2023年6月27日火曜日

ビッグデータ解析で見つけた小売店で最も売上を増やす方法は?

 "データの見えざる手: ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則"で載っていたエピソードから。あるホームセンターで、人工知能ソフトウエアのビッグデータ解析で見つかった小売店で最も売上を増やす方法(顧客単価を上げる方法)は次のうちどれだったでしょう?
(直接的には「幸せは加速度センサで測れる」:日経ビジネスオンライン(秋山 知子 2014年8月29日(金)からの引用)

(1)ある特定の場所に従業員がいること。
(2)従業員が顧客と積極的にコミュニケーションすること。
(3)従業員は顧客から見えない位置で仕事すること。


答え:(1)ある特定の場所に従業員がいること。

 ごめんなさい、それっぽい選択肢をうまく作れませんでした。とりあえず、答えは「ある特定の場所に従業員がいること」。そこにいるというだけで、なぜか売上が上がったそうです。
 具体的には"そこでの滞在時間を1.7倍にしただけで顧客単価が15%も増えた"そう。でも、"理屈は分からない"とのこと。日立製作所の矢野和男さんが言うには、日立が開発した「H」という人工知能ソフトウエアで6000個の指標を自動で生成した中から、一番効いているものを探してきたらなぜかそれだったと。
 不思議ですね。インタビューアーの秋山知子さんは、"人間が把握できる感覚を超えた領域がビッグデータなんだというのは、ややショックでした"とおっしゃっていました。