2023年8月12日土曜日

中国主導のRCEPに日本参加でネトウヨ発狂 韓国含めて初の貿易協定締結

また裏切られたの?自民党政権、中国・韓国と初の貿易協定締結


2020/11/15 最重要国のひとつであるインドが撤退気配だったため、てっきり署名が延期になるのかと思っていた東アジア地域包括的経済連携(RCEP)。結局、延期はせず、日本などが協定に署名しました。インドは参加せずに、遅れて参加できるルートだけは残して、残った国で署名という形。「アメリカが抜けたけど、参加をお待ちしています」という体裁にしたTPPとそっくり同じ感じになりましたね。

 このRCEPの初期メンバーは、東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟10か国に中国、日本、韓国、ニュージーランド、オーストラリアを加えた15か国となりました。インドが抜けたのは大きいですが、それでも参加国合計の人口は21億人に上り、GDPは世界の30%を占めています。でかいことは間違いありません。ただ、現在の規模を考えると、重要なのは日本と中国の二カ国でしょうね。なので、日本的には中国との貿易が非常に大きいでしょう。右派の人はまた裏切られたようです。

 中国、そして、これまた右派の人が嫌いな韓国との関係が今回特別重要だというのは、RCEP15日にも大筋合意へ 日本が中韓と貿易協定締結は初めて 毎日新聞2020年11月6日 05時30分(最終更新 11月6日 08時48分)という記事のタイトルからもわかるでしょう。日本が、輸出入総額1位の中国、3位の韓国と貿易協定を結ぶのは初めてだとされており、非常に大きな貿易協定だということがわかります。

中国主導のRCEPに日本参加でネトウヨ発狂 ただし批判されるのは… 

 また、専門家らによると、RCEPは国内総生産(GDP)の面で世界最大規模の貿易協定だとのこと。関税引き下げや域内でのサービス貿易の拡大が盛り込まれたこの協定にアメリカは含まれておらず、アメリカが抜けた環太平洋連携協定(TPP)の代替となる中国主導の貿易協定ともみられていると伝える記事もありました。

 そう伝える記事というのは、RCEP、15か国が署名 中国に大きな恩恵か 写真8枚 国際ニュース:AFPBB News。貿易の専門家であるシンガポール国立大学ビジネススクールのアレクサンダー・カプリさんはRCEPについて、「一帯一路周辺における中国の地域的・地政学的野心を広く強固にするもの」と指摘していました。「一帯一路」というのは、中国が最近最も力を入れている戦略で、安倍政権時代にも日本が協力的すぎると、右派から批判が出ていたものです。

 ということで、右派の人やいわゆるネトウヨさんたちは、さぞかし残念だろうと思うのですが、ツイッターで反応を見ると、RCEPには反対!反対!言いながら、RCEP参加を進めてきた安倍政権や、現在の菅首相などへの批判はほとんど見られず。批判があるとすれば「大反対報道しないマスゴミはおかしい」というマスコミへの批判で、実際に署名したという、どう見ても最大の戦犯である菅政権の話はほとんど出さないという不思議なことになっていました。