

 例えば、高齢者を含む現代の人で、戦前と同じ食事を毎食している人はほとんどいないと思われます。戦前そのままの料理が好物…という人ですら、少数派かもしれません。別に私はそれが悪いことだと思わないのでそれで良いのですが、伝統的な食事を崇める人はいるのが厄介なところです。

 書籍の話をもう少しだけ紹介。戦後の日本では、日本の伝統食をまずくて栄養価が低いとバッシング。今の日本の流行とは正反対に、1950年代は油を使うことを推奨していたんだそうな。栄養価を高めるためだといいます。「一日一回フライパン料理」というスローガンもあったらしいです。

 戦後まもなくである1948年生の上野千鶴子さんが衝撃を受けたのが、自分たちが食べてきた「母の味」が全く伝統食ではないと気づいたこと。なので、「おふくろの味」というのは、歴史的に言えば極めて浅いんですね。母の味が好きなのは自由ですが、伝統によって正当化することはできません。


カジノの1兆5000億円市場の中身、外国人2割で8割は日本人から!

 カジノ推進派は、日本人を食い物にして稼ごうとしているわけですね。とんでもない売国奴でしょう。ただし、1兆2000億円、日本人から奪われる!と心配する必要もないかもしれません。シティグループの試算が非常にいい加減なのです。

 何と"シティグループは、日本で約1260万人いると言われるパチンコ愛好者が平均で年23万円負けていることなどを根拠に、だいたいその半分の690万人の日本人客がカジノに訪れ、1人につき17万円負けると想定しています"。クソみたいな計算です。出井さんは以下のような指摘。

・パチンコとカジノは違うもの。
・パチンコは1万1000店舗が全国に点在するのに対して、カジノは地方からわざわざ出かける必要がある。

 私としてはパチンコと喰い合うために、半分もカジノ行くわけねーだろうというのも付け加えたいです。たとえパチンコとカジノの性質が似ていて客層が同じだったとしても、同じ金額負けるだけつぎ込むというのは無理です。だって、お金は無尽蔵に湧いてきませんもの。ですから、パチンコとカジノの奪い合いになって、パチンコと同程度のお金を使うということはあり得ないでしょう。

 実際、海外のカジノ企業グループのCEO(最高経営責任者)らも「パチンコ市場からカネを奪い取ろうという考え」のようです。ですから、彼らに「外国人専用のカジノだったら、日本に進出するか」と尋ねると、「うーん」と黙り込んでしまうそうです。

 カジノ推進政策はマヤカシだらけですね。ひどいものです。